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(俺はこれからどうしたら良いかなぁ……) 音無結弦は虚無感に満たされていた。 死んだ世界戦線の仲間達、リーダーの仲村ゆりや日向秀樹達を成仏させ、そして自分の告白と共に立華奏も成仏させた。 そして自分はこれから死んだ世界を訪れる者を待つ為、死んだ世界に止まった。 だが今は悲しみが体に溢れ、何もするつもりがない。 ただ体を休ませ眠らせていたかった。 ここは、自分しか居ない静かな空間だから。 『こらー、起きなさいよ君達!』 (なんだよ、煩いなぁ……) なんだがコンピューターの様な聞いた事のない声に結弦は嫌々と体を起きあがらせた。 今は刃向かう気力も結弦には無かった。 「ん?なんだこれ?」 結弦が起きてコンピューターの声の主を探したが見つからなかった。 いや、わからなかったと言うべきだろう。 何故なら声の主が誰かわからない人数の人間が辺り一変に広がっていた。 ほとんどが学生に近い、そしてみんな首輪が填められている。 「流行してんのかあ……れ?」 そこで結弦は自分も首輪らしきものが填められた事に気付く。 息苦しくない、ぴったりな首周り。 だが、こんなサイズの首輪は首の大きさを知る者か首周りを見ながら作ったとしか考えられないフィット感であった。 『やぁ、おはよう参加者の皆さん。僕の名前はスミスだよ〜』 「この声!?」 コンピューターの声。 先程の声の主だ。 そして声の主はモニターの中に居た。 アニメーションでスミスというかぼちゃの怪人は動いていた。 『君達は今からゲームをしてもらうよ。簡単で誰でもわかるゲームさ』 ・最後の一人になるまで参加者は殺し合いを続けなければならない。 ・最後の一人を優勝者として、元の世界への帰還及び優勝賞金20億円権利または願いを叶える権利を与える。 ・島内での参加者のやりとりに一切の反則は無い。 ・島から逃げ出すことはできない。 スラスラとスミスはルールを読み上げていく。 愉快に楽しそうな無機質な声が響く。 「ちょっと待てよスミス!それはまるでバトルロワイアルじゃないか!」 『おっ?織斑一夏君は勇敢だねぇ。勇敢さを誉めて言うと正解だよ』 「はぁ!?しかも俺の名前まで」 織斑一夏の声を余所にスミスは話を続けていく。 『次は定時放送だ』 ・1日4回6時間区切りで主催者からの放送が入る。最初の放送は1日目の6時です ・放送間での死亡者発表、禁止エリアの発表、その他。 『まぁそんな事くらいかな。時間もなんだしゲームスタートさせちゃおうかな〜』 スミスの笑い声。 結弦はまだスミスが何を言っているのか理解出来なかった。 まだ理解出来ていないのに、理解し整理出来た者だろうか。 「絶対に僕は殺し合いとかそんな事しないからな!」 「わたくしは興味ありませんわ」 蟹沢きぬと白井黒子であった。 結弦は自分よりも年下であろう少女を見て感心していた。 (殺し合いなんかするわけないよな) 『オイ君達静かにしたまえ。僕は今機嫌が良いんだ』 「だからなんだよチビスミ野郎!」 『……』 「あら?あなた様が静かになるのかしら?」 『僕は怒ったよ!』 パーン、パーン。 彼女らの首が音と共に消え去っていった。 「はぁぁぁ!?」 「カニぃぃぃ」 「黒子、嘘……」 ざわざわ、ざわざわ。 慌てる者、悲鳴を上げる者、逆に静まる者。 十人十色な反応だがすべてパニックからくる行動からだった。 『機嫌が良かったから見せしめを出さなかったのにバカだなぁ。そういえば首輪の話をしてなかったね』 ・参加者には首輪を装着され、以下の条件で首輪が爆破される。首輪の爆発による死は絶対であり、いかなる参加者も例外ではない。  ・首輪を無理に外そうとした場合  ・首輪に大きなショックを与えた場合  ・禁止エリアに侵入した場合 『さっきの定時放送の説明の禁止エリアはここから繋がるよ』 ・侵入すると30秒の猶予がありますが、その猶予を過ぎると首輪が爆破されて参加者は死亡します。 ・放送から2時間後、4時間後に放送で発表した箇所が禁止エリアとなる。以降ずっとそのままである。 『あとは支給品の話だね』 ・参加者には開始時に支給品として以下の物資が与えられる。 「デイパック」「食料1日ぶん」「水」「地図」「デバイス(現在位置と時間がわかります)」「筆記用具とノート」「懐中電灯」「参加者の名簿」「ライト」「ランダム支給品3個(説明書付き)」 『ではゲーム開始、バトルロワイアルのスタート地点にワープさせるから』 「なんだ、これ?」 自分、結弦はわけがわからないままワープするのか体が透けていた。 「ふざけんなよ!」 結弦が叫んだ時だった。 自分の両の目に忘れられない綺麗な肌の白い髪の少女の顔がこちらに振り返っていた。 「――奏っ!?」 だが、叫びと共に結弦はワープさせられていた。 「……結弦」 そして奏も呟きと共に消えてしまっていた。 『さぁ、ゲームスタートだ』 【主催者  不明】 【進行役  スミス@シークレットゲーム-KILLER QUEEN-】 【蟹沢きぬ@つよきす  死亡】 【白井黒子@とある科学の超電磁砲  死亡】 ||時系列|[[]]| ||投下順|[[]]| |START|音無結弦|[[]]| |START|立華奏|[[]]| |START|織斑一夏|[[]]| |START|蟹沢きぬ|DEAD END| |START|白井黒子|DEAD END|
(俺はこれからどうしたら良いかなぁ……) 音無結弦は虚無感に満たされていた。 死んだ世界戦線の仲間達、リーダーの仲村ゆりや日向秀樹達を成仏させ、そして自分の告白と共に立華奏も成仏させた。 そして自分はこれから死んだ世界を訪れる者を待つ為、死んだ世界に止まった。 だが今は悲しみが体に溢れ、何もするつもりがない。 ただ体を休ませ眠らせていたかった。 ここは、自分しか居ない静かな空間だから。 『こらー、起きなさいよ君達!』 (なんだよ、煩いなぁ……) なんだがコンピューターの様な聞いた事のない声に結弦は嫌々と体を起きあがらせた。 今は刃向かう気力も結弦には無かった。 「ん?なんだこれ?」 結弦が起きてコンピューターの声の主を探したが見つからなかった。 いや、わからなかったと言うべきだろう。 何故なら声の主が誰かわからない人数の人間が辺り一変に広がっていた。 ほとんどが学生に近い、そしてみんな首輪が填められている。 「流行してんのかあ……れ?」 そこで結弦は自分も首輪らしきものが填められた事に気付く。 息苦しくない、ぴったりな首周り。 だが、こんなサイズの首輪は首の大きさを知る者か首周りを見ながら作ったとしか考えられないフィット感であった。 『やぁ、おはよう参加者の皆さん。僕の名前はスミスだよ〜』 「この声!?」 コンピューターの声。 先程の声の主だ。 そして声の主はモニターの中に居た。 アニメーションでスミスというかぼちゃの怪人は動いていた。 『君達は今からゲームをしてもらうよ。簡単で誰でもわかるゲームさ』 ・最後の一人になるまで参加者は殺し合いを続けなければならない。 ・最後の一人を優勝者として、元の世界への帰還及び優勝賞金20億円権利または願いを叶える権利を与える。 ・島内での参加者のやりとりに一切の反則は無い。 ・島から逃げ出すことはできない。 スラスラとスミスはルールを読み上げていく。 愉快に楽しそうな無機質な声が響く。 「ちょっと待てよスミス!それはまるでバトルロワイアルじゃないか!」 『おっ?織斑一夏君は勇敢だねぇ。勇敢さを誉めて言うと正解だよ』 「はぁ!?しかも俺の名前まで」 織斑一夏の声を余所にスミスは話を続けていく。 『次は定時放送だ』 ・1日4回6時間区切りで主催者からの放送が入る。最初の放送は1日目の6時です ・放送間での死亡者発表、禁止エリアの発表、その他。 『まぁそんな事くらいかな。時間もなんだしゲームスタートさせちゃおうかな〜』 スミスの笑い声。 結弦はまだスミスが何を言っているのか理解出来なかった。 まだ理解出来ていないのに、理解し整理出来た者だろうか。 「絶対に僕は殺し合いとかそんな事しないからな!」 「わたくしは興味ありませんわ」 蟹沢きぬと白井黒子であった。 結弦は自分よりも年下であろう少女を見て感心していた。 (殺し合いなんかするわけないよな) 『オイ君達静かにしたまえ。僕は今機嫌が良いんだ』 「だからなんだよチビスミ野郎!」 『……』 「あら?あなた様が静かになるのかしら?」 『僕は怒ったよ!』 パーン、パーン。 彼女らの首が音と共に消え去っていった。 「はぁぁぁ!?」 「カニぃぃぃ」 「黒子、嘘……」 ざわざわ、ざわざわ。 慌てる者、悲鳴を上げる者、逆に静まる者。 十人十色な反応だがすべてパニックからくる行動からだった。 『機嫌が良かったから見せしめを出さなかったのにバカだなぁ。そういえば首輪の話をしてなかったね』 ・参加者には首輪を装着され、以下の条件で首輪が爆破される。首輪の爆発による死は絶対であり、いかなる参加者も例外ではない。  ・首輪を無理に外そうとした場合  ・首輪に大きなショックを与えた場合  ・禁止エリアに侵入した場合 『さっきの定時放送の説明の禁止エリアはここから繋がるよ』 ・侵入すると30秒の猶予がありますが、その猶予を過ぎると首輪が爆破されて参加者は死亡します。 ・放送から2時間後、4時間後に放送で発表した箇所が禁止エリアとなる。以降ずっとそのままである。 『あとは支給品の話だね』 ・参加者には開始時に支給品として以下の物資が与えられる。 「デイパック」「食料1日ぶん」「水」「地図」「デバイス(現在位置と時間がわかります)」「筆記用具とノート」「懐中電灯」「参加者の名簿」「ライト」「ランダム支給品3個(説明書付き)」 『ではゲーム開始、バトルロワイアルのスタート地点にワープさせるから』 「なんだ、これ?」 自分、結弦はわけがわからないままワープするのか体が透けていた。 「ふざけんなよ!」 結弦が叫んだ時だった。 自分の両の目に忘れられない綺麗な肌の白い髪の少女の顔がこちらに振り返っていた。 「――奏っ!?」 だが、叫びと共に結弦はワープさせられていた。 「……結弦」 そして奏も呟きと共に消えてしまっていた。 『さぁ、ゲームスタートだ』 【主催者  不明】 【進行役  スミス@シークレットゲーム-KILLER QUEEN-】 &color(red){【蟹沢きぬ@つよきす  死亡】} &color(red){【白井黒子@とある科学の超電磁砲  死亡】} ||時系列|[[]]| ||投下順|[[]]| |&color(cyan){START}|音無結弦|[[]]| |&color(cyan){START}|立華奏|[[]]| |&color(cyan){START}|織斑一夏|[[]]| |&color(cyan){START}|&color(red){蟹沢きぬ}|&color(red){DEAD END}| |&color(cyan){START}|&color(red){白井黒子}|&color(red){DEAD END}|

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