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俺、梨花ちゃん、衛宮は俺の彼女の古河渚を埋葬する事は道具がない事、時間がない事などの理由にて不可能だったので森の葉をかき集めて、その葉で誰にも見つからない様に隠して出来る限り手厚く葬った。 祈りながら俺は絶対に知り合いや仲間達と脱出する事を誓いながら……。 心の中で泣きながら……。 そしてそれからは俺達3人殺し合いを終わらせる為、歩き出していた。 目的地などはない。 ただ自分達の本能で場を切り抜いていくという意味が込められている。 そんな事は知らないが……。 先頭を衛宮、真ん中を梨花ちゃん、殿を俺が務めている。 これをはじめてもまだ俺達は誰にも会っていない。 見渡してみても今のところは異常はない。 殺し合いに乗った参加者も、俺達の様に脱出を試みる参加者も、襲われている参加者も誰も見つからない。 このまま異常無しでずっと続いていくなら平和で良いのだがここはバトルロワイアルのフィールドだ。 おそらく誰かしら今後接触する事になるはずである。 6時間が経過しそうだが俺は現在自分のこれまでの状況を出来る限り鮮明に思い出していた。 名簿を見なくても既に知り合いだけの情報なら覚えた。 100人が居る島の中で知り合いは古河渚と坂上智代と伊吹風子の3人だ。 『って、高校時代のほとんどを一緒に費やした僕の事を完全に忘れてないですかね?』 ……金髪の親友の突っ込みが聞こえた気がしたがうん、気のせいだな。 そして俺がこの島で会えたのも3人だ。 古河渚。 古手梨花。 衛宮士郎。 俺が殺してしまった渚を含めても未だこの人数しか出会えていない。 ここで考えてみよう。 何人の参加者が殺し合いに乗り、人を殺しているかを。 そもそも俺を基準に考えるなら3人と出会った俺は他の参加者から見ても遭遇率はどのくらいなんだ? たまたま良い奴らが俺の周りに居て、危険な奴らは俺達からは遠くに散らばっているというのだろうか? おそらくだが俺達は他の参加者達よりも出会った人物は少ない方なのではないだろうか。 「なぁ、朋也に梨花ちゃん。ちょっと聞いてみても良いかな」 そんな事を考えていると前方の衛宮は立ち止まり俺と梨花ちゃんに質問を投げかけていた。 「不謹慎な発言だとは思う、……けど6時間の間で何人が殺されているかな……」 「みー、僕にはわからないのですよ」 そうだな。 俺だって梨花ちゃんの答え同様わからない。 先に渚を殺していたが、もしこれが知らない奴だったとしよう。 そしたら俺は渚を護る為に今も殺し合いに乗っていたであろう。 ウジウジして動かなかった俺だが、もしかしたら早く参加者を皆殺しにしようと大幅に動いていたかもしれない。 当然梨花ちゃんと衛宮だって殺せるかはともかくとして襲っていただろう。 これは偶然と偶然が重なった結果であろう。 つまり平均とか云々ではないと俺は思っている。 「ん?なんか聞こえないか?」 小さい電子音らしき音が耳に届いた。 他の参加者の罠や攻撃という可能性が体に駆けめぐり少し睨む目になったがどうやらそうではなかったらしい。 『ご機嫌いかがですか皆さん?』 そういえば放送なんてのがあるとか言ってたな。 少し暗く、頭が良さそうな知的な声。 それは確かに俺達の記憶にも新しい声だ。 1度しか聞いていない声であるのにもうすっかり彼女の声は覚えてしまった。 おそらく主催者の進行役とか言っていた郷田真弓の声で間違いないだろう。 そして、短い内容であったがその内容はとてつもなく重かった放送が終わる。 ◆◆◆ 「クッ……」 古河渚。 その名前を自分で殺したとは言え、その死は信じたくはないものであった。 何を言っているんだ俺は? 自分がやってしまったクセに……。 しかも名前が呼ばれたのは一番最初であった。 あいうえお順では無かった事を考えると殺された順番であろう。 つまり一番最初に殺し合いに乗ったのは俺って事なのか、チクショー……。 しかも梨花ちゃんの親友とか言っていた園崎って人や、衛宮が言っていたサーヴァントなんていう戦闘力の高い奴らのライダーという奴でさえ死んでいた。 「慎二のサーヴァントのライダーには殺されかかった俺だがあんな奴まで死ぬなんてな……」 衛宮は悔しさよりも驚きの方が大きかったらしい。 伊達な凶器ではダメージを与える事すら難しい相手が死んでいるというのだから驚きであろう。 だが、俺にはどの様な強さなのか検討も付かなく、まだピンと来ないのが正直なところである。 「み、魅音まで死んで、……死んでしまったのね」 北条沙都子という一番の親友が亡くなった梨花ちゃん。 しかも追い討ちをかける様に園崎という親友まで亡くなった。 神は一体どこまで俺達の仲間を消させれば気が済むのだろうか。 いや、いずれ俺達の命だって奪いに来るのだろうか。 「どうしてどの世界もどの世界も私の仲間達をバラバラにさせる運命を叩き付けるのかしらね? ……だったら僕自身が動いて運命を変えてみせるのです」 何故かはわからないが梨花ちゃんは全然小学生には見えない言葉使いをしていると思う。 なんていうか春原の妹の芽衣ちゃんよりも年下なのにこちらの方が年上びて見える時がある。 いや、俺や衛宮よりもずっとずっと年上に見える。 彼女は何者なのだろうな。 ◆◆◆ 「崩壊していくのです僕の世界は……」 疲れた顔で梨花は呟いた。 前原圭一が暴走する世界。 園崎詩音が暴走する世界。 竜宮レナが暴走する世界。 鉄平が帰っては沙都子を虐める世界。 崩壊しない世界はない。 数々の世界を旅して理解した事であった。 いずれ崩壊を直せても完全には直せない。 崩壊した跡には崩壊の綻びがどこかしらに残る。 その綻びは永遠にあり続ける歪みへと変わっていくのだ。 悠久の時間の間をだ。 「そして僕も力を失って……」 抗う力を失う。 「やめようぜ梨花ちゃん。俺を君達が責めなかった様に梨花ちゃんにだって誰も責めないよ」 朋也の頭が微笑みながら梨花を撫でていた。 自分の世界は崩壊したのは梨花だけではない。 朋也もまた世界は崩壊して戻れない身だ。 痛い程朋也は梨花の気持ちがわかる。 「朋也。ありがとうなのです」 「本当にこんな風な弱さは年相応なのにな」 「なんか言いましたか朋也?」 「……別に」 何故かはわからんが梨花の顔に黒さが見えた気がした朋也はとりあえず突っ込まない様にした。 「お前等は仲が良いのな」 士郎が朋也と梨花の話している場面を見て笑っていた。 まるで兄妹の様なやり取りをこの2人は行っていて微笑ましかったから。 「年相応なのにって朋也は僕をおばさんにでも見ていたんですか?」 「は……?いやそんな事ないぞ?」 さすがにそんな年上には見ていない。 朋也は手をいやいやと振りながら否定する。 「じゃあ大人のお姉さんに見ていたのです。見る目があるなとロリコンの目で見てました」 「な、なんでそうなる!?」 「お兄ちゃ〜ん」 「ぐっ……」 少し顔を赤くして恥ずかしがる朋也。 兄弟の居ない朋也にとって少しこそばゆい気持ちが出てきた。 「やっぱり朋也は僕相手に恥ずかしがっているのですね」 「だから違うっての!」 朋也と梨花。 ギャーギャーとそんな子供っぽい話をしていた。 どこか平和な絵がバトルロワイアルに不釣り合いに見える。 「……お兄ちゃんかー」 この男も兄弟の居ない男であり、そう呼ばれた事など居ない。 間桐慎二の妹の間桐桜は先輩と慕ってくれているがそういうのとも違う。 なんか年の差が激しすぎて恥ずかしさが時間が経つ程爆発していくのだ。 「…………はっ!?」 朋也と梨花からはニヤニヤと笑われていた。 このロリコン。 目がそう物語っている。 「ここにはロリコンの高校生しか居ないのですよ〜」 「「って待てや!」」 暗くなってはダメだ。 後ろ向きな考えしか浮かばなくなる。 だからこうやって笑いあって絆を深めていける事が生き残るコツなのではないだろうか。 「良い話に持っていったってダメなのですよ。朋也も士郎もロリコンなのです☆」 みんなと楽しんだ部活メンバーと重ねながら。 人は違えど楽しい時はみんな楽しく、協力する時はみんなで協力していくのであろう。 「梨花ちゃんって……狸だよな」 「だよなー……」 無意味にロリコンの称号を与えられた2人は苦笑しながら楽しそうな表情の梨花を眺めていた。 そしてお互いが顔を見せあって、笑った。 「「お前ってロリコンなんだな」」 「「んなわけあるかっ!!」」 息ぴったりとした怒りが瞬く間に展開されていた。 この姿はつい先ほどに殺し合った仲には見えない程に。 ◆◆◆ 沙都子に魅音も見ているかしら? 必ず敵は取るから。 これが私の崩壊した世界の新しい仲間。 強い力を持つ頼もしい仲間。 話しやすく、楽しい仲間。 そんなメンバーなのよ。 私は2人が見ているであろう空を見上げる。 あと朋也の恋人という渚も一緒に見ているかもしれないわ。 そんな空からは朝日が見えてきたわね。 本来は今日が始まるという希望の光が、絶望を迎える始まりの光なんて最悪だわ。 いや、でもこの光は朋也と士郎を現しているのかしらね、フフッ。 梨花はこの2人を見て本当にどうにかしてくれるのではないかという期待というか心がそう自分に訴えてきていた。 まるで運命を次々と変えて沙都子を助け出したあの前原圭一の様な強い意志がひしひしと伝わってきていたのであった。 ただ1つ、本当に小さくて些細な心配があった。 「でも、何故か僕の立場がヤバいのですよ」 【F-3 森と野原の境目/朝】 【岡崎朋也@CLANNAD】 【装備:ドラグノフ9/10@現実】 【所持品:支給品一式 ドラグノフの弾丸20/20 ランダム支給品×5】 【状態:健康、精神的大ダメージ、決意】 【思考・行動】 1:渚を殺した罪を償い、背負い込み、捨てない 2:梨花ちゃんと士郎と行動してゲームを終わらせる 【備考】 ※渚ルートの卒業の少し前くらいの参戦です。 ※渚の支給品は回収しました。 【古手梨花@ひぐらしのなく頃に】 【装備:大型ナイフ@現実】 【所持品:支給品一式、ランダム支給品×1】 【状態:酔っ払い(小)】 【思考・行動】 0:何故か僕の立場がヤバいのですよ 1:主催者を倒し、沙都子の分まで生きる 2:朋也、士郎とゲームを終わらせる 【備考】 ※皆殺し編の沙都子救出後からの参戦です |[[光と絶望の境目]]|時系列|[[The Butterfly Effect]]| |[[撫子の唄]]|投下順|[[朝霧の幻影殺人鬼]]| |[[ひぐらし/CLANNAD night]]|岡崎朋也|[[]]| |[[ひぐらし/CLANNAD night]]|古手梨花|[[]]| |[[ひぐらし/CLANNAD night]]|衛宮士郎|[[]]|
俺、梨花ちゃん、衛宮は俺の彼女の古河渚を埋葬する事は道具がない事、時間がない事などの理由にて不可能だったので森の葉をかき集めて、その葉で誰にも見つからない様に隠して出来る限り手厚く葬った。 祈りながら俺は絶対に知り合いや仲間達と脱出する事を誓いながら……。 心の中で泣きながら……。 そしてそれからは俺達3人殺し合いを終わらせる為、歩き出していた。 目的地などはない。 ただ自分達の本能で場を切り抜いていくという意味が込められている。 そんな事は知らないが……。 先頭を衛宮、真ん中を梨花ちゃん、殿を俺が務めている。 これをはじめてもまだ俺達は誰にも会っていない。 見渡してみても今のところは異常はない。 殺し合いに乗った参加者も、俺達の様に脱出を試みる参加者も、襲われている参加者も誰も見つからない。 このまま異常無しでずっと続いていくなら平和で良いのだがここはバトルロワイアルのフィールドだ。 おそらく誰かしら今後接触する事になるはずである。 6時間が経過しそうだが俺は現在自分のこれまでの状況を出来る限り鮮明に思い出していた。 名簿を見なくても既に知り合いだけの情報なら覚えた。 100人が居る島の中で知り合いは古河渚と坂上智代と伊吹風子の3人だ。 『って、高校時代のほとんどを一緒に費やした僕の事を完全に忘れてないですかね?』 ……金髪の親友の突っ込みが聞こえた気がしたがうん、気のせいだな。 そして俺がこの島で会えたのも3人だ。 古河渚。 古手梨花。 衛宮士郎。 俺が殺してしまった渚を含めても未だこの人数しか出会えていない。 ここで考えてみよう。 何人の参加者が殺し合いに乗り、人を殺しているかを。 そもそも俺を基準に考えるなら3人と出会った俺は他の参加者から見ても遭遇率はどのくらいなんだ? たまたま良い奴らが俺の周りに居て、危険な奴らは俺達からは遠くに散らばっているというのだろうか? おそらくだが俺達は他の参加者達よりも出会った人物は少ない方なのではないだろうか。 「なぁ、朋也に梨花ちゃん。ちょっと聞いてみても良いかな」 そんな事を考えていると前方の衛宮は立ち止まり俺と梨花ちゃんに質問を投げかけていた。 「不謹慎な発言だとは思う、……けど6時間の間で何人が殺されているかな……」 「みー、僕にはわからないのですよ」 そうだな。 俺だって梨花ちゃんの答え同様わからない。 先に渚を殺していたが、もしこれが知らない奴だったとしよう。 そしたら俺は渚を護る為に今も殺し合いに乗っていたであろう。 ウジウジして動かなかった俺だが、もしかしたら早く参加者を皆殺しにしようと大幅に動いていたかもしれない。 当然梨花ちゃんと衛宮だって殺せるかはともかくとして襲っていただろう。 これは偶然と偶然が重なった結果であろう。 つまり平均とか云々ではないと俺は思っている。 「ん?なんか聞こえないか?」 小さい電子音らしき音が耳に届いた。 他の参加者の罠や攻撃という可能性が体に駆けめぐり少し睨む目になったがどうやらそうではなかったらしい。 『ご機嫌いかがですか皆さん?』 そういえば放送なんてのがあるとか言ってたな。 少し暗く、頭が良さそうな知的な声。 それは確かに俺達の記憶にも新しい声だ。 1度しか聞いていない声であるのにもうすっかり彼女の声は覚えてしまった。 おそらく主催者の進行役とか言っていた郷田真弓の声で間違いないだろう。 そして、短い内容であったがその内容はとてつもなく重かった放送が終わる。 ◆◆◆ 「クッ……」 古河渚。 その名前を自分で殺したとは言え、その死は信じたくはないものであった。 何を言っているんだ俺は? 自分がやってしまったクセに……。 しかも名前が呼ばれたのは一番最初であった。 あいうえお順では無かった事を考えると殺された順番であろう。 つまり一番最初に殺し合いに乗ったのは俺って事なのか、チクショー……。 しかも梨花ちゃんの親友とか言っていた園崎って人や、衛宮が言っていたサーヴァントなんていう戦闘力の高い奴らのライダーという奴でさえ死んでいた。 「慎二のサーヴァントのライダーには殺されかかった俺だがあんな奴まで死ぬなんてな……」 衛宮は悔しさよりも驚きの方が大きかったらしい。 伊達な凶器ではダメージを与える事すら難しい相手が死んでいるというのだから驚きであろう。 だが、俺にはどの様な強さなのか検討も付かなく、まだピンと来ないのが正直なところである。 「み、魅音まで死んで、……死んでしまったのね」 北条沙都子という一番の親友が亡くなった梨花ちゃん。 しかも追い討ちをかける様に園崎という親友まで亡くなった。 神は一体どこまで俺達の仲間を消させれば気が済むのだろうか。 いや、いずれ俺達の命だって奪いに来るのだろうか。 「どうしてどの世界もどの世界も私の仲間達をバラバラにさせる運命を叩き付けるのかしらね? ……だったら僕自身が動いて運命を変えてみせるのです」 何故かはわからないが梨花ちゃんは全然小学生には見えない言葉使いをしていると思う。 なんていうか春原の妹の芽衣ちゃんよりも年下なのにこちらの方が年上びて見える時がある。 いや、俺や衛宮よりもずっとずっと年上に見える。 彼女は何者なのだろうな。 ◆◆◆ 「崩壊していくのです僕の世界は……」 疲れた顔で梨花は呟いた。 前原圭一が暴走する世界。 園崎詩音が暴走する世界。 竜宮レナが暴走する世界。 鉄平が帰っては沙都子を虐める世界。 崩壊しない世界はない。 数々の世界を旅して理解した事であった。 いずれ崩壊を直せても完全には直せない。 崩壊した跡には崩壊の綻びがどこかしらに残る。 その綻びは永遠にあり続ける歪みへと変わっていくのだ。 悠久の時間の間をだ。 「そして僕も力を失って……」 抗う力を失う。 「やめようぜ梨花ちゃん。俺を君達が責めなかった様に梨花ちゃんにだって誰も責めないよ」 朋也の頭が微笑みながら梨花を撫でていた。 自分の世界は崩壊したのは梨花だけではない。 朋也もまた世界は崩壊して戻れない身だ。 痛い程朋也は梨花の気持ちがわかる。 「朋也。ありがとうなのです」 「本当にこんな風な弱さは年相応なのにな」 「なんか言いましたか朋也?」 「……別に」 何故かはわからんが梨花の顔に黒さが見えた気がした朋也はとりあえず突っ込まない様にした。 「お前等は仲が良いのな」 士郎が朋也と梨花の話している場面を見て笑っていた。 まるで兄妹の様なやり取りをこの2人は行っていて微笑ましかったから。 「年相応なのにって朋也は僕をおばさんにでも見ていたんですか?」 「は……?いやそんな事ないぞ?」 さすがにそんな年上には見ていない。 朋也は手をいやいやと振りながら否定する。 「じゃあ大人のお姉さんに見ていたのです。見る目があるなとロリコンの目で見てました」 「な、なんでそうなる!?」 「お兄ちゃ〜ん」 「ぐっ……」 少し顔を赤くして恥ずかしがる朋也。 兄弟の居ない朋也にとって少しこそばゆい気持ちが出てきた。 「やっぱり朋也は僕相手に恥ずかしがっているのですね」 「だから違うっての!」 朋也と梨花。 ギャーギャーとそんな子供っぽい話をしていた。 どこか平和な絵がバトルロワイアルに不釣り合いに見える。 「……お兄ちゃんかー」 この男も兄弟の居ない男であり、そう呼ばれた事など居ない。 間桐慎二の妹の間桐桜は先輩と慕ってくれているがそういうのとも違う。 なんか年の差が激しすぎて恥ずかしさが時間が経つ程爆発していくのだ。 「…………はっ!?」 朋也と梨花からはニヤニヤと笑われていた。 このロリコン。 目がそう物語っている。 「ここにはロリコンの高校生しか居ないのですよ〜」 「「って待てや!」」 暗くなってはダメだ。 後ろ向きな考えしか浮かばなくなる。 だからこうやって笑いあって絆を深めていける事が生き残るコツなのではないだろうか。 「良い話に持っていったってダメなのですよ。朋也も士郎もロリコンなのです☆」 みんなと楽しんだ部活メンバーと重ねながら。 人は違えど楽しい時はみんな楽しく、協力する時はみんなで協力していくのであろう。 「梨花ちゃんって……狸だよな」 「だよなー……」 無意味にロリコンの称号を与えられた2人は苦笑しながら楽しそうな表情の梨花を眺めていた。 そしてお互いが顔を見せあって、笑った。 「「お前ってロリコンなんだな」」 「「んなわけあるかっ!!」」 息ぴったりとした怒りが瞬く間に展開されていた。 この姿はつい先ほどに殺し合った仲には見えない程に。 ◆◆◆ 沙都子に魅音も見ているかしら? 必ず敵は取るから。 これが私の崩壊した世界の新しい仲間。 強い力を持つ頼もしい仲間。 話しやすく、楽しい仲間。 そんなメンバーなのよ。 私は2人が見ているであろう空を見上げる。 あと朋也の恋人という渚も一緒に見ているかもしれないわ。 そんな空からは朝日が見えてきたわね。 本来は今日が始まるという希望の光が、絶望を迎える始まりの光なんて最悪だわ。 いや、でもこの光は朋也と士郎を現しているのかしらね、フフッ。 梨花はこの2人を見て本当にどうにかしてくれるのではないかという期待というか心がそう自分に訴えてきていた。 まるで運命を次々と変えて沙都子を助け出したあの前原圭一の様な強い意志がひしひしと伝わってきていたのであった。 ただ1つ、本当に小さくて些細な心配があった。 「でも、何故か僕の立場がヤバいのですよ」 【F-3 森と野原の境目/朝】 【岡崎朋也@CLANNAD】 【装備:ドラグノフ9/10@現実】 【所持品:支給品一式 ドラグノフの弾丸20/20 ランダム支給品×5】 【状態:健康、精神的大ダメージ、決意】 【思考・行動】 1:渚を殺した罪を償い、背負い込み、捨てない 2:梨花ちゃんと士郎と行動してゲームを終わらせる 【備考】 ※渚ルートの卒業の少し前くらいの参戦です。 ※渚の支給品は回収しました。 【古手梨花@ひぐらしのなく頃に】 【装備:大型ナイフ@現実】 【所持品:支給品一式、ランダム支給品×1】 【状態:酔っ払い(小)】 【思考・行動】 0:何故か僕の立場がヤバいのですよ 1:主催者を倒し、沙都子の分まで生きる 2:朋也、士郎とゲームを終わらせる 【備考】 ※皆殺し編の沙都子救出後からの参戦です 【衛宮士郎@Fate/stay night】 【装備:不明】 【所持品:支給品一式、ランダム支給品×3】 【状態:疲労(小)】 【思考・行動】 1:正義の味方として1人でも多くの人を救い、主催者を倒す 2:朋也と梨花ちゃんと行動してゲームを終わらせる 3:切嗣は本人……? 【備考】 ※凛ルートのキャスター戦終了後のアーチャー戦前からの参戦 ※サーヴァントを全てstay/nightのサーヴァントだと思っています ※剣の投影は出来ますが投影をする度に体力が減っていきます |[[光と絶望の境目]]|時系列|[[The Butterfly Effect]]| |[[撫子の唄]]|投下順|[[朝霧の幻影殺人鬼]]| |[[ひぐらし/CLANNAD night]]|岡崎朋也|[[]]| |[[ひぐらし/CLANNAD night]]|古手梨花|[[]]| |[[ひぐらし/CLANNAD night]]|衛宮士郎|[[]]|

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