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「まったく馬鹿馬鹿しいな……」

B-3と4を繋ぐ橋を渡りコソコソと行動していた直井と直斗。
しかしルルーシュと奏と出会ってからは参加者の遭遇は0。
彼らはこのロワイアルの中でも参加者と出会った数は少ない方である。
とりあえず出会う参加者が居ないのにコソコソとする自分。
プライドの高い彼はそれが情けなく思い直井は呟いた。

「参加者と出会わない事は良い事なんじゃないかな直井君」
「一概には言えんな。仲間を増やせないという事もある」
「まぁそうだけど。ただたくさんの仲間は集めたいところだね」
「いや、仲間はそんなにはいらん」

仲間が増やせないと言ってからの否定。
直井の意図がわからなく直斗は考えた。
しかし直井の言った意味に辿り着けなかった。
それを察してか直井が直斗に解説を語り出した。

「さっきルルーシュと会ったがあいつも同じ考えなんじゃないかと思っている」

ギアスにかけられた記憶はない。
だが直斗から聞いたルルーシュの話で本質は自分と似ていると感じた。

「どういう事?」

頭の回る直斗だが今回だけはわからない。
仲間と危険な戦いをしていた自分は鳴上悠、花村陽介、里中千枝、天城雪子、巽完二、久慈川りせ、クマそして自分。
8人という大人数で戦っているのを彼は否定しているし、直井の言う死んだ世界戦線メンバーも大人数居る事をも否定したのだから。

「ルルーシュは僕達と一緒に行動しなかったという事さ」
「あれは僕達と2つにわけて枢木スザクさんを探す為で――」

直斗が言いかけた事を直井の声が遮った。

「信頼してないんだよ、僕達の事」
「は……?」
「元々僕だってあんなシャルルとかいう奴と関わりがある奴を信頼してないが……、協力だけは出来ると思ったんだろう
利用し合うって事だろう」
「……」

本当にそうなのか?
ではどうやって天使――立華奏――は彼の側に居る信頼を得たのか?
自分はよく天使は知らないが直井は彼女の事や考えなどわかる気はするが。
だが整理する事が出来なくて口にはしなかった。

「あと仲間が多すぎると本当に信頼出来る奴なのかわからない。本当は殺人者の演技かもしれん。お前は信頼しているがな、しかし隠し事は辞めて欲しいな」
「え……?」

隠し事。
それは直斗に自覚はあるし隠している事。
自分の性別の事だ。
男に成りきった自分を女だと知られているというのか。

「ち、違うんだよ直井君」

変態とかじゃないんだと言おうとしたが、直井は聞いてはいないみたいだ。

「そんなにそれは慌てる事なのか知らんがお前あの時何をしようとした」
「……ん?」

あの時。
直井は直斗がルルーシュ相手にペルソナを出そうとしていたのを目撃していた。
結局天使の介入で不発に終わった事だが……。







――――――――――





「ほぅ、ペルソナ……仮面か」

ただの人間だと思っていた直斗を特別な力を持つ人間の部類と知り、感心に近い感情が直井に沸き上がらせる。

「ただの少女だと思っていたがまさか本当に仮面なる力を持っているとは」
「ど、どうして?」

何気なくさらりと言われた言葉には自分の根本的な事を言い当てられていた。
いつからわかっていたのか。
もしかしたら最初から気付いていたのかもしれない。

直井文人。
彼の鋭さはまるでナイフの様に感じていた。
いや、ただのナイフではない。
コンバットナイフとでも言うのか。
直斗は彼が敵では無かった事に安心感を覚えていた。
自分を助けた鳴上悠達に頼もしさを感じていたとしたら、直井文人に対しては心強さを感じた。

「ふん。隠せているとでも?僕は神だ。それくらい見通せない神など紙でしかない」
「……」

よくわからない。
まるで空気を掴む様な不確かさ。
それもまた直井文人という人柄に思えた。




――――――――――





「でも直井君、脱出なんて出来るのかなって思うんだ……」
「さぁな、もしかしたら脱出なんて不可能かもしれないが、音無さんだけは死なせない」

音無結弦。
彼を動かす動力源になっている。
しかし、その動力源を失った場合彼は何をしでかすか。

まだ失われていない動力源。
しかし直斗の頼れる仲間の死を知らせる放送が橋で休めていた2人の耳に届く。





――――――――――





花村陽介。
巽完二。
他、自分は全く知らない12人の人間。

本来は100人全員と顔合わせているがそんなに覚えていられるわけがない。
微かに覚えているのだって数人くらいだ。

1人シャルルと因縁のあるルルーシュ・ヴィ・ブリアニア。
頭が少しトゲトゲした高校生らしき少年。
金髪の羽根が映えた(付けた?)少女。
青髪の少し人柄が悪そうな片腕を失った男。
覚えているのは少し印象が強かった人達で名前などは全員知るはずがなく、今挙げたルルーシュさん以外の3人は既に亡くなっているかも知れない。

1人1人の人生を歩んできた自分は主人公だと言える。
ただこの殺し合いでは自分は主人公(脇役)に過ぎない。
そんな事を考えてしまう。

「僕は……」

胸が締め付けられる。
僕なんかよりも強い2人は見事に6時間以内に亡くなったのだから。

「なんで僕は生き長らえて先輩達は……」
「白鐘に教えてやる、このゲームで生き残っている奴の特徴を」

彼は知り合いを失ってはいないはずなのに特徴なんかあるのだろうか?
落ち着く為の薬になればと半ば半信半疑で直井君の言葉を拾う。


「生き残った奴ら全員はただ――――」













運が良かったに過ぎないんだよ。












――――――――――





「運……、なんですかそれ……」

まるで今生きている事を否定されたみたいではないか。

「実力とかデイパックの中身とか……もっとたくさんあるでしょう!」
「……やはり運だよ白鐘」

見透かした、神の様な事を言う。

「実力があったって複数に負けたかもな、実力があったって更に上の実力者が居たかもな、実力があったって支給品が最悪だった。これは白鐘の言うデイパックの中身にも繋がるな。全て運じゃないか
僕と白鐘が近くがスタート地点だったのも運だな」

生きている事を否定された。
だって彼は既に死んでいるから。





――――――――――





「ただ僕はその運に抗う、運命にもゲームにも屈しない!」

生きている事を肯定された気がした。
だって彼は神なのだから。
自称でしかないとしても、彼にとっては神らしいから。

「音無さん、待っていて下さい」

最後の一言が無ければもっと格好良く決められただろうに。





――――――――――





「そろそろ行こうか白鐘、休憩は充分取っただろうからな」

直斗が落ち着いた表情から約5分。
直井なりの配慮であった。
自分も尊敬する音無を失ったらと考えたら同じ、いや立ち直れないかもしれない。


「うん、ありがとう直井君」

全てをさらけ出された気がした。
直井を理解出来た気がした直斗は好感に近い気持ちが上がっていた。






だが、結局は気がしただけ。

直井の1つの事だけはまだ晒して居なかった。



(白鐘は僕は殺しをしないと思っているみたいだが、相手が相手なら僕は殺しは止むを得ないと最初から思っているよ……)





【B-4 橋/朝】


【直井文人@Angel Beats!】
【装備:なし】
【所持品:支給品一式、ランダム支給品×3】
【状態:健康、ギアス】
【思考・行動】
1:音無さんと合流したい。
2:音無さん以外の世界戦線メンバー、直斗の仲間。
3:島からの脱出。この島に不吉を感じている。
4:とりあえず、ルルーシュに言われた通りに行動してやる。
5:止むを得ない場合殺しに躊躇いはない。
【備考】
※ユイが消える少し前からの参戦です。
※現在『枢木スザクを守れ』のギアスにかかっています。
ギアスの効果は、枢木スザクを見つけたときに発動します。



【白鐘直斗@ペルソナ4】
【装備:球磨川禊の螺子@めだかボックス】
【所持品:支給品一式、ランダム支給品×2】
【状態:健康、ギアス】
【思考・行動】
1:先輩方または戦線メンバーとの合流。
2:打倒主催者、多くの人を集めて島からの脱出。
3:直井と共に地図を端から探索していく。
4:今はルルーシュに言われた通りに行動する。
【備考】
※自称特別捜査隊に加わった後からの参戦です。
※枢木スザクの容姿を教えられました。
※現在『枢木スザクを守れ』のギアスにかかっています。
ギアスの効果は、枢木スザクを見つけたときに発動します。


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