※上記の広告は60日以上更新のないWIKIに表示されています。更新することで広告が下部へ移動します。

ナギの泣き声、慟哭が止み静まり返った病室。
ルルーシュ、奏、沙耶は小さなナギの背中を見て、それぞれ口を閉じていた。
みんな最初に見た死亡者だ。
ルルーシュは人の死に見慣れているとはいえ、驚きは隠せていなかった。

「ナギを落ち着かせたいわ」

沈黙を破ったのはナギの同行者であり、このゲームのイレギュラーである朱鷺戸沙耶であった。
沙耶には思惑があった。
そして、恐怖が近くから生まれていた。

「そうか」

その恐怖の根源が沙耶の言葉に反応を示した。
整った口や眉、眼。
仕草を含めその全てがつくりものであるかのような男、ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアであった。

今はまだナギからもそして自分からも遠ざけたい。
そんな感情が沙耶にはあった。

「天使、待合室で2人を待とう」
「……わかったわ」

無表情、無感情。
敵か味方なのか、彼女には奏という少女ですら信頼出来なかった。
彼女の目に映る世界が根本的に違う様なズレがある気がした。

(この2人、このゲームを物語とするならほぼ確実にジョーカー的役割をあてがわれる
ゲームを加速させるか、ゲームを終わらせるか。どっちか極端な方へ……)

沙耶の眼には協力する為に力を貸すか/反抗する為に力でねじ伏せるか。

自らの手に爆弾のスイッチが握られている、そんな予感がした。




病室をルルーシュ、奏の順で歩いて出てきた。
ルルーシュ、は顎に手を伸ばし思考を巡らせていた。
自分が動かす絶対勝利のチェスの采配をシュミレーションしていくように。

「――ッ」

だがどうしても1つのポーンが邪魔をするのだ。
ノーマルなチェスには自分、相手の陣地に8駒ずつ存在している。
が、沙耶が9駒目のポーンとなり常識が覆されている。
圧倒的不利を1人で跳ね返すエリア11の戦士、枢木スザクの様に邪魔であり、必要な駒でもある。

「ルルーシュ大丈夫?」
「……あぁ、気にするな」

奏が顔を覗き込んでいた。
自分の事など見ているのか疑わしいものだったが、そんな彼女からも指摘されるのが驚きであった。

「お前は俺の味方か?」

彼女に聞いた。
ルルーシュからも奏からも同行者と区分されていて、それ以上の2人の関係は皆無であり、沈黙の掟になりつつあった事を、プライドの高いルルーシュ自らそれを問いかけた。

「ルルーシュが私の味方である限り……」

言葉は続かなかった。
本来はこれ以降も言葉が続いたのか、それともこの言葉で終わりなのか。
心のうちは奏の中。
答えはルルーシュにも、監視している主催者側にも伝わらない。




「ぅう、……こんな現実、あんまりなのだぁ」

決意を持ったにしろ彼女は13歳。
あまりに無力、儚い。
いや、どんな人間さえ無力なのだ。
どんなに力を持っても現実の唐突さや理不尽さ、運命からみたらあってないようなもの。

「ナギ……」

見守る彼女は立ち上がる事を祈るだけであった。

今はまだ私が見ていてあげるから――。

しかし、時間は待たない。
イタズラのトリックは内側から。
徐々に無力なナギを見守っている無力な沙耶に対して浸食していた。




「――朱鷺戸沙耶」

後ろから声がした。
それは先程退出したルルーシュ・ヴィ・ブリタニア声。
後ろには立華奏の姿もあった。

「ハンドソニック」

瞬間、奏は沙耶の首元に刃を当てた。
体は奏の細い腕の力でがっしりと押さえつけた。

積んだ!?
沙耶は自分の弱さに唇を噛んでいた。

「な、なにしているのだお前達!?」

涙目で視線は歪んでいたナギ。
しかしはっきりと見た彼らの目はナギを心配そうに見た『目』でありナギはますますわからなくなった。
自分と沙耶を裏切りに殺しに来たのではなかったのだろうか?

「俺達はお前を助けに来た」
「あなたは今とても危険な人物の目の前にいるわ」
「そ、それは沙耶の事か……?」

2人は沈黙した。
それは肯定の意味と取れた。

「私が名簿に名前が無いからなのかしら?それはさっき話したじゃない」
「お前は何者だ」
「だから私はッ――」

「ねぇ、『学園革命スクレボ』って漫画知ってるよね?」

奏の手には漫画が握られていた。
ごく普通の単行本の漫画だ。
漫画が大好きなナギには聞き覚えのないタイトルではあったのだが。

「今度は私から聞くわ。あなたは何者ですか?」

沙耶の顔にいつもの余裕はなかった。
青ざめた顔。
この2人は自分が偽名であることをこの病室を去った後に知ってしまっていたのだ。




「なんの本を探しているのルルーシュ?」

2人と別れ、待合室に入るなりルルーシュは本を漁っていた。

「いや、少しでも時間は無駄には出来ないからな。怪我した時に処置する方法の本がないか確認しただけさ
ここにずっと籠りっきりなんて出来ないし、道具も限られているしな」

そういってルルーシュはパラパラと本を捲りデイパックに本を厳選して入れていた。

「真面目なんだねルルーシュは」
「お前が怪我した時は助けてやらんでもないぞ」
「ルルーシュなら助けてくれるよ、優しいから」

『お前に俺のなにがわかるんだ』
そう言いたい言葉を飲み込んだ。

別に喧嘩して言い争いをするつもりは毛頭無かった。

「♪~♪~」

奏は呑気に鼻声で歌いながらルルーシュが目も向けなかった棚から漫画を手にしていた。
本当に殺し合いの最中なのを理解しているのだろうか。
彼が彼女の頭が大丈夫なのか考えながら本を探していると、歌が終わったわけでもなく急に不自然に途切れた。

「ルルーシュ、金髪の彼女名前なんだっけ?」
「金髪?さっき会った2人か?……って両方金髪だぞ?」
「そうだったね」

ルルーシュが何を言うかと思えばと口にしようとした時。

「少し大きい方の子」
「確か朱鷺戸沙耶だな」

敵視している彼女の顔を思い浮かべ拳を握りしめていた。

「彼女、偽名かもしれない。そんな名前の人物存在しないかもしれない」



「なんだって、沙耶……?」

沙耶は居心地悪そうな顔をしていた。
あんなに懐いていたナギもショックを受けていたのだ。
とても心が痛かった。



最悪な方向へ物語が進んでいた。


【B-2 病院/朝】


【ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア@コードギアス 反逆のルルーシュ】
【装備:デリンジャー2/2@現実】
【所持品:支給品一式、デリンジャーの残弾10/10、ランダム支給品×2、病院で集めた医療器具、怪我の処置本】
【状態:健康、覚悟】
【思考・行動】
1:沙耶を……?
2:スザクを優勝させる。
3:2のため利用できる人物は利用し、無用な人物は殺害も辞さない。
4:天使、沙耶、ナギと行動する。
5:島の西側を探索し、24:00ごろに南側の街であの二人と合流する。
【備考】
※死後からの参戦です。
※ギアス制限あり。人の目を見て3メートル以内。『死ね』や『自殺しろ』の命令は無効です。
※白鐘直斗の知り合いの名前を記憶しましたが、今のところ探す気はないようです。



【立華奏@Angel Beats!】
【装備:なし】
【所持品:支給品一式、ランダム支給品×3、学園革命スクレボ@リトルバスターズ!】
【状態:健康】
【思考・行動】
0:沙耶を……?
1:結弦を探す。
2:ルルーシュ、沙耶、ナギと行動する。
3:ルルーシュの言動に注意。
【備考】
※最終話直前からの参戦。
※ハーモニクス(コピー能力)のみ制限。



【三千院ナギ@ハヤテのごとく!】
【装備:クリュサオル(chrysaor)@そらのおとしもの】
【所持品:支給品一式 大量のエロ本@そらのおとしもの 目安箱@めだかボックス 水@現実 ジュース@現実 角砂糖@現実】
【状態:悲しみ、決意、ギアス】
【思考・行動】
1:沙耶……?
2:ルルーシュを信じる。
3:ゲームを終わらせるのだ。
4:マリア……。
【備考】
※アテネ編直前からの参戦。
※ある程度の参加者の特徴を知っています(基準は今までハヤテのごとく!の原作、アニメ、劇場版、OVAでパロディまたは伏せ字にされた事のある作品のキャラクターが該当します)
※『信じろ』とギアスをかけられました



【朱鷺戸沙耶@リトルバスターズ!】
【装備:沙耶の拳銃(7/7)@リトルバスターズ!】
【所持品:なし?】
【状態:健康】
【思考・行動】
1:この状況を……?
【備考】
※首輪をしていません。
※名簿に名前が載っていません。


【学園革命スクレボ@リトルバスターズ!】
普通の漫画。棗恭介の愛用の漫画でもある。物語のヒロインの名前が『朱鷺戸沙耶』であり、沙耶の偽名もこの漫画のヒロインから取っている。



102:翼ある銃 時系列 096:シャングリラ
106:かぜ~breeze~ 投下順 108:Big mouth
102:翼ある銃 ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア [[]]
立華奏 [[]]
三千院ナギ [[]]
朱鷺戸沙耶 [[]]
|