ジャック

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ジャック


サブジェクト ゼロ

ジャックは、サーベラスにサブジェクト ゼロと名付けられ、将来バイオティクスとなって戦うために育成され、
悲運の運命を背負いながら、必死で生き抜こうとしていた人間の女性である。

ジャックは、Mass Effect2で登場し、シェパード チームのクルーとなる非常に強力なバイオティクスだ。
シェパード少佐は、彼女に出会った時からその粗暴な振る舞いに手を焼いていたが、次第にジャックは、
少佐を信頼するようになる。

Mass Effect3で、バイオティクスの教師となったジャックは、若干大人に成長するが、口調に変化はない。

ジャックは、非常に個性の強いキャラクターで、その外見と性格と口調は、最初見たときから強い印象を残す。

ジャックの声優はコートニー テイラーで、乱暴で荒々しい独特な口調を、彼女はよく表現している。
彼女の性格は分からないが、容貌は確かにジャックに似ていても実物のほうが遥かに美人だ。

ジャックは、登場した当初から全身をタゥーで体を彩られ、上半身はほぼ裸で、シェパード チームに加わったと
いっても、囚人だった彼女を、最初は普通のクルーとして認めるのには、誰もが若干の抵抗があったはずである。

だが、Mass Effectの物語において、ジャックという非行少女の存在は、どうしても必要不可欠だった。

小説の「アセンション」「ディセプション」で、ジリアン グレイソンを死なせてしまい、美人の彼女をゲーム本編に
登場させられなかったお詫び、というわけではないが、イルーシヴマンによって歪められた人生を背負った人間の
女性を登場させた、というところだ。

ジリアンもジャックも、同じようにエレメントゼロ汚染被曝に遭い、環境は違うがバイオティクスとして育てられた。
そして生き残ったのはジャック、というわけだ。

ジャックの服装は、後で述べるギャング時代でいろいろあって、あんな姿になっていたが、グリソム アカデミー時代
からは、ユニフォームを着るようになり、やや進歩した。

ジャックは最初、その過去のギャング時代の影響から、胸を晒していたが、さすがに普通の人達と暮らすようになって
からは、その胸を隠すようになった。

ジャックはミランダに言う「人前でおっぱいを見せるのは勇気がいるよ」と。

生まれる前から不遇な運命が襲い、人を信用できなくなるような経験をし、両親を亡くし、頼るべき人を持たなかった
ジャック。そんな彼女の未来を開かせたのが、シェパード少佐だ。

男性シェパードとジャックは、より親密になるとロマンスに入れる。また、グリソム アカデミーで会った時はいきなり
ジャックはキスをし、DLCシタデルでは、2人の面白い場面が見られる。

また、ジャックはミランダとは以前から喧嘩する仲だったが、そんな2人の仲を、マンションでシェパード少佐がどう
取り持つか…。

ここから、ジャックの半生を見てみることにする。



拉致

2161年、エデン プライム。

またも、エレメントゼロ汚染事故が起こった。

惑星ヤンドアに引き続いて、またサーベラスによる仕業だったが、誰がしたかは入植者達には分からない。

ジャックの母親は、エレメントゼロ汚染に被曝し、その後すぐ女の子を出産した。
女の子は正常に生まれたが、その後、およそ4年間はとても健康に育っていった。

この時のジャックの本名は、「ジェニファー」。
この名前は、一度も使われることがなかったが、リアラがこの名前を調べ出して後に報告した。

2165年、ヘリオス メディカル研究所。

ジャックの母親は、エレメントゼロ汚染被爆の影響で、既に病気が進行していた。
ずっと治療を続けていたが、ある日、謎の科学者が病室を訪れて、いきなり娘さんは死んだと言い出した。

この科学者は、キャスター博士といったが、彼はサーベラスの科学者で、もちろん素性は隠して
ジャックの母親に会っている。

また、この時交わされた2人の会話は、シャドウブローカーのエージェントによって記録されていた。
(Mass Effect2・DLCシャドウブローカー船・端末装置)

キャスター博士は、「娘さんはエレメントゼロの放射量が多過ぎました」とか、
「もっと早く検査を受けるべきでした」などと言って、最後に「娘さんは死にました」と告げた。

ジャックの母親は、「娘を見せて!」と頼むが、
キャスター博士は「発作の影響で、娘さんの体は見ないほうがいい」と言い、
「治療法は研究中ですが、バイオテックの採用に悪影響が出るので、政府は取り合ってくれないでしょう。」
と、少し本音をもらす。

キャスター博士は、今後こうした事故で被爆者が死なないように、娘さんを検査したいと言って、
母親からジャックを奪い取った。

母親には、納得させて書類にサインまでさせたが、ジャックは、こうしてサーベラスによって拉致された。

キャスター博士は、すぐにプラジア チームを呼んで、ジャックをプラジアのバイオティクス実験施設に入れた。

この時、まだ幼いジャックは、研究員から「あなたのお母さんは、病気のために亡くなりました」
と、そう聞かされていた。

だが後に、母親の死の原因はサーベラスにあると知ることになる。


プラジアの暴動

苦痛の日々

Mass Effect2にて、子供時代のジャックが受けた辛い経験を知るミッションがある。
そこで、ジャックは辛い過去を回想し、シェパード少佐にそれを語る。

惑星プラジア。
サブジェクト ゼロのバイオテック能力を開発するティルティン実験施設。

この実験施設では、ジャック以外にも子供達がいて、共にバイオティクスになる為の実験をを受けていたが、
すべてはサブジェクト ゼロの為に計画された実験であり、ジャックのバイオテック能力を開発する
ためのものだった。

研究員達は、サブジェクト ゼロのために、他の子供達を実験台にして、その能力の開発に努めていた。

その生物的実験は、まだ幼いサブジェクト ゼロや子供達にとって、とても辛い経験だった。
まるで、実験動物のように扱われた子供達は、泣いて怒って、喚き、その辛酸を極めた。

幼い子供達は、強い怒りと苦しみ、痛みを味わいながら、やがて死に至るような苦しみから逃れるために、
その幼い頭で、ここから逃げる方策を考えるようになった。


脱走


サブジェクト ゼロが実験施設に入れられてから数年後。

脱出を図ろうとした子供達の何人かは既に死んでいた。
だが、生き残っていた少年達の多くは、一刻も早くここから逃げ出そうし、ある日、計画を実行した。

サーベラス研究員達は、大きくなった少年達が、どれだけ力をつけてきたかをこの日、身をもって知る
ことになった。

少年達は、実験の設備を利用して、火災を発生させ、停電させた。

研究員達「火事だ! 隣の施設に緊急避難!」

これが脱走の始まりだった。
少年達は、隣の施設に避難せずに、施設からの脱走を図った。

研究員達「少年達が逃げたぞ! サブジェクト ゼロを逃がすな! 追え!」

少年達は施設から逃げようとしたが、サブジェクト ゼロは警備員と格闘する。

この時既に、ケイダン アレンコ並のバイオテック能力を身に付けていたジャックは、警備員をものともせず
始末していく。

警備員は、サブジェクト ゼロを捕らえようとしたが、バイオティクスを使われては捕らえられない。

警備員はチャンバーを使って捕獲しようとしたが、そのチャンバーも見事破壊されてしまった。

為す術がないサーベラスの研究員達は、この実験施設からのサブジェクト ゼロ脱走を見逃す。


イルーシヴマンは、このティルティン実験施設の暴動と、サブジェクト ゼロ脱走の報告は受けていたが、
この実験施設は再開せずに閉鎖した。

また、忌まわしい実験施設の事は、ミランダやジェイコブには伏せていた。


ギャング時代

奴隷商人の男

ジャックは、ティルティン実験施設を出ると、サーベラスのシャトルを発見した。
乗員を殺して乗り込むジャック。なるべくティルティン実験施設から遠くへ離れようとした。

ジャックは、プラジアから離れた人間の植民地で、しばらく親切な人々の世話になって
暮らしていたが、ある日、ここにもサーベラスが来て、サブジェクト ゼロを探していることに気づく。

ジャックは、再び居場所を変えようと、点々とする。

やがてシャトルが飛べなくなると、ジャックは奴隷船に乗り込む。
しかし、奴隷船のクルー達は、この謎の女を奴隷として売ろうとした。

まだ、ジャックは名前を、サブジェクト ゼロと呼ばせていたために、奴隷商人から変な名前だと
言われて、からかわれた。

奴隷商人「いい女だな、売るのはもったいねぇ」
奴隷商人の男「いや、待て、この女は俺が預かる。お前ら手を出すんじゃねぇぞ」

奴隷商人のリーダーの男は、この真剣な目をしているジャックの眼差しに心を奪われた。

奴隷商人のリーダー「おい、お前。俺と一緒に来い」と、ジャックは彼の船室に連れ込まれて、
裸にされ、ベッドの上で彼のいいなりになった。

ジャックは、その時、彼を拒むことはしなかった。なぜなら、彼は、やや乱暴ではあったが、
彼女の心を惹きつける何かがあったからだ。

また、ジャックは男女の交わりに興味が強く、その奴隷商人の男と1度寝ると、次第にジャックは
その味を占め、彼と毎晩寝るようになった。

この奴隷商人のリーダーは、ジャックをますます気に入った。なぜなら、女としては、とても体力があり、
夜の遊びも、彼を飽きさせなかったからである。

やがて、この奴隷商人の男とジャックは親密になるが、それも長くは続かなかった。

2ヶ月ほど後、奴隷商人達は、ジャックと親しくなったリーダーが、いつまでたっても女を売ろうとしない
ことに嫌気をさして、リーダーに抵抗した。

ジャックとリーダーが仲良く船内にいる所を、奴隷商人達は襲い掛かった。

ジャック「何しやがんだ! てめぇ!」と、ジャックはリーダーを守り、バイオティクスを使って奴隷商人達を
船から全員、放り出してしまった。

ジャックの愛人のはずの奴隷商人のリーダーは、ジャックのバイオテック能力に驚いたが、別のことを企んだ。

奴隷商人のリーダー「おい、ゼロ。お前、もしかしてサーベラスから逃げてきたんじゃねぇか?」
ジャック「何で知ってる?」

奴隷商人のリーダー「先日、サーベラスの男が来てよ、お前を探してるって気づいたんだよ」
ジャック「それで? 知ってどうするつもりだよ?」

奴隷商人のリーダー「お前はいい女だ。だが、今見たようなバイオティクスだとは知らなかった。残念だが、
これまでだな。俺は普通の女が好きなんだ。俺のいいなりになる女がな。今のお前じゃ、いいなりになる
のはこっちだぜ。わかるだろ? だから、大人しく…。」

彼はそう言いかけたが、ジャックは彼の胸を一突きしていた。

ジャックは、久しぶりに泣きに泣いた。

せっかく、初めての男ができた、と思ったらこれだ。まさか裏切られるとは思いもよらなかった。
それ以来、ジャックは「男は信用できねぇ」となるのであった。

ジャックは、体はつながっても、心はつながらないことを知る。

ジャックの放浪時代

(およそ20歳前後)

ジャックは、この時、初めて自分の名前を「ジャック」と改めた。
いつまでも、「サブジェクト ゼロ」という呼び名では、過去を引きずることになる。

奴隷商人の船を手に入れたジャックは、女海賊になった。

銀河を駆け巡って、ジャックはやりたい放題を繰り広げた。

オメガではレッドサンドを知り、バーでは酒を知り、ならず者の多い居住区では、
ジャックの好みの男にも出会い、再び肉欲に耽る。

だが、いい女がオメガにいると知れると、彼女はブルーサンズの男達に襲われたこともあり、
アリアの部下のブレイによって助けられたこともある。

アリアからは「お前のような女は危険だ。このオメガには相応しくない。さっさと出て行け」
と、アリアはジャックを守るために、わざとオメガを追い出そうとした。
アリアは、娘のように、男のために死んでほしくないと、そう思ったからだ。

しかし、ジャックの乗ってきた艦は既にブルーサンズによって捕獲されていたのでオメガからは逃げられない。
ジャックはブルーサンズの兵士を何人か殺害していたために、彼らから毎日追われてオメガ中を放浪していたが、
たまたまバタリアンの輸送船に遭遇して、クルーが鉱石を降ろす間にジャック達はその艦をこっそりハッキングして乗船し、それで逃げた。

ジャックは、仲間と共に再び放浪に出る。

女海賊ジャックは、他種族の船を破壊して略奪をし、あらゆる海賊行為を楽しんでやめなかった。

それらすべて、自分が生き残る為だと自分に言い聞かせながら。
この生き方が好きだ、自分にはこの生き方が性にあってる…と。

だが、海賊をいくら続けても、ジャックにつきまとう記憶。
あの、子供時代の記憶が、男と寝ていてもどうしても蘇ってしまう。

結局、ジャックは、過去と完全に縁を切ることはできない、そう思うに至った。


指名手配のジャック

ある時、ジャックは大きな事件を起こして指名手配される。

ジャックは、仲間と一緒にハナーの宇宙ステーションを破壊してしまった。

この事件を起こしたことで、ジャックはブルーサンズによって指名手配され、その顔写真が各地に
張り出されてしまう。

ジャックはその顔写真を見て「あたしにも焼が回ってきた」と思った。

女海賊として、失敗したかと思ったジャック。
ヘマをやらかしたかと思った。

ジャックは、顔写真を見て、結局、自分の姿を変えることにした。

ジャックは、仲間に手伝ってもらって、変装した。
頭をもっと剃り、服装も変え、タゥーをもっと入れた。

彼女は、その指名手配から逃れる途中で、隠れ蓑として、カルト集団にも入った。

だが、そのカルト集団にいても、ジャックの心が休まることはなかった。

再び、仲間はジャックを裏切り、カルト集団は揉め事を起こし、ジャックの思い通りにはならない
ことを知る。

こうしてジャックは、また一人になった。

ジャックは仲間を失い、シャトルに乗って放浪するうち、またあの忌まわしい記憶が蘇ってくる。

ジャック「こっちから飛び込んでやる!」と、彼女は、再び過去と向き合う為に、ここから近い、
サーベラスの労働者施設に向かうことにした。


過去と向き合う旅

労働実習生

ジャックが向かった労働者施設は、確かにサーベラスのものだったが、そこで働く労働実習生を守るために、
隣にはブルーサンズ駐屯施設があった。

ジャックは、ブルーサンズの施設があることを知らずに、労働者施設に入っていった。

この労働者施設は、サーベラスが管理していた為に、十分なセキュリティはしっかりしていた。
普段、ここでは労働実習生がサーベラスによる訓練を行っていたので、騒動は何も起こらなかった。

ジャックは、労働者施設の発着パッドにシャトルを停めると、入り口から普通に入っていった。


入り口は開いていたので、そのまま通路をいくジャック。
だが、監視カメラに彼女は映る。

しかし、ブルーサンズの警備員2人は、他の仕事をしていて監視カメラを見ていない。

ジャックは、通路を進んでいくと、労働実習生のいる施設に入った。

ジャック「ち、サーベラスはいないようだな…。間違えたか…。」

夜になっていたので、通路にはあまり人影がない。

ジャックは、労働実習生の居住区画のロビーに入ると、一人の労働実習生の男に出会った。

彼はそこで、飲み物を飲んで休憩中だったが、彼はいきなり現れた、上半身裸の女性に驚いた。

男子労働実習生「うわ! 何? あんた…。そのその格好」
ジャック「静かにしろ、大声を出すな。人に気づかれるだろう?」

男子労働実習生「ごめん。つい驚いたものだから。でも、あんた誰? どうやってここに入ってきたの?」
ジャック「ここはサーベラスの施設なんだろ? あんたは?」

男子労働実習生は、ジャックにこの施設について説明した。

ジャック「そうか…。そういうことだったのか。どうりであの制服のやつらがいないと思った」
男子労働実習生「あの制服?」

ジャック「まあいい、ところで、ほかの労働実習生の姿はないようだが?」
男子労働実習生「いるよ、大勢ここにね。皆、ここでサーベラスに働かされてるんだ。でも、嫌じゃないよ」

ジャック「はあ? 無理やり働かされているのに、なんで嫌じゃないんだ?」

そこに、他の労働実習生が現れて、ロビーに入ってきた。

女子労働実習生「最初は無理やり働かされていたわ、確かにね」

ジャックはその声の女子労働実習生を見ると、その女子労働実習生からジャックに近づいてきた。

女子労働実習生「あなた、頭を剃ってるけど、どこかで見覚えがある…。」と、首を傾げた。

男子労働実習生「僕達はね、まだ幼い頃、両親を失ったんだ。それをサーベラスの人達が拾ってくれて、
ここに連れてきて、今の様に労働実習生にしてくれたんだ。だから、生きられるだけでも幸せだよ」

男子労働実習生「ま、確かに食べてはいける。でも、サーベラスの労働実習生たって、教えられてる
ことは、連合じゃ違法行為になるようなことばっかだぜ? これが普通の労働といえっかよ!」

女子労働実習生「その通りよ。でもね、私達は、こうしてサーベラスに頼ってでも生きていくしか
道がないの。この労働者施設からは1歩も逃げられないし…。」

ジャック「逃げたいんなら、逃がしてやってもいいぞ? あたしがな…。」

男子労働実習生「それほんとか? 一体どうやって?」
女子労働実習生「嘘よ、そんなの。絶対出られやしない。船でもない限り…。」

ジャックは、何か言おうとしたが、彼女の前に、一人の女子労働実習生が立った。

女子労働実習生「あなた、サブジェクト ゼロでしょ。」
彼女は、ジャックを見たときから、ずっと観察していたが、やっと気づいた。

ジャックは驚くが、言葉が出ない。

女子労働実習生「たしか、データベースを見ているときに気づいたの。あなた、指名手配されている、
プラジアから脱走したっていう、あのサブジェクト ゼロでしょ?」

ジャック「あたしの名前はジャックってんだ。確かに、昔はそう呼ばれていたけどな。」

女子労働実習生「私、あんたのデータベースを見て、もう1つ知ったことがあるの。それは…。」
と言いかけて、うつむいた。

ジャック「何だよ? 気になるじゃないか?」
女子労働実習生「それはね、あなたのご両親…。母親は…。サーベラスに殺されたんだって」

ジャック「何? 殺されたって、それ本当かよ?!」

女子労働実習生「ええ、本当よ。サーベラスはエデン プライムで、エレメントゼロ汚染実験をやっていたの。
それで被曝したのが、あなたのお母さん。あなたの本名も書いてあったわよ」

ジャック「くそ! 何てことしやがる!」と、彼女は壁を叩き付けた。
そして、彼女の体中からダークエナジーが湧き出る。

労働実習生達は、そのダークエナジーを見て驚いた。「バイオティクスだったのかよ!」と。

男子労働実習生「僕達の両親も、サーベラスに殺されたんだ」
女子労働実習生「そうなの。だから、本当は私達はサーベラスを死ぬほど憎んでるのよ」

ジャック「だったら、ここから逃がしてやるよ」

男子労働実習生「一体どうやって?」
女子労働実習生「そういえば、あなたどうやってここに来たの?」


労働実習生の脱出作戦

ジャックは、労働実習生達から、端末装置を借りて、脱出経路を探る。

こうしてジャックは作戦を立て、説明すると、労働実習生達は、皆それに同意して納得した。

ジャック「分かったな? あたしがおとりになるから、あんた達は、この階段を通って、こっちから
逃げるんだ。そしてこの施設からこの通路を通って、発着パッドへと向かえ。この人数は多いが、
シャトルにはなんとか全員乗れるだろう。」と、2度説明した。

男子労働実習生「あんたは一人で大丈夫なのか?」と、彼はジャックが女だからと心配していた。
女子労働実習生「ジャックは、バイオティクスなのよ、 大丈夫よ」

ジャック「へへん。ま、あたしの腕を信用してくると嬉しいね」と、彼女は得意顔だ。

ジャックは、全員14人を、ロビーに集めて、準備を整えさせた。
施設は静かで、通路は誰もいない。

ジャック「よし、いいか。よく聞け。あたしが、隣にあるセキュリティを破壊する。すると、たぶん
大きなサイレンが鳴り響くだろう。そうなると、あんた達はさっき言った経路から逃げるんだ。それから
シャトルに乗り込んだら、そこで待ってろ。あたしが着くまでな」

労働実習生達は、「はい」と返事をした。

ジャック「あと5分で始める。ちゃんとトイレ行っとけ。それに通信機を忘れるな」

労働実習生達は、通信機はあっても、武器は持っていない。

ジャックは、さっき自分に知ってると告げた女子労働実習生を呼んで、1つピストルを渡した。

女子労働実習生「ピストル…。私…。実は使ったことないの」
ジャック「こうして、安全装置を解除して、あとはこうして、撃つだけだよ」

女子労働実習生「ありがとう、サブジェクト ゼロ、じゃなかった、ジャック」
ジャック「何、お礼は後で脱出できてから聞くよ」

こうして、脱出準備が整うと、作戦開始となった。


脱出

ジャックは、ロビーを出て、通路を曲がって真っ直ぐ行き、突き当りの壁にあるセキュリティ装置
を見ると、それを銃で撃って破壊した。

だが、セキュリティ装置が破壊される直前、監視カメラを見ていたブルーサンズの警備員は驚いて
急いで侵入者警報を出した。

労働実習生達は、ジャックが言った通りの経路を進む。
彼らの前には、まだブルーサンズ警備員は現れない。

ジャックは、ブルーサンズ警備員を引き付けるため、わざと労働実習生の施設から離れたところで
警備員に発見された。

警備員「いたぞ! あの侵入者を捕まえろ!」

だが、一人のブルーサンズ警備員は「おい、待てよ。あの顔は…。そう、サブジェクト ゼロだ!」
彼は、慌ててサーベラスのエージェントに連絡する。

ジャックが、警備員達とやりあっている間に、労働実習生14人は全員発着パッドに着いていた。

そして、全員シャトルに乗り込んで、ジャックが来るのを待った。

男子労働実習生「ジャック、早くきてくれ」
女子労働実習生「ここはきっと大丈夫よ。ほら見て、警備員はあっちの施設に向かってる」

ジャックは、自分も発着パッドに行こうとしたのだが、ブルーサンズの警備員は、ジャックを
捕らえる為に、施設を封鎖して、ジャックを追い詰めようとした。

ブルーサンズ警備員は、ドローンを使ってジャックを攻撃させて、追い込む。

ジャック「くそ、はめられたか」

警備員「サブジェクト ゼロを、格納庫に誘導しろ!」

ジャックは、ドローンや警備員達に追い込まれて格納庫に来てしまった。

労働実習生達は、ジャックが出てこないことを心配していたが、一人の男子労働実習生が、
「もう我慢できない!」と言って、シャトルのエンジンを起動させ、ついには飛び立ってしまった。

女子労働実習生「ジャックがまだよ!」
男子労働実習生「彼女を置いていけないよ!」

しかし、彼等の乗ったシャトルが、施設から少し離れると、反対側からサーベラスのシャトルが
施設へと向かうのが見えた。

男子労働実習生「やば!」
女子労働実習生「逃げて!」
男子労働実習生「逃げよう!」
女子労働実習生「早く!」
男子労働実習生「ジャック、ごめん!」と、賛成多数で逃げるシャトル。

労働実習生のシャトルは、ジャックを置いて、このサーベラス労働施設から遠く離れていった。
この後、彼らは人間の植民地へ逃れ、やがてそこで暮らすことになる。

この男子労働実習生のうちの一人が、後にグリソム アカデミーで警備にあたる連合士官になるのだった。
ジャックに会いたかったからである。


捕まる

サーベラスのシャトルは発着パッドに降り立った。

中から出てきたのは、カイレンとラサ(マヤ ブルックス)の2人。

ブルーサンズ警備員「サブジェクト ゼロは、格納庫にいます! お急ぎを!」

ジャックは、格納庫を走って、出口を探していたが、どこにもない。
すべて封鎖されていて、ロックを解除しなければ開かない。

ジャック「くそ、だめだ、こうなったら戦うしかないな」

彼女は再び、ブルーサンズ警備員達と交戦する。

10人ほどの警備員達を倒すと、ドローンもいなくなって、再びロックの解除に取り掛かる。
だが、解除しようとしている間に、隣の扉が開いた。

ジャックは、そこから逃げようと思ったが、2人の人間が現れた。

ジャック「あ…。あの制服は…。サ…サーベラスか!」

カイレン「いかにもサーベラスだが…。サブジェクト ゼロ、観念したまえ」
ラサ「うわ、すごい格好…。」

ジャックは、2人を見ると、いきなり怒りが込み上げてきた。
ここで母親の仇を討とう…サーベラスなら誰でもいい…。

ジャックの体中からダークエナジーが湧き出る。
ラサは、思わず引いた。

カイレンは、怒れるジャックにゆっくり近づくと、「お前に会いたいという人がいる」と言って、
ホログラムでイルーシヴマンを呼び出した。

ジャックは、そのイルーシヴマンの顔を見ると、ますます怒りだした。

怒るジャックをよそに、イルーシヴマンは語り始める。

カイレンは、ジャックとイルーシヴマンが話しているうちに、エンジェルソール医師に命じてジャックに
注射を打って眠らせようとしたが、無駄に終わる。

エンジェルソール医師は投げ飛ばされて死に、イルーシヴマンに対して激怒するジャック。

ジャック「あたしの人生を返せ! 母親も返せ! あたしから奪ったすべてを返せ!」と、彼女は言いたい
すべてイルーシヴマンにぶつける。

ホログラム通信だと分かっていても、それにダークエナジーをぶつけるジャック。

イルーシヴマンは、話しても彼女を説得するのは無理だと判断した。
そしてカイレンに、彼女をパーガトリーへ移送するよう命じた。

そこにすぐ、ブルーサンズ傭兵部隊が現れる。

カイレンは、力ずくでもジャックを止めようと考えたが、ジャックの能力は侮れなかった。

武器を使おうとするブルーサンズは、ジャックにバイオティクスで投げ飛ばされてしまう。

ジャック「お前ら! ここで皆殺しにしてやる! 」と、ジャックは体中からダークエナジーを噴出させ、
ショックウェーブを撃ち放とうとしたが、その直前、後方からブルーサンズのクローガンが、
ジャックの頭を強打した。

ジャックは、気絶して倒れると、強い睡眠薬を打たれて眠ってしまう。

カイレン「手間がかかるな」
ラサ「さあ、運んで」

ブルーサンズ傭兵部隊は、ジャックをシャトルに積んで、パーガトリー(刑務所)へと移送していった。

ジャックは、ブルーサンズによってパーガトリーに収監され、自力では出られないようになる。


パーガトリー

ジャックは、ブルーサンズの看守達によって、他の囚人とは違う、特別な施設に収監された。

この時のジャックの囚人番号は「24601」である。

看守達は、ジャックがバイオティクスであると聞いていたので、脱出不可能な区画に彼女を入れた。

電気ショックや、催眠ガス、ヘビーメック、バイオティクスに効果のある麻痺照明もある。

看守達は、ここならジャックも大人しくするだろう、最初はそう思っていた。

ジャックが施設に入れられた最初、この格好を見た看守達の何人かが、ジャックに襲い掛かった。
普段、女を見ていない看守達だったので、ジャックを拘束した上で、彼女の服を脱がそうとした。

ジャックは、サーベラスに仇を討っていなかったと思うと、再び激怒してダークエナジーを解き放つと、
看守達は、全員吹き飛ばされて壁に激突し、圧死した。

すると看守達は、ジャックに手を出すのは諦めて、なるべく近くに寄らないようにした。

こうしてジャックは、この区画でただ一人、悶々としながら、このパーガトリーで過ごすことになるのだった。

食事は与えられたが、彼女を怒らせないために与えられた。
腹が減っていると、ジャックは怒って停電を引き起こしたからである。

そうしてジャックは再びサーベラスへの復讐計画を練る。

寝ても覚めても…そればかり考えていた。


復讐の為に

ブルーサンズは、看守がジャックに殺されたことで、サーベラスに報告した。
この囚人は手に負えないので、サーベラスで引き取って欲しい、と。

サーベラスのラサは、このサブジェクト ゼロというバイオティクスの報告書を作成し、特攻任務のリスト
にこれを加え、ノルマンディーSR2を指揮するシェパード少佐にこの報告書を送った。

Mass Effect2。

ジャックは、シェパード少佐によってパーガトリーから救出され、ノルマンディーに乗艦した。

シェパード少佐は、ジャックにサーベラスの情報を開示し、彼女にサーベラスへの復讐の機会を与えた。


思い出のプラジア

(Mass Effect2・プラジア)

ジャックは、シェパード少佐と共に、あの、忌まわしい思い出の眠るプラジアへと向かう。

雨の降り注ぐ中、ティルティン実験施設に降りる。

荒廃した施設を歩き回って、子供時代に起こった出来事を思い出す。

シェパード少佐と共に、ベッドや机、壁、あらゆる物に触れて思い出し、そして満足すると、
再びシャトルでここを離れる。

ジャックの手には、起爆装置。
シェパード少佐が、「カチカチ」という音に気づいて、パイロットに警告する。

ジャックは、起爆装置を押すと、ティルティン実験施設は大爆発を起こす。
揺れるシャトル。


グリソム アカデミーの教官

(Mass Effect3)

2186年。
シェパード少佐と共に特攻任務を生き抜いたジャックは、グリソム アカデミーで教官の任務を与えられた。
(もちろん、特攻任務で死んでいたら出番はない)

特攻任務に参加したことで連合幹部からバイオティクスとして高い評価を受けたジャック。

また、カーリー サンダースによる支持もあり、ジャックはカーリーに温かく迎え入れられた。

ジャックは、ここで髪形を変えた。
そして、カーリーから、言葉使いも直せと言われた。

以前に入れたタトゥーはそのままだったが、服装はマシになった。
それでも、肌を露にした格好はあまり変わらない。

少し大人になったと、ジャックは自負していたが、このアカデミーの生徒達と共に暮らすうちに、
「自分は必要とされている」と実感するようになり、生きている充実感を味わう。

アカデミーの生徒達は、皆まだ若いが、ロドリゲスやブラングリーのような有望な生徒もいた。

生徒達はジャックに馴染み、バイオテック能力の高いジャックに感銘を受ける。
また、シェパード少佐と共に任務にあたっていたと聞くと、さらにジャックを信頼する。

ほどなくして、サーベラスの急襲に遭うが、シェパード少佐によって全員救出される。

救出されて後、シャトルの中での選択肢で、アカデミーの生徒達を支援に回すか、攻撃に回すかで、
彼らの運命が変わる。


バー煉獄

シェパード少佐は、バー煉獄で休暇中のジャックと会う。

アカデミーの生徒達の勤務表を見ているジャック。

もし男性シェパード少佐でロマンスだと、ジャックは「あたしの服を早く脱がせたいだろ? この変態」とか言う。

もちろん、ジャックと付き合い続けるか、別れるかは、プレイヤー次第である。

この後、ジャックを上に連れて行って、一緒にダンスをする。

ジャック「シェパード! あんたが踊れないっていうのは皆知ってるよ!」
それでも踊るシェパード。


地球

リーパーとの決戦前、シェパード少佐はジャックとホログラム通信で会話する。

ロマンスだと、ジャックはシェパード少佐に「死ぬんじゃないよ、これが終わったら、あたしを手に入れるんだ」
と言って再開を誓い合う。

短い別れだが、これがシェパード少佐との最後の別れとなった。



コミック「ファウンデーション7」

ジャックの声優、コートニー テイラーが出たBioWareのゲーム
「Star Wars: Knights of the Old Republic」「Dragon Age Origins」


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