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『以上14人がこの6時間以内に死亡致しました。 悲しいですか?嬉しいですか?何も感じませんか? 脱出を目指しているあなたに問います。 あなたは大事な人を失ってでもその理想を掲げられますか? ゲームに乗っているあなたに問います。 この結果にあなたは満足出来ますか?』 「…………ロロ」 死者を告げる定時放送が響き渡り―――ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアはそれを聞いた。 知る名前は幸い一つだけ、最も危惧すべき事態だけは避けられたが、彼の心に何ももたらさない訳ではなかったようだ。 ロロ・ランペルージ。 自分を兄と慕い、盲目的なまでの信頼を寄せてくれた少年。 彼へ抱いていた感情は『利用の対象』と『級友の仇』、到底仲睦まじい兄弟間で生じる感情ではなかったが、ロロは最期の最期までルルーシュの為に戦い続けて、そして死んでいった。 たとえそれが仮初めの兄弟関係であっても、憎むべき仇であったとしても――無感情ではいられなかった。 勿論表面上こそ平静を装ってはいたが、どうしても彼の死に際が脳裏をよぎってしまう。 ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアの為だけにただでさえ反動の大きなギアスを酷使して、果てには自らの命までも使い切り、それでもルルーシュの為に戦い続けた。 彼が居なければ、ルルーシュはあの窮地を潜り抜けられなかったろう。 ロロ・ランペルージの兄への愛情は凄まじく盲目的で、時に暴力的でさえあった。 最初こそルルーシュに敵意を向けていたが、何だかんだで彼もまた孤独だったのだ―――だから、仮初めの兄であってもルルーシュを慕い、盲目の愛情を向けた。 級友のシャーリーを殺した一件からロロのことはボロ雑巾のように使い潰して、利用するだけして殺してやろうとさえ考えていたのに、彼が死んだとき、喜ぶことはできなかった。 そして今も――ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアの心に小さな突っかかりを残している。 「…………俺らしくもない」 自嘲的な微笑を浮かべ、残留する何とも言えぬ虚しさに近い感情を振り払う。 最早自分に、『皇帝ルルーシュ』に歩んできた道を振り返り、名残惜しむような行為は赦されない。 今の自分がすべきことは、弟の死を嘆き悲しむことではなく、厄介なギアス能力者、いずれは殺すことになるギアス能力者が死んだことを喜ぶことだ。 枢木スザクを生還させる為に、一つの不安因子でも消えてくれたのは有り難かった。 その他には死人なし―――未だ眠り続けている『天使』の探し人である音無とやらの名前も呼ばれることはなく、ルルーシュが優勝させんとする枢木スザクもまた、生きている。 もしもここでスザクが死んでいたなら、ルルーシュの行ってきたことは全てパーになっていた。 皇帝ルルーシュとして行った暴虐も、全ての集大成たるゼロレクイエムも、水泡に帰す。 失われてきた多くの命が無駄になり、ルルーシュの相貌に宿る王の力も無用の産物となるだろう。 そんなことだけは絶対にあってはならない。 たとえ何を犠牲にしてでも、スザクだけは生還させる。 自らの意志をより強く固めて、ルルーシュは静かに名簿の、死者の名前に赤いマーカーで色を塗った。 「…………ルルー、シュ」 透き通った、爽やかささえ感じさせる声がして、視界の片隅で静かに立華奏が起き上がる。 放送は丁度聞き逃してしまったらしかったが、『音無結弦』の名前は呼ばれなかったし、特に気にすることもないだろう。 「起きたか。放送がさっき流れた、死人の数は十四人……もう殺し合いを始めた奴ら、結構いるようだ」 「………そう」 文面で見るなら興味なさげな色が滲み出ていたが、寝起きということを抜きにしても少し消沈の色が窺えた。 成程、如何に『天使』と名乗っていても、人間の死にまで無感情で応じることは難しいらしい。 ルルーシュは少し安堵したような心境になる。 「音無とやらは生きている」 もう一度『そう』とだけ呟いたが、今度は安堵の色が窺えた。 どうやらこの人物、『天使』にとって相当大事な人物らしい。 しかし、いずれはこの少女も、その音無という人物も利用し、切り捨てる時が来るかもしれない。 その時にこの白い少女がどんな顔をするのか考えると少し心が痛んだ。 天使と名乗ってこそいるものの、こいつは確かに人間だとルルーシュは確信している。 今は仲間だが、いつかは敵対する時がやってくる――覚悟を決めておかなければならない。 殺し合いは終わらない。 ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアは、自分のこのスタンスさえもあの忌まわしき実父の掌の上なのかと考え―――拳を握りしめた。 【A-2 喫茶店店内/朝】 【ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア@コードギアス 反逆のルルーシュ】 【装備:デリンジャー2/2@現実】 【所持品:支給品一式、デリンジャーの残弾10/10ランダム支給品×2】 【状態:健康、覚悟】 【思考・行動】 1:スザクを優勝させる。 2:ロロ……… 3:1のため利用できる人物は利用し、無用な人物は殺害も辞さない。 4:天使と行動する。 5:島の西側を探索し、24:00ごろに南側の街であの二人と合流する。 【備考】 ※死後からの参戦です。 ※ギアス制限あり。人の目を見て3メートル以内。『死ね』や『自殺しろ』の命令は無効です。 ※白鐘直斗の知り合いの名前を記憶しましたが、今のところ探す気はないようです。 【立華奏@Angel Beats!】 【装備:なし】 【所持品:支給品一式、ランダム支給品×3】 【状態:疲労(小)、睡眠中】 【思考・行動】 0:結弦を探す。 1:結弦……よかった 2:ルルーシュと行動する。 3:ルルーシュの言動に注意。 【備考】 ※最終話直前からの参戦。 ※ハーモニクス(コピー能力)のみ制限。 |[[一人じゃないから]]|時系列|[[朝霧の幻影殺人鬼]]| |[[おまえのような乱入者がいるか]]|投下順|[[光と絶望の境目]]| |[[魔神が 目覚める 日]]|ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア|[[]]| |[[魔神が 目覚める 日]]|立華奏|[[]]|
『以上14人がこの6時間以内に死亡致しました。 悲しいですか?嬉しいですか?何も感じませんか? 脱出を目指しているあなたに問います。 あなたは大事な人を失ってでもその理想を掲げられますか? ゲームに乗っているあなたに問います。 この結果にあなたは満足出来ますか?』 「…………ロロ」 死者を告げる定時放送が響き渡り―――ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアはそれを聞いた。 知る名前は幸い一つだけ、最も危惧すべき事態だけは避けられたが、彼の心に何ももたらさない訳ではなかったようだ。 ロロ・ランペルージ。 自分を兄と慕い、盲目的なまでの信頼を寄せてくれた少年。 彼へ抱いていた感情は『利用の対象』と『級友の仇』、到底仲睦まじい兄弟間で生じる感情ではなかったが、ロロは最期の最期までルルーシュの為に戦い続けて、そして死んでいった。 たとえそれが仮初めの兄弟関係であっても、憎むべき仇であったとしても――無感情ではいられなかった。 勿論表面上こそ平静を装ってはいたが、どうしても彼の死に際が脳裏をよぎってしまう。 ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアの為だけにただでさえ反動の大きなギアスを酷使して、果てには自らの命までも使い切り、それでもルルーシュの為に戦い続けた。 彼が居なければ、ルルーシュはあの窮地を潜り抜けられなかったろう。 ロロ・ランペルージの兄への愛情は凄まじく盲目的で、時に暴力的でさえあった。 最初こそルルーシュに敵意を向けていたが、何だかんだで彼もまた孤独だったのだ―――だから、仮初めの兄であってもルルーシュを慕い、盲目の愛情を向けた。 級友のシャーリーを殺した一件からロロのことはボロ雑巾のように使い潰して、利用するだけして殺してやろうとさえ考えていたのに、彼が死んだとき、喜ぶことはできなかった。 そして今も――ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアの心に小さな突っかかりを残している。 「…………俺らしくもない」 自嘲的な微笑を浮かべ、残留する何とも言えぬ虚しさに近い感情を振り払う。 最早自分に、『皇帝ルルーシュ』に歩んできた道を振り返り、名残惜しむような行為は赦されない。 今の自分がすべきことは、弟の死を嘆き悲しむことではなく、厄介なギアス能力者、いずれは殺すことになるギアス能力者が死んだことを喜ぶことだ。 枢木スザクを生還させる為に、一つの不安因子でも消えてくれたのは有り難かった。 その他には死人なし―――未だ眠り続けている『天使』の探し人である音無とやらの名前も呼ばれることはなく、ルルーシュが優勝させんとする枢木スザクもまた、生きている。 もしもここでスザクが死んでいたなら、ルルーシュの行ってきたことは全てパーになっていた。 皇帝ルルーシュとして行った暴虐も、全ての集大成たるゼロレクイエムも、水泡に帰す。 失われてきた多くの命が無駄になり、ルルーシュの相貌に宿る王の力も無用の産物となるだろう。 そんなことだけは絶対にあってはならない。 たとえ何を犠牲にしてでも、スザクだけは生還させる。 自らの意志をより強く固めて、ルルーシュは静かに名簿の、死者の名前に赤いマーカーで色を塗った。 「…………ルルー、シュ」 透き通った、爽やかささえ感じさせる声がして、視界の片隅で静かに立華奏が起き上がる。 放送は丁度聞き逃してしまったらしかったが、『音無結弦』の名前は呼ばれなかったし、特に気にすることもないだろう。 「起きたか。放送がさっき流れた、死人の数は十四人……もう殺し合いを始めた奴ら、結構いるようだ」 「………そう」 文面で見るなら興味なさげな色が滲み出ていたが、寝起きということを抜きにしても少し消沈の色が窺えた。 成程、如何に『天使』と名乗っていても、人間の死にまで無感情で応じることは難しいらしい。 ルルーシュは少し安堵したような心境になる。 「音無とやらは生きている」 もう一度『そう』とだけ呟いたが、今度は安堵の色が窺えた。 どうやらこの人物、『天使』にとって相当大事な人物らしい。 しかし、いずれはこの少女も、その音無という人物も利用し、切り捨てる時が来るかもしれない。 その時にこの白い少女がどんな顔をするのか考えると少し心が痛んだ。 天使と名乗ってこそいるものの、こいつは確かに人間だとルルーシュは確信している。 今は仲間だが、いつかは敵対する時がやってくる――覚悟を決めておかなければならない。 殺し合いは終わらない。 ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアは、自分のこのスタンスさえもあの忌まわしき実父の掌の上なのかと考え―――拳を握りしめた。 【A-2 喫茶店店内/朝】 【ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア@コードギアス 反逆のルルーシュ】 【装備:デリンジャー2/2@現実】 【所持品:支給品一式、デリンジャーの残弾10/10ランダム支給品×2】 【状態:健康、覚悟】 【思考・行動】 1:スザクを優勝させる。 2:ロロ……… 3:1のため利用できる人物は利用し、無用な人物は殺害も辞さない。 4:天使と行動する。 5:島の西側を探索し、24:00ごろに南側の街であの二人と合流する。 【備考】 ※死後からの参戦です。 ※ギアス制限あり。人の目を見て3メートル以内。『死ね』や『自殺しろ』の命令は無効です。 ※白鐘直斗の知り合いの名前を記憶しましたが、今のところ探す気はないようです。 【立華奏@Angel Beats!】 【装備:なし】 【所持品:支給品一式、ランダム支給品×3】 【状態:疲労(小)、睡眠中】 【思考・行動】 0:結弦を探す。 1:結弦……よかった 2:ルルーシュと行動する。 3:ルルーシュの言動に注意。 【備考】 ※最終話直前からの参戦。 ※ハーモニクス(コピー能力)のみ制限。 |[[一人じゃないから]]|時系列|[[朝霧の幻影殺人鬼]]| |[[おまえのような乱入者がいるか]]|投下順|[[光と絶望の境目]]| |[[魔神が 目覚める 日]]|ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア|[[翼ある銃]]| |[[魔神が 目覚める 日]]|立華奏|[[翼ある銃]]|

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