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殺し合いの舞台となった島の、【E-8】にある民家。
そこで少年、前原圭一と、少女、朝比奈みくるは出会った。
そして、圭一をリーダーとして、この殺し合いから脱出する、もしくは主催者を打倒するチームを作ることに決めた。

しかし、二人はすぐには行動しなかった。
これからどこへ向かうか、そしてどう仲間を増やすかを考えるためだ。
圭一はテーブルに地図とノートを広げ、何やらノートに書き込んでいる。
みくるはキッチンにあったティーバッグを使い、お茶汲みの準備をしている。

「(あたしは……殺し合いなんてできない。だからせめて、自分の身を守らなくっちゃ)」

朝比奈みくるは、特殊な能力も無いただの少女である。
前原圭一は「俺が朝比奈さんを守りますよ」と言ったが、中学生に頼るだけではいけない、と彼女が考えたのは当然だと言える。
しかし、みくるのデイパックに彼女が扱える武器は無かった。
だが、例えば拳銃などがあれば、ひ弱な自分でも身を守れる。
そう考えて、やかんを火にかけながら、みくるは圭一に尋ねた。

「前原さんの支給品に、身を守る道具は何かありませんでしたか?」

拳銃、とか刀、とか具体的な名前を出さなかったのは、みくるがその名前を出すことに無意識に抵抗があったからだろうか。
聞かれた圭一は、「ええと……」と言いながらデイパックを漁る。
みくるが見た圭一の支給品は、エクスカリバーという剣だけだった。
説明書には「アーサー・ペンドラゴンの宝具・約束された勝利の剣」と書いてあった。
しかし、運動神経も人並みかそれ以下、特別な訓練も受けていない少女のみくるは、剣など使えない。

「剣よりも良い支給品が入っていればいいけど……」

そう言いながら、圭一がデイパックから出したのは、バイオリンだった。
説明書には「一ノ瀬ことみのバイオリン」とあった。
一ノ瀬という人物が使用していた物なのだろう。しかし武器としては使用できない。
鈍器として使うにしても、石や花瓶などのほうがよほど手ごろだ。

「これはダメですよね。じゃあ……」

バイオリンをテーブルに置き、再びデイパックを漁る…と、その手が不意に止まった。
圭一は、デイパックの中をまじまじと見ている。

「どうしたんですか?」

みくるが呼びかけるが、答えは返ってこない。
圭一はデイパックの中を凝視しながら、ころころと表情を変えていく。
驚愕、困惑、そして興奮といった表情が見て取れる。
圭一がデイパックから出したのは、緑色のカメレオンだった。

「え?」

くりくりとした愛らしい目。なめらかな身体。形容するならばこんな感じだろうか。
デイパックから出てきたカメレオンは、するりと圭一の頭の上に登った。

「(身軽だなぁ……)」

と感心したのもつかの間、次の瞬間、カメレオンは帽子に変わっていた。
比喩や冗談ではなく、実際に圭一の帽子になっている。
緑色がかった箇所があるが、それがカメレオンの名残だろうか。

「コイツ、姿を変えられるカメレオンみたいです」

圭一が説明書を読んで言う。
姿を変えられるカメレオンなんて、信じられない。
思考が表情に表れていたのか、圭一がこちらを見て、

「俺も信じられないですよ」

と、苦笑いしつつ呟いた。
時計の針が、かちゃっ、と鳴った。


◆◇◆◇◆◇◆


ところ変わらず、民家の同じ部屋。
テーブルの上にはティーカップが二つ、僅かに湯気が立っている。
その片方を手に取り、少し口に含んで飲み下す。
壁に掛けられた時計は、3時半を過ぎていた。

「みくるさん、レオンは大丈夫ですか?」

圭一の支給品であるカメレオンの「レオン」は、現在みくるさんに面倒を見てもらっている。
『形状記憶カメレオン』であるレオンは、一言で言えばとても不思議だった。
その名の通り、レオンは炊飯器だろうが鏡もちだろうが一度見た物に変化することのできるカメレオンだった。
レオンは何故か銃にも変化できたので、みくるの武器代わりになった。
みくるさんはレオンを肩に乗せ、「はい、大丈夫です」と答える。
レオンのおかげで、みくるの緊張も解けたように見える。

「(緊張しているのは、むしろ俺だ)」

自嘲めいた言葉を、朝比奈さんに聞こえない程度の声で呟く。
打倒主催者の心構えは変わっていない。だが怖い。
殺し合いの中でどんな人間が襲ってくるか分からない、それゆえの恐怖。
怖い。怖い。怖い。怖い。今すぐにでも雛見沢へ帰りたい。
感情が脳を支配する。


「(クールになれ、前原圭一!!)」


前原圭一は、脳内で何度も叫んだ。
自分を落ち着かせるために。冷静に考えるために。

「(俺は朝比奈さんを守らなくちゃいけない。そのためにも、クールに動くんだ!)」

少女、朝比奈みくると出会って、彼女の身を守ると宣言した。
仲間と合流して、あるいはより多くの仲間を作って、脱出する。
自分の目的を再確認して、より細かい行動を決めにかかる。

「(まず、これからどこに行こう……)」

地図には様々な施設が記されているが、この近くとなると三つ。
E-7の高校。E-6の学生寮。そしてF-7の電気店だ。
一番近いのは電気店。だが、この殺し合いの中で、電気店に行きたがる人は少ないだろう。
二番目は高校。これは自分たちの様な学生が参加者に多い場合、集まる可能性も高い場所だ。
三番目は学生寮。これも高校と同様、参加者が集まる可能性は高い。

「(高校が無難か……?)」

ここから一番近い施設。
人が来る可能性が高い施設。
そこで仲間集めをすれば、大きなチームをつくることも夢ではない。

そう結論付けて、眼前の朝比奈さんを見る。
朝比奈さんも、こちらを真剣な目で見ている。
「前原さんに任せます」と、そう言っているように感じた。
そして互いに、強く頷き合った。


◆◇◆◇◆◇◆


デイパックを担ぐ。
進む道は決まった。
その道は天国行きか、はたまた地獄行きか。
それは俺たちで決めるんだ。
さあ、行こう。



【E-8 民家/黎明】

【前原圭一@ひぐらしのなく頃に】
【装備:エクスカリバー@Fate/stay night】
【所持品:支給品一式、バイオリン@CLANNAD】
【状態:健康】
【思考・行動】
1:朝比奈さんを守る。
2:仲間との合流。
3:島からの脱出か主催者の撃破。
4:高校へ向かう。
【備考】
※皆殺し編の沙都子救出後からの参戦です。


【朝比奈みくる@涼宮ハルヒの憂鬱】
【装備:レオン@家庭教師ヒットマンREBORN!】
【所持品:支給品一式、黒神くじらの包帯@めだかボックス、圭ちゃん専用メイド服@ひぐらしのなく頃に、10年バズーカ3/3@家庭教師ヒットマンREBORN!】
【状態:健康】
【思考・行動】
1:前原さんに着いて行く。
2:仲間と合流。
【備考】
※涼宮ハルヒの消失後からの参戦です。
※レオンは肩に乗った状態です。


【バイオリン@CLANNAD】
前原圭一に支給。
一ノ瀬ことみのバイオリン。ちなみにことみはバイオリンに関しては下手である。

【レオン@家庭教師ヒットマンREBORN!】
前原圭一に支給。
沢田綱吉の家庭教師、リボーンのペット。
形状記憶という特殊能力を持つカメレオンであり、目にしたことがある物ならば自分のサイズで変身できる。
変身した物は拳銃、ダウジング棒、ハンマーなどさまざま。
何気に作品内では重要な役割だったりする。


エンドブレイカー! 時系列 偽善正義
中二病でも殺したい! 投下順 ぜんきちタイガー
強い意志 前原圭一 学園黙示録
強い意志 朝比奈みくる 学園黙示録
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