感想17-08

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夜巡る、ボクらの迷子教室

点数:18P 票数:9票 (2017-11-24) SAMOYED SMILE




1-115■夜巡る、ボクらの迷子教室■+2 SM H3 6268
見ているかどうかは分からない
こんな辺境の片隅で、これからする振る舞いに然して意味はない
感想から遥か遠のいた自己満足と言われてもしょうがないだろう
しかし、1エロゲーマーとしてまずは一言、感謝の意を表明させて欲しい、する事を赦して欲しい
この作品に関わったブランドの方々もとい、全ての皆様
『夜巡る、ボクらの迷子教室』と言うゲームを出して下さって、本当に、本当に、ありがとうございました
昨今、エロゲ業界は翳っている
見たいモノだけ見たい、見たくないモノは見たくないの風潮が一段と強まってきたこの時勢
そんな世界において、本作のような反逆の精神色濃い、現実問題のメッセージ性が強い作品
正にユーザー達が「見たくないモノ」と言うのを生み出した行為がどれだけ価値のある事か、どれだけ意味のある事か……
新進気鋭ブランドSAMOYED SMILEはその神髄を、ここに見事、垣間見せてくれた
挑戦の日々であっただろう事は想像に難くない
本作を出すにあたって、本当に出して大丈夫か、戦々恐々としただろう、怖かっただろうとも思う
しかし、安心して欲しい
本作をプレイして救われた人間は、ここにいるのだから
2017年ベストのエロゲを決めるにあたって、話題作やら人気作もやってみたが、1番心に問いかけてきたのはこれだった
下記に少しばかり、個人的に目から鱗だった部分について綴っていこうと思う

本作は夜間学校にやってきた主人公と生徒達が「望んだもの」を求めて、卒業までの数少ない日々を生きていく物語である
まず面白いと感じたのは、複数ライターにおける弊害がこの作品においては、上手く補われていると言う点であった
複数ライターの弊害、それ即ち、キャラクターの性格が「なんか違う」と違和感を生じさせてしまう事
本作も複数ライターを起用して発売されたエロゲ
クリア後の私が正直に申し上げるなら、人によって、同じ主人公の「違い」に気になる方もいるかもしれない
しかし、1つのルートで語られたある心理学的概念が、主人公のそんな性格違い問題を見事に解消していると言う点に気付いた時、
私の脳はこの作品が如何に魅力に満ち溢れているかに気づいてしまった
そう、私からしたら、これは欠点ではなく魅力に過ぎない
それは何故か、藤原晴生と言う主人公が作中できちんと「生きていた」事をプレイ中に実感したからである

思えば、私は疑問に感じていた
エロゲにおける「成長物語」と呼ばれる類の作品に、これまであまり目立った変化が感じられないモノが多かった事について
そもそも、成長に変化と言うのはつき物であり、違和を感じてこそ人間の発展には兆しが生まれる
「成長物語」と称されるモノは、当初の登場人物達と「どこか変わった」とユーザーに思わせながらも、
その変化を肯定出来るまでの軌跡を与えている作品だと、私は常々、考えてきた
ただ、個人的感想として、これまで「成長……?」と首を傾げたくなるような過程のエロゲも多々あった事は否めない
だからこそ、本作は清く正しく「成長物語」の体を成している
この作品における彼は正しく、共通ルートに依存して変化する存在なのだ
精神的に楽な選択肢を選んでいけば、入った個別ルートでも余裕が感じられ、別の回答を選択すれば、これまでとは一味違う彼の一面を露わにしていく
そう、この作品の主人公は、昔よくあったゲーム達の主人公共のように、正しく「生きていた」のだ
プレイヤーの選択、判断によって、自分をどのように公開乃至隠蔽し、成長していくのかを、主人公自身が決めているのである
それが分かるのは、門倉りこと言う女の子のルート
上記の事象について、ある心理学的概念を利用する事によって、説明されていた
そのおかげで生みだされたのは、それぞれのライターがキャラクターの変化における違和感を重視する事無く生み出した、
個々人の魅力が存分に光った個別ルート達だったと言えよう
代表作の『ロリータシリーズ』で、重い展開を穏やかに描きつつ、持ち味のテキストで紡ぐ物語に定評のあるporori
『酷罪を受けるべき者』『キナナキの森』等、絶望的で妥協させない負の感情へと至る物語を持ち前のテキストで作り上げ、
流れの落差と癖のある展開で読者を惹きつける画用紙
一部同人界隈で異彩を放っている2人を迎えて、生み出された『夜巡る、ボクらの迷子教室』は、
殆ど彼等が育ってきた世界で出してるような作品と同じ、本当に書きたい事を書き抜けて閉じられた作品だった

この相乗効果は大きい
それぞれのライター達は、上記の理由付けにより、自身の魅力を最大限に各々のルートで発揮できる
その解釈に気付いたユーザーは物語に違和感を感じる事なく没入し、仮に気付かなくとも、ライターそれぞれの熱量で持った物語に身も心も夢中になってしまう
そんな2乗に掛け合わされた要素を生み出した本作こそ、私にとっては2017年ベスト
自らが歩んできた人生と照らし合わせて物語を体感出来る、今年最も心を動かされた没入時間だったと思う

最後に、本作1番のチャームポイントを語るとしよう
これを語らずして、この作品に対する感想は閉じられない
それは、恐らくこのエロゲ業界において初となるであろう「テーマ」について
これについては詳細を漏らしすぎると危険なので、少しだけの叙述に留めたいと思う
新島きなという少女のルートにおいて、これまでエロゲ業界の中で幾度となく取り上げられてきた要素が、
別の観点から描写した事で、新たに1つの再構成されたテーマとして存在感を放っていた
端的に申すなら、この主題はエロゲで今までに描かれてこなかった代物
2014年に某精神科医が出した研究論文でようやく認められた概念を、本作は早3年で物語を紡ぐ材料として起用していた次第である
正直に言って、これは凄いと思った
時間的要素を組み入れた事で、テンプレやらよくあるとも呼ばれかねないモノに更なる深みを与え、それがエロゲでは今まで無かった1つの新しいテーマへと昇華させている
そして、尚且つそのテーマを上手く活用させて、ライターの伝えたいメッセージと見事直結させた事については、正直言って、驚嘆至極の次第であった
兎にも角にも、このゲームをプレイするなら、きなルートは絶対やった方がいい
強く推奨できる、素晴らしい展開と演出の妙揃いであり、彼女の事がきっと大好きになるはずだ

人生に対して不器用ながら前に進む強者
理不尽な状況と精一杯戦い続ける反逆者
迫害の道をこれまで歩まされてきた弱者
そして普段エロゲをプレイしない一般人
本作は、そんな全ての「人間」に、プレイして欲しい作品である
「何の為に、ヒトは生きるのか」
人生と言うものを見直すにおいて、1度は浮かぶであろうその疑問
知りたい方、考えた事のある方、考えないようにしていた方、くだらねえと吐き捨てていた方
そんな貴方に、このゲームは、優しく語りかけてくれるだろう
かけがえのないものを。
支えになって……
きっと背中を押してくれるような、大切なものを。

P.S.
コンビニの描写にも注目
しっかりした資料がないと、あそこまで詳らかな描写はできないだろう
適当に彩られ作られた脳内コンビニではない!!

1-224■夜巡る、ボクらの迷子教室■+1 SC H4 1460
夜間学校という非常に珍しい舞台を取り扱った教師もの。
ヒロインのトラウマ克服という定番ストーリーが味付けひとつでこうも印象が変わるものかとまずは驚かされました。
それもベストエロゲでもちょこちょこ長文感想が来る夜のひつじのporori氏がライターであり、
すみれのサブライターまで参加してるとあっちゃ、もうこれ社会から弾かれた人々が居場所を見つける物語確定じゃないですか。

実際ヒロインは家出少女、元いじめられっ子、大人になれない母親にいい子を演じるしかなかった娘と教師ものの定番ですが、
各々の抱える心の闇がまた非常に生々しく、グリザイアあたりとはまた違う意味でガチすぎるものとなっています。
そんな彼女達が初めて信頼できる教師に出合い、教師もまた失いかけていた情熱を取り戻すという展開はありきたりっちゃありきたりですが、
それぞれの苦しさやどうにもならなさ、それでも前を向いて生きたいという足掻くような想いが非常に繊細な筆致で描かれている、とても誠実な作品です。
夜間学校という舞台の静謐な空気もそれを引き立てており、雰囲気作りという意味でも秀逸な仕上がりになっています。
癒しゲーとは間違っても言えませんが、刺さる人にはこの上無くぶっ刺さるタイプの作品なので興味を持たれたのなら是非に。
あと、何気にエロが濃かったのも嬉しい誤算でした。

お気に入りのキャラは新島きな。
抱えている傷の深さもいじめ描写のえげつなさもダントツでキツい娘ですが、
それだけにその慟哭が心を穿ち、どうか幸せになってほしいと思わせてくれました。
逢魔時モードの数も一番多く、色々な意味で本作を代表するキャラクターかと。

1-130■夜巡る、ボクらの迷子教室■+1 SM H3 398
複数ライターの作品であり、ルート毎にキャラの性格や
シナリオの作風が変わったりしますが、それぞれ違った魅力見所があって
捨てルートがありません。ライターの我を抑えずに、好き勝手にやらせたのが
功を奏した形というのは結構珍しいんじゃないかと。
特にきなちゃんのルートが好きです。終わり方的にも逢魔刻モード的にも。
BUMPに似てると話題になった楽曲もそれぞれ素晴らしかったですね。

1-149■夜巡る、ボクらの迷子教室■+2 SC H2 382
職業柄この作品の先生と生徒の関係には身につまされるものがあった。
社会から一度弾かれる辛さとそこから少しずつ癒すような、狎れあいながら傷を忘れるような。
前を向いて彼女たちが歩ける日々と社会に、少し思いを馳せました。
各ライターさんがそれぞれに「夜間学校」というものをどう捉えているかも違って良かったです。

別にそこまで社会派な作品というわけでもないのですが笑

1-181■夜巡る、ボクらの迷子教室■+1 CM H4 256
言葉はいらぬ、存分にパブみを感じてオギャれ


……いやダメだろ、大人二人ィ!!?
とはいえ魔性のJSりこの破壊力はダメ人間にこそ刺さるか
話題を掻っ攫った楽曲たちもアニメーション込みのCGも期待以上
一番好きなのはやっぱ星団歩行かなぁ

1-055■夜巡る、ボクらの迷子教室■― SM H3 254
前作から打って変わってシナリオ重視の作風に
バグが多かったり、明らかにルートによってキャラの性格が変わったりするが
どのルートのシナリオも楽しめました
某BUMPに似た楽曲もクオリティが高かったです
これであとは綾子さんが攻略できればなぁ……

1-179■夜巡る、ボクらの迷子教室■+1 SC H3 244
夜間教室という重いテーマを含む題材に惹かれプレイ。
主人公とヒロインの過去に重く、つらいものを背負っているけど、二人で協力して乗り越えるシナリオは
王道ながらも良かった。
そうい意味でもきな子√が一番好み、青髪ツンデレも良いけどね。

1-066■夜巡る、ボクらの迷子教室■― S- ― 151
夜間学校(3人+1)というシチュエーションは良かった
沢山の生徒や生徒会などが無い分、無駄が少ないというか、
キャラにしっかり焦点を当てられていた

1-136■夜巡る、ボクらの迷子教室■+1 SC H3 82
夜間学校特有の雰囲気がとてもいい。あと同棲シチュはやっぱ燃えるね。はやて可愛いよ!



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