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本来なら私は死んでいたのだろう。

街を騒がせていた殺人事件の第3の被害者として私は殺されるはずであった。
それを鳴上君、花村君、千枝が助けてくれた。

助けられたからこそ、
  この私のたった1つの命は、
    亡くしたくない。

いいや、
  これはただの言い訳だ。
    死にたくない、
      そんな感情のみが、
        私を支配する。

「だから私に悲しむ資格はないなぁ……」

空に手を伸ばす。
もし、空へ逃げる事が出来たなら私は元の日常のある世界へと真っ先に帰るだろう。
千枝達の待つ、あの世界へ。

「私は屍を越えなくてはならないの……」

完二君の死に動揺したのを隠さなくてはならない。
私がいざ人を殺す時になり動揺して逃げてしまうかもしれないから。

「シャドウを倒す感じに……、やれば良いのよ……」

ただ、仲間であり親友である人の死を越えた決断であるならば、私はどんな修羅にだって慣れるはず。
どんな人であっても躊躇いなく殺せると信じて。



◇◆◆◆◇



「俺が何か悪い事をしたって言うのかよー……」

今まで起きた事は命が狙われ続けた事だ。
確かにイカロスやそはらにニンフにアストレア、他には守形先輩に会長と命の危険なデンジャラスな成敗をくらうがそんなのは遊びである。
しかし俺のこの島で起きている事は明らかに違う、最低な殺し合い。
騙され、
集団で、
殺されていくゲームだ。

寮では天城さんに騙され、学校では男の人が集団で襲われている光景を目撃。
なんでそんなに殺し合いをしろと言われてすんなり受け止められるんだよ!

「俺は毎日毎日女のパンツや裸の事やエロ本の事、イカロスのカードを使って何かエロい事を考えるくらいしか悪い事はしてないじゃないかよ!
あ、これが悪い事をしているというのか!?」

バカな……?
エロが許されないのか?

俺に衝撃が走る。
殺し合いの事で忘れていたがエロがないじゃないか!
誰かの胸を揉んだり、パンツの香りを楽しんだり出来ないという事なのか!?

「死より恐ろしいじゃないか!」

わかってしまった。
エロい事をしない、出来ない俺って死んでるって事なんじゃね?

よくテレビとかで見る『走り続けなければそれは俺じゃねぇんだよ!』とかいうイケメンの俳優しか言う事の出来ないあのセリフの意味が良くわかってしまった。

「エロが無ければそれは俺じゃねーんだよ!」

挫けるな俺!
また再びエロが楽しめる日常へ帰る為にもこんな事でバカやっているわけにはいかないんだ。

「そうだな水銀」

永遠とどこまでも、トイレまでにも俺に着いて来る水銀に話かけた。
よくわからない奴でイマイチ着いて来る意味や仕組みがまったくわかんないんだよなー。

「まぁいっか」

エロい事して襲われる時にでもこの水銀の影とか中に隠れれば役にたつしな。

「なんかお前喋ったりしねーの?」

生き物みたいな水銀に冗談半分で話かけてみた。
なんか暇で、喋ったらすげーなくらいなノリで。
しかし返事は――

『ご機嫌いかがですか皆さん?』
「って喋った!?」

返事があった!?
と思って水銀を凝視したが別にそういう意味ではなかったらしい。

『では今から放送が始まります』



◇◆◆◆◇




「そんな……花村君まで……?」

貧血の様な立ち眩みが起きそうな感覚に陥る。
花村君と完二君が亡くなった。
完二君の遺体は見ていたから覚悟はあったけどまさか花村君にまでそれが及んでいようとは。

足立さんは案の定というか名前は呼ばれない。
彼も自分の本能で悪さをしている予感はあったが、それは私は責められない。
悪さをしているのは私もだから。

「……でもこれはおかしくない?」

桜井智樹の名前が挙がらない。
あの攻撃を受けてもまだ生きているというの?
……信じられない。

「考えられる事は3つね」

1つは桜井智樹が本名を偽り、偽名を使った。
 しかしこれは仲間を探している人がする事にしてはおかしい行動であり、限りなく可能性が低い。
 だがこの仮説が当たりだとしたら結局は桜井智樹を名乗った人物は死んでいる事に繋がる。


2つは未だ寮で死にかけ、或いは大怪我を折った。
 この可能性は1番考えられるだろう。あんな爆発を直撃したのであるから。

3つは運が良くてピンピンしている、もしくは私達みたいなペルソナ使いでガードさせた。
 これだけは無いと信じたい。

「しかし、桜井智樹。彼の辿っている道だけは知りたいわね」

しかし、彼だけの為に冒険は出来ないし再び会ったら敵意剥き出しで襲い殺してくる可能性は充分ある。
警戒しなくてはいけないわね。

花村君、完二君の死。
足立さんの動き。
桜井智樹の行方。

そんな事を考えていたらいつの間にか額にはたくさんの汗をかいていた。
いや、この状況でむしろ汗をかかない人の方が居ないであろう。

「……お風呂に入りたいな」

実家の天城温泉が頭に浮かぶ。
文化祭終了後にみんなで泊まった思い出と今を比べてみる。
楽しかったあの時、怯える今。
天と地の差がある。
いや、天と血の差という方が正しいかもしれない。



◇◆◆◆◇



「14人の死亡者か……。喜んではいけないんだが安心する俺が居る」

それはとても最低だ。
最初に死んでしまった俺と同い年かそれより少し下の年齢の女の子2人やムキムキな肉体をした青年、呼ばれた名前の古河渚から御剣総一の死はよく知らない人物であっても悲しい。
同じ人間でわけもわからないままこんな殺人遊戯に巻き込まれたわけである。

悲しみの中に潜む安心感。
安心感に纏わりついた悲しみ。
それが俺の胸に疼き、かき混ぜられている。

理由と言えばイカロスとニンフ、アストレアの名前が呼ばれなかった事にとても安心している俺も居るわけだ。
エンジェロイドなんか居なくなれと日々思っているが、どうやら俺は彼女らに対して愛着を持ちすぎた。
みんな最初は敵だったとしても、拒むわけにはいかない。
だからあの天城さんや集団で襲いかかっていた彼ら彼女らが改心した時には拒まずに協力していけたら良いと思っている。

俺ってお人好しだな。
バカにされるくらいのお人好しだが、それが俺。

まぁ警戒する相手でもあるわけだが。

「しかし俺って今の持ち物って水銀だけなんだよなー。腹減ったー……」

後ろを着いて来る水銀を持ち物扱いで良いのかはわからないが。

「もしかしたらお前もまさかエンジェロイドか!?」

んなわけない。


「とりあえず身を守る物なり食料を集めるかな」

まばらに建つ民家。
流石に何も置いていないわけはないであろう。
普通に水やバナナなどは置いているであろう。

「……お邪魔しまーす」

不用心に俺は民家へ足を入れる。
泥棒にでもなった後ろめたさがある。
そうやって考えると泥棒ってすごいんだな。

「造りは普通といった感じか?」

違うところがあるとすれば民家にある人の気配がなく、またアメリカの民家の様に土足で入り込む民家であった事だ。

「ん?なんか聞こえるな?」

歩くと近付く弱い音。
水銀を振り返るが水銀は足音なく俺に付きまとうだけで音源ではない。
ただ、足音がなく付きまとうって表現すると怖いストーカーの様だ。

「水の音?」

シャア、シャア。
一定のタイミングで聞こえる音は間近でよく聞くある音にとても似ている。
いや、間違いない。
水なんかじゃなくあの音だ!

「シャワーの音だ!」

頬が綻ぶ。
遂にキタ―――――(゚∀゚)―――――。
ずっと俺のターン!!

「うひょひょひょひょ」

ニヤニヤが止まらない。
まだシャワーを浴びている人が男か女かもわからないのに俺の脳内では勝手に女になっていた。
大人のお姉さんかな?
幼い女の子かな?
巨乳の娘子かな?
ゴスロリ少女かな?
ピチピチのメイドさんかな?
清らかな巫女さんかな?

やばい。
みwなwぎwっwてwきwたwww

「もう我慢出来ない」

俺はたまらずに扉を開ける。
そこに目が入ったのはキレイに畳まれた制服。
しかも女子用である証であるスカートが目に入り、パンツとブラまで発見。
いや、これはもう宝具である。
最強、最高の悪魔の宝具だ。

「うわーい、天国だ」

『呼んだ?』
毎度の通り俺の男の子が成長した。
当然呼んでいない。

「うひょひょひょひょ」

パンツとブラを鼻に押し付ける。
あぁクンカクンカ!クンカクンカ!スーハースーハー!スーハースーハー!いい匂いだなぁ……くんくん。

彼女は現在進行形でシャワーを浴びているはずなのにシャンプーの匂いがするよ?
なんでかな?
なんか見覚えのある特徴的な赤いカーディガンがあるのには……この時点では気付いていなかった。

「このパンドラの箱を開けちゃおうかな?」

俺の選択肢は1つ。
開ける!

ガラッ。

「え?……だ、誰?」

振り向く少女。
キレイなボディライン。
スベスベで汚れ無き皮膚。
髪の長い美少女。
きっと大和撫子とはこういう人の事を言うのだろう。

――そのパンドラの箱には希望が残っていた。
……なんだか見覚えのある気がする顔で嫌な予感のする絶望もあるのだが……。

「さ、桜井君!?」

しかも俺の名前知られているよ。
俺も彼女の名前は知っている気がするよ……。


「あ、天城さんじゃないか!?なんでこんなところに」
「こんなところって桜井君が覗いたんしゃない」

天城さんは俺に体ごと振り返った。
あえてもう一度表現しよう。
体ごと振り返った。

「「あ……」」

みるみる内に赤くなる天城さん。
みるみる内に男の子が育つ俺。

呼んだ?
そういう場面じゃない。

「こ、殺すっ!」

手の平に浮かんだガードを空中に浮かびゲームにでも出てきそうなモンスターが現れる。
いや、俺は一度それを目撃しており彼女はこのモンスターに炎とか出させていた。
俺はその時それをエンジェロイドではないかと疑った時がある。

「それはエンジェロイドなのか!?」
「アギ」

俺の問いには答えずに裸のまま俺に炎の弾を投げつける。いや、飛ばしてきた。

「うわぁぁぁ……」

本物の炎だ。
俺の体から肉の焼ける良い匂いと焦げる煙が一斉に溢れ出した。

確かに腹減ったけど自分の肉の焼き肉なんか食べられるわけがない。

「まさかあなたのその水銀もペルソナなのっ!?」

天城さんは俺の近くの水銀に怯えた。
よくわからん。
なんだ『ぺるそな』って?
確か仮面って意味だったか?
ただ怯えているなら肯定するしかないな。

「そうだ、これは俺のぺるそなだ!」

強がり。
はったり。
もちろんそれに乗るか乗らないかはわからない。

「……そっか、君もペルソナ使いなんだ。ならもっと早く殺さなくちゃ」

炎の弾が5発。
避ける隙、タイミング、すべてが俺にはなかった。
しかも今回はあの水銀は助けてはくれなかった。
やっぱりエンジェロイドでもぺるそなとかではないのか……?



◇◆◆◆◇



「はぁ、はぁ、はぁ……」

真っ黒焦げ。
桜井智樹は黒こげで倒れてピクリとも動かない。
2度目はあっさりと殺したのだ。
しかも裸を見られたのをきっかけとした混乱で。
真面目に殺そうとした時は殺せなくて、今回は事故の様なもので容易く。

こんなに火傷しているし死んでいると思う。
脈とかも測るどころか触れられそうもないので生死は確かめられないが。

「……着替えなきゃ」

混乱して周りが見えていなかった。
桜井智樹の死体を見つめて私はまだ裸であった事に気付きあまり死体を見ないまま制服姿へと着替える。

「それにしてもペルソナ使いが私達や足立さんの他にも居たなんて」

桜井智樹は既に死んだし脅威にはならないが、ペルソナ使いがこの島にうじゃうじゃ居るとしたら見過ごせない事だ。

「絶対に、生き延びてみせる」

私は桜井智樹の死をきっかけに、
人を殺すという事を知った。

それは生き延びられる可能性が伸びた嬉しさと人を殺した後悔が二重に満たされた。
このジレンマを糧に私は――帰る。


【F-7 民家/朝】

【天城雪子@ペルソナ4】
【装備:干将・莫耶@Fate/stay night】
【道具:支給品一式×2 ゼロの仮面@コードギアス 反逆のルルーシュ 9のPDA@シークレットゲーム-KILLER QUEEN- ランダム支給品×2】
【状態:疲労(中)】
【思考・行動】
1:PDAの首輪解除条件に従って行動する=皆殺し。
2:人は殺したいけど殺したくない。
3:花村君……、完二君……、みんな……。
【備考】
※足立戦終了後からの参戦です。
※桜井智樹を殺したと思っています。
※桜井智樹のデイパックの中身を回収しました。
※ペルソナはコノハナサクヤで、スキルは威力の大きいものほど体力を消費します。
※桜井智樹をペルソナ使いと認識しました。
※仲間と足立以外にもペルソナ使いが居ると推測をたてました



◇◆◆◆◇



「あっちぃんだよ!」

服はボロボロ、体のあちこちに怪我と火傷のあと。
今回だけは俺も死ぬかと焦った。
しかしこれも日常のおかげで助かった感じだ。
イカロスや会長、そはらの攻撃に耐え抜く力と経験がなかったら俺はおそらくこの破壊された真ん中で倒れて肉塊に変わっていただろう。
少し裸が見たいと欲を出した結果がこの様だ。

ゴキブリ桜井たる異名を持つが、まさかこんなところでもゴキブリ桜井の能力が出てしまうとは。

しかし、今回は100%天城さんだけが悪いわけではない。
80%は俺の責任と言える。

「俺は自重を覚えよう」

あ、でもエロに自重だけは死ぬまでやめない。
男として、これだけは守ろうと誓った。



【桜井智樹@そらのおとしもの】
【装備:月霊髄液@Fate/Zero】
【所持品:なし】
【状態:疲労(大)、全身に火傷や裂傷、背中を打撲、黒焦げ】
【思考・行動】
1:バトルロワイアルを打倒する。
2:エロは自重しない。
【備考】
※カオス戦(一回目)からの参戦です。
※月霊髄液は智樹を主人とし、意に従うようになりました。
※前原圭一、朝比奈みくる、御坂美琴、鳴上悠、ウルキオラ・シファー、音無結弦が殺し合いに乗っていると誤認しています(上記の者の名前は不明)。
※天城雪子のペルソナをエンジェロイドと認識しました



主催者のバカ野郎共に大いに抵抗して脱出するための素晴らしき仲間達 時系列 白色 の 最強
アケルソラヘ 投下順 騎神咆哮バーサーカー
朱より赤し 天城雪子 [[]]
学園黙示録 桜井智樹 [[]]
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