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「さてゲーム開始2時間、変わった事はなしか……」

未明から黎明の時間。
だが暗闇の空はまだ明るさを見せない。

「あの変な奴しかまだ会えていないとは……」

足立透。
呟く青い戦士のランサーは名前も知らない。
しかも格好は警察の者。
だが英雄でもあり戦士のランサーには勘や鼻が聞いていた。

「幸運はEで最低な俺だからか支給品は最低だしな……」

ブーメランを悔しい顔をして睨むランサー。

「まぁ良い。それよりサーヴァントが出たら対抗出来るようにしておかなきゃな」

全サーヴァントと引き分けをマスターに強制させられたランサー。
サーヴァントとの戦いを想定しているがランサーは第四次聖杯戦争のサーヴァントであるバーサーカー、ライダー、キャスターの事を知らない。
もしかしたら出会う事はないかもしれないが第五次聖杯戦争のサーヴァント対策だけでは足りないのだ。

「ん?なんだ?あいつも参加者なのか……?」

方針を頭で考え、危険なサーヴァントやシャルル達と戦闘を考えていると参加者らしき女性を見つけるランサー。

「…………」

赤いマウンテンバイクに乗っていて何やら楽しそうにも見える。

―――――

「オイ、そこの乗り物に乗ったあんた」

先ほど男とは話す気にはなれなかったが今回見つけた女は信頼出来そうだ。
若干クール系で冷たそうだが美人なのは誰から見ても明らかだ。

女は乗り物に乗りながらこっちに気付いたらしく顔を上げて目が合う。

「……」

そして何事も無かったかの様に素通りした。

「ちょ、おまっ、待てって。ちょっと話があるんだよ」
「そんな風に新聞勧誘されても私の家は貧乏だから新聞は取れないわ」
「バトルロワイアル中に新聞勧誘して働く奴なんか居ないだろうがよ!」
「そんな全身青タイツ男、全国探しても新聞勧誘の人しか居ないわ」
「居るわけねーだろーが!」
「あとこの赤いマウンテンバイク阿良々木君のやつよ。しかも壊される前の状態」
「嬉しそうだな」

くだらない話をし合いながらなんとか女を妥協させた。
10分近く潰した事がプラスになれば良いんだが。
見た目通り口が悪い一般人だこいつは。

「まるで私を『見た目通り口が悪い一般人』とかいう目で見てるわね」
「なんでわかんだよ!?」
「あんた女運なさそうだし」
「…………」

なんでわかんだよ!?
クソッ、こいつと居ると変になりそうだ。

「あんた名は?」
「戦場ヶ原ひたぎよ」
「勇ましい格好良い名前だな」
「ありがとう。因みにあんたの名前はネーミングセンスがないわね。下の名前を『勇』に変えると最高よ」
「俺、まだ名乗ってすらいねーじゃねーか」

クー・勇。
そっちの方が明らかにネーミングセンスないじゃねーか。

「因みに俺はランサー」
「あははは。……あらごめんなさい。本当にネーミングセンスないじゃない」
「いや、本名じゃねーし」

つーかランサーで笑われたの初めてだぜ。
なんか傷付くな。

「ごめんなさいダンサー」
「お前俺とまともに話す気ねーだろ?」
「え?今更気付いたの?」
「ぶっ殺すぞてめぇ」

だめだ……。
英雄なら心広く。
まだ奴は子供じゃねーか。

「俺の本名はクー・フーリン。お前も知ってるだろ?有名な名だしな」
「確かに有名ね」
「だろ」

流石にそこはバカにされなかった。
英雄の名をバカにする奴はいないよな。

「あれでしょ?昔ジュースのCMでやってたマスコット。ジュース飲んだあとに自分の名前『クー』って名乗る子。私好きだったわ」
「それ俺じゃねーよ」
「え?『クー』が成長したダンサーじゃないの!?」
「もう止めだこの話」

結局知らなかったらしい。
なんだよ、こんなオチ。

やっぱり日本じゃマイナーな英雄なのか?

「ダンサー、ダンサー言ってけどランサーだぞ俺は?それでだ。俺に『刺し穿つ死棘の槍(ゲイ・ボルク)』っていう槍を持ってたら譲ってくれないか」
「ゲイ!?そんな槍(もの)で掘るの!?」
「そんな卑猥な槍じゃねーよ。あと趣味じゃねぇ」
「そういえばマウンテンバイクが出て『ウッヒョー』ってなってまだまともに支給品見てないのよ」
「バカじゃねーのお前!?」

なんでさっきからこんな中身のない話しかしてないんだ俺は?

「槍はあったけど……これはあなたの槍じゃないわ」
「何!?つーか俺のじゃないっていう根拠は?」
「赤いのだからよ。あんたは全身青なんだから槍も青のなんでしょ?」
「なんだその偏見?つーか赤いので良いんだよ、見せてみろ」

彼女から赤い槍を出してもらう。

「……マジかよ」

本当に赤い俺の呪いの槍が彼女のそれであった。

「真面目な話だ戦場ヶ原、俺にそれを譲れ」
「はぁ?渡すと思うの」

そりゃあ無理だよな。
誰が数少ないかもしれない武器をほいとくれる奴がいるんだか。

「因みにあんたの支給品を見せなさい。全部よ。出し惜しみなしでね」

小娘に命令させられるのは癪だがゲイ・ボルクの為だ。

俺はデイパックの中身を全て見せた。支給品一式、ブーメラン、ミニカー、柔道着。

「なんか私のマウンテンバイクとゲイ・ボルクだけで普通に私の方が大当たりよね」
「……」

幸運Eは伊達じゃないな俺……。

「良いわ、わかったわ」

と潔く戦場ヶ原はゲイ・ボルクを俺に投げ渡した。

「なっ……良いのか?」
「私はさっき女の人の死体を見たわ。それ見てわかったわ。私には人を殺す事は出来ないってね」

欲しかったがこんなにあっさりくれるともらいにくいって感じなんだが……。

「でも戦場ヶ原」
「もう煩いわね、殺すわよ」
「お前今人殺せないって言ったばっかじゃねーか」

なんか格好良いじゃねーか。

「私は護身用の文房具をさっき病院からたくさんくすねてきたしね」

ジャギッ、と体の色んな場所から文房具が出てくる。
なんか暗鬼みたいだな。

「私には人の口にホッチキスを閉じるくらいしか出来ないわ」
「…………いや、俺はそっちの方が出来ねーよ」
「案外してみるとすごいわよ」
「した経験あるのかよ!?」
「私はした相手が運命の相手で彼氏になったわ」
「…………」

彼氏ドンマイ。
俺そいつの事なら英雄と認めても良いな。

「ところでアイルランドの大英雄『クランの猛犬』さん」
「お前絶対俺(クー・フーリン)の事知ってただろ」
「まぁね。それより次はこっちから大事な話よ」
「あぁ、わかってるぜ戦場ヶ原」

義理はちゃんと果たすってのよ。

「私と阿良々木暦、神原駿河を守ってください」
「当たり前だ、人情は果たしてやる」

俺の方針は決まった。
これより戦場ヶ原ひたぎ、阿良々木暦、神原駿河を守る守護者だ。



【D-2 路上/黎明】

【ランサー@Fate/stay night】
【装備:ゲイ・ボルク@Fate/stay night】
【所持品:支給品一式 ブーメラン@現実 ミニカー@リトルバスターズ 阿久根高貴の柔道着@めだかボックス】
【状態:健康】
【思考・行動】
1:戦場ヶ原ひたぎ、阿良々木暦、神原駿河を守る。
2:戦場ヶ原と行動。
【備考】
※Fate全編の全サーヴァントとの戦い終了後からの参戦。
※足立を危険視。



【戦場ヶ原ひたぎ@物語シリーズ】
【装備:たくさんの文房具@現実】
【所持品:支給品一式 阿良々木暦のマウンテンバイク@物語シリーズ ランダム支給品×1】
【状態:健康】
【思考・行動】
1:阿良々木君、神原を探して脱出する。
2:ランサーと行動。
3:女の子(あゆみ)には注意する。
【備考】
※つばさキャット終了後からの参加です。
※篠崎あゆみの外見・声を記憶しました。



【ゲイ・ボルク@Fate/stay night】
ランサーの宝具。『刺し穿つ死棘の槍』。突けば必ず相手の心臓を貫く呪いの槍。

【阿良々木暦のマウンテンバイク@物語シリーズ】
化物語のするがモンキーにて神原駿河に大破されたマウンテンバイク。このロワにて壊される前の物が支給。

【文房具@現実】
ホッチキス、カッター、ボールペン、定規などたくさんの文房具。病院内にて現地調達。



044:傭兵とリフレイン 時系列 041:僕は/俺は友達が少ない
034:するがの法則 投下順 036:天城雪子は笑えない
003:戦士は独り遥か戦地に埋もれてわたしを動かす ランサー 091:アケルソラヘ
013:汚染残留 戦場ヶ原ひたぎ
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