フォアハンドドライブ




フォアハンドドライブとは、ボールに強い前進回転をかけて

攻撃する技術で、現代卓球では非常に高い頻度で使われます。

その理由としては、弧線を描くのでネットより低い位置から

攻撃ができること、頂点前から頂点後まで様々な打球点で

打てること、台から下がっても攻撃することができることや、

下回転のボールも打つことができる、などがあります。

試合で勝つためには必須の攻撃技術と言えるでしょう。

攻撃型はもちろん、カットマンなどの守備型の選手も

身につけるべき技術です。



■バックスイング

 足の幅はフォアハンドロングのときよりも広く保ちます。

 ボールの来る延長線上に右足が来るイメージで適切な位置に

 動きます。この動きは安定してドライブを打つために重要です。

 次に腰を回すと同時に右ひじを後ろに引きます。

 腰は自分の左肩が相手を向くくらいまでまわしましょう。

 このときに体幹を意識しながら右足に体重をのせます。

 右ひじの引き方は、ひじの角度が100度くらいの小さく前習えの

 状態から、その角度を保ったまま肩を軸にひじを後ろに引きます。

 (ジョギングのときのひじの引き方に似ています)

 すると、肩が軸になっているため、ひじの位置が体の真横のとき

 一番ひじの高さが低く、それより後ろに引いていくと

 だんだん高くなっていくと思います。

 なぜこのようなひじの引き方をするのかというと、相手のボールは

 一球一球高さが違います。そのためこちらのバックスイングの

 ラケットの高さも変えなければいけません。

 そのためにはひじの高さの調節が必要だからです。

 つまり、相手のボールが低い場合はひじを体の真横より

 少し引くくらいにして、高い場合はそれよりも後ろに

 ひじを引くわけです。

 次に、ラケットの高さの調節をします。

 現在ひじを引いた後のラケット(前腕)は、ひじよりも前にあり

 斜め下を向いていると思います。そのラケットをひじより

 少し後ろで、ひじより少し低い位置にもってきます。

 このときに腕全体とラケットが横から見て一直線になっているか

 確かめてください。(ひじの角度は100度から135度くらいです)

 このラインがつくれていればうまくバックスイングができている

 証拠です。



■スイング
 バックスイングの状態から、腰を回転させると同時に体重を右足から

 左足に移動し、ラケットを斜め上前方(腕のラインのひじの内側が

 向いている方向)にスイングします。その時に重要なのは、

 ラケットがボールにあたる瞬間のスイングスピードを最速にする

 ように意識することです。最初からトップスピードでスイングすると

 ボールがあたるときには減速している状態になってしまいます。

 ですから、バックスイングの状態からなめらかに加速していって、

 インパクトの瞬間に最速の状態で打球してください。

 インパクトした後は力を抜き、しっかりと振り切りましょう。

 振り切って打つとドライブの威力が上がり、得点率も高くなります。



■Point!
 インパクトの瞬間以外はリラックスし、体全体の「しなり」を

 意識しましょう。腰→上体→肩→前腕→手首と力が伝わると

 楽に威力のあるドライブを打つことができます。

 打球後はすばやく戻り、次のボールに備えましょう。

 フットワークを使い常に同じ位置で打球しましょう。


YouTube動画でcheck!


馬龍選手(中国)のフォアハンドドライブです。

腕のしなりなどを参考にしましょう。


世界選手権ロッテルダム大会での練習風景です。

動画中でさまざまな選手のフォアハンドドライブを

見ることができます。




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最終更新:2012年09月08日 23:49