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「タイム!」

目の前に立ちふさがる番犬『雲雀恭弥』に対峙する棗恭介は手を上げながらそう叫んだ。
タイム、つまり恭介は恭弥に『待ってくれ』と頼んだのであった。
トンファーで殴られ、しかもタイムを頼んだ恭介だ。
当然同行している伊吹風子からは「どれだけ格好悪くなれば気が済むんですかっ!最悪ですっ!」と呆れられた。

「そんなの僕が許すとでも思うの?」

ただでさえ低い声の恭弥がそれ以上に低い声で睨みながら恭介のタイムは無しで戦闘を続行させようとトンファーを構える。
『戦闘は出来る時に全力でやり合いたい。』
恭弥の言動で思考が読み取れた。

「まぁ、待てお前。ここで俺がタイムを取る事によって俺はパワーアップしてお前と全力で戦えるだろう。ただの地球人からスーパー地球人へと変わるぐらいになっ!
どうだ、タイムを取らせる気はないか?」
「…………10分以上は認めないからね」

単純に強い奴と戦い事を読み取った恭介の計算通りであった。
案外こいつを仲間にするのは簡単なのではないかと恭介は思った。

「それとお前の名前を知りたい」
「並盛中風紀委員長、雲雀恭弥」

余程大事な襷なのか『風紀委員長』と書かれたそれを強調させる。

「よし、どうする伊吹」
「そして私に来るんですか!?なんでですか!?」

大きい口を叩いて自分のところにきた恭介の行動に風子は突っ込まずにはいられなかった。
普段、朋也や春原を振り回す風子が振り回される珍しい図がこのバトルロワイアル内にて何回も確認出来た。

「支給品だよ、支給品!お前の残りの支給品になんかないのかよっ!」
「棗さんにだって支給品があったはずじゃないですか!?」
「スイカなんだよ!スイカっ!イカロスとかいう参加者が愛情込めて育てたスイカなんだよっ!」

スイカを投げつけるか?
いや、そんなスイカ事にスイカを使ったらイカロスとかいう奴に殺されるのではないだろうか?
説明書きにも扱い危険とか書かれてあるし。
爆弾や刀にじゃなくスイカが扱い危険ってなんだよっ!?
いや、いずれスイカ割りしてやるけどよ!

「風子の残りの支給品はすごいですよ!」

中から出してきたのは女物の黒い制服であった。
黒の騎士団、その様な組織の制服らしい。

「どう?あたいこれ着たら大人の女でしょ?」
「……多分ブカブカになると思うよ」

サイズは確かに大人の女サイズかもしれないが、風子は中学生、いや小学生にも見える体なので絶対にサイズが合うとは思わない恭介であった。
これも役立たず。

「棗さん、あなたはスーパー地球人になるとか大見得切ってなんなんですか!?
大体あなた中学生相手に負けてるんですよ!?完全にあなたより年下じゃないですか!?」
「……(多分雲雀も伊吹には年下とか言われたくないだろうなぁ……)」

実際、実年齢よりも上の年齢不詳であるのだが、それは別の話である。

(いや、絶対中学生じゃないだろあいつ……)

案外気が付かないわけでもなかった。

「確かあと1個何かあったよな伊吹?」
「そういえばこれでまだ2つですね」

風子の元々の支給品は今恭介の手にある物干し竿、そして黒の騎士団の制服(女物)であり、もう1つなにかあるはずであった。

「な、なんですかこれはっ!?気持ち悪いですっ!最悪です、最悪です、最悪です!棗さん以上の気持ち悪さです」

風子がデイパックを開けるといきなり素っ頓狂な声を上げた。
その声に一緒に居た恭介は当然だが、傍観を決め込んでいた恭弥すら一瞬風子の方に視線を向けたほどだ。

「なんで俺が気持ち悪い事に分類されてんだっ!」
「自覚ないんですか!?恐ろしい気持ち悪さです!」
「ヒトデに比べたらマシだっ!」
「ひ、ヒトデをバカにしますか棗さん!?救いようがないバカだと思ってましたが、あなたは救いようがない男です」
「……そっちの方が良くね?」

あーだこーだと約5分こんな子供みたいな喧嘩を続けた。
待ってもらっている半分をこんな事に費やしている事には気づかぬままではあったが。

「これはあまりの気持ち悪さで触りたくもないのですが」

ゴソゴソと漁って中から出るのは変な意味でデザインが凝っていて、子供が見たら泣き出してしまうのではないかと思われる大きなマスク。
お世辞にも格好良いとは言えないマスクではあるが恭介には見た事のあるものであった。

「ま、まさかこんな隠し兵器が伊吹のラストの支給品とはな……。これは俺達憧れである最強の証のマスクだ伊吹!!」
「ってこれは棗さん知っているんですか!?」
「理樹に負けてこれを授けたのだがまさか再び俺の手に渡るとは……」

恭介がランキングにてわざと1位からビリに落とした理樹であったが、それをものともせず理樹は再び頂点になり1位を取り戻し、ついにマスク・ザ・斉藤を倒しその座を理樹に譲ったという経緯がある。

「お前は最高に運が付いているな、よしスーパー地球人がお前を護ろう!」
「もうその設定には風子は飽きました」
「ならお前にも設定を作ってやろう。お前はヒトデ魔術師とでも呼んでやろう」
「ヒトデ魔術師!?風子魔術師じゃないのになんでこんなに惹かれるのでしょう!?」
「魔術師じゃなくてヒトデに惹かれたんだろう」

嬉しそうに笑顔になりながらポワ~ンとなっている伊吹をほっといてマスク・ザ・斉藤のマスクを右手に持ちながら恭弥に戻って行った。
恭弥は待ちくたびれた態度を露骨に顔に出して睨んでいたが恭介は怯まずにキッと構える。

「ちょうど10分、タイミングを見計らったみたいだったね」
「へへっ、俺は時を操る力を無意識の内に風の様に放出する魔法遣いさ!通称『時風』」
「変な厨二設定作らなくて良いですから!!因縁の対決でもない対決に時間かかり過ぎなんですよ!」


○―○―○―●―●―●


「よし、俺は今から斉藤化するぜ」
「強いなら別に炎とかリングも使って良いからタイムさせたのを喜ばせてよ」

炎、リング。
恭介は何を言っているのかわからないが、恭弥の世界にはそういうのがあったという事だけを受け止めながら、マスク・ザ・斉藤のマスクを付ける。
躊躇い、そんなものは恭介にはない。
マスク・ザ・斉藤、物干し竿。
心強い武器が2つ、恭介の手に渡った。

「な、棗さーん?」

斉藤になった恭介は動かなくなった。
もし動かなくなったら風子と恭弥が場に残るという勝敗がわかりきったバトルが行われる事になる。
心配になり恭介に話かけた風子。

「棗?誰だそれは?俺はただの斉藤さ!うまうぅーー」

棗恭介の姿がなかった。
マスク・ザ・斉藤の姿がこの場におり、恭介は跡形もなく消えてしまった。
――斉藤の正体が恭介なだけなのだが……。

「良いね、ものすごく強くなったみたいだね。これがスーパー地球人か」
「雲雀さんが茶番に乗りました!?」

風子は茶番とは言ったが恭弥にとっては大マジであった。
あのマスク自体が匣兵器(ボックスへいき)なのではないかと恭弥は疑う。

「(相当彼は――強い!)」

恭弥は両手に握るトンファーを振り回しながら斉藤に襲う。
斉藤の目がキラリと光る。

「はりゃほれうまうー!」

ガキンッ!!

鞘に収まったままの物干し竿を突き出してトンファーの回転を強引に食い止める。
そして食い止めながらその突進する斉藤。

「ふんっ、甘いっ!」

しゃがみ込み物干し竿を避けながら跳んでトンファーを斉藤の顔を目掛けて叩きにくる。

「うまうぅぅぅー!」

寸除け。
先程恭介は技をくらいながら避けたが、我ら斉藤は技を受け流す。
恭介と斉藤の力の差は歴然とステータスを激増させていた。

「本当にあれは棗さんなんですか!?風子の知る変な人じゃないです!全部が変な人に退化してます」

風子は斉藤になった恭介をも斉藤とは呼ばなかった。
ただ単に嫌なだけである。

「よし、居合い斬りっ!」

鞘から物干し竿を取り出し、峰が恭弥の体目掛けて向かってくる。
長過ぎる間合いは恭弥に避ける場所がない事を示していた。
         ・・
そう、避ける場所がないだけだ。
避ける場所だけが。

「ふん」

トンファーで受け止める事は容易い。
戦闘狂でトンファーを愛用している恭弥でなければ斉藤は今の一撃で勝てたであろう。
相手が本当に悪すぎただけであった。

「君、終わりだね」

片方のトンファーで物干し竿を止めながら進撃し、斉藤に一直線。
斉藤に為すすべなし。





「首取った」

トンファーが斉藤の首元スレスレで停止した。
恭弥が自らの意思で、止めた。

「僕が君の首にショックを与えただけで君は肉塊に変わるんだ」

微笑みながらトンファーを降ろす。
忠告、そして戦いは終わる。

「すごいね君、全然驚いていない」

斉藤のマスクを外す恭弥。
勝負に負けたのに清々しい顔をした恭介の顔が現れた。
風子は恭弥の行動もだが、恭介の態度にも驚かされていた。

「いや、お前がこの学校で死人は出すはずはないと思ってな」
「堂々と意味不明な事を棗さんがほざいてます!」
「…………正解」
「なんでですか!?」

恭介は恭弥の事を初めて見た瞬間から観察していた。
並盛中学風紀委員長と名乗った雲雀恭弥。
この舞台はさっき学校名を確認した時、自分は知らない学校の並盛中学なのを知った。
普通学校は嫌う傾向にあるものだが、この恭弥からは最初の目的地、そして気持ち良さそうに眠る姿に愛着があると判断した。

そんな男が愛着のある場所で人を殺したがるか?
答えはNo.。
つまり結果はどうあれ、死なない自信はあった。

「大体君、手抜き過ぎ。咬み殺したくなるよ」

恭弥は恭介が手を抜いている事に対して苛立ちを覚えていた。
鞘に収めた刀、峰打ち、わざと遅く突く技術。
完全に舐められていた。

「俺は殺されるわけにはいかない。このゲームを終わらせるミッションを実行させるまで!
だから雲雀、俺達リトルバスターズに入って対抗してくれないか?」
「嫌だ」
「棗さん良いところ0です」

群れる事が嫌い。
どんな信念でもこれだけは揺らぐ事のない。
故に彼は、誰よりも強い。

「ただ僕はゲームには乗らないからね。棗と伊吹だっけ?ゲームに乗っていない参加者が居たら仲間が探している事だけ教えておいてあげるよ
だから僕の目の前から消えてよ」
「……わかったよ」

恭介は仲間には出来なかったが、最低限協力させる事までは持ち込み恭弥を妥協させた。
それだけで今は満足であった。

「暇ならまた相手をお願いしたいね」

屋上への扉が締められ、恭弥1人が屋上に残された。
屋上の扉の向こうは戦いがあった事など感じさせない普通の学校の風景であった。



【G-6 中学校屋上/早朝】

【雲雀恭弥@家庭教師ヒットマンREBORN!】
【装備:仕込みトンファー@家庭教師ヒットマンREBORN!】
【所持品:支給品一式 ランダム支給品×2】
【状態:疲労(中)】
【思考・行動】
1:特に目立った行動はしないが、棗達に人を回す。
2:斉藤と再戦希望。
【備考】
※継承式編終了後からの参戦です。



「棗さん、次からはどうするんですか?というか風子をいつの間にかリトルバスターズのメンバーに加えてませんか?」
「さて、次はどうしようか」

後半は聞こえない振り。
既に恭介の仲では風子はリトルバスターズのメンバーの1人で、理樹と鈴と真人と謙吾と来ヶ谷と同じく助ける仲間の1人に加えられているのだから。





『ご機嫌いかがですか皆さん?では今から放送が始まります』

学校中に響き渡った。
いや、島中に響き渡った郷田真弓の声。

「おい、伊吹!?」
「こ、これから放送が始まるのですね……」

6時間が経過した……。



【棗恭介@リトルバスターズ!】
【装備:物干し竿@Fate/stay night】
【所持品:支給品一式、海軍用船上槍@とある魔術の禁書目録、イカロスのスイカ@そらのおとしもの、マスク・ザ・斉藤のマスク@リトルバスターズ!】
【状態:疲労(中)、視界不良(小)】
【思考・行動】
1:リトルバスターズを結成して、バトルロワイアルを打倒する。
2:仲間は全員助けてやりたい。特に理樹と鈴は優先的に保護したい。
【備考】
※Refrain、理樹たちが助けにきた直後からの参加です



【伊吹風子@CLANNAD】
【装備:FN Five-seveN(6/10)@現実】
【所持品:支給品一式、FN Five-seveN予備弾薬(20/20)、黒の騎士団の制服(女物)@コードギアス 反逆のルルーシュ】
【状態:健康】
【思考・行動】
1:棗さんと行動。
2:岡崎さんたちを探す。
3:風子はリトルバスターズなんですか?
【備考】
※風子ルート終了後からの参加です
※実体で存在しています



【イカロスのスイカ@そらのおとしもの】
いわゆる地雷。イカロスの目の前でスイカを壊すなり食べたりするならば死亡フラグです。


【黒の騎士団の制服(女物)@コードギアス 反逆のルルーシュ】
黒の騎士団の女性に渡される制服。当然色は黒。


【マスク・ザ・斉藤のマスク@リトルバスターズ】
学園の中でも最強に渡される証。ステータスを底上げさせる。語尾には「うまうー」を付けなくてはならない。



運命は、英語で言うとデスティニー 時系列 この島に1人、――がいる!
運命は、英語で言うとデスティニー 投下順 第1回定時放送【『脱出を目指しているあなたに問います。』『ゲームに乗っているあなたに問います。』】
「ミッションスタートだ」 棗恭介 Oath Sign
「ミッションスタートだ」 伊吹風子 Oath Sign
「ミッションスタートだ」 雲雀恭弥 [[]]
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