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「君達に届け」(2012/12/29 (土) 21:57:35) の最新版変更点
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――ジリリリリリン
なんでこんなにも昔の黒電話は必要以上な音量+音量が下げられない素敵仕様なのだろうか。
まるで朝の現実へと引き戻す目覚まし時計のようだ。
電話の取れる距離にまで近づくと一層音が大きい。
当然な事なのだけれど。
しかし、これはうざい。
目の前で谷口がよくわからん話を延々と聞かされている感じ。
これが一般家庭だった今と昔、やはり科学は日々進化していっている事だろう。
「この電話に出るの出るのならキョンがでなさいよね」
なんという理不尽なニンフの言葉だろう。
まあ、元々そんな空気にはなっていた。
「取るなら取った方が良いのではないのでしょうか」
遠野さんからそう言われ、もう少しでコールが途切れるのではないかと慌ててしまう。
――ジリリリリリン
約1分が過ぎようとしている。
1分も鳴らしても出なかったら大抵の人は電話を切ってしまうだろう。
タイムリミットは後3コールといった感じか。
「パンドラの匣……、そんな感じか」
いや、匣ではないな。
パンドラの電話か?
随分近代的な物になってしまったな。
悩んでいても仕方ない。
受話器を取った瞬間に爆発オチみたいなのではない限り大丈夫だろう。
殺し合いに乗った人物が電話番号からこの位置を割り出して狙ってくる可能性はあるがそんな可能性は低い気がする。
それになんとなくだが、この電話は危険が低い様な気がしていた。
よし、受話器を取ってみよう。
それを、右耳に当てて一言決まり事のように呟いた。
「もしもし……」
◆◆◆
『よ、良かった。繋がっているんだね』
男の声が電話越しから聞こえてきた。
知らない声だ。
当然の事だろう。
俺が声を知るバトルロワイアル関係者は涼宮ハルヒ、朝比奈みくる、長門有希、古泉一樹、ニンフ、姫萩咲実、遠野美凪、俺たちを襲った銀髪の男と長身な女の9人。
主催者含めてもそんなに大人数居るわけでは無い。
「知らない声ですね」
『僕も、……わからないです』
優しそうというか、温和そうな声であった。
「知らない声と言えば、キョンさんの声はとても刻命さんに似ていますねニンフさん」
「なんでその人の声を知らない私にその話を振った?」
女2人の声が後ろから聞こえた。
とても気になる話だが今は電話の向こうの男の人と話さないと。
『わかって、いると思いますけど……このバトルロワイアルで殺し合いに乗って、いる人が沢山居ます』
「そ、そうなんですか!?」
理解しているがそれはとても最悪な話だ。
しかし、それだけが電話をしてきた理由か?
『あぁ……、僕は多分もう少しで死ぬ、だろう。だから遺言を聞いて……くれないか』
「え、あの……」
『時間がないん、です。安心してください。この電話は私の支給品でこのバトルロワイアルの民家の番号がすべて入っていてたまたま繋がっただけです。……話だけでも聞いてもらいたくて、やっと繋がりました。』
「そうだったんですか」
もしこの電話を受け取らなかったらこの人は命尽きるまで電話をさまざまな場所へかけていくのだったのだろうか?
そうだとしたら電話に出れて良かったと思う。
『僕は、……名前、古里炎真と言います。おそらく、……つ、次の放送で呼ばれるでしょう。この、……体の、血が、無くなるだろうから』
銃で撃たれたか、刺されたか。
すでに殺人者はほっといても死ぬ者よりも次の獲物を狙っているのだろう。
もしかしたら、次の狙いは俺達かもしれない。
『話、……続けます。僕達は最初3人で行動、してました』
「3人か」
最初の俺達と同じ人数だ。
『1人は2人組の殺人者から僕達を庇い殺されました。さっきの名前の御剣君です』
御剣総一、名簿の中から御剣という名前を見つける。
確かに死亡者であった。
2人の殺人者、仲間の1人死亡。
ここも俺達の行動が共通している。
この境遇が俺達の未来の結末になるのではないかと不安になる。
姫萩さんの名前は死亡者に挙げられなかった。
そこはとりあえず保留の話題だが。
『イカロス、そう呼ばれた参加者がみ、……つるぎ君を刺しました』
苦しそうな古里さんの声。
今すぐ助けたいのに助けられない俺が無力だ。
「ちょっと、イカロスってアルファーじゃない!」
ニンフの驚いた大声が聞こえた。
確かにニンフの知り合いなんだったか。
「ちょっと待っていてください古里さん」
そう言ってニンフを直視した。
「お前電話聞こえていたんか?」
隣の美凪さんは全く聞こえないらしくふるふると首を横に振った。
「私は耳が良いのよ、それより話を詳しく聞いて。あとアルファーの特徴も!」
信じられないらしい。
確かに長門が襲ってきた事もあるのだから知り合いがこうなる覚悟はあっただろうが、事実だとわかると否定したくなる。
「イカロスの知り合いが居るんだが特徴を聞かせてもらって良いかな古里さん」
『確か、口数が少なかったかな。…………羽根生えていて人間じゃないみたいに力が強かった。そしてマスターと呼ばれた人が同行していたよ』
「嘘、……智樹まで、……否定したいけどそれはすべてアルファーの特徴だ」
確かマスターとか言う桜井って奴の命令には忠実らしい。
これは大きいショックだろう。
俺はニンフを遠野さんに任せて電話の古里さんとの会話を再開させた。
『だ、大丈夫か…………な』
「おい!」
一気に声が弱くなっていた。
そろそろ、古里さんの命が危機になってきた。
『気を、付けて。忍野と羽川、こいつらは最悪のマーダー陣営だ。良い人を演じて殺しにかかりる。羽川は、頭がまわる、……忍野は見た目に気を付けて、幼女みたいだが…………』
「な、なんだ!?」
俺の妹みたいに実年齢は見た目以上とかか。
そんな事はどうでも良いであろう事だが。
『キュウケ、ツキ』
「吸血鬼、そんな奴らが……」
不死身なだれもが知る西洋の鬼ではないか。
そんなフィクションな奴らまで。
いや、SOS団もフィクションみたいな奴らの集まりなのだが。
『もう1人の仲間、こいつはとても強い。……………………吸血鬼と互角以上の頼もしい味方だ。どうか…………かのじ、ょのチカラ。なって、』
「そいつの、名前は!?」
おそらくこれが遺言だろう。
あと一言、頑張ってくれ古里さん!
『セィバ…………――』
これ以上、古里さんから言葉からは紡がれなかった。
命の灯が消え去った。
悔しい思いと、彼の好意を無駄にしないよう決意しながら電話を切った。
◆◆◆
「たくさんの情報が手に入りましたね」
遠野さんの一言だった。
確かに古里さんの情報は俺達の知らない情報ばかりであった。
――聞きたくなかった情報も含めて。
「1つ良いでしょうか、キョンさんにニンフさん」
「なんですか遠野さん」
ニンフは何も言わず遠野さんに向いただけだった。
「私は1つ疑問な事があります」
「なんですか?」
「私は姫萩咲実さん、彼女も要注意な人物だと思っています」
姫萩咲実。
考えないようにしていたがやはり彼女の話題は出さなければならないらしい。
「咲実は……死んだはずなのよ」
ニンフが悔しそうに言った。
それなりに仲良くなりはじめていた頃であったあの悲劇。
「……それにさっき放送で1人息を吹き返したって言ってたじゃない。咲美がその可能性があるじゃない!」
「それは名前を呼ばれた参加者の事ですよニンフさん
もしかしたら彼女、偽名だった可能性があるのではないでしょうか?私は会っていないからわかりませんが……。名前を呼んで反応が遅かった事とかありませんでした?」
「……覚えてないな」
そういえば佐々木に言われた事があったか。
俺はキョンと呼ばれるより本名で呼ばれた方がコンマ2秒早いとかなんとか。
「咲実が、騙して実は私達を殺そうとしていたとか?……考えたくないよ、もう……」
「大丈夫だ、姫萩さんを信じようニンフ!騙されていたとしても大事な仲間だ!死んでしまった人を悪く言いたくない」
襲われても1人で逃げなかった彼女を信じようじゃないか。
それだけで十分じゃないか。
「とりあえず古里さんの言ったセイバーさんと、姫萩さんこの2人を探す事をしよう」
古里さんどうかごゆっくりお休みください。
ご冥福をお祈りします。
【D-6 民家/午前】
【キョン@涼宮ハルヒの憂鬱】
【装備:22口径ゴム弾拳銃(6/6)@とある魔術の禁書目録】
【所持品:支給品一式、ゴム拳銃の弾丸(36/36)、ランダム支給品×1】
【状態:疲労(小)、左腕に刺し傷(処置済み)】
【思考・行動】
1:ニンフと美凪さんと行動。絶対に殺し合いはしない。
2:SOS団、特にハルヒと合流。
3:姫萩さんとセイバーさんを探す。イカロス、桜井智樹、羽川翼、忍野忍は注意する。
4:長門を見つけたら殺人を止めさせる。
【備考】
※涼宮ハルヒの消失終了後からの参戦です。
※ニンフの気持ちに全く気付いていません。
※ニンフ、遠野美凪の知り合いの名前を記憶しました。
【ニンフ@そらのおとしもの】
【装備:なし】
【所持品:支給品一式、救急箱(中身4割使用)@シークレットゲーム-KILLER QUEEN-、木彫りのヒトデ10/10@CLANNAD
ゲームセンターのメダルの束50/50@とある魔術の禁書目録、ランダム支給品×3】
【状態:疲労(小)、傷(処置済み)】
【思考・行動】
1:キョンとミナギと行動。絶対に殺し合いはしない。
2:咲実を探す
3:キョンと美凪の方針を取る
4:智樹、アルファーは……?
【備考】
※カオス戦(1回目)からの参戦です。
※キョンに対して色々な気持ちが生まれ始めています。より強くなりました。
【遠野美凪@AIR】
【装備:なし】
【所持品:支給品一式、たくさんの犠牲者の名札@コープスパーティー】
【状態:健康、膝に怪我(処置済み)】
【思考・行動】
1:ミイラさんの行為を無駄にしない為、生き抜く。
2:キョンさんやニンフさんと一緒に仲間を探して主催者へ対抗する。
3:2人の方針で動く。姫萩咲実に疑問。
4:刻命さんを改心させたい。
※美凪ルート確定寸前からの参戦。
※キョン、ニンフの知り合いの名前を記憶しました。
◆◆◆
「……本当に馬鹿は助かるよ」
笑いを堪えながら古里炎真は目を覚ます。
いや、彼は古里炎真ではなかった。
古里炎真と名乗っていただけの男であった。
「古里炎真とかとっくの前にくたばってるからさ、マジでさ!バトルロワイアルの展開をすべて把握している奴らからみたら『超展開キタコレ』だろ!ヤバイヤバイハライタァイ」
ついに我慢が出来なくなった彼は、腹を抱えて笑っていた。
先程の弱っていた様子は全く見られない。
「でも感謝しろよ、冗談は混ざっているが、約半分くらいの情報は本当なんだからよ!
君達に届け、僕のユーモアジョーク」
足立透は電話に使っていたPDAを右手に握りながらまた笑い出した。
【C-3 野原/午前】
【足立透@ペルソナ4】
【装備:不明(武器は持っている)】
【所持品:支給品一式、AのPDA@シークレットゲーム-KILLER QUEEN- 、意図的支給品×1】
【状態:健康】
【思考・行動】
1:ロワイアルをかき回す仕事をしつつ楽しむ。
2:君達に届け、僕のユーモアジョーク
【備考】
※直斗救出後からの参戦です。
|[[零れたカケラ達]]|時系列|[[イキキル(非)日常編]]|
|[[イキキル(非)日常編]]|投下順|[[]]|
|[[That is the question]]|キョン |[[]]|
|~|ニンフ|[[]]|
|~|遠野美凪|[[]]|
|[[ぼくらの]]|足立透|[[]]|
――ジリリリリリン
なんでこんなにも昔の黒電話は必要以上な音量+音量が下げられない素敵仕様なのだろうか。
まるで朝の現実へと引き戻す目覚まし時計のようだ。
電話の取れる距離にまで近づくと一層音が大きい。
当然な事なのだけれど。
しかし、これはうざい。
目の前で谷口がよくわからん話を延々と聞かされている感じ。
これが一般家庭だった今と昔、やはり科学は日々進化していっている事だろう。
「この電話に出るの出るのならキョンがでなさいよね」
なんという理不尽なニンフの言葉だろう。
まあ、元々そんな空気にはなっていた。
「取るなら取った方が良いのではないのでしょうか」
遠野さんからそう言われ、もう少しでコールが途切れるのではないかと慌ててしまう。
――ジリリリリリン
約1分が過ぎようとしている。
1分も鳴らしても出なかったら大抵の人は電話を切ってしまうだろう。
タイムリミットは後3コールといった感じか。
「パンドラの匣……、そんな感じか」
いや、匣ではないな。
パンドラの電話か?
随分近代的な物になってしまったな。
悩んでいても仕方ない。
受話器を取った瞬間に爆発オチみたいなのではない限り大丈夫だろう。
殺し合いに乗った人物が電話番号からこの位置を割り出して狙ってくる可能性はあるがそんな可能性は低い気がする。
それになんとなくだが、この電話は危険が低い様な気がしていた。
よし、受話器を取ってみよう。
それを、右耳に当てて一言決まり事のように呟いた。
「もしもし……」
◆◆◆
『よ、良かった。繋がっているんだね』
男の声が電話越しから聞こえてきた。
知らない声だ。
当然の事だろう。
俺が声を知るバトルロワイアル関係者は涼宮ハルヒ、朝比奈みくる、長門有希、古泉一樹、ニンフ、姫萩咲実、遠野美凪、俺たちを襲った銀髪の男と長身な女の9人。
主催者含めてもそんなに大人数居るわけでは無い。
「知らない声ですね」
『僕も、……わからないです』
優しそうというか、温和そうな声であった。
「知らない声と言えば、キョンさんの声はとても刻命さんに似ていますねニンフさん」
「なんでその人の声を知らない私にその話を振った?」
女2人の声が後ろから聞こえた。
とても気になる話だが今は電話の向こうの男の人と話さないと。
『わかって、いると思いますけど……このバトルロワイアルで殺し合いに乗って、いる人が沢山居ます』
「そ、そうなんですか!?」
理解しているがそれはとても最悪な話だ。
しかし、それだけが電話をしてきた理由か?
『あぁ……、僕は多分もう少しで死ぬ、だろう。だから遺言を聞いて……くれないか』
「え、あの……」
『時間がないん、です。安心してください。この電話は私の支給品でこのバトルロワイアルの民家の番号がすべて入っていてたまたま繋がっただけです。……話だけでも聞いてもらいたくて、やっと繋がりました。』
「そうだったんですか」
もしこの電話を受け取らなかったらこの人は命尽きるまで電話をさまざまな場所へかけていくのだったのだろうか?
そうだとしたら電話に出れて良かったと思う。
『僕は、……名前、古里炎真と言います。おそらく、……つ、次の放送で呼ばれるでしょう。この、……体の、血が、無くなるだろうから』
銃で撃たれたか、刺されたか。
すでに殺人者はほっといても死ぬ者よりも次の獲物を狙っているのだろう。
もしかしたら、次の狙いは俺達かもしれない。
『話、……続けます。僕達は最初3人で行動、してました』
「3人か」
最初の俺達と同じ人数だ。
『1人は2人組の殺人者から僕達を庇い殺されました。さっきの名前の御剣君です』
御剣総一、名簿の中から御剣という名前を見つける。
確かに死亡者であった。
2人の殺人者、仲間の1人死亡。
ここも俺達の行動が共通している。
この境遇が俺達の未来の結末になるのではないかと不安になる。
姫萩さんの名前は死亡者に挙げられなかった。
そこはとりあえず保留の話題だが。
『イカロス、そう呼ばれた参加者がみ、……つるぎ君を刺しました』
苦しそうな古里さんの声。
今すぐ助けたいのに助けられない俺が無力だ。
「ちょっと、イカロスってアルファーじゃない!」
ニンフの驚いた大声が聞こえた。
確かにニンフの知り合いなんだったか。
「ちょっと待っていてください古里さん」
そう言ってニンフを直視した。
「お前電話聞こえていたんか?」
隣の美凪さんは全く聞こえないらしくふるふると首を横に振った。
「私は耳が良いのよ、それより話を詳しく聞いて。あとアルファーの特徴も!」
信じられないらしい。
確かに長門が襲ってきた事もあるのだから知り合いがこうなる覚悟はあっただろうが、事実だとわかると否定したくなる。
「イカロスの知り合いが居るんだが特徴を聞かせてもらって良いかな古里さん」
『確か、口数が少なかったかな。…………羽根生えていて人間じゃないみたいに力が強かった。そしてマスターと呼ばれた人が同行していたよ』
「嘘、……智樹まで、……否定したいけどそれはすべてアルファーの特徴だ」
確かマスターとか言う桜井って奴の命令には忠実らしい。
これは大きいショックだろう。
俺はニンフを遠野さんに任せて電話の古里さんとの会話を再開させた。
『だ、大丈夫か…………な』
「おい!」
一気に声が弱くなっていた。
そろそろ、古里さんの命が危機になってきた。
『気を、付けて。忍野と羽川、こいつらは最悪のマーダー陣営だ。良い人を演じて殺しにかかりる。羽川は、頭がまわる、……忍野は見た目に気を付けて、幼女みたいだが…………』
「な、なんだ!?」
俺の妹みたいに実年齢は見た目以上とかか。
そんな事はどうでも良いであろう事だが。
『キュウケ、ツキ』
「吸血鬼、そんな奴らが……」
不死身なだれもが知る西洋の鬼ではないか。
そんなフィクションな奴らまで。
いや、SOS団もフィクションみたいな奴らの集まりなのだが。
『もう1人の仲間、こいつはとても強い。……………………吸血鬼と互角以上の頼もしい味方だ。どうか…………かのじ、ょのチカラ。なって、』
「そいつの、名前は!?」
おそらくこれが遺言だろう。
あと一言、頑張ってくれ古里さん!
『セィバ…………――』
これ以上、古里さんから言葉からは紡がれなかった。
命の灯が消え去った。
悔しい思いと、彼の好意を無駄にしないよう決意しながら電話を切った。
◆◆◆
「たくさんの情報が手に入りましたね」
遠野さんの一言だった。
確かに古里さんの情報は俺達の知らない情報ばかりであった。
――聞きたくなかった情報も含めて。
「1つ良いでしょうか、キョンさんにニンフさん」
「なんですか遠野さん」
ニンフは何も言わず遠野さんに向いただけだった。
「私は1つ疑問な事があります」
「なんですか?」
「私は姫萩咲実さん、彼女も要注意な人物だと思っています」
姫萩咲実。
考えないようにしていたがやはり彼女の話題は出さなければならないらしい。
「咲実は……死んだはずなのよ」
ニンフが悔しそうに言った。
それなりに仲良くなりはじめていた頃であったあの悲劇。
「……それにさっき放送で1人息を吹き返したって言ってたじゃない。咲美がその可能性があるじゃない!」
「それは名前を呼ばれた参加者の事ですよニンフさん
もしかしたら彼女、偽名だった可能性があるのではないでしょうか?私は会っていないからわかりませんが……。名前を呼んで反応が遅かった事とかありませんでした?」
「……覚えてないな」
そういえば佐々木に言われた事があったか。
俺はキョンと呼ばれるより本名で呼ばれた方がコンマ2秒早いとかなんとか。
「咲実が、騙して実は私達を殺そうとしていたとか?……考えたくないよ、もう……」
「大丈夫だ、姫萩さんを信じようニンフ!騙されていたとしても大事な仲間だ!死んでしまった人を悪く言いたくない」
襲われても1人で逃げなかった彼女を信じようじゃないか。
それだけで十分じゃないか。
「とりあえず古里さんの言ったセイバーさんと、姫萩さんこの2人を探す事をしよう」
古里さんどうかごゆっくりお休みください。
ご冥福をお祈りします。
【D-6 民家/午前】
【キョン@涼宮ハルヒの憂鬱】
【装備:22口径ゴム弾拳銃(6/6)@とある魔術の禁書目録】
【所持品:支給品一式、ゴム拳銃の弾丸(36/36)、ランダム支給品×1】
【状態:疲労(小)、左腕に刺し傷(処置済み)】
【思考・行動】
1:ニンフと美凪さんと行動。絶対に殺し合いはしない。
2:SOS団、特にハルヒと合流。
3:姫萩さんとセイバーさんを探す。イカロス、桜井智樹、羽川翼、忍野忍は注意する。
4:長門を見つけたら殺人を止めさせる。
【備考】
※涼宮ハルヒの消失終了後からの参戦です。
※ニンフの気持ちに全く気付いていません。
※ニンフ、遠野美凪の知り合いの名前を記憶しました。
【ニンフ@そらのおとしもの】
【装備:なし】
【所持品:支給品一式、救急箱(中身4割使用)@シークレットゲーム-KILLER QUEEN-、木彫りのヒトデ10/10@CLANNAD
ゲームセンターのメダルの束50/50@とある魔術の禁書目録、ランダム支給品×3】
【状態:疲労(小)、傷(処置済み)】
【思考・行動】
1:キョンとミナギと行動。絶対に殺し合いはしない。
2:咲実を探す
3:キョンと美凪の方針を取る
4:智樹、アルファーは……?
【備考】
※カオス戦(1回目)からの参戦です。
※キョンに対して色々な気持ちが生まれ始めています。より強くなりました。
【遠野美凪@AIR】
【装備:なし】
【所持品:支給品一式、たくさんの犠牲者の名札@コープスパーティー】
【状態:健康、膝に怪我(処置済み)】
【思考・行動】
1:ミイラさんの行為を無駄にしない為、生き抜く。
2:キョンさんやニンフさんと一緒に仲間を探して主催者へ対抗する。
3:2人の方針で動く。姫萩咲実に疑問。
4:刻命さんを改心させたい。
※美凪ルート確定寸前からの参戦。
※キョン、ニンフの知り合いの名前を記憶しました。
◆◆◆
「……本当に馬鹿は助かるよ」
笑いを堪えながら古里炎真は目を覚ます。
いや、彼は古里炎真ではなかった。
古里炎真と名乗っていただけの男であった。
「古里炎真とかとっくの前にくたばってるからさ、マジでさ!バトルロワイアルの展開をすべて把握している奴らからみたら『超展開キタコレ』だろ!ヤバイヤバイハライタァイ」
ついに我慢が出来なくなった彼は、腹を抱えて笑っていた。
先程の弱っていた様子は全く見られない。
「でも感謝しろよ、冗談は混ざっているが、約半分くらいの情報は本当なんだからよ!
君達に届け、僕のユーモアジョーク」
足立透は電話に使っていたPDAを右手に握りながらまた笑い出した。
【C-3 野原/午前】
【足立透@ペルソナ4】
【装備:不明(武器は持っている)】
【所持品:支給品一式、AのPDA@シークレットゲーム-KILLER QUEEN- 、意図的支給品×1】
【状態:健康】
【思考・行動】
1:ロワイアルをかき回す仕事をしつつ楽しむ。
2:君達に届け、僕のユーモアジョーク
【備考】
※直斗救出後からの参戦です。
|[[*~アスタリスク~]]|時系列|[[イキキル(非)日常編]]|
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