WindowsXP HDD換装に伴うシステム移行


※最近は、OS標準の機能でパーティションの伸長を簡単に出来るので、このwiki内の記事:HDD換装 改訂版のような方法や、EaseUS Todo Backup Freeなどのソフトを使い、HDDイメージのコピーを行い、その後にパーティションの調整を行うという方法が簡単で安全でおすすめ。
 イメージコピーは不良セクタの発生したドライブ(SDやSSDを含む)にも有効

 以下は、昔はこんな方法でやってたな、という記録程度のもの。

PCの新調に際しHDDを換装したので、WindowsXPのシステムを再インストールなしに新HDDに移行した
ddによるパーティション丸ごとの移行ではなく、単なるファイルコピーする方法をとった
この方法だと、(新ドライブの領域が旧ドライブより大きい限り、任意のパーティションへのコピーが可能

この手の作業に関する詳細は
Windowsの再インストールは極力避けようシリーズ3・ハードディスク交換編
を参考にするとよい

ここで紹介する手順は
4■予備のハードディスクを利用し、専用ツールを使わずに引っ越す方法
の、手順9、方法Bに当る
こちらのサイトでは確認されていないようなので、当方で換装した際の大まかな手順を記してみたという訳

ただし記憶を掘り起こして記述しており、確認はしていないので、必ず成功するという保証はありません。試す人は自己責任で。実行する際は、旧HDDのバックアップを必ず取ること
また、Windowsのライセンスに違反しないよう、必ず確認すること

※なるべく大きなHDDを用意しておきましょう
 外付けドライブよりも、内蔵の方が作業が早く捗ります
 

必要なもの

  • 回復コンソールを起動出来るメディア(WindowsXPのインストールCD等)
  • Linuxを起動出来るメディア(CDやUSBなど)
  • HDD

事前の準備

  • 念のため、具体的な作業に入る前に、復元ポイントを作成しておく→Microsoft
  • M/Bやその他の換装も同時に行う場合、HDD換装以外の全ての作業を終えておく(ここでも復元ポイントを作っておくことをオススメ)

  • 旧PCシステムに新HDDを繋ぎ起動。USB接続でもSATA接続でもよい
  • 新HDDに希望のパーティション設定をし、フォーマットする。HDDを取り違えることのないように気をつけること。
  • この際、システムをインストールする予定の領域はHDDの先頭とし、基本領域に設定しでとするのが基本。また、必ず「アクティブ領域」にしておくこと
  • 回復コンソールの起動時に必要となる、管理者パスワードを確認しておく
  • 一旦PCをシャットダウン
  • 新HDDを外し、旧PCシステムにおいて、ストレージ構成を旧HDD単独にして一旦起動・シャットダウンしておく

コピーの実行

  • 新旧のHDDを繋ぎ、LiveCDやUSBメモリにインストールされたLinuxを起動する。→BIOS UEFIで、USBデバイスが再優先になるよう、起動(boot)設定をしておくこと
  • linuxのライブ環境を起動させたら、仮想ターミナル(端末)というアプリケーションを起動する。
  • ここからは仮想ターミナルにコマンドを打って作業をすすめる。
 仮想ターミナルの起動の方法はディストリビューションごとに異なるので、選んだディストリを軽くいじってみて探ってみてほしい。

  • 新旧を取り違えないよう、dmesgコマンドやfdisk -l などでデバイス名を確認。これは重要。
  • 旧HDDのシステム領域と新HDDのシステム領域予定地のパーティションをマウントする 例:
sudo mount -r /dev/sdx /mnt/old
sudo mount /dev/sdy /mnt/new
 (ここで新旧を取り違えがないよう、fdisk -l や df lsblkなどのコマンドで最終的な確認をすること!)
  • 昨今のlive環境では、単にデスクトップ上のアイコンをクリックするだけでマウントされたりするので、その方法をとってもよい。
 その場合、cpコマンドを打つ際のソースやターゲットとなるHDDがどこにマウントされているかの確認が必要となる。、これはディストリビューションごとに異なるので、dfコマンドを打って確認する。大事なことなので何度でも言うが、HDDの取り違えには十分注意すること
df

  • コピーを行う
cp -arpux 旧HDDのルート以下のファイル・ディレクトリ 新HDDのルートディレクトリ
 (旧HDDの方はワイルドカードで指定してもよいが、System Volume Information, pagefile.sys, RECYCLER などは要らないので必要ファイルだけをコピーする方がベター。今回当方では、必要と思われるファイル・ディレクトリだけを逐次記述し、コピーした)
cpコマンドの詳細な使い方については、ウェブで調べてもらいたいが、基本的には
cp ソース1 ソース2 ソース3 ターゲットフォルダ
のように、ソースを複数記述し、最後にターゲットフォルダを指定すれば、一度にすべてのソースをターゲットフォルダにコピーすることが出来る。
一度、ファイルやフォルダで試してみるとよい。ソースにフォルダを指定する時は、-rオプションを指定すると再帰的にコピーされる。
  • コピーが終ったら、シャットダウン

MBR他、ブートセクタを整える

  • 回復コンソールを起動 (WindowsXPインストールディスクなどで)
fixboot c:
fixmbr
bootcfg /rebuild
  • 一旦シャットダウンする

最終起動

  • F8を押し続け、デバッグモードで起動
  • 祈る

 以上









最終更新:2021年09月16日 03:09