トップ > ボツ > お薦めのキャプチャーボードまとめ / 2014年04月30日 (水) 23時46分56秒



  • 本ページの2017年版を記事にしました。2016.12.8

        筆者がいつも使っている、おすすめキャプチャーボード4選

  • 以下の記事は古いため、読む必要はありません。



















  • キャプチャーボードおよびキャプチャーボードの選び方では、キャプチャーボードについての基本的な知識を解説しました。しかし、製品の欠点も含めたレビュー的なものがないと、購入時の不安が拭いきれないことがあるかもしれません。そこで、このページでは筆者お薦めのキャプチャーボードを注意点も含めてまとめて掲載しています。


目次




GV-USB2


  • GV-USB2は、初心者向けのスタンダードな製品として人気があります。

価格(Amazon) GV-USB2
GV-USB2
接続方式 USB 2.0
ビデオ入力端子
エンコード方式 ソフトウェアエンコード
画質(作例)
解説ページ

スタンダードで無難な選択


  • あれこれ迷いたくないという人には、GV-USB2がよいでしょう。とくに大きな特長があるわけではありませんが、初心者でも安心して使用できる定番の製品です。実売価格も3,500円前後とリーズナブルですので、小さいリスクで購入できます。


高画質にしたいならS端子を


  • 少しでも高画質にしたいなら、ゲーム機とGV-USB2はS端子で接続しましょう。S端子は黒い端子のことです。コンポジット端子(黄色い端子)でゲーム機を接続する場合よりも引き締まった画質になります。ゲーム機とGV-USB2を接続するためのS端子ケーブルは、ゲーム機に付属されていません。したがって、S端子ケーブルは別途用意する必要があります。詳細は、こちらをご覧ください。


▲S端子を使用する場合のゲーム機の接続方法

HD画質には対応していない


  • GV-USB2はHD画質に対応していません。HD画質に対応していないということは、SD画質(標準画質)になるということです。たとえば、いままではPS3のゲームをHDMI接続でプレイしていた人のなかには、GV-USB2の画質の悪さが気になる人がいるかもしれません。HDMI接続時の高精細・高画質な映像は楽しめず、全体的にボヤっとした眠たい映像になります。ゲーム画面の文字が潰れて読みづらい場合もあるでしょう。


  • もっとも、初心者がそこまでHD画質にこだわる必要はないともいえます。なぜなら、SD画質であっても見られないほどのものではないからです。参考までに動画を用意しました。GV-USB2でゲームを録画した場合でも、この程度の画質にはできるということです。動画ではS端子を使って録画しています。コンポジット端子で録画した場合は、もう少し画質が落ちます。

GV-USB2と接続できないゲーム機に注意


  • GV-USB2にはほとんどのゲーム機を接続できます。ただし、PS4、Xbox one、PSP-2000、PS Vita TVは接続できません。これらのゲーム機のうち、いずれかを接続する予定がある場合は注意しましょう。

コンポジット端子による接続
S端子による接続
備考
PS3 S端子のほうが高画質
Xbox 360 同上
Wii U 同上
Wii 同上
PS2 同上
PSP-3000 同上
PSP-2000 × × ゲーム映像を表示できない
PS Vita TV × × GV-USB2と接続できない
PS4 × × 同上
Xbox One × × 同上

▲GV-USB2と接続できるゲーム機の例

▲画面の上へ

MonsterX U3.0R


  • MonsterX U3.0Rは、1080p/60fps対応の製品です。USB 3.0接続専用ですが、その点さえ問題なければ押さえておきたいところです。

価格(Amazon) MonsterX U3.0R
MonsterX U3.0R
接続方式 USB 3.0
ビデオ入力端子
エンコード方式 ソフトウェアエンコード
画質(作例)
解説ページ

1080p/60fpsにこだわるなら購入候補にすべき


  • 1080p/60fps、およびUSB接続に対応したキャプチャーボードが欲しいという人にとって、MonsterX U3.0Rはうれしい製品です。なぜなら、1080p/60fpsに対応したキャプチャーボードはほとんどありません。ましてや、1080p/60fpsに対応するUSB接続の製品は、数えるほどしかないのが実情です。MonsterX U3.0Rはこの点で、ノートPC所有者には待望の製品といえるでしょう。


PC画面でも、TV画面でもどちらでもプレイ可能(パススルー出力)


  • 「1080p/60fps対応」というキーワードに埋もれがちですが、パススルー出力に対応している点も見逃せません。というのも、キャプチャーボードを使う人によくある要望のひとつとして、大画面TVでゲームをプレイしつつ録画・配信したいという意見があるからです。パススルー出力は、簡単にいうとゲーム画面をPCだけでなくTVにも映せる機能です。


▲パススルー出力して、TV画面でゲームをプレイする場合の接続方法

  • 同機能により、PCのほうで録画・配信を行いつつ、同時にTV画面でゲームをプレイできるようになります。やり方は簡単。HDMIケーブルを使って各機器を接続しましょう。たったこれだけです。もちろん、PCの画面でゲームをプレイすることもできます。PCの画面でゲームをプレイしてもよいですし、TVの画面でゲームをプレイしてもよいでしょう。このような柔軟性もMonsterX U3.0Rの魅力です。


▲パススルー出力せずに、PC画面でゲームをプレイする場合の接続方法

USB 3.0専用


  • 1080p/60fpsに対応していることと関係しているのですが、MonsterX U3.0RはUSB 3.0接続専用となっています。USB 2.0端子に製品を接続しても動作しません。また、Intel製またはルネサス製のUSB3.0ホストコントローラーでの使用が推奨されています。いずれのメーカーでもないホストコントローラーの場合、正常に動作しなかったという報告があります。ホストコントローラーの調べ方については、MosnterX U3.0Rをご覧ください。


▲USB 3.0

HDCPとドライバ


  • MonsterX U3.0Rは、HDCPに対応していません。具体的にはPS3とMonsterX U3.0RをHDMI接続した場合、付属ソフトで映像を表示すること自体はできるのですが、録画ができないようになっています。ただ、PS3を録画できないのかというとそうではなく、以前配布されていた古いバージョンのドライバ(Ver1.3.13196.0)アマレコTVを使うことで対処可能です。

  • MonsterX U3.0Rに限りませんが、HDMI端子を搭載した一般的なキャプチャーボードというのは、HDMI接続したPS3の映像を表示・録画できないようになっています。これはPS3の仕様上やむをえないことです。MonsterX U3.0Rを使用する場合はHDCPのことを必ず覚えておきましょう。対処法の詳細については、MonsterX U3.0Rをご覧ください。

MonsterX U3.0Rと接続できないゲーム機に注意


  • MonsterX U3.0Rは、HDMI端子に対応していないゲーム機を接続できません。HDMI端子以外のビデオ入力端子も搭載していればPS2なども接続できたのですが、この点にも注意が必要です。また、HDMI接続できるゲーム機であっても、上で述べたとおりHDCP非対応という点には気をつけましょう。

HDMI端子による接続
備考
PS3 × MonsterX U3.0RはHDCP非対応のため(ただし対処法あり)
Xbox 360
Wii U
Wii × MonsterX U3.0Rと接続できない
PS2 × 同上
PSP-3000 × 同上
PSP-2000 × 同上
PS Vita TV × MonsterX U3.0RはHDCP非対応のため(ただし対処法あり)
PS4
Xbox One

▲MonsterX U3.0Rと接続できるゲーム機の例

▲画面の上へ

AVT-C875


  • AVT-C875は、きわめて多機能な製品です。PCを使わずにゲームを録画することもできます

価格(Amazon) AVT-C875
AVT-C875
接続方式 USB 2.0
ビデオ入力端子
エンコード方式 ハードウェアエンコード
画質(スクショ)
解説ページ

付属ソフトの機能が充実


  • 一般的な製品だと付属ソフトは実用性が低いことが多いのですが、AVT-C875はそのような心配がありません。画質や明るさの変更、マイク音声の入力、各種配信サイトへの対応、各種録画・配信ソフトへの対応など、これだけのことが付属ソフトでできれば安心でしょう。初心者が簡単に設定できるモードもあります。


PCレスでもゲームを録画可能


  • AVT-C875の大きな特長のひとつが、PCがなくともゲームを録画できるという点です。これを単体録画モードといいます。たとえば、TVとゲーム機があるリビングにAVT-C875を持ち込んでゲームを録画したり、あるいはゲーム機がある友人の家にAVT-C875を持ちこんで対戦プレイを録画したり、といった用途にピッタリの方法です。PCがなくとも、ゲーム機のそばにAVT-C875があればよいのです。ただし、PCがない場合はライブ配信はできません。あくまでも録画ができるだけです。

時間を遡って映像を再生・録画できる


  • ふだんゲームをプレイしていてありがちなのが、「いまのシーン、録画しておけばよかった」という後悔です。あるいは、「録画するほどではないけれど、いまのシーンをちょっと見返したい、確認したい」ということもしばしばあるでしょう。クールなデモシーン、対戦ゲームにおける決定的なシーン、登場キャラクターが発言した重要なセリフ、などなど、枚挙にいとまがありません。

  • そのようなときはAVT-C875のタイムシフト機能の出番です。同機能では、最大1時間ぶんの映像を遡って再生したり録画することができるのです。ですから、たとえ録画ボタンをクリックしていなくとも1時間以内であれば心配いりません。ふだんTVにゲーム機を接続してプレイしていてはできないことが、AVT-C875にゲーム機をつなげるだけで可能になるのです。

  • タイムシフト機能の注意点は2点です。(1)同機能をONにしているときは、動画にマイク音声を入れる機能がOFFになります。また、(2)単体録画モード時はタイムシフト機能を使えません。あくまでもPCにAVT-C875を接続しているときにだけ、同機能をONにできます。

パススルー出力で必ず遅延対策を


  • PCにAVT-C875を接続して使用する場合、HDMI入力を搭載したTV(またはPCモニター)が別途必要です*1。TVを用意できない場合どうなるかというと、AVT-C875のラグ(遅延)でゲームをまともにプレイできません。PC画面に表示したゲーム機の映像を見ながらプレイするのは難しい、と覚えておきましょう。AVT-C875使用時は、ゲームプレイはTVを見ながら行うのが基本になります。


▲AVT-C875では、このようにTV画面でゲームをプレイしつつPCで録画・配信します。

  • TVさえ用意できればAVT-C875のラグはありません。つまり、ふだんTVにゲーム機を接続してプレイする場合となんら変わりなく、いつもどおりゲームをプレイできるわけです。これはAVT-C875がパススルー出力機能を搭載しているからです。同機能を使うためには、AVT-C875に付属されているケーブルを使って各機器を接続するだけです。難しい設定は必要ありません。もちろん、この状態で録画や配信が可能です。

  • なお、単体録画モード時もTVが必要なのはいうまでもありません。ラグがない状態でプレイできます。

PS3のゲームを録画する場合はHDCPに注意


  • AVT-C875は、HDCPという著作権保護信号に対応していません。具体的にはPS3とAVT-C875をHDMI接続した場合、付属ソフトで映像を表示すること自体はできるのですが、録画ができないようになっています。これはPS3の仕様上やむをえないことです。AVT-C875を使用する場合はHDCPのことを必ず覚えておきましょう。

HDMI端子による接続
コンポーネント端子による接続
備考
PS3 × AVT-C875はHDCP非対応のためHDMIは×
Xbox 360 HDMI接続のほうが高画質、便利
Wii U HDMI接続のほうが高画質、便利
Wii ×
PS2 ×
PSP-3000/2000 ×
PS Vita TV × × AVT-C875はHDCP非対応
PS4
×
Xbox One ×

  • いちばん簡単な対処法は、AVT-C875に付属さているコンポーネントケーブル(専用PlayStation3ケーブル)を使ってPS3を接続することです。コンポーネント接続すればHDCPは関係ないので、この方法で対処すればよいでしょう。HDMI接続の場合より画質は多少落ちますが、許容範囲です。

imageプラグインエラー : 画像を取得できませんでした。しばらく時間を置いてから再度お試しください。

単体録画モードでは実況プレイ動画を作成しづらい


  • PCレスでゲームプレイを録画できること自体は便利です。しかし、単体録画モード時、AVT-C875本体にマイクを直接接続して録画しても、動画に声を入れることができないという点には注意してください。単体録画モードはあくまでもゲームプレイを録画することに焦点が合わさっており、実況プレイ動画の作成には不向きです。

▲画面の上へ

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ページ名 内容
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最終更新:2014年04月30日 23:46

*1 つまり、ノートPCならHDMI入力を搭載するTVまたはPCモニターを用意します。デスクトップPCなら、いま使用しているPCモニターとは別に、HDMI入力を搭載するTVまたはPCモニターを用意します。