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「朝比奈さん、良いですよ〜」

案外小さい言葉というものは届きやすいものであった。
少年が高校の目の前で小さくそう答えて同行者を手招きすると、ゆっくりと怯えながら少年に近付いた。

「無事に高校にたどり着きましたね」
「そうだな……、けど俺は未だにまだ誰も会えないと逆に不安になります」

前原圭一は自分達が動いているのではなく、動かされているのではないかと不安になっていた。
自分が朝比奈みくると出会って、支給品を確かめ、高校に足を運ぶまで。

「魅音がいきなり言いそうな事だな」
「ん?どうしたんですか?」
「いや、ただの独り言です」

圭一は高校に向き直し、震える右手を左手で抑えようとするが、一緒に左手を巻き込むだけであった。

「……行きましょう、朝比奈さん」

未だ参加者が足を踏み入れていない施設。
だが、この時間から高校を舞台にした誤解の物語が始まっていた。



―――……



「疲れていませんか朝比奈さん?」
「大丈夫ですよ前原さん」

そう言って笑うみくるであったが無理をした笑みなのが圭一にしみじみと伝わる。
大丈夫なわけがないのだ。
職員室のイスに座りながら圭一は悩む。

自分が人殺しをした記録のあるどこかの世界。
いつ殺されてしまうのか、無いものに怯えて大丈夫なわけがない。
それを誰よりもわかっていた。

「ごめん朝比奈さん」
「え?前原さんが謝ることなんかないじゃないですか」

実際に圭一は足手まといになるみくるに合わせて行動をしている。
本来なら走っていけるところも自分に合わせ歩いたり、武器になるレオンを譲ったり。
謝るのはむしろ自分だとみくるは年下を頼りにする自分が嫌であった。

「俺がもし強かったら……
朝比奈さんを護れるくらい強かったら……
俺が不安にさせてしまって本当にごめんなさい」

申し訳なさでいっぱいであった。
女の子を不安にさせる、それだけで男失格だと自分を責めた。

「謝らないでください前原さん、私が弱いんです
側に居るだけで私は嬉しいですよ
ありがとうね前原さん」

みくるは目の前の年下である少年の圭一にただの同行者、仲間とは別の感情の芽が浮かぼうとしていた。
もやもやとした感覚。
心の中が霧で覆われて、居場所がわからなくなる様なそんな感じ。
何故か嫌な気はしない。

「なぁ、君達もやっぱり参加者なのかい?」

圭一とみくる。
男の声に反応をし、その声がした位置は職員室の入り口。
そこに立っていたのは圭一より3つぐらいは年上ぐらいの頼りがいのある男が居た。

「いや、別に君達を殺そうとするわけじゃない。ただこのゲームを終わらせたいだけなんだ」

少し慌てながら男は圭一とみくるに話すが証拠がない。
圭一はみくるを護る様にみくるを自分の胸に抱いて庇おうとしていた。

「あれ?信じてもらえない。どうしよ?」
「まずは名前を名乗りなさいよあんた……」

と男の同行者の短髪で元気が良さそうな少女が現れ、それに続く様に人間に近いがよく正体がわからない男も現れた。

「そ、そっか。俺は鳴上悠」
「御坂美琴よ」
「ウルキオラ・シファーだ」

敵意はない。
圭一とみくるは安心のため息を洩らしながらイスにもたれかかった。



―――……



「圭一達はまだ誰も会ってないと言ったが俺と御坂はゲームに乗った参加者と一度遭遇した」
「…………」

悠の話に怯えたのはみくるであった。
ゲームに乗った刀を所持した参加者が居る。
それだけで恐怖する。
当たり前の感情であった。
100人も参加者が居る。
1人、2人の参加者しかゲームに乗った参加者が居ないわけがない。
これから先の事は誰にもわからない。
自分の知り合いすら殺し合いに乗っているのかもしれないのだから。

まだ知るはずのない事だが既に圭一の親友のレナと詩音、みくるの親友の長門と古泉、悠の親友の雪子、ウルキオラの仲間のグリムジョーは既に人を襲っている事実があるのだから。



この圭一らの会話を隠れて見ている参加者が居た。

(この感じはゲームに乗っていないと見て良いのか?)

職員室の入り口から見える5人の人物。
銀色に光る首輪は参加者の証。
それを身に付ける者達が音無結弦に見えた。
相沢祐一から逃がしてもらった結弦はゲームに対抗する仲間を探していた。
祐一の敵、そんな気持ちも結弦にはあった。

(会話はよく聞こえないな……)

会話が聞こえない。
これでは敵意があるのかわからない。
結弦は銃を手に握り机の下に隠れながらコソコソと5人に近付く。
コソコソする事に関しては不本意ながら死んだ世界戦線ではしょっちゅうの事であり、慣れていた。

「――それで御坂がその女を追い払おうとして……」

隠れて5分くらいは盗み聞きをしただろうか。

5人の名前である前原圭一、朝比奈みくる、鳴上悠、御坂美琴、ウルキオラ。
その名前は聞き出せた。
そして殺し合いに乗る人物ではない。
そう判断し、結弦は名乗り出ようと机の下から出る。

――が、ここで思わぬミスが発生した。

ガンッ!!

……結弦が腰に掛けていたデイパックが机に当たり音が鳴り響いた。

「やばい……」

結弦は自分の犯したミスに冷や汗をかくと男の声が机の向こう側からしてきた。

「ちっ、参加者か」

ウルキオラが剣を構える。
問題の音の震源の机にウルキオラが斬りかかると結弦の姿が現れた。
それだけなら良かったかもしれない。
が、結弦は一応に握っていた銃が災いした。

「ゲームに乗った参加者か」
「え?」

ウルキオラの声が届くと全員が結弦に視線を向ける。
最低でも悠と美琴は警戒心を強くし、圭一とみくるは驚いてこっちを見ているだけであった。

「な、なんだよこの殺人集団!?」

結弦の負けは決まっていた。
いや、戦ってすらいないし実はこの中にゲームに乗った者など皆無だ。

「容赦はしない」

ウルキオラが結弦に接近し剣を振るう。
結弦は反射的にそれを避けるが、スレスレで制服だけ切れてしまった。

「くそっ、お前等も死んだ世界の住人なってまでゲームに乗るのかよ!?」
「っ!?」

ウルキオラが信じられない事を耳にし、動きが止まった。
死んだ世界、確かに今そう言った。

パン、パン。
結弦の放った銃声でウルキオラは目を冷ます。
剣で銃弾をはたき落とす。
人間には無理だが、この程度なら破面のウルキオラにとっては造作もない。

「逃げたか……」

職員室の入り口が開けっ放し。
結弦はそこから逃げ出したのであろう。

「死んだ世界……」

ウルキオラは結弦の言った言葉に疑問を持っていた。

―――……



「ぅ……、天城さんといいゲームに乗った参加者揃いじゃねーかよ」

桜井智樹は職員室に繋がる校長室から今の流れを見ていた。
ゲームに乗った参加者が5人揃って、1人のゲームに乗った参加者を襲う一方的な出来事。



もはや外道。



智樹は逃げた結弦を見届けた後、自分も危険な溜まり場であるこの高校から逃げ出そうとコソコソ走り逃げ出した。
智樹の側にはどこまでも水銀が付いて来るのであった。



―――……



誤解は誤解の悪循環を始め、そして……。


【E-7 高校/早朝】

【前原圭一@ひぐらしのなく頃に】
【装備:エクスカリバー@Fate/stay night】
【所持品:支給品一式、バイオリン@CLANNAD】
【状態:健康】
【思考・行動】
1:朝比奈さんを守る。
2:仲間との合流。
3:島からの脱出か主催者の撃破。
4:悠達を信じる。
【備考】
※皆殺し編の沙都子救出後からの参戦です。


【朝比奈みくる@涼宮ハルヒの憂鬱】
【装備:レオン@家庭教師ヒットマンREBORN!】
【所持品:支給品一式、黒神くじらの包帯@めだかボックス、圭ちゃん専用メイド服@ひぐらしのなく頃に、10年バズーカ3/3@家庭教師ヒットマンREBORN!】
【状態:健康】
【思考・行動】
1:前原さんや鳴上さんに着いて行く。
2:仲間と合流。
【備考】
※涼宮ハルヒの消失後からの参戦です。
※レオンは銃の状態です。


【御坂美琴@とある魔術の禁書目録】
【装備:なし】
【所持品:支給品一式 ランダム支給品×3】
【状態:身体的疲労(小)】
【思考・行動】
1:殺し合いの打倒、ゲームをぶっ壊す
2:鳴上とウルキオラと行動
3:上条当麻、白井黒子を探す、一方通行を危険視
【備考】
※原作3巻終了後より参戦です
※制限により御坂妹達と同じ程度の威力しか出せません
※来ヶ谷唯湖の容姿のみを把握しました


【鳴上悠@ペルソナ4】
【装備:なし】
【所持品:支給品一式 ランダム支給品×3】
【状態:ペルソナ召喚による疲労(小)】
【思考・行動】
1:殺し合いを止めて、ゲームをぶっ壊す
2:御坂とウルキオラと行動
3:仲間との合流、足立はどうにかする
【備考】
※ゲーム版、足立戦後より参戦です
※ペルソナはイザナギ(初期)と言った低レベルの物しか出せません
※ペルソナの攻撃の威力は低下しています
※来ヶ谷唯湖の容姿のみを把握しました


【ウルキオラ・シファー@BLEACH】
【装備:朝風家の剣@ハヤテのごとく!】
【所持品:支給品一式 ランダム支給品×2】
【状態:健康】
【思考・行動】
1:鳴上悠達の行き先を見る
2:4人に協力してゲームをぶっ壊す
3:死後の世界……?
【備考】
※死後からの参戦
※能力制限は次以降の書き手さんにお任せします


【音無結弦@Angel Beats!】
【装備:CZ75 12/15@現実】
【所持品:支給品一式 CZ75の弾丸30/30 ランダム支給品×2】
【状態:疲労(中)、健康】
【思考・行動】
1:殺し合うつもりはなく、このゲームからの脱出を考えている。
2:今は逃げて仲間を探す。
3:相沢……無事でいてくれ。
【備考】
※ユイ消滅より少し前からの参戦。
※祐一を別世界の死後の世界の住人だと思っており、祐一の言う魔物を奏の様な人間だと思っております。
※水瀬名雪、川澄舞、倉田佐祐理、北川潤の名前を知りました。
※前原圭一、朝比奈みくる、御坂美琴、鳴上悠、ウルキオラ・シファーをマーダーと誤認しました。


【桜井智樹@そらのおとしもの】
【装備:月霊髄液@Fate/zero】
【所持品:なし】
【状態:疲労(中)、全身に火傷や裂傷、背中を打撲】
【思考・行動】
1:バトルロワイアルを打倒する。
2:高校から離れる。
【備考】
※カオス戦(一回目)からの参戦です。
※月霊髄液は智樹を主人とし、意に従うようになりました。
※前原圭一、朝比奈みくる、御坂美琴、鳴上悠、ウルキオラ・シファー、音無結弦が殺し合いに乗っていると誤認しています(上記の者の名前は不明)。



繰り返し 時系列 剣ツルギ物モノ語ガタリ
セッキン 投下順 仮面は微笑む。
Departure 前原圭一 [[]]
Departure 朝比奈みくる [[]]
エンドブレイカー! 御坂美琴 [[]]
エンドブレイカー! 鳴上悠 [[]]
エンドブレイカー! ウルキオラ・シファー [[]]
ああっ、侍さまっ 音無結弦 零れたカケラ達
天城雪子は笑えない 桜井智樹 輝きのトモキ
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