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■ 「どうしよう………殺し合いなんて、めちゃくちゃ怖いよ……!!」 頭を抱えて嘆く少年。 傍から見れば、無力なただの少年が殺し合いに怯えるように見える。 沢田綱吉という少年は、臆病で何をやらせてもダメな通称『ダメツナ』とさえ呼ばれるどこにでもいそうな、クラスに一人は居るダメダメな少年。 そんな彼が、殺し合いに呼ばれて恐怖しない筈がなかった。 彼は知っている。 この世の中には、人を殺すことさえ躊躇しない輩が確かに存在すると。 何故なら――――彼はイタリアンマフィア『ボンゴレファミリー』の十代目ボスなのだから。 数多くの戦いを踏んできた。 幻術使い、六道骸を筆頭とする『黒曜ファミリー』。 プロの暗殺部隊『ヴァリアー』とも戦い、何度も死にそうになった。 未来で、未来を支配する男とも戦って勝利を収めた。 一番最近では、悲しい誤解から敵対してしまった『シモンファミリー』と戦い、真実を知り。 そして、まさに最恐ともいえる男と戦った。 この場に呼ばれている自分の知り合いは三人。 雲雀恭弥。 彼は戦闘狂の気がある危険な男だが、ツナの仲間の一人である。 単純な『強さ』でなら、どんな強敵にも匹敵するほど、強い。 それにあの雲雀が誰かに強制されて殺し合いをしている姿などツナには到底想像が出来なかった。 六道骸。 マフィアに強い憎しみを抱く、かつての強敵。 現在だって立場上『仲間』となっているが、正確に言えば味方なのか敵なのかもよく分からない。 けれど、あいつはこんな殺し合いになんて乗らない―――――と、ツナは直感のようなものでなんとなく感じ取っていた。 古里炎真。 ついこの前まで敵対していた、でも今は友達になった少年。 普段は内気で気弱だが、いざという時は力を発揮する、シモンファミリーのボス。 彼は殺し合いには乗らない。 他の二人と比べても、圧倒的な確実さでそう言えた。 「とりあえずみんなを探そう……」 そしてこの沢田綱吉。 彼は怯えても、凹んでも、決して殺し合いなどには乗らない。 ボンゴレファミリー10代目ボスとして、ではなく、『沢田綱吉』という一個人がそんなことを許さないほどに『善』に傾いているのだ。 「(だけど、シャルル・ジ・ブリタニアたちはオレが倒す)」 そう、心の中で強く決意して、彼は歩き―――― そして、最高の人物に出会った。 「エンマ!!」 その気弱そうな見かけとは裏腹の強い闘志。 纏う強者の雰囲気、もはや見紛うなど有り得ない。 ついこの前和解したばかりだったが、だからこそここで彼―――古里炎真に会えたことが素直に嬉しかった。 炎真は驚いたように目を見開き、走ってくるツナを凝視している。 不安というものもあったのだろうな、とツナは安心したような感情に包まれた。 「ツナ君」 その声はどこから聞いても古里炎真の声そのもので。 そして―――――その手に持つ黒光りするそれが凄く不釣合いで。 だから、反応が出来なかった。 パァン 乾いた音が一つ、響く。 「ぁ………?」 しかし沢田綱吉にそれを回避する術はなく。 撃たれた、と実感したのは胸に何か熱いものが飛び込んだ瞬間だった。 肺を撃たれた。もはやこの場から助かる術も、彼にはない。 走馬灯のように駆け巡る今までの日々。 が、炎真は憎々しげな表情で倒れたツナの頭に、鉛弾を放つ。 脳漿が飛び散り、走馬灯を中断させて一人の少年の人生を終わらせる。 「……………僕はツイてるな。いきなりこいつを殺せるなんて」 古里炎真。 彼が沢田綱吉を殺害した理由はたった一つだ。 『彼の時間軸は、ボンゴレファミリーとの戦いの最中』だったから。 真実を知らぬ少年の憎しみはあまりにも深く。 もはや、殺人という行為に何一つ躊躇いなどはない。 「皆殺しだ、ボンゴレファミリー」 ボンゴレファミリーを皆殺しにする。 殺し合いは打倒したいが、彼らと共闘する気など露ほどもない。 ボンゴレの人間と、それを援助する人間を殺す。 それ以外なら、たとえ殺し合いに乗った相手でも殺さずに済ませる。 あまりにも歪んだ、壊れて捻じれた正義感。 何かが致命的に破綻した少年は、気付かない。 自らの掲げる憎しみが、どうしようもなく間違っていることに。 気付かずに堕ちていく。 ―――――今度こそ、這い上がれない闇の底に。 &color(red){【沢田綱吉@家庭教師ヒットマンREBORN!  死亡】} 【C-4 森の中/未明】 【古里炎真@家庭教師ヒットマンREBORN!】 【装備:グロック17(15/17)@現実】 【所持品:支給品一式 グロック17予備弾薬(33/33)@現実、ランダム支給品×2】 【状態:健康、ボンゴレファミリーへの強い憎悪】 【思考・行動】 1:バトルロワイアルを打倒して元の世界に帰る。 2:ボンゴレファミリー及びそれを援助する者は皆殺しにする。 3:ボンゴレと関わりがない人物は出来るだけ殺したくない。 【備考】 ※継承式編、ボンゴレとの戦闘開始直後からの参加です ※リングを見つければ大地の炎は使用できますが、威力は大分抑えられています ※C-4エリアに銃声が響きました 【グロック17@現実】 古里炎真に支給。 グロック社が開発した拳銃で、オーストリア軍制式拳銃トライアルにて制式の座を射止める。 |[[ラブコメディは突然に]]|時系列|[[魔女の惨劇会]]| |[[こわしや勇治]]|投下順|[[運命に抗うもの]]| |&color(cyan){START}|&color(red){沢田綱吉}|&color(red){DEAD END}| |&color(cyan){START}|古里炎真|[[剣ツルギ物モノ語ガタリ]]|
■ 「どうしよう………殺し合いなんて、めちゃくちゃ怖いよ……!!」 頭を抱えて嘆く少年。 傍から見れば、無力なただの少年が殺し合いに怯えるように見える。 沢田綱吉という少年は、臆病で何をやらせてもダメな通称『ダメツナ』とさえ呼ばれるどこにでもいそうな、クラスに一人は居るダメダメな少年。 そんな彼が、殺し合いに呼ばれて恐怖しない筈がなかった。 彼は知っている。 この世の中には、人を殺すことさえ躊躇しない輩が確かに存在すると。 何故なら――――彼はイタリアンマフィア『ボンゴレファミリー』の十代目ボスなのだから。 数多くの戦いを踏んできた。 幻術使い、六道骸を筆頭とする『黒曜ファミリー』。 プロの暗殺部隊『ヴァリアー』とも戦い、何度も死にそうになった。 未来で、未来を支配する男とも戦って勝利を収めた。 一番最近では、悲しい誤解から敵対してしまった『シモンファミリー』と戦い、真実を知り。 そして、まさに最恐ともいえる男と戦った。 この場に呼ばれている自分の知り合いは三人。 雲雀恭弥。 彼は戦闘狂の気がある危険な男だが、ツナの仲間の一人である。 単純な『強さ』でなら、どんな強敵にも匹敵するほど、強い。 それにあの雲雀が誰かに強制されて殺し合いをしている姿などツナには到底想像が出来なかった。 六道骸。 マフィアに強い憎しみを抱く、かつての強敵。 現在だって立場上『仲間』となっているが、正確に言えば味方なのか敵なのかもよく分からない。 けれど、あいつはこんな殺し合いになんて乗らない―――――と、ツナは直感のようなものでなんとなく感じ取っていた。 古里炎真。 ついこの前まで敵対していた、でも今は友達になった少年。 普段は内気で気弱だが、いざという時は力を発揮する、シモンファミリーのボス。 彼は殺し合いには乗らない。 他の二人と比べても、圧倒的な確実さでそう言えた。 「とりあえずみんなを探そう……」 そしてこの沢田綱吉。 彼は怯えても、凹んでも、決して殺し合いなどには乗らない。 ボンゴレファミリー10代目ボスとして、ではなく、『沢田綱吉』という一個人がそんなことを許さないほどに『善』に傾いているのだ。 「(だけど、シャルル・ジ・ブリタニアたちはオレが倒す)」 そう、心の中で強く決意して、彼は歩き―――― そして、最高の人物に出会った。 「エンマ!!」 その気弱そうな見かけとは裏腹の強い闘志。 纏う強者の雰囲気、もはや見紛うなど有り得ない。 ついこの前和解したばかりだったが、だからこそここで彼―――古里炎真に会えたことが素直に嬉しかった。 炎真は驚いたように目を見開き、走ってくるツナを凝視している。 不安というものもあったのだろうな、とツナは安心したような感情に包まれた。 「ツナ君」 その声はどこから聞いても古里炎真の声そのもので。 そして―――――その手に持つ黒光りするそれが凄く不釣合いで。 だから、反応が出来なかった。 パァン 乾いた音が一つ、響く。 「ぁ………?」 しかし沢田綱吉にそれを回避する術はなく。 撃たれた、と実感したのは胸に何か熱いものが飛び込んだ瞬間だった。 肺を撃たれた。もはやこの場から助かる術も、彼にはない。 走馬灯のように駆け巡る今までの日々。 が、炎真は憎々しげな表情で倒れたツナの頭に、鉛弾を放つ。 脳漿が飛び散り、走馬灯を中断させて一人の少年の人生を終わらせる。 「……………僕はツイてるな。いきなりこいつを殺せるなんて」 古里炎真。 彼が沢田綱吉を殺害した理由はたった一つだ。 『彼の時間軸は、ボンゴレファミリーとの戦いの最中』だったから。 真実を知らぬ少年の憎しみはあまりにも深く。 もはや、殺人という行為に何一つ躊躇いなどはない。 「皆殺しだ、ボンゴレファミリー」 ボンゴレファミリーを皆殺しにする。 殺し合いは打倒したいが、彼らと共闘する気など露ほどもない。 ボンゴレの人間と、それを援助する人間を殺す。 それ以外なら、たとえ殺し合いに乗った相手でも殺さずに済ませる。 あまりにも歪んだ、壊れて捻じれた正義感。 何かが致命的に破綻した少年は、気付かない。 自らの掲げる憎しみが、どうしようもなく間違っていることに。 気付かずに堕ちていく。 ―――――今度こそ、這い上がれない闇の底に。 &color(red){【沢田綱吉@家庭教師ヒットマンREBORN!  死亡】} 【C-4 森の中/未明】 【古里炎真@家庭教師ヒットマンREBORN!】 【装備:グロック17(15/17)@現実】 【所持品:支給品一式 グロック17予備弾薬(33/33)@現実、ランダム支給品×2】 【状態:健康、ボンゴレファミリーへの強い憎悪】 【思考・行動】 1:バトルロワイアルを打倒して元の世界に帰る。 2:ボンゴレファミリー及びそれを援助する者は皆殺しにする。 3:ボンゴレと関わりがない人物は出来るだけ殺したくない。 【備考】 ※継承式編、ボンゴレとの戦闘開始直後からの参加です ※リングを見つければ大地の炎は使用できますが、威力は大分抑えられています ※C-4エリアに銃声が響きました 【グロック17@現実】 古里炎真に支給。 グロック社が開発した拳銃で、オーストリア軍制式拳銃トライアルにて制式の座を射止める。 |020:[[ラブコメディは突然に]]|時系列|047:[[魔女の惨劇会]]| |030:[[こわしや勇治]]|投下順|032:[[運命に抗うもの]]| |&color(cyan){START}|&color(red){沢田綱吉}|&color(red){DEAD END}| |&color(cyan){START}|古里炎真|050:[[剣ツルギ物モノ語ガタリ]]|

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