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ひぐらし/CLANNAD night」(2012/05/12 (土) 15:48:45) の最新版変更点

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「……待ってろよ、みんな」 俺はもう……。 「力を貸してくれ、渚……」 迷わない! 「絶対にゲームなんか終わらせてやるっ!」 罪を背負って生きる。 それは調子の良い事だっていうのはわかっている。 でも、……このゲームは命を掛けてでも、止めさせてやる事が俺の使命だ。 「まずはどうする?森に入るべきかどうか……」 未だゲーム開始時から俺はほとんど動いていない。 ずっと森と野原の境目に居ただけであった。 迷っていると森の方から高い、男の声が聞こえてくる。 まだ幾分か遠いか、耳を澄ませる。 「こんのぉぉぉぉっ!てめぇぇっ!」 二刀流の黒と白の短剣を握って俺に走る男がやって来た。 俺と同い年ぐらいの少年が殺気を見せつけてくる。 「くそっ、ゲームに乗った参加者か!?」 俺もゲームに乗った者。 人の事は悪く言えないが、止めてやるっ! 「はぁっ!」 両手の剣を力任せに振ってくる。 だが、俺は軽く後ろに避けて剣の斬撃を避けて、まずは右手目掛けて蹴り上げる。 「このっ!」 バキッ! 鈍い拳が少年に走ったであろう。 そのまま右手に握った剣を落とす。 俺はその剣を野原の方向へ蹴り飛ばした。 「なかなかやるな、だがまだだっ!   トレース オン ――投影開始」 「んなっ!?」 また同じ剣が手の中で精製されていた。 なんだこれは!?、こいつらもまさか主催者達と同じく未知の力を使える者か!? 本当はドラグノフは使いたくはないのだが相手は武器を使っていて、しかも無限かはわからないが精製出来る様な奴だ。 俺は後ろに跳ねる様にジャンプして間合いを広げてドラグノフを構える。 狙いは右肩。 右肩の使えない俺が右肩を狙う事に皮肉さを感じてしまう。 「くそっ!?このマーダーが!?」 おかしな事を言う。 自分から襲った少年は自分のマーダーを棚に上げて俺をマーダーと呼ぶのだから。 確かに俺もマーダーであった者だがな。 「それでも今は違うんだっ!」 引き金を絞る。 瞬間であった。 「やめてっ!」 春原の妹の芽衣ちゃんに似た幼い女の子の声が響いた。 襲ってきた少年はその声を聞いて困惑した顔となった。 「士郎、勝手に突っ走らないで」 「ご、ごめん梨花ちゃん」 女の子相手に頭が上がらない。 まさかロリコンなのかと疑ったが今はそんな事はどうでも良い。 「あんたがこの少女を殺した殺人者ね?」 梨花ちゃんと呼ばれた女の子はそう言いながら渚に近寄った。 「……そうだ、俺が殺したんだ」 「この野郎っ!」 また少年が剣を構える。 『なんで、そんな馬鹿げた事をする』とでも掴みかかってきそうであった。 むしろ、俺にそうしてくれればどんなに楽だったか。 「士郎は黙って!」 「……」 結局は女の子には逆らえなかったらしい。 女の子は俺に歩きながら近寄る。 当然ながら少年は俺に近寄っている事を止めるが女の子はスルーしていた。 「あんたゲームに乗った参加者のくせに様子が変ね?襲ってくる闘志が見えないのよ」 「…………」 俺は強く言われたわけでもなく自然に本当にごく自然にナチュラルに黙ってしまう。 何故か全てを彼女に見抜かれているのではないか、そんな瞳を彼女は持っていた。 「みー、教えてはくれないですか?」 「うっ……」 急に子供みたいな口振りに変わって少しポカンとしてしまったが、思考だけは止めなかった。 どう言えば良いだろうか。 というか話してしまっても良いのだろうか? いや、こいつらがゲームに乗っている可能性だって。 でも他人である渚の死に怒った奴らだ。 その可能性は低いのかもしれない……。 あぁ!もう、良いかな……渚。 「俺はこのゲームに乗ったんだ。それがこの結果なんだよ」 「それがこの結果?人を殺せば人は死ぬ。当たり前なのです。言っている事がわからないのですよ」 「……わかったよ」 まずは自分の名前から。 岡崎朋也と名乗った。 芽衣ちゃんみたいな子は古手梨花、俺にいきなり襲いかかった少年は衛宮士郎と名乗った。 そして、俺が島で目覚めてからの過程を辿りながら教えた。 大切な人をこの手で殺し、そして罪を償う覚悟をした事を。 「朋也……」 「そう、そんな事情があったのね」 2人は責めてはくれなかった。 責めて襲ってくれれば良かったのに。 複雑な顔しかしていなかった。 そんな俺に2人は察したのかはわからない。 だが衛宮と梨花ちゃんは口を揃えて言った。 「「でも俺(私)は、朋也の事は責めないからな(わよ)!!」」 「!?」 なんなんだこの2人は……。 調子が狂う……。 「ここでお前を責める事は出来ないんだよ」 「責められたら報われるとでも思っているのかしら?」 「……そうだな」 見事に心を読まれている。 こうなると自分が惨めに感じてしまうな……。 「でもあなたは罪滅ぼしの……、恋人の死を乗り越えた……、力と強い意志を感じるわ。 あの時、奇跡を起こした私の親友の前原圭一の様に。 あなたからはこのゲームを終わりにさせる力が見えるわ」 前原圭一という人物はわからない。 俺は弱い人間だ。 渚を護る為に殺し、ウジウジと悩む弱い人間なんだ。 でも、 どうして梨花ちゃんからそう言われると本当にゲームを終わりにさせる力が自分にあるとさえ思わされてしまうのだろうか。 「お前は責められる。 でも誉められる奴でもあるんだ。 俺と梨花ちゃん、朋也の3人でこのゲームを終わらせよう」 手を伸ばす。 大きな傷だらけの手と小さな華奢な手。 「――ありがとう」 両方の手を、取った。 ◇◆◇◆◇◆ 「んでだ、衛宮のその剣を出すあれはなんだ?お前は普通の人間じゃないのか?」 「そういえば僕も士郎が支給品に手を付けた瞬間を見なかったわね」 「これは投影といって自らの手で武器を精製する魔術だ。 そういえばこれの話で言っておきたい事があった聞いてくれ」 朋也、梨花ちゃんと名を読んで衛宮は言っておきたいという事を口にした。 「俺はこのバトルロワイアルで殺し合うつもりはない。 ……けど参加者の1人であるアーチャーって奴だけとは俺は決着を着けなくてはいけないんだ。 だからもしアーチャーと出会ってしまったら朋也が梨花ちゃんを護ってくれ」 衛宮は俺に梨花ちゃんを託した。 彼からは燃える炎の様なものを感じとった。 死ぬ気の力がみなぎっているのがわかる。 「わかった。衛宮の頼み受け取った」 それからみんなの知り合いを教え合った。 衛宮の知り合いはほとんどが人間では適わない相手であるサーヴァントという存在らしい。 当然梨花ちゃんも聞いた事がなかった。 「ところでお前の知り合いはセイバー、ランサー、ライダー、アサシン、アーチャー、バーサーカー、キャスターで、もう1人のアサシンの真アサシンは知らないんだな。 けど衛宮切嗣って奴は知らないのか?兄弟とかじゃないのか?」 「俺の親父と同じ名前なんだ。でも有り得ないんだそんな事。 いや、ライダーとキャスターも死んではいるがこいつらは召喚されただけかもしれないが親父は5年前他界したんだ。 だから同一人物なんて有り得ない」 確かに衛宮の言う通り他界した人物が参加など出来るわけがない。 つまりこの人物は同姓同名の別の人物という事だ。 衛宮なんて名字珍しいけどな。 「待って士郎。他界した人物だって参加出来るわ」 が、納得をしなかったのは梨花ちゃんであった。 他界という意味を知らないだけか?いや、知ったかぶりをする意味がない。 では、梨花ちゃんのいう意味は? 「待て梨花ちゃん。他界っていうのは死んだって意味なんだぞっ!」 衛宮も同じ考えに行き着いたらしい。 だが梨花ちゃんは「知っているわ」と頷いた。 「私だって何度も他界しているもの。圭一もレナも魅音も詩音も沙都子も……。私は同じ時間を何回も死んでは繰り返してきた。 つまり死んだ士郎の父親の可能性は高いし、十中八九同じ人物でしょうね」 「なっ!?」 梨花ちゃんが何度も他界している人間? しかし、衛宮が言うには魔術があるんだぞ? シャルル・ジ・ブリタニアが言うには未知の力があるんだぞ? なら、梨花ちゃんの同じ時間を何回も死んで繰り返してきたのも真実なのか? ――俺はもうバトルロワイアルに巻き込まれた時点で常識も世界も人生も全てが破壊されてしまった様だ。 「因みに私は昭和58年を時間換算にして100年以上繰り返しているのだから精神的には私の方がずっと年上なのよ」 「「……昭和58年?」」 衛宮と声が重なる。 おそらく衛宮も俺と同じくらいの年代からきたのだろう。 次は梨花ちゃんがポカンとしていた。 というか、俺が生まれてくる以前の人であった。 それから考えられる事は……。 「つまり衛宮の親父さんも過去から来た人物なんじゃないか?最低でも5年前ぐらいに」 「あ……!?」 それなら辻褄が合う。 梨花ちゃんが過去の人なら衛宮の親父さんも過去の人という事。 どうやら未知の力というのは信憑性が高くなってきたな。 「みー……、僕が過去の人ってどういう意味なのですか?全然理解出来ないのですよ」 「梨花ちゃん。俺と朋也はそれより未来の人物なんだ」 「そうだ。今は平成といって昭和天皇が亡くなっている時代なんだ」 「えぇ!?朋也と士郎は未来人だったのですか!?」 なんて良い反応をするのだろうか。 確かに梨花ちゃんから見れば未来人になってしまうのか。 ◇◆◇◆◇◆ 「では早くこのゲームを終わらせて、みんなを平和な世界へ返してあげましょう」 「あぁ!」 「そうだな」 俺ら3人。 このゲームを開催させた主催者達を倒す事を目標に。 俺、梨花ちゃん、衛宮は3人の決意を1つにした。 【F-4 森と野原の境目/早朝】 【岡崎朋也@CLANNAD】 【装備:ドラグノフ9/10@現実】 【所持品:支給品一式 ドラグノフの弾丸20/20 ランダム支給品×5】 【状態:健康、精神的大ダメージ、決意】 【思考・行動】 1:渚を殺した罪を償い、背負い込み、捨てない 2:梨花ちゃんと士郎と行動してゲームを終わらせる 【備考】 ※渚ルートの卒業の少し前くらいの参戦です。 ※渚の支給品は回収しました。 【古手梨花@ひぐらしのなく頃に】 【装備:大型ナイフ@現実】 【所持品:支給品一式、ランダム支給品×1】 【状態:酔っ払い(小)】 【思考・行動】 1:主催者を倒し、沙都子の分まで生きる 2:朋也、士郎とゲームを終わらせる 【備考】 ※皆殺し編の沙都子救出後からの参戦です 【衛宮士郎@Fate/stay night】 【装備:不明】 【所持品:支給品一式、ランダム支給品×3】 【状態:疲労(弱)】 【思考・行動】 1:正義の味方として1人でも多くの人を救い、主催者を倒す 2:朋也と梨花ちゃんと行動してゲームを終わらせる 3:切嗣は本人……? 【備考】 ※凛ルートのキャスター戦終了後のアーチャー戦前からの参戦 ※サーヴァントを全てsnのサーヴァントだと思っています ※剣の投影は出来ますが投影をする度に体力が減っていきます 【干将・莫耶@Fate/stay night】 詳しくは天城雪子は笑えないもしくは支給品まとめ参照。衛宮士郎の投影による武器。 |[[中二病でも殺したい!]]|時系列|[[悠久の旅人〜Dear boys]]| |[[朱く染まれ、すれ違い綺羅の夢を]]|投下順|[[ぼくらの]]| |[[DEAD or ALIVE]]|岡崎朋也|[[]]| |[[運命に抗うもの]]|古手梨花|[[]]| |[[運命に抗うもの]]|衛宮士郎|[[]]|
「……待ってろよ、みんな」 俺はもう……。 「力を貸してくれ、渚……」 迷わない! 「絶対にゲームなんか終わらせてやるっ!」 罪を背負って生きる。 それは調子の良い事だっていうのはわかっている。 でも、……このゲームは命を掛けてでも、止めさせてやる事が俺の使命だ。 「まずはどうする?森に入るべきかどうか……」 未だゲーム開始時から俺はほとんど動いていない。 ずっと森と野原の境目に居ただけであった。 迷っていると森の方から高い、男の声が聞こえてくる。 まだ幾分か遠いか、耳を澄ませる。 「こんのぉぉぉぉっ!てめぇぇっ!」 二刀流の黒と白の短剣を握って俺に走る男がやって来た。 俺と同い年ぐらいの少年が殺気を見せつけてくる。 「くそっ、ゲームに乗った参加者か!?」 俺もゲームに乗った者。 人の事は悪く言えないが、止めてやるっ! 「はぁっ!」 両手の剣を力任せに振ってくる。 だが、俺は軽く後ろに避けて剣の斬撃を避けて、まずは右手目掛けて蹴り上げる。 「このっ!」 バキッ! 鈍い拳が少年に走ったであろう。 そのまま右手に握った剣を落とす。 俺はその剣を野原の方向へ蹴り飛ばした。 「なかなかやるな、だがまだだっ!   トレース オン ――投影開始」 「んなっ!?」 また同じ剣が手の中で精製されていた。 なんだこれは!?、こいつらもまさか主催者達と同じく未知の力を使える者か!? 本当はドラグノフは使いたくはないのだが相手は武器を使っていて、しかも無限かはわからないが精製出来る様な奴だ。 俺は後ろに跳ねる様にジャンプして間合いを広げてドラグノフを構える。 狙いは右肩。 右肩の使えない俺が右肩を狙う事に皮肉さを感じてしまう。 「くそっ!?このマーダーが!?」 おかしな事を言う。 自分から襲った少年は自分のマーダーを棚に上げて俺をマーダーと呼ぶのだから。 確かに俺もマーダーであった者だがな。 「それでも今は違うんだっ!」 引き金を絞る。 瞬間であった。 「やめてっ!」 春原の妹の芽衣ちゃんに似た幼い女の子の声が響いた。 襲ってきた少年はその声を聞いて困惑した顔となった。 「士郎、勝手に突っ走らないで」 「ご、ごめん梨花ちゃん」 女の子相手に頭が上がらない。 まさかロリコンなのかと疑ったが今はそんな事はどうでも良い。 「あんたがこの少女を殺した殺人者ね?」 梨花ちゃんと呼ばれた女の子はそう言いながら渚に近寄った。 「……そうだ、俺が殺したんだ」 「この野郎っ!」 また少年が剣を構える。 『なんで、そんな馬鹿げた事をする』とでも掴みかかってきそうであった。 むしろ、俺にそうしてくれればどんなに楽だったか。 「士郎は黙って!」 「……」 結局は女の子には逆らえなかったらしい。 女の子は俺に歩きながら近寄る。 当然ながら少年は俺に近寄っている事を止めるが女の子はスルーしていた。 「あんたゲームに乗った参加者のくせに様子が変ね?襲ってくる闘志が見えないのよ」 「…………」 俺は強く言われたわけでもなく自然に本当にごく自然にナチュラルに黙ってしまう。 何故か全てを彼女に見抜かれているのではないか、そんな瞳を彼女は持っていた。 「みー、教えてはくれないですか?」 「うっ……」 急に子供みたいな口振りに変わって少しポカンとしてしまったが、思考だけは止めなかった。 どう言えば良いだろうか。 というか話してしまっても良いのだろうか? いや、こいつらがゲームに乗っている可能性だって。 でも他人である渚の死に怒った奴らだ。 その可能性は低いのかもしれない……。 あぁ!もう、良いかな……渚。 「俺はこのゲームに乗ったんだ。それがこの結果なんだよ」 「それがこの結果?人を殺せば人は死ぬ。当たり前なのです。言っている事がわからないのですよ」 「……わかったよ」 まずは自分の名前から。 岡崎朋也と名乗った。 芽衣ちゃんみたいな子は古手梨花、俺にいきなり襲いかかった少年は衛宮士郎と名乗った。 そして、俺が島で目覚めてからの過程を辿りながら教えた。 大切な人をこの手で殺し、そして罪を償う覚悟をした事を。 「朋也……」 「そう、そんな事情があったのね」 2人は責めてはくれなかった。 責めて襲ってくれれば良かったのに。 複雑な顔しかしていなかった。 そんな俺に2人は察したのかはわからない。 だが衛宮と梨花ちゃんは口を揃えて言った。 「「でも俺(私)は、朋也の事は責めないからな(わよ)!!」」 「!?」 なんなんだこの2人は……。 調子が狂う……。 「ここでお前を責める事は出来ないんだよ」 「責められたら報われるとでも思っているのかしら?」 「……そうだな」 見事に心を読まれている。 こうなると自分が惨めに感じてしまうな……。 「でもあなたは罪滅ぼしの……、恋人の死を乗り越えた……、力と強い意志を感じるわ。 あの時、奇跡を起こした私の親友の前原圭一の様に。 あなたからはこのゲームを終わりにさせる力が見えるわ」 前原圭一という人物はわからない。 俺は弱い人間だ。 渚を護る為に殺し、ウジウジと悩む弱い人間なんだ。 でも、 どうして梨花ちゃんからそう言われると本当にゲームを終わりにさせる力が自分にあるとさえ思わされてしまうのだろうか。 「お前は責められる。 でも誉められる奴でもあるんだ。 俺と梨花ちゃん、朋也の3人でこのゲームを終わらせよう」 手を伸ばす。 大きな傷だらけの手と小さな華奢な手。 「――ありがとう」 両方の手を、取った。 ◇◆◇◆◇◆ 「んでだ、衛宮のその剣を出すあれはなんだ?お前は普通の人間じゃないのか?」 「そういえば僕も士郎が支給品に手を付けた瞬間を見なかったわね」 「これは投影といって自らの手で武器を精製する魔術だ。 そういえばこれの話で言っておきたい事があった聞いてくれ」 朋也、梨花ちゃんと名を読んで衛宮は言っておきたいという事を口にした。 「俺はこのバトルロワイアルで殺し合うつもりはない。 ……けど参加者の1人であるアーチャーって奴だけとは俺は決着を着けなくてはいけないんだ。 だからもしアーチャーと出会ってしまったら朋也が梨花ちゃんを護ってくれ」 衛宮は俺に梨花ちゃんを託した。 彼からは燃える炎の様なものを感じとった。 死ぬ気の力がみなぎっているのがわかる。 「わかった。衛宮の頼み受け取った」 それからみんなの知り合いを教え合った。 衛宮の知り合いはほとんどが人間では適わない相手であるサーヴァントという存在らしい。 当然梨花ちゃんも聞いた事がなかった。 「ところでお前の知り合いはセイバー、ランサー、ライダー、アサシン、アーチャー、バーサーカー、キャスターで、もう1人のアサシンの真アサシンは知らないんだな。 けど衛宮切嗣って奴は知らないのか?兄弟とかじゃないのか?」 「俺の親父と同じ名前なんだ。でも有り得ないんだそんな事。 いや、ライダーとキャスターも死んではいるがこいつらは召喚されただけかもしれないが親父は5年前他界したんだ。 だから同一人物なんて有り得ない」 確かに衛宮の言う通り他界した人物が参加など出来るわけがない。 つまりこの人物は同姓同名の別の人物という事だ。 衛宮なんて名字珍しいけどな。 「待って士郎。他界した人物だって参加出来るわ」 が、納得をしなかったのは梨花ちゃんであった。 他界という意味を知らないだけか?いや、知ったかぶりをする意味がない。 では、梨花ちゃんのいう意味は? 「待て梨花ちゃん。他界っていうのは死んだって意味なんだぞっ!」 衛宮も同じ考えに行き着いたらしい。 だが梨花ちゃんは「知っているわ」と頷いた。 「私だって何度も他界しているもの。圭一もレナも魅音も詩音も沙都子も……。私は同じ時間を何回も死んでは繰り返してきた。 つまり死んだ士郎の父親の可能性は高いし、十中八九同じ人物でしょうね」 「なっ!?」 梨花ちゃんが何度も他界している人間? しかし、衛宮が言うには魔術があるんだぞ? シャルル・ジ・ブリタニアが言うには未知の力があるんだぞ? なら、梨花ちゃんの同じ時間を何回も死んで繰り返してきたのも真実なのか? ――俺はもうバトルロワイアルに巻き込まれた時点で常識も世界も人生も全てが破壊されてしまった様だ。 「因みに私は昭和58年を時間換算にして100年以上繰り返しているのだから精神的には私の方がずっと年上なのよ」 「「……昭和58年?」」 衛宮と声が重なる。 おそらく衛宮も俺と同じくらいの年代からきたのだろう。 次は梨花ちゃんがポカンとしていた。 というか、俺が生まれてくる以前の人であった。 それから考えられる事は……。 「つまり衛宮の親父さんも過去から来た人物なんじゃないか?最低でも5年前ぐらいに」 「あ……!?」 それなら辻褄が合う。 梨花ちゃんが過去の人なら衛宮の親父さんも過去の人という事。 どうやら未知の力というのは信憑性が高くなってきたな。 「みー……、僕が過去の人ってどういう意味なのですか?全然理解出来ないのですよ」 「梨花ちゃん。俺と朋也はそれより未来の人物なんだ」 「そうだ。今は平成といって昭和天皇が亡くなっている時代なんだ」 「えぇ!?朋也と士郎は未来人だったのですか!?」 なんて良い反応をするのだろうか。 確かに梨花ちゃんから見れば未来人になってしまうのか。 ◇◆◇◆◇◆ 「では早くこのゲームを終わらせて、みんなを平和な世界へ返してあげましょう」 「あぁ!」 「そうだな」 俺ら3人。 このゲームを開催させた主催者達を倒す事を目標に。 俺、梨花ちゃん、衛宮は3人の決意を1つにした。 【F-4 森と野原の境目/早朝】 【岡崎朋也@CLANNAD】 【装備:ドラグノフ9/10@現実】 【所持品:支給品一式 ドラグノフの弾丸20/20 ランダム支給品×5】 【状態:健康、精神的大ダメージ、決意】 【思考・行動】 1:渚を殺した罪を償い、背負い込み、捨てない 2:梨花ちゃんと士郎と行動してゲームを終わらせる 【備考】 ※渚ルートの卒業の少し前くらいの参戦です。 ※渚の支給品は回収しました。 【古手梨花@ひぐらしのなく頃に】 【装備:大型ナイフ@現実】 【所持品:支給品一式、ランダム支給品×1】 【状態:酔っ払い(小)】 【思考・行動】 1:主催者を倒し、沙都子の分まで生きる 2:朋也、士郎とゲームを終わらせる 【備考】 ※皆殺し編の沙都子救出後からの参戦です 【衛宮士郎@Fate/stay night】 【装備:不明】 【所持品:支給品一式、ランダム支給品×3】 【状態:疲労(小)】 【思考・行動】 1:正義の味方として1人でも多くの人を救い、主催者を倒す 2:朋也と梨花ちゃんと行動してゲームを終わらせる 3:切嗣は本人……? 【備考】 ※凛ルートのキャスター戦終了後のアーチャー戦前からの参戦 ※サーヴァントを全てsnのサーヴァントだと思っています ※剣の投影は出来ますが投影をする度に体力が減っていきます 【干将・莫耶@Fate/stay night】 詳しくは天城雪子は笑えないもしくは支給品まとめ参照。衛宮士郎の投影による武器。 |[[中二病でも殺したい!]]|時系列|[[悠久の旅人〜Dear boys]]| |[[朱く染まれ、すれ違い綺羅の夢を]]|投下順|[[ぼくらの]]| |[[DEAD or ALIVE]]|岡崎朋也|[[一人じゃないから]]| |[[運命に抗うもの]]|古手梨花|[[一人じゃないから]]| |[[運命に抗うもの]]|衛宮士郎|[[一人じゃないから]]|

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