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H.264で高画質」(2015/02/18 (水) 21:25:34) の最新版変更点

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[[トップ>https://www18.atwiki.jp/live2ch/]] > [[ボツカテゴリ>はじめに10]] > &font(#0080FF){H.264で高画質} / &lastmod() ---- -&font(#0080FF){この解説記事をわかりやすくリニューアルしました。}2016.12.10 &space(8)&ref(https://img.atwikiimg.com/www18.atwiki.jp/live2ch/pub/cap/lupe03a.png)[[ニコニコ動画に高画質な動画をアップロードする方法]] -&font(#0080FF){↓↓↓以下の解説は、古いので読む必要はありません。} ---- >目次 #contents() *ポイント -&blanklink(ニコニコ動画){http://www.nicovideo.jp/}に動画を投稿するうえで気をつけたいポイントはふたつあります。すなわち、(1)&font(#0080FF){なにも考えずに動画を投稿すると、ニコニコ動画側で再エンコードされる}という点と、(2)&font(#0080FF){動画投稿時にエラーが出て投稿できないことがある}、という点のふたつです。この2点はとても重要なので、しっかりと理解しておきましょう。 #image(https://img.atwikiimg.com/www18.atwiki.jp/live2ch/pub/h264/h264_46a.png) -(1)は、ニコニコ動画側で強制的に動画が再エンコードされることによって、画質・音質が劣化することを意味しています。また(2)は、動画を投稿しようとしたさいに、ファイルサイズが大きいなどのエラーが表示されることがあるということです。 -そこで、このページでは&font(#0080FF){AviUtlを使用して、ニコニコ動画に投稿できる高画質・高音質な動画を出力するための方法}を見ていきます。 &link_up(▲画面の上へ) *サーバサイドエンコードについて -いま述べた(1)について述べておきますが、&font(#0080FF){一定の要件を満たしていない動画}はニコニコ動画に動画を投稿するさい、同サイトによって&font(#0080FF){強制的に動画が再エンコード}されます。このことを&font(#0080FF){サーバサイドエンコード}といいます。「ニコニコ動画に動画を投稿したら画質が悪くなった」という人がいますが、理由は動画がサーバサイドエンコードされたからです。 #image(https://img.atwikiimg.com/www18.atwiki.jp/live2ch/pub/h264/h264_38.png) -しかし逆に、&font(#0080FF){一定の要件さえ満たしていればサーバーサイドエンコードは回避することが可能}です。つまり、AviUtlでエンコードしてできた動画をそのままの画質・音質で投稿できるわけです。サーバーサイドエンコードを回避して動画を投稿するための要件をまとめたのが下表です。難しい用語があるかもしれませんが、簡単に見ておきましょう。 |>|BGCOLOR(#E1F0FF):コンテナ|>|>|MP4| |>|BGCOLOR(#E1F0FF):&font(#0080FF){映像コーデック}|>|>|MPEG-4 AVC/H.264| |BGCOLOR(#E1F0FF):&font(#0080FF){画面サイズ(解像度)}|BGCOLOR(#F0F8FF):プレミアム会員|>|>|制限なし| |~|BGCOLOR(#F0F8FF):一般会員|>|>|1280x720以内| |>|BGCOLOR(#E1F0FF):フレームレート|>|>|0.33fps~120fps| |>|BGCOLOR(#E1F0FF):音声コーデック|>|MP3、PCM|AAC| |>|BGCOLOR(#E1F0FF):サンプリングレート|>|22kHz、44.1kHz|48kHz以下| |BGCOLOR(#E1F0FF):&font(#0080FF){ファイルサイズ}|BGCOLOR(#F0F8FF):プレミアム会員|>|>|100MB以下| |~|BGCOLOR(#F0F8FF):一般会員|>|>|40MB以下| |BGCOLOR(#E1F0FF):&font(#0080FF){ビットレート(映像+音声)}|BGCOLOR(#F0F8FF):プレミアム会員|>|>|制限なし| |~|BGCOLOR(#F0F8FF):一般会員|>|>|656kbps以下(公式には600kbp以下)| &br()&size(small){▲サーバーサイドエンコードを回避するための要件。投稿可能な動画の要件も重複して掲載しています。} &link_up(▲画面の上へ) *MPEG-4 AVC/H.264とは -ここで、上表の「コーデック」のところで登場したMPEG-4 AVC/H.264について簡単に見ておきましょう。&font(#0080FF){MPEG-4 AVC/H.264}は、動画の圧縮規格のひとつです。従来の圧縮規格であるMPEG-2よりも高画質でファイルサイズの小さい動画を作成できます。MPEG-4 AVC/H.264は、たんにMPEG-4 AVCまたは&font(#0080FF){H.264}ともいいます。 #image(https://img.atwikiimg.com/www18.atwiki.jp/live2ch/pub/h264/h264_40.png)&br()&size(small){▲H.264は、MPEG-2など他の動画圧縮技術と比較して高画質・高圧縮である点に特徴があります。数ある動画圧縮規格のうち、現在は主流のひとつです。} -用語が難しくても心配いりません。重要なのは、&font(#0080FF){H.264形式とよばれる動画をニコニコ動画用にAviUtlで出力する}という点です。AviUtl以外にもソフトウェアを用意する必要がありますが、解説のとおりにやっていけば必ずできます。 -解説が理解しづらいようであれば、[[つんでれんこ]]を使うとよいでしょう。つんでれんこは、ニコニコ動画用に動画を自動でエンコードしてくれので、初心者に向いているアプリケーションです。かりに、AviUtlで編集した動画をつんでれんこで読み込みたい場合は、可逆圧縮コーデックを使用してエンコードするようにしましょう。詳細は、[[こちら>https://www18.atwiki.jp/live2ch/pages/379.html#id_97b49ca4]]をご覧ください。 &link_up(▲画面の上へ) *x264guiExのインストール -まずは&font(#0080FF){拡張 x264 出力(GUI) Ex}(以下、x264guiEx)を用意しましょう。x264guiExは、H.264形式の動画を作成するためのソフトウェアである&blanklink(x264){http://ja.wikipedia.org/wiki/X264}というものを、簡単な操作で扱えるようにしたAviUtl用のプラグインです。 -x264guiExのインストール方法は以下のとおりです。 +最新版のx264guiExを&blanklink(こちら){https://onedrive.live.com/?cid=6BDD4375AC8933C6&id=6BDD4375AC8933C6!393&sc=documents}からダウンロードする。 +ダウンロードした「x264guiEx_2.xx.zip」を解凍する。 +「x264guiEx_2.xx」フォルダができあがる。 +フォルダを開き、「&font(#0080FF){auo_setup.exe}」をダブルクリックする。 +「aviutl.exe」のあるフォルダを指定する。 +「次へ」をクリックする。 +インストールが完了する。 +AviUtlを起動する。 +「その他」→「出力プラグイン情報」で「拡張 x264 出力(GUI) Ex (x264guiEx) 2.xx by rigaya (x264guiEx.auo )」と表示されていることを確認する。 #image(https://img.atwikiimg.com/www18.atwiki.jp/live2ch/pub/h264/h264_56.png) &link_up(▲画面の上へ) *x264guiExの簡単な使い方 -ここまでできたら、実際に動画を投稿できるかテストしてみましょう。 &ref(https://img.atwikiimg.com/www18.atwiki.jp/live2ch/pub/num/num01.gif)AviUtlで動画を開きます。動画編集などは事前に行なっておいてください。 &ref(https://img.atwikiimg.com/www18.atwiki.jp/live2ch/pub/num/num02.gif)必須というわけではありませんが、リサイズしておきます。画面縦横比(アスペクト比)が4:3の場合は&font(#0080FF){512x384}に、画面縦横比が16:9の場合は&font(#0080FF){640x360}にリサイズすればよいでしょう。詳細は後述します。 &ref(https://img.atwikiimg.com/www18.atwiki.jp/live2ch/pub/num/num03.gif)これも必須というわけではありませんが、「設定」→「色変換の設定」で「[ 出力 ]」を「BT.601」にしておきます((この設定は、あくまでもニコニコ動画に動画を投稿する場合の設定です。動画共有サイトに動画を投稿するわけではないという場合は、ふだんは「自動」でよいでしょう。))。 &ref(https://img.atwikiimg.com/www18.atwiki.jp/live2ch/pub/num/num04.gif)「ファイル」→「&font(#0080FF){プラグイン出力}」で「&font(#0080FF){拡張 x264出力(GUI) Ex}」を選択します。 #image(https://img.atwikiimg.com/www18.atwiki.jp/live2ch/pub/h264/h264_10.png) &ref(https://img.atwikiimg.com/www18.atwiki.jp/live2ch/pub/num/num05.gif)「ビデオ圧縮」をクリックします。動画を読み込んでいない場合は、このボタンをクリックできません。 #image(https://img.atwikiimg.com/www18.atwiki.jp/live2ch/pub/h264/h264_11.png) &ref(https://img.atwikiimg.com/www18.atwiki.jp/live2ch/pub/num/num06.gif)「&font(#0080FF){プロファイル}」をクリックして、一般会員は「[ ニコ動 ]」に、プレミアム会員は「[ ニコ動 プレミアム ]」にそれぞれマウスカーソルを移動します。 #image(https://img.atwikiimg.com/www18.atwiki.jp/live2ch/pub/h264/h264_57a.png) &ref(https://img.atwikiimg.com/www18.atwiki.jp/live2ch/pub/num/num07.gif)一般会員の場合は、「[ ニコ動 ]」にマウスカーソルを移動したあと、「[ 通常 ]」から好みのものを選択します。 &ref(https://img.atwikiimg.com/www18.atwiki.jp/live2ch/pub/num/num08.gif)プレミアム会員の場合は、「[ ニコ動 プレミアム ]」にマウスカーソルを移動したあと、「[ 短い動画(6分以下) ]」または[ 長い動画(6分以上) ]」から好みのものを選択します。 &ref(https://img.atwikiimg.com/www18.atwiki.jp/live2ch/pub/num/num09.gif)「x264」タブで、「&font(#0080FF){上限ファイルサイズ( 映像+音声, MB)}」にチェックが入っていることを確認します。そのうえで、&font(#0080FF){一般会員は「40」、プレミアム会員は「100」がそれぞれ入力されていることを確認します}。 #image(https://img.atwikiimg.com/www18.atwiki.jp/live2ch/pub/h264/h264_47a.png) &ref(https://img.atwikiimg.com/www18.atwiki.jp/live2ch/pub/num/num10.gif)また、&font(#0080FF){一般会員の場合にかぎり、「上限ファイルビットレート( 映像+音声, kbps)」にチェックが入っていることを確認し、「656」と入力されていることを確認}します。プレミアム会員の場合はチェックを外しておいてください。 #image(https://img.atwikiimg.com/www18.atwiki.jp/live2ch/pub/h264/h264_48a.png) &ref(https://img.atwikiimg.com/www18.atwiki.jp/live2ch/pub/num/num11.gif)「OK」をクリックします。 &ref(https://img.atwikiimg.com/www18.atwiki.jp/live2ch/pub/num/num12.gif)適当なファイル名を入力し、動画の保存場所を決めて「&font(#0080FF){保存}」をクリックします。 #image(https://img.atwikiimg.com/www18.atwiki.jp/live2ch/pub/h264/h264_18.png) &ref(https://img.atwikiimg.com/www18.atwiki.jp/live2ch/pub/num/num13.gif)エンコードが開始するので、しばらく待ちましょう。 &ref(https://img.atwikiimg.com/www18.atwiki.jp/live2ch/pub/num/num14.gif)[[動画を投稿>https://www18.atwiki.jp/live2ch/pages/162.html]]します((動画ファイル以外にステータスファイルができる場合がありますが(.statsおよび.mbtree)、削除してかまいません。手動でステータスファイルを削除するのが煩雑である場合は、自動でこれを削除することもできます。x264guiExの画面右上にある「その他の設定」をクリックし、「自動マルチパス」タブで「自動マルチパス時、ステータスファイルも自動的に削除する」をONにします。))。 &link_up(▲画面の上へ) *x264guiExの設定 -x264guiExでの設定について簡単に見ておきます。x264guiExの設定画面は、&font(#0080FF){左側が映像についての設定、右側が音声についての設定}になっています。一般的に、x264guiExの&font(#0080FF){設定項目の詳細な意味を正確に理解するのはとても困難です}。どの設定をいじるとどうなるかということが、ある程度イメージできればよいでしょう。 -設定の詳細については、&blanklink(ニコニコ動画まとめwiki){http://goo.gl/GaUHA}を参考にしてください。同サイトは、最初は用語が難しく感じるかもしれません。Flash Playerと色空間の話は複雑な問題なので、わからなくても気にする必要はないでしょう。 **「x264」タブ #image(https://img.atwikiimg.com/www18.atwiki.jp/live2ch/pub/h264/h264_30d.png)&br()&size(small){▲「x264」タブの設定例} -ニコニコ動画用の動画を出力する場合は、「&font(#0080FF){自動マルチパス}」または「&font(#0080FF){上限確認付 品質基準VBR(可変レート)}」を選択します。&font(#0080FF){ニコニコ動画にはファイルサイズおよびビットレートにつき制限がある}のですが(ビットレート制限は一般会員のみ)、上記いずれかの項目を選択することで「上限ファイルサイズ」や「上限ファイルビットレート(映像+音声,kbps)」の設定ができるようになるからです(詳細は&blanklink(rigayaの日記兼メモ帳){http://rigaya34589.blog135.fc2.com/blog-entry-329.html}を参照)。 #image(https://img.atwikiimg.com/www18.atwiki.jp/live2ch/pub/h264/h264_49a.png) -「上限ファイルサイズ」は、&font(#0080FF){一般会員なら40MB、プレミアム会員なら100MBに設定}します(ニコニコ動画の仕様)。また、一般会員は「上限ファイルビットレート(映像+音声,kbps)」をONにして、「656」を入力しましょう。&font(#0080FF){一般会員の場合、映像ビットレートと音声ビットレートの合計が656kbpsを超えた動画は投稿できない仕様}だからです。プレミアム会員であればこのような制限はありません。 **「レート・QP制御」タブ #image(https://img.atwikiimg.com/www18.atwiki.jp/live2ch/pub/h264/h264_31a.png)&br()&size(small){▲「レート・QP制御」タブの設定例} -「レート・QP制御」タブで重要な項目は以下のとおりです。 |BGCOLOR(#f8f8ff):|BGCOLOR(#f8f8ff):CENTER:説明| |BGCOLOR(#E1F0FF):AQ(適応的QP)&br()<aq-mode>|「VAQ」または「AutoVAQ」にすると画質が向上する。後者を選択して1.0~1.3にするとメリハリのある画質になることも。| |BGCOLOR(#E1F0FF):Psy-Rd(視覚心理最適化)&br()<psy-rd>|「RDO」は0~1.0がお薦め。実写など複雑な映像は高めがよい。それ以外は0.2~0.5など低めに。「trellis」は0のままで。| |BGCOLOR(#E1F0FF):mbtree レート制御&br()<mbtree>|基本的にONでよい。| |BGCOLOR(#E1F0FF):レート制御先行探査フレーム数&br()<rc-lookahead>|基本的に40のままでよい。数値を大きくすると画質が向上するが、最高でも60までにしておく。| **「フレーム」タブ #image(https://img.atwikiimg.com/www18.atwiki.jp/live2ch/pub/h264/h264_32a.png)&br()&size(small){▲「フレーム」タブの設定例} -「フレーム」タブで重要な項目は以下のとおりです。 |BGCOLOR(#f8f8ff):|BGCOLOR(#f8f8ff):CENTER:説明| |BGCOLOR(#E1F0FF):動き予測アルゴリズム&br()<me>|「Hexagonal Search」または「Uneven Multi-Hexagon」を選択。後者のほうが高画質だが、エンコード速度は遅くなる。| |BGCOLOR(#E1F0FF):サブピクセル動き予測&br()<subme>|数字が大きいほど画質が向上する。ただし、エンコード速度は遅くなる。7~9が使いやすい。| |BGCOLOR(#E1F0FF):動き検索範囲&br()<merange>|16または32にする。数値が大きいほうが圧縮率が向上する。ただし、エンコード速度は遅くなる。| |BGCOLOR(#E1F0FF):動き予測方式&br()<direct>|基本的に「auto」でよい。| |BGCOLOR(#E1F0FF):参照距離&br()<ref>|数値を大きくすると画質が向上し、圧縮率も向上する。再生負荷とエンコード時間を考えると3~6推奨。| |BGCOLOR(#E1F0FF):最大連続Bフレーム数&br()<bframes>|数値が大きいほど高圧縮になる。通常は3~6にする。再生負荷が気になるときは3または4にする。| |BGCOLOR(#E1F0FF):適応的Bフレーム挿入&br()<b-adapt>|「完全」にすると圧縮率が向上する。エンコード時間が気になるときは「簡易」にする。| |BGCOLOR(#E1F0FF):ピラミッド参照&br()<b-pyramid>|基本的に「normal」でよい。| |BGCOLOR(#E1F0FF):重み付きBフレーム&br()<weightb>|ONでフェード時の画質が向上する。基本的にON推奨。| |BGCOLOR(#E1F0FF):重み付きPフレーム&br()<weightp>|ONでフェード時の画質が向上する。基本的に「Smart」のままでよい。問題がある場合は「Simple」で。| |BGCOLOR(#E1F0FF):マクロブロック&br()<partitions>|チェックが多いほど高画質。再生負荷が気になるときは「p4x4」のチェックを外す。| |BGCOLOR(#E1F0FF):キーフレーム間隔の上限&br()<keyint>|10秒間隔のシーク移動でよいなら300、1秒間隔のシーク移動なら30(30fpsの場合)。「-1」で自動設定。| |BGCOLOR(#E1F0FF):インループ デブロックフィルタ&br()<deblock>|ONで画質が向上する。OFFで画質は下がるが、再生負荷は下がる。基本的にON推奨。-1で画像がシャープに。| |BGCOLOR(#E1F0FF):CABAC&br()<cabc>|ONで画質が向上する。OFFで画質は下がるが、再生負荷は下がる。基本的にON推奨。| |BGCOLOR(#E1F0FF):DCT係数間引き&br()<dct-decimate>|基本的にONでよい。| |BGCOLOR(#E1F0FF):スキップMB検出&br()<fast-skip>|基本的にONでよい。| |BGCOLOR(#E1F0FF):レート歪み最適化&br()<trellis>|「Final MB encode」または「All」を選択することで画質向上。| **「拡張」タブ -設定を変更する必要はありません。 **音声 #image(https://img.atwikiimg.com/www18.atwiki.jp/live2ch/pub/h264/h264_35c.png) -通常は、「ABR (AAC) ビットレート指定」を選択したうえで、音声ビットレートを96kbps、112kbps、128kbps、144kbps、192kbpsのいずれかにすればよいでしょう。音声ビットレートを高くすると、そのぶん映像ビットレートは低くせざるをえないため、このあたりも意識して設定する必要があります((ファイルサイズは、ビットレート×動画の再生時間で決まります。ここでいうビットレートというのは、映像ビットレートと音声ビットレートの合計のことです。したがって、ファイルサイズを一定以下にするためには、映像ビットレートと音声ビットレートの配分が重要になってきます。映像ビットレートを高くすれば音声ビットレートを低くせざるをえませんし、逆に音声ビットレートを高くすれば映像ビットレートを低くせざるをえません。))。 -動画の再生時間が長い場合や、音質を犠牲にして映像に多くのビットレートを割り当てたい場合は、「ABR (HE-AAC) ビットレート指定」を選ぶと効果的です。そのうえで、たとえば音声ビットレートを64kbpsに設定します。 &link_up(▲画面の上へ) *リサイズについて **リサイズする理由 -&font(#0080FF){リサイズ}する意義として、(1)画面の縦横比(アスペクト比)を修正できる、(2)動画再生時におけるPCの負荷を軽減できる、(3)[[ビットレート>https://www18.atwiki.jp/live2ch/pages/163.html#id_9ea14335]]が低いことによる画質破綻を防ぎやすい、(4)一般会員は画面サイズが1280x720以内でないとサーバサイドエンコードされる、などがあげられます。(1)および(2)については、[[AviUtlの使い方>https://www18.atwiki.jp/live2ch/pages/165.html#id_968f4928]]で述べました。 -(3)は、&font(#0080FF){同一ビットレートの場合、リサイズした動画のほうがリサイズしていない動画よりもエンコード後の画質を維持しやすい}という意味合いです。たとえば、画面サイズが1280x720なのに映像ビットレートを600kbpsにしてエンコードすると、画質が破綻します。しかし、640x360にリサイズしておけば、同じ600kbpsでエンコードしてもそこそこの画質にはなります。そこで、1280x720から640x360へリサイズするわけです。 -(4)はそのままの意味です。&font(#0080FF){一般会員の場合は、1280x720を超えた画面サイズの動画を投稿するとサーバサイドエンコードされてしまう}ため、動画投稿時に画質・音質が劣化してしまいます。そこで、1280x720以内にリサイズする必要があります。プレミアム会員の場合は、このような制限はありません。 **リサイズの具体例 -では、具体例を見ていきましょう。結論から述べると、&font(#0080FF){アスペクト比が4:3の場合は512x384に、16:9の場合は640x360にリサイズ}するのが無難です。ニコニコ動画のプレイヤーの画面サイズ(中画面サイズ)は、512x384(4:3)または640x360(16:9)であるため、これに合わせるかたちになります((ニコニコ動画Qバージョン以降では、中画面サイズ(通常サイズ)だけではなく大画面サイズも用意されています。大画面サイズでは、640x480(4:3)または854x480(16:9)で動画が再生されます。中画面サイズは、512x384(4:3)または640x360(16:9)ですので、基本的にはこれに合わせて動画を作成しましょう。4:3の動画の場合、左右に黒帯が表示されますが、不具合ではありません。))。 |&image(https://img.atwikiimg.com/www18.atwiki.jp/live2ch/pub/h264/h264_50a.jpg)|&image(https://img.atwikiimg.com/www18.atwiki.jp/live2ch/pub/h264/h264_50b.jpg)| |CENTER:BGCOLOR(#E1F0FF):4:3|CENTER:BGCOLOR(#E1F0FF):16:9| &br()&size(small){▲4:3の動画を再生したときと、16:9の動画を再生したときの見え方} -動画のアスペクト比がわからない場合は、[[真空波動研>https://www18.atwiki.jp/live2ch/pages/163.html#id_8086a7fc]]などを使えばわかります。参考までに、動画のアスペクト比について下表にまとめました。ゲームを録画した場合を想定しています。たとえば、[[GV-USB2]]などの従来型の[[ビデオキャプチャー>https://www18.atwiki.jp/live2ch/pages/29.html]]で録画してできた動画の場合は、通常は512x384にリサイズすればよいでしょう((もしこれらのビデオキャプチャーを使ってゲーム機の出力設定を16:9にして録画した場合は、640x360にリサイズします。))。 |BGCOLOR(#f8f8ff):|CENTER:BGCOLOR(#f8f8ff):画面サイズ|CENTER:BGCOLOR(#f8f8ff):アスペクト比|CENTER:BGCOLOR(#f8f8ff):指定するとよい画面サイズ| |BGCOLOR(#E1F0FF):通常のキャプチャーボード|720x480|4:3(3:2)|512x384(4:3)| |BGCOLOR(#E1F0FF):HDキャプチャーボード|1280x720など|16:9|640x360(16:9)| |BGCOLOR(#E1F0FF):PCゲーム(1)|800x600など|4:3|512x384(4:3)| |BGCOLOR(#E1F0FF):PCゲーム(2)|1280x720など|16:9|640x360(16:9)| -他方、[[HDキャプチャーボード]]を使ってHD画質で録画した場合は、640x360にリサイズします。もっとも、640x360にリサイズせず、854x480または1280x720の画面サイズで動画を投稿してもかまいません。この場合、視聴者が画面を拡大(大画面サイズ、フルスクリーン)したさいに美しい画質が楽しめるというメリットがあります。上述した(1)~(3)を考慮したうえでリサイズについて判断してください。 **リサイズの方法 -&blanklink(Lanczos 3-lobed 拡大縮小){http://www.marumo.ne.jp/auf/#lanczos3}を使用している場合は、以下のようにしてリサイズします。 +「設定」→「サイズの変更」で「なし」になっていることを確認する。 +「設定」→「Lanczos 3-lobed 拡大縮小の設定」の順にクリックする。 +右上のチェックボックスにチェックを入れる。 +空欄に「512 x 384」または「640 x 360」と入力する。 +「指定」をクリックする。 #image(https://img.atwikiimg.com/www18.atwiki.jp/live2ch/pub/aviutl/aviutl31.png) -もしリサイズ用のプラグインを使用していない場合は、「設定」→「サイズの変更」→「指定サイズ」で画面サイズを入力してください。また、[[拡張編集プラグイン>AviUtl拡張編集(1)]]を使用している場合のリサイズ方法については、[[こちら>https://www18.atwiki.jp/live2ch/pages/448.html#id_d946a419]]をご覧ください。 -アスペクト比には十分注意するようにしましょう。&font(#0080FF){アスペクト比がおかしいと、映像が縦または横方向に伸びた動画}になってしまいます。たとえば、720x480の動画を512x384にしないで640x360にリサイズすると、4:3の映像は横に伸びます。アスペクト比をまちがえたまま動画を投稿した場合、アスペクト比を修正するには動画をエンコードしなおし、再び投稿する必要があります。 &link_up(▲画面の上へ) *関連ページ -このページと関連性の強いページは以下のとおりです。 |CENTER:BGCOLOR(#F0F8FF):ページ名|CENTER:BGCOLOR(#F0F8FF):内容|CENTER:BGCOLOR(#F0F8FF):重要度| |BGCOLOR(#E1F0FF):[[コメント>https://www18.atwiki.jp/live2ch/pages/197.html]]|H.264で高画質についての質問など|CENTER:-| |BGCOLOR(#E1F0FF):[[動画の基礎知識]]|動画作成における基本的な事項|CENTER:A| |BGCOLOR(#E1F0FF):[[AviUtlの使い方]]|動画編集の方法|CENTER: B+| |BGCOLOR(#E1F0FF):[[AviUtl拡張編集>https://www18.atwiki.jp/live2ch/pages/309.html]]|拡張編集プラグインの使い方|CENTER:B+| &link_up(▲画面の上へ) ---- [[トップ>https://www18.atwiki.jp/live2ch/]] > [[ボツカテゴリ>はじめに10]] > &font(#0080FF){H.264で高画質} / &lastmod() &html(<iframe src="https://rcm-fe.amazon-adsystem.com/e/cm?t=vipdshosgemuj-22&o=9&p=15&l=bn1&mode=videogames-jp&browse=15782591&fc1=000000&lt1=_blank&lc1=3366FF&bg1=FFFFFF&f=ifr&internal=1" marginwidth="0" marginheight="0" width="468" height="240" border="0" frameborder="0" style="border:none;" scrolling="no"></iframe>) &meta_description(ニコ動に動画を投稿したら画質が落ちた、というのは誰にでもある経験です。あるいは、解説どおりに動画を保存したはずなのに、画質が悪いということもよくあるでしょう。そんな人のために、高画質な動画を作るためのポイントをご紹介します。)
[[トップ>https://www18.atwiki.jp/live2ch/]] > [[ボツカテゴリ>はじめに10]] > &font(#0080FF){H.264で高画質} / &lastmod() ---- -&font(#0080FF){この解説記事をわかりやすくリニューアルしました。}2016.12.10 &space(8)&ref(https://img.atwikiimg.com/www18.atwiki.jp/live2ch/pub/cap/lupe03a.png)[[ニコニコ動画に高画質な動画をアップロードする方法]] -&font(#0080FF){↓↓↓以下の解説は、古いので読む必要はありません。} ---- >目次 #contents() *ポイント -&blanklink(ニコニコ動画){http://www.nicovideo.jp/}に動画を投稿するうえで気をつけたいポイントはふたつあります。すなわち、(1)&font(#0080FF){なにも考えずに動画を投稿すると、ニコニコ動画側で再エンコードされる}という点と、(2)&font(#0080FF){動画投稿時にエラーが出て投稿できないことがある}、という点のふたつです。この2点はとても重要なので、しっかりと理解しておきましょう。 #image(https://img.atwikiimg.com/www18.atwiki.jp/live2ch/pub/h264/h264_46a.png) -(1)は、ニコニコ動画側で強制的に動画が再エンコードされることによって、画質・音質が劣化することを意味しています。また(2)は、動画を投稿しようとしたさいに、ファイルサイズが大きいなどのエラーが表示されることがあるということです。 -そこで、このページでは&font(#0080FF){AviUtlを使用して、ニコニコ動画に投稿できる高画質・高音質な動画を出力するための方法}を見ていきます。 &link_up(▲画面の上へ) *サーバサイドエンコードについて -いま述べた(1)について述べておきますが、&font(#0080FF){一定の要件を満たしていない動画}はニコニコ動画に動画を投稿するさい、同サイトによって&font(#0080FF){強制的に動画が再エンコード}されます。このことを&font(#0080FF){サーバサイドエンコード}といいます。「ニコニコ動画に動画を投稿したら画質が悪くなった」という人がいますが、理由は動画がサーバサイドエンコードされたからです。 #image(https://img.atwikiimg.com/www18.atwiki.jp/live2ch/pub/h264/h264_38.png) -しかし逆に、&font(#0080FF){一定の要件さえ満たしていればサーバーサイドエンコードは回避することが可能}です。つまり、AviUtlでエンコードしてできた動画をそのままの画質・音質で投稿できるわけです。サーバーサイドエンコードを回避して動画を投稿するための要件をまとめたのが下表です。難しい用語があるかもしれませんが、簡単に見ておきましょう。 |>|BGCOLOR(#E1F0FF):コンテナ|>|>|MP4| |>|BGCOLOR(#E1F0FF):&font(#0080FF){映像コーデック}|>|>|MPEG-4 AVC/H.264| |BGCOLOR(#E1F0FF):&font(#0080FF){画面サイズ(解像度)}|BGCOLOR(#F0F8FF):プレミアム会員|>|>|制限なし| |~|BGCOLOR(#F0F8FF):一般会員|>|>|1280x720以内| |>|BGCOLOR(#E1F0FF):フレームレート|>|>|0.33fps~120fps| |>|BGCOLOR(#E1F0FF):音声コーデック|>|MP3、PCM|AAC| |>|BGCOLOR(#E1F0FF):サンプリングレート|>|22kHz、44.1kHz|48kHz以下| |BGCOLOR(#E1F0FF):&font(#0080FF){ファイルサイズ}|BGCOLOR(#F0F8FF):プレミアム会員|>|>|100MB以下| |~|BGCOLOR(#F0F8FF):一般会員|>|>|40MB以下| |BGCOLOR(#E1F0FF):&font(#0080FF){ビットレート(映像+音声)}|BGCOLOR(#F0F8FF):プレミアム会員|>|>|制限なし| |~|BGCOLOR(#F0F8FF):一般会員|>|>|656kbps以下(公式には600kbp以下)| &br()&size(small){▲サーバーサイドエンコードを回避するための要件。投稿可能な動画の要件も重複して掲載しています。} &link_up(▲画面の上へ) *MPEG-4 AVC/H.264とは -ここで、上表の「コーデック」のところで登場したMPEG-4 AVC/H.264について簡単に見ておきましょう。&font(#0080FF){MPEG-4 AVC/H.264}は、動画の圧縮規格のひとつです。従来の圧縮規格であるMPEG-2よりも高画質でファイルサイズの小さい動画を作成できます。MPEG-4 AVC/H.264は、たんにMPEG-4 AVCまたは&font(#0080FF){H.264}ともいいます。 #image(https://img.atwikiimg.com/www18.atwiki.jp/live2ch/pub/h264/h264_40.png)&br()&size(small){▲H.264は、MPEG-2など他の動画圧縮技術と比較して高画質・高圧縮である点に特徴があります。数ある動画圧縮規格のうち、現在は主流のひとつです。} -用語が難しくても心配いりません。重要なのは、&font(#0080FF){H.264形式とよばれる動画をニコニコ動画用にAviUtlで出力する}という点です。AviUtl以外にもソフトウェアを用意する必要がありますが、解説のとおりにやっていけば必ずできます。 -解説が理解しづらいようであれば、[[つんでれんこ]]を使うとよいでしょう。つんでれんこは、ニコニコ動画用に動画を自動でエンコードしてくれので、初心者に向いているアプリケーションです。かりに、AviUtlで編集した動画をつんでれんこで読み込みたい場合は、可逆圧縮コーデックを使用してエンコードするようにしましょう。詳細は、[[こちら>https://www18.atwiki.jp/live2ch/pages/379.html#id_97b49ca4]]をご覧ください。 &link_up(▲画面の上へ) *x264guiExのインストール -まずは&font(#0080FF){拡張 x264 出力(GUI) Ex}(以下、x264guiEx)を用意しましょう。x264guiExは、H.264形式の動画を作成するためのソフトウェアである&blanklink(x264){http://ja.wikipedia.org/wiki/X264}というものを、簡単な操作で扱えるようにしたAviUtl用のプラグインです。 -x264guiExのインストール方法は以下のとおりです。 +最新版のx264guiExを&blanklink(こちら){https://onedrive.live.com/?cid=6BDD4375AC8933C6&id=6BDD4375AC8933C6!393&sc=documents}からダウンロードする。 +ダウンロードした「x264guiEx_2.xx.zip」を解凍する。 +「x264guiEx_2.xx」フォルダができあがる。 +フォルダを開き、「&font(#0080FF){auo_setup.exe}」をダブルクリックする。 +「aviutl.exe」のあるフォルダを指定する。 +「次へ」をクリックする。 +インストールが完了する。 +AviUtlを起動する。 +「その他」→「出力プラグイン情報」で「拡張 x264 出力(GUI) Ex (x264guiEx) 2.xx by rigaya (x264guiEx.auo )」と表示されていることを確認する。 #image(https://img.atwikiimg.com/www18.atwiki.jp/live2ch/pub/h264/h264_56.png) &link_up(▲画面の上へ) *x264guiExの簡単な使い方 -ここまでできたら、実際に動画を投稿できるかテストしてみましょう。 &ref(https://img.atwikiimg.com/www18.atwiki.jp/live2ch/pub/num/num01.gif)AviUtlで動画を開きます。動画編集などは事前に行なっておいてください。 &ref(https://img.atwikiimg.com/www18.atwiki.jp/live2ch/pub/num/num02.gif)必須というわけではありませんが、リサイズしておきます。画面縦横比(アスペクト比)が4:3の場合は&font(#0080FF){512x384}に、画面縦横比が16:9の場合は&font(#0080FF){640x360}にリサイズすればよいでしょう。詳細は後述します。 &ref(https://img.atwikiimg.com/www18.atwiki.jp/live2ch/pub/num/num03.gif)これも必須というわけではありませんが、「設定」→「色変換の設定」で「[ 出力 ]」を「BT.601」にしておきます((この設定は、あくまでもニコニコ動画に動画を投稿する場合の設定です。動画共有サイトに動画を投稿するわけではないという場合は、ふだんは「自動」でよいでしょう。))。 &ref(https://img.atwikiimg.com/www18.atwiki.jp/live2ch/pub/num/num04.gif)「ファイル」→「&font(#0080FF){プラグイン出力}」で「&font(#0080FF){拡張 x264出力(GUI) Ex}」を選択します。 #image(https://img.atwikiimg.com/www18.atwiki.jp/live2ch/pub/h264/h264_10.png) &ref(https://img.atwikiimg.com/www18.atwiki.jp/live2ch/pub/num/num05.gif)「ビデオ圧縮」をクリックします。動画を読み込んでいない場合は、このボタンをクリックできません。 #image(https://img.atwikiimg.com/www18.atwiki.jp/live2ch/pub/h264/h264_11.png) &ref(https://img.atwikiimg.com/www18.atwiki.jp/live2ch/pub/num/num06.gif)「&font(#0080FF){プロファイル}」をクリックして、一般会員は「[ ニコ動 ]」に、プレミアム会員は「[ ニコ動 プレミアム ]」にそれぞれマウスカーソルを移動します。 #image(https://img.atwikiimg.com/www18.atwiki.jp/live2ch/pub/h264/h264_57a.png) &ref(https://img.atwikiimg.com/www18.atwiki.jp/live2ch/pub/num/num07.gif)一般会員の場合は、「[ ニコ動 ]」にマウスカーソルを移動したあと、「[ 通常 ]」から好みのものを選択します。 &ref(https://img.atwikiimg.com/www18.atwiki.jp/live2ch/pub/num/num08.gif)プレミアム会員の場合は、「[ ニコ動 プレミアム ]」にマウスカーソルを移動したあと、「[ 短い動画(6分以下) ]」または[ 長い動画(6分以上) ]」から好みのものを選択します。 &ref(https://img.atwikiimg.com/www18.atwiki.jp/live2ch/pub/num/num09.gif)「x264」タブで、「&font(#0080FF){上限ファイルサイズ( 映像+音声, MB)}」にチェックが入っていることを確認します。そのうえで、&font(#0080FF){一般会員は「40」、プレミアム会員は「100」がそれぞれ入力されていることを確認します}。 #image(https://img.atwikiimg.com/www18.atwiki.jp/live2ch/pub/h264/h264_47a.png) &ref(https://img.atwikiimg.com/www18.atwiki.jp/live2ch/pub/num/num10.gif)また、&font(#0080FF){一般会員の場合にかぎり、「上限ファイルビットレート( 映像+音声, kbps)」にチェックが入っていることを確認し、「656」と入力されていることを確認}します。プレミアム会員の場合はチェックを外しておいてください。 #image(https://img.atwikiimg.com/www18.atwiki.jp/live2ch/pub/h264/h264_48a.png) &ref(https://img.atwikiimg.com/www18.atwiki.jp/live2ch/pub/num/num11.gif)「OK」をクリックします。 &ref(https://img.atwikiimg.com/www18.atwiki.jp/live2ch/pub/num/num12.gif)適当なファイル名を入力し、動画の保存場所を決めて「&font(#0080FF){保存}」をクリックします。 #image(https://img.atwikiimg.com/www18.atwiki.jp/live2ch/pub/h264/h264_18.png) &ref(https://img.atwikiimg.com/www18.atwiki.jp/live2ch/pub/num/num13.gif)エンコードが開始するので、しばらく待ちましょう。 &ref(https://img.atwikiimg.com/www18.atwiki.jp/live2ch/pub/num/num14.gif)[[動画を投稿>https://www18.atwiki.jp/live2ch/pages/162.html]]します((動画ファイル以外にステータスファイルができる場合がありますが(.statsおよび.mbtree)、削除してかまいません。手動でステータスファイルを削除するのが煩雑である場合は、自動でこれを削除することもできます。x264guiExの画面右上にある「その他の設定」をクリックし、「自動マルチパス」タブで「自動マルチパス時、ステータスファイルも自動的に削除する」をONにします。))。 &link_up(▲画面の上へ) *x264guiExの設定 -x264guiExでの設定について簡単に見ておきます。x264guiExの設定画面は、&font(#0080FF){左側が映像についての設定、右側が音声についての設定}になっています。一般的に、x264guiExの&font(#0080FF){設定項目の詳細な意味を正確に理解するのはとても困難です}。どの設定をいじるとどうなるかということが、ある程度イメージできればよいでしょう。 -設定の詳細については、&blanklink(ニコニコ動画まとめwiki){http://goo.gl/GaUHA}を参考にしてください。同サイトは、最初は用語が難しく感じるかもしれません。Flash Playerと色空間の話は複雑な問題なので、わからなくても気にする必要はないでしょう。 **「x264」タブ #image(https://img.atwikiimg.com/www18.atwiki.jp/live2ch/pub/h264/h264_30d.png)&br()&size(small){▲「x264」タブの設定例} -ニコニコ動画用の動画を出力する場合は、「&font(#0080FF){自動マルチパス}」または「&font(#0080FF){上限確認付 品質基準VBR(可変レート)}」を選択します。&font(#0080FF){ニコニコ動画にはファイルサイズおよびビットレートにつき制限がある}のですが(ビットレート制限は一般会員のみ)、上記いずれかの項目を選択することで「上限ファイルサイズ」や「上限ファイルビットレート(映像+音声,kbps)」の設定ができるようになるからです(詳細は&blanklink(rigayaの日記兼メモ帳){http://rigaya34589.blog135.fc2.com/blog-entry-329.html}を参照)。 #image(https://img.atwikiimg.com/www18.atwiki.jp/live2ch/pub/h264/h264_49a.png) -「上限ファイルサイズ」は、&font(#0080FF){一般会員なら40MB、プレミアム会員なら100MBに設定}します(ニコニコ動画の仕様)。また、一般会員は「上限ファイルビットレート(映像+音声,kbps)」をONにして、「656」を入力しましょう。&font(#0080FF){一般会員の場合、映像ビットレートと音声ビットレートの合計が656kbpsを超えた動画は投稿できない仕様}だからです。プレミアム会員であればこのような制限はありません。 **「レート・QP制御」タブ #image(https://img.atwikiimg.com/www18.atwiki.jp/live2ch/pub/h264/h264_31a.png)&br()&size(small){▲「レート・QP制御」タブの設定例} -「レート・QP制御」タブで重要な項目は以下のとおりです。 |BGCOLOR(#f8f8ff):|BGCOLOR(#f8f8ff):CENTER:説明| |BGCOLOR(#E1F0FF):AQ(適応的QP)&br()<aq-mode>|「VAQ」または「AutoVAQ」にすると画質が向上する。後者を選択して1.0~1.3にするとメリハリのある画質になることも。| |BGCOLOR(#E1F0FF):Psy-Rd(視覚心理最適化)&br()<psy-rd>|「RDO」は0~1.0がお薦め。実写など複雑な映像は高めがよい。それ以外は0.2~0.5など低めに。「trellis」は0のままで。| |BGCOLOR(#E1F0FF):mbtree レート制御&br()<mbtree>|基本的にONでよい。| |BGCOLOR(#E1F0FF):レート制御先行探査フレーム数&br()<rc-lookahead>|基本的に40のままでよい。数値を大きくすると画質が向上するが、最高でも60までにしておく。| **「フレーム」タブ #image(https://img.atwikiimg.com/www18.atwiki.jp/live2ch/pub/h264/h264_32a.png)&br()&size(small){▲「フレーム」タブの設定例} -「フレーム」タブで重要な項目は以下のとおりです。 |BGCOLOR(#f8f8ff):|BGCOLOR(#f8f8ff):CENTER:説明| |BGCOLOR(#E1F0FF):動き予測アルゴリズム&br()<me>|「Hexagonal Search」または「Uneven Multi-Hexagon」を選択。後者のほうが高画質だが、エンコード速度は遅くなる。| |BGCOLOR(#E1F0FF):サブピクセル動き予測&br()<subme>|数字が大きいほど画質が向上する。ただし、エンコード速度は遅くなる。7~9が使いやすい。| |BGCOLOR(#E1F0FF):動き検索範囲&br()<merange>|16または32にする。数値が大きいほうが圧縮率が向上する。ただし、エンコード速度は遅くなる。| |BGCOLOR(#E1F0FF):動き予測方式&br()<direct>|基本的に「auto」でよい。| |BGCOLOR(#E1F0FF):参照距離&br()<ref>|数値を大きくすると画質が向上し、圧縮率も向上する。再生負荷とエンコード時間を考えると3~6推奨。| |BGCOLOR(#E1F0FF):最大連続Bフレーム数&br()<bframes>|数値が大きいほど高圧縮になる。通常は3~6にする。再生負荷が気になるときは3または4にする。| |BGCOLOR(#E1F0FF):適応的Bフレーム挿入&br()<b-adapt>|「完全」にすると圧縮率が向上する。エンコード時間が気になるときは「簡易」にする。| |BGCOLOR(#E1F0FF):ピラミッド参照&br()<b-pyramid>|基本的に「normal」でよい。| |BGCOLOR(#E1F0FF):重み付きBフレーム&br()<weightb>|ONでフェード時の画質が向上する。基本的にON推奨。| |BGCOLOR(#E1F0FF):重み付きPフレーム&br()<weightp>|ONでフェード時の画質が向上する。基本的に「Smart」のままでよい。問題がある場合は「Simple」で。| |BGCOLOR(#E1F0FF):マクロブロック&br()<partitions>|チェックが多いほど高画質。再生負荷が気になるときは「p4x4」のチェックを外す。| |BGCOLOR(#E1F0FF):キーフレーム間隔の上限&br()<keyint>|10秒間隔のシーク移動でよいなら300、1秒間隔のシーク移動なら30(30fpsの場合)。「-1」で自動設定。| |BGCOLOR(#E1F0FF):インループ デブロックフィルタ&br()<deblock>|ONで画質が向上する。OFFで画質は下がるが、再生負荷は下がる。基本的にON推奨。-1で画像がシャープに。| |BGCOLOR(#E1F0FF):CABAC&br()<cabc>|ONで画質が向上する。OFFで画質は下がるが、再生負荷は下がる。基本的にON推奨。| |BGCOLOR(#E1F0FF):DCT係数間引き&br()<dct-decimate>|基本的にONでよい。| |BGCOLOR(#E1F0FF):スキップMB検出&br()<fast-skip>|基本的にONでよい。| |BGCOLOR(#E1F0FF):レート歪み最適化&br()<trellis>|「Final MB encode」または「All」を選択することで画質向上。| **「拡張」タブ -設定を変更する必要はありません。 **音声 #image(https://img.atwikiimg.com/www18.atwiki.jp/live2ch/pub/h264/h264_35c.png) -通常は、「ABR (AAC) ビットレート指定」を選択したうえで、音声ビットレートを96kbps、112kbps、128kbps、144kbps、192kbpsのいずれかにすればよいでしょう。音声ビットレートを高くすると、そのぶん映像ビットレートは低くせざるをえないため、このあたりも意識して設定する必要があります((ファイルサイズは、ビットレート×動画の再生時間で決まります。ここでいうビットレートというのは、映像ビットレートと音声ビットレートの合計のことです。したがって、ファイルサイズを一定以下にするためには、映像ビットレートと音声ビットレートの配分が重要になってきます。映像ビットレートを高くすれば音声ビットレートを低くせざるをえませんし、逆に音声ビットレートを高くすれば映像ビットレートを低くせざるをえません。))。 -動画の再生時間が長い場合や、音質を犠牲にして映像に多くのビットレートを割り当てたい場合は、「ABR (HE-AAC) ビットレート指定」を選ぶと効果的です。そのうえで、たとえば音声ビットレートを64kbpsに設定します。 &link_up(▲画面の上へ) *リサイズについて **リサイズする理由 -&font(#0080FF){リサイズ}する意義として、(1)画面の縦横比(アスペクト比)を修正できる、(2)動画再生時におけるPCの負荷を軽減できる、(3)[[ビットレート>https://www18.atwiki.jp/live2ch/pages/163.html#id_9ea14335]]が低いことによる画質破綻を防ぎやすい、(4)一般会員は画面サイズが1280x720以内でないとサーバサイドエンコードされる、などがあげられます。(1)および(2)については、[[AviUtlの使い方>https://www18.atwiki.jp/live2ch/pages/165.html#id_968f4928]]で述べました。 -(3)は、&font(#0080FF){同一ビットレートの場合、リサイズした動画のほうがリサイズしていない動画よりもエンコード後の画質を維持しやすい}という意味合いです。たとえば、画面サイズが1280x720なのに映像ビットレートを600kbpsにしてエンコードすると、画質が破綻します。しかし、640x360にリサイズしておけば、同じ600kbpsでエンコードしてもそこそこの画質にはなります。そこで、1280x720から640x360へリサイズするわけです。 -(4)はそのままの意味です。&font(#0080FF){一般会員の場合は、1280x720を超えた画面サイズの動画を投稿するとサーバサイドエンコードされてしまう}ため、動画投稿時に画質・音質が劣化してしまいます。そこで、1280x720以内にリサイズする必要があります。プレミアム会員の場合は、このような制限はありません。 **リサイズの具体例 -では、具体例を見ていきましょう。結論から述べると、&font(#0080FF){アスペクト比が4:3の場合は512x384に、16:9の場合は640x360にリサイズ}するのが無難です。ニコニコ動画のプレイヤーの画面サイズ(中画面サイズ)は、512x384(4:3)または640x360(16:9)であるため、これに合わせるかたちになります((ニコニコ動画Qバージョン以降では、中画面サイズ(通常サイズ)だけではなく大画面サイズも用意されています。大画面サイズでは、640x480(4:3)または854x480(16:9)で動画が再生されます。中画面サイズは、512x384(4:3)または640x360(16:9)ですので、基本的にはこれに合わせて動画を作成しましょう。4:3の動画の場合、左右に黒帯が表示されますが、不具合ではありません。))。 |&image(https://img.atwikiimg.com/www18.atwiki.jp/live2ch/pub/h264/h264_50a.jpg)|&image(https://img.atwikiimg.com/www18.atwiki.jp/live2ch/pub/h264/h264_50b.jpg)| |CENTER:BGCOLOR(#E1F0FF):4:3|CENTER:BGCOLOR(#E1F0FF):16:9| &br()&size(small){▲4:3の動画を再生したときと、16:9の動画を再生したときの見え方} -動画のアスペクト比がわからない場合は、[[真空波動研>https://www18.atwiki.jp/live2ch/pages/163.html#id_8086a7fc]]などを使えばわかります。参考までに、動画のアスペクト比について下表にまとめました。ゲームを録画した場合を想定しています。たとえば、[[GV-USB2]]などの従来型の[[ビデオキャプチャー>https://www18.atwiki.jp/live2ch/pages/29.html]]で録画してできた動画の場合は、通常は512x384にリサイズすればよいでしょう((もしこれらのビデオキャプチャーを使ってゲーム機の出力設定を16:9にして録画した場合は、640x360にリサイズします。))。 |BGCOLOR(#f8f8ff):|CENTER:BGCOLOR(#f8f8ff):画面サイズ|CENTER:BGCOLOR(#f8f8ff):アスペクト比|CENTER:BGCOLOR(#f8f8ff):指定するとよい画面サイズ| |BGCOLOR(#E1F0FF):通常のキャプチャーボード|720x480|4:3(3:2)|512x384(4:3)| |BGCOLOR(#E1F0FF):HDキャプチャーボード|1280x720など|16:9|640x360(16:9)| |BGCOLOR(#E1F0FF):PCゲーム(1)|800x600など|4:3|512x384(4:3)| |BGCOLOR(#E1F0FF):PCゲーム(2)|1280x720など|16:9|640x360(16:9)| -他方、[[HDキャプチャーボード]]を使ってHD画質で録画した場合は、640x360にリサイズします。もっとも、640x360にリサイズせず、854x480または1280x720の画面サイズで動画を投稿してもかまいません。この場合、視聴者が画面を拡大(大画面サイズ、フルスクリーン)したさいに美しい画質が楽しめるというメリットがあります。上述した(1)~(3)を考慮したうえでリサイズについて判断してください。 **リサイズの方法 -&blanklink(Lanczos 3-lobed 拡大縮小){http://www.marumo.ne.jp/auf/#lanczos3}を使用している場合は、以下のようにしてリサイズします。 +「設定」→「サイズの変更」で「なし」になっていることを確認する。 +「設定」→「Lanczos 3-lobed 拡大縮小の設定」の順にクリックする。 +右上のチェックボックスにチェックを入れる。 +空欄に「512 x 384」または「640 x 360」と入力する。 +「指定」をクリックする。 #image(https://img.atwikiimg.com/www18.atwiki.jp/live2ch/pub/aviutl/aviutl31.png) -もしリサイズ用のプラグインを使用していない場合は、「設定」→「サイズの変更」→「指定サイズ」で画面サイズを入力してください。また、[[拡張編集プラグイン>AviUtl拡張編集(1)]]を使用している場合のリサイズ方法については、[[こちら>https://www18.atwiki.jp/live2ch/pages/448.html#id_d946a419]]をご覧ください。 -アスペクト比には十分注意するようにしましょう。&font(#0080FF){アスペクト比がおかしいと、映像が縦または横方向に伸びた動画}になってしまいます。たとえば、720x480の動画を512x384にしないで640x360にリサイズすると、4:3の映像は横に伸びます。アスペクト比をまちがえたまま動画を投稿した場合、アスペクト比を修正するには動画をエンコードしなおし、再び投稿する必要があります。 &link_up(▲画面の上へ) *関連ページ -このページと関連性の強いページは以下のとおりです。 |CENTER:BGCOLOR(#F0F8FF):ページ名|CENTER:BGCOLOR(#F0F8FF):内容|CENTER:BGCOLOR(#F0F8FF):重要度| |BGCOLOR(#E1F0FF):[[コメント>https://www18.atwiki.jp/live2ch/pages/197.html]]|H.264で高画質についての質問など|CENTER:-| |BGCOLOR(#E1F0FF):[[動画の基礎知識]]|動画作成における基本的な事項|CENTER:A| |BGCOLOR(#E1F0FF):[[AviUtlの使い方]]|動画編集の方法|CENTER: B+| |BGCOLOR(#E1F0FF):[[AviUtl拡張編集>https://www18.atwiki.jp/live2ch/pages/309.html]]|拡張編集プラグインの使い方|CENTER:B+| &link_up(▲画面の上へ) ---- [[トップ>https://www18.atwiki.jp/live2ch/]] > [[ボツカテゴリ>はじめに10]] > &font(#0080FF){H.264で高画質} / &lastmod() &html(<iframe src="https://rcm-fe.amazon-adsystem.com/e/cm?t=vipdshosgemuj-22&o=9&p=15&l=bn1&mode=videogames-jp&browse=15782591&fc1=000000&lt1=_blank&lc1=3366FF&bg1=FFFFFF&f=ifr&internal=1" marginwidth="0" marginheight="0" width="468" height="240" border="0" frameborder="0" style="border:none;" scrolling="no"></iframe>) &meta_description(ニコ動に動画を投稿したら画質が落ちた、というのは誰にでもある経験です。あるいは、解説どおりに動画を保存したはずなのに、画質が悪いということもよくあるでしょう。そんな人のために、高画質な動画を作るためのポイントをご紹介します。)

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