トップ > キャプボカテゴリ概要 > 各キャプチャーボードの詳しい使い方 > Elgato Game Capture HD60 S / 2020年05月26日 (火) 19時54分02秒


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低遅延で快適な操作を!Elgato Game Capture HDシリーズ決定版

  • Elgato Game Capture HD60 S(以下Game Capture HD60 S)は、Game Capture HDシリーズで初めてUSB 3.0接続を採用した製品です。



低遅延が特徴のElgato Game Capture HD60 S(リンク先 : Amazon)

  • ゲーム機と本製品は、HDMI端子で接続します。



目次


本製品の特長


1080p/60fps完全対応


  • 1080p/60fps対応のゲームを、そのまま1080p/60fpsで高画質にキャプチャーできます。PS4のゲームをキャプチャーするのにピッタリです。

インスタントゲームビュー機能で低遅延


  • Game Capture HD60 Sの場合、遅延(タイムラグ)が小さいため、PCに映したゲーム画面を見ながらゲームをプレイすることが可能です。Game Capture HD/H60では遅延が大きいため、これができませんでした。しかし、Game Capture HD60 Sではインスタントゲームビュー機能によって遅延の問題が改善されたということです。

パススルー出力機能で、大画面TVにゲーム画面を映せる


  • もっとも、PCに映したゲーム画面を見ながらゲームをプレイする場合、遅延は0ではありません。ゲームジャンルによっては遅延を感じることもあるでしょう。その場合は、パススルー出力機能を使います。用意するものは、HDMIケーブルとTVです。TVの代わりにPCモニターでもかまいません。



▲TVに映っているゲーム画面を見ながらゲームをプレイすれば、少なくともGame Capture HD60 Sによる遅延はありません。この状態で録画・配信できます。

Flashback録画機能で、時間を遡ってゲームプレイを再生・録画できる


  • 決定的な瞬間や、見返したいシーンが出てきたときにゲームを録画していなくても心配ありません。Flashback録画機能を使えば、スポーツ中継のリプレイのように映像を遡って、その瞬間を見返すことができます。もちろん録画も可能です。



▲シークバーの任意の地点をクリックすると、映像を遡って再生できます。上記画像では、5分46秒まえの映像を表示しています。そして録画ボタンをクリックすることで、その地点から録画を開始可能です。

ゲーム実況が簡単


  • ゲーム実況用の機能が複数搭載されています。たとえば、録画中に自分の声を入れたり、簡単な設定をするだけでTwitchやYouTube Liveでゲーム配信することができます。Game Capture HD60 Sは、録画にもライブ配信にも使えます。

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動作環境・製品仕様


Elgato Game Capture HD60 S
接続方式 USB 3.0
エンコードタイプ ソフトウェアエンコード
ビデオ入力端子 HDMI端子
対応OS Windows 10(64bit)*1、Mac OS X 10.11.4以降

Windows 7非対応


  • 本製品をWindows PCで使用する場合、対応OSはWindows 10(64bit)となっています。Windows 7には対応していません。AmazonのほうにはWindows 7でも使用できたというユーザーの書き込みがありますが、詳細は不明です(参考)。

  • ほかのGame Capture HDシリーズの製品は、すべてWindows 7に対応していることが公式サイトにて明記されています。もしPCがWindows 7であれば、Windows 10にアップグレードするか、または別の製品にしたほうが無難でしょう。

付属品


  • 付属品として、USBケーブルHDMIケーブルが1本ずつ同梱(どうこん)されています。後述するとおり、ソフトウェアは、公式サイトからダウンロードするため、CD-ROMはありません。



USB


  • Game Capture HD60 Sは、付属のUSBケーブルを使ってPCのUSB 3.0端子と接続します。USB 2.0端子に接続しても動作しません。

  • USBはUSB Type-Cを採用しています。リバーシブルであるため、裏表がありません。部屋が暗くても簡単にUSB接続できます。



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ソフトウェアをインストールする


  • Game Capture HD60 Sを使用するためには、PCに取り付けたうえでソフトウェアをインストールする必要があります。

  1. 本製品をPCのUSB 3.0ポートに接続する(USB 2.0では動作しない)。
  2. 公式サイトにアクセスし、「Game Capture for Windows」の部分にある「ダウンロード」をクリックする。
  3. ダウンロードした「GameCaptureSetup_xxx.msi」をダブルクリックする。
  4. 画面を順に進めていく。
  5. ソフトウェアのインストールが完了する。

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対応しているゲーム機の種類


  • Game Capture HD60 Sには、HDMI端子が搭載されています。したがって、同端子に対応しているゲーム機であれば接続可能です(例 : PS4、Wii U)。ただ、PS3は例外です。Game Capture HD60 SはHDCP非対応であるため、PS3とHDMI接続してもゲーム画面は映りません

        対処法については、HDCPを知るを参照

  • 下表は、Game Capture HD60 Sに接続できるゲーム機と、そうでないものをまとめたものです。iOSデバイス(例 : iPhone)との接続には、後述するアダプターが必要です。

HDMI端子による接続
備考
PS4 PS4側の設定でHDCPをOFFにしておく
PS3 × ただしHDMI分配器を使えば対処可能(後述)
PS2 ×
Switch HDMI接続で問題なし
Switch Lite ×
Wii U HDMI接続で問題なし
Wii ×
Xbox One HDMI接続で問題なし
Xbox 360 HDMI接続で問題なし
PSP-3000/2000 ×
PS Vita TV × ただしHDMI分配器を使えば対処可能
iOSデバイス 問題なし

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ゲーム機を接続する


PS4、Switch、Wii Uなどの場合


  • PS4、Switch、Wii U、Xbox One、Xbox360の場合は、そのままHDMIケーブルでGame Capture HD60 Sと接続します。



PS3の場合





iOSデバイスの場合





        キャプチャーボードを使ってiPhoneの画面をPCに映す方法を参照

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詳しい使い方


  • Game Capture HD60 Sの詳しい使い方、ゲーム実況のやり方については、下記ページをご覧ください。ここでは簡単な紹介に留めます。

        詳細は、Elgato Game Capture HDシリーズの使い方を参照

ゲーム画面の表示


  • ゲーム機の電源を入れて、付属のキャプチャーソフトを起動すればゲーム画面が映ります。とくに設定を変更する必要はありません。通常は、初期設定のままでゲーム画面が表示されるはずです。もしゲーム画面が映らない場合は、上記リンク先の解説記事をご覧ください。



▲画像は、PS4版『アサシン クリード シンジケート』(ユービーアイ ソフト)より

  • ゲーム画面を60fpsで表示するためには、設定画面を開いて「ビデオプレビューに 60fps を許可する」にチェックを入れましょう。初期設定では、30fpsでプレビューするようになっています。したがって、設定変更が必要になります。



録画中に自分の声を入れたい場合


  • YouTubeやニコニコ動画に投稿するゲーム実況動画を作りたい場合、(1)マイクをPCに接続したうえで、(2)付属のキャプチャーソフトの設定を変更し、(3)ゲームを録画します。詳細については、上記リンク先の解説記事をご覧ください。

ライブ配信したい場合


  • 一般的に、ゲーム配信では配信ソフトを用いることになります。配信ソフトというのは、文字どおりライブ配信するために使うアプリです。具体的には、これを使ってゲーム画面やゲーム音、マイク音をリアルタイムで配信するわけです。定番の配信ソフトとして、OBS Studio、またはXSplitを覚えておきましょう。



  • ゲーム配信の基本的なやり方については、下記ページをご覧ください。配信サイトごとに、配信ソフトの設定方法を解説しています。

解説記事 備考
ニコニコ生放送 こちら
ツイキャス こちら
Twitch こちら お薦め
YouTube Live・YouTube Gaming こちら お薦め
OPENREC こちら

  • OBS Studioにゲーム画面を映す方法を知りたい場合は、下記ページをご覧ください。Game Capture HD60 Sの設定例についても解説しています。ただし、読むのは後回しでかまいません。中・上級者用です。

        OBS Studioの映像キャプチャーデバイスの設定方法を参照

  • 付属ソフトに搭載されているライブ配信機能でも、簡単に配信できます。この場合、配信ソフトは必要ありません。

        詳細は、Elgato Game Capture HDシリーズの使い方を参照

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筆者がGame Capture HD60 Sを使用した感想



  • 基本的に、Game Capture HD60 Proのときと同じ感想です。USB 3.0接続を嫌う人もいると思いますが、個人的には気にしていません。Game Capture HDシリーズのなかでは、これがいちばん使いやすいでしょう。USB接続で、しかもPCの画面上でゲームをプレイできるのは、とても大きなメリットです。もうGame Capture HD/HD60には戻れません。

  • 筆者の環境では、録画開始時、および付属キャプチャーソフトによる配信開始時に、キャプチャーソフトがフリーズして落ちる現象が起こりました(Ver.3.2)。試行錯誤した結果、設定画面を開いて「ストリームコマンドエンコーダ」を「ソフトウェア(内蔵)」にすることで、正常に動作することが判明しましたので、念のため書いておきます(やり方はこちら)。




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関連ページ












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最終更新:2020年05月26日 19:54

*1 これは、米国AmazonのGame Capture HD60 Sのページに記載されている情報です。日本のAmazonの「カスタマー Q&A」には、Windows 7でも使えているという書き込みがあります。筆者の所有しているPCは、すべてWindows 10にアップグレードしたため、検証できていません。