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「へっへー、俺はそんな簡単にこの橋は通らせないぜおっさん」

橋に待ち伏せをしている男が居た。
身長が高く、体も大きく、金髪でどこか西洋劇を傍観させるカウボーイの様な帽子を被った男だった。
名を手塚義光といい、自分では会社員とは言ってはあるが本当かどうかはわからない。
明らかに会社員とはかけ離れた姿をしている。

そして手塚の手には大きな剣が握られてある。
楽しそうな表情。
誰が見たって絶対にゲームに乗っているとわかる男だった。

「そこをどけ。怪我なんかしたくなかったらな」

普通はこんな男を見たら怖じ気づいてその場で震えるか、腰を抜かしてその場で倒れるか、一目散に逃げるなどをする人が多数であろう。

しかし、この対峙している男は違った。
彼は元傭兵であり、こんな男やそれ以上の男と戦ってきた。
高山浩太はこの目の前の手塚義光に負けないと絶対の自信を持っていた。

「いや、やっぱり退く必要はない」

高山は自分のスタンスを思い出す。
20億円なんか要らず、ただ首輪を外してゲームから脱出出来ればそれで良い。

だがそれは出来ないみたいなので参加者全員を殺す必要があった。

「さぁ、かかって来い」

高山は手塚と本当に相反する様に拳銃を持っていた。

「やるってんなら……」

手塚は勢いよく走り浩太目掛ける。

「――やってみなっ!」

手の中の剣はまるで空気や風を切り裂いている様な速さである。

だが高山は動じない。
剣が振るわれ、腹目掛けての斬撃。

高山は数歩急に後ろに引く。

「速いなっ」

手塚に大きな隙が生まれる。
高山はその瞬間を見逃すはずがなかった。

――バキュン!

一発の銃声が鳴る。
もし近くに鳥がたくさん止まっている木があれば全羽が飛び出して逃げるくらいの音の大きさ。

「へっ、運は俺に味方したってね」

手塚が銃が撃たれる瞬間、たまたま崩れた体制になった時に心臓の位置にあったのが大きな剣の柄に当たっていた。
しかも、あと少し下に銃弾が当たっていたら手が使えなくなっていただろう。

1つの偶然が2つの奇跡を起こしていた。

「次は当てる」

高山が次の弾の安全装置を外す。
次はその一瞬の隙を付いてくる手塚。

「なっ!?」

そんな短すぎる隙を狙う者だと今まで見たことなかったから、逆に対策がわからなくなっていた。
熟練者はスタンダードな相手には『慣れ』で通用するが、
逆に初心者はスタンダードな相手には弱いが、『慣れ』がないぶん色々な異常をあの手この手と考えられる。
つまり熟練し過ぎた腕が仇になったのだ。

「俺は一瞬すら呼吸する間も与えねぇ」

次は手塚の剣が高山の心臓を狙う。
だが咄嗟に銃を握っていない左手で心臓を守る様に胸の真ん中の辺りに手を抑える。

高山は知っていた。
一般では心臓は左にあると言われてはいるが、実際は左寄りになっているというだけで本当は真ん中に心臓がある事を。

その左手には高山が偶然付けていた指輪があった。

その指輪から赤い炎が燃えており、それが心臓を狙う剣を止めていた。

彼には手塚とは逆で2つの偶然で1つの奇跡を起こしていた。
まずは嵐属性の赤い炎を発生させるボンゴレリングが支給されていた事。
もう1つは高山浩太という男にはたまたま嵐の死ぬ気の炎が流れていたのだった。
その2つの偶然が、心臓を守るという奇跡が起こった。

そこで初めて2人は相手側に興味を抱く結果へと繋がったのだ。

「なかなかやるなお前。若いのに大した判断力だな」
「あんたは年を感じさせなかったぜ」

両者共武器を下ろす。
戦いは終わった事を告げていた。

「俺は手塚義光ってんだ。あんたの名前は?それとただの一般人じゃないだろあんた」
「高山浩太。そしてお前の言う通りただの一般人じゃない。いや今は一般人だが元傭兵だ」
「いやー、こんなご時世に元傭兵ね。怖い世の中だねぇ」

皮肉が混ざっている様に笑う手塚。
それを何とも取らずに聞き流す高山。

「怖い世の中なのは今じゃないか?」

高山は自分の首を親指で指差す。
そこには無機質な爆弾首輪が巻かれている。

「そうだな。ははっ」

バトルロワイアル。
確かに今が怖い世の中の象徴であった。

「高山さん。俺と協力しないかい?」

支給されたタバコに火を付ける手塚。
高山は考える素振りを見せてはいないが、だが脳みその中では深く考えていた。

「協力を要求したその理由を問いたい」

決断して出した結論は役立たずか役立つかを審査する。
そういう事だった。

「試そうって魂胆かい。まぁ良い試されるとするかい」

手塚は高山とはここでも逆で考える素振りを見せる。
あえて見せているだけかもしれないが。

「敵と戦う時には何より強いのは最強の武器以外でなら何が必要か?罠か支配力か行動力か運動神経か口達者な言動か?どれでもない」
「ほぅ。ならお前の答えはなんだ?」
「数に決まってんじゃないか。数あればどれも倍なんだぜ」
「なるほどな」
「それにバトルロワイアルの参加者がロボットじゃなく生きた人間ってのも生き残るキーだぜ」

手塚はタバコの箱からタバコを1本だけ出し高山へ向けながら持論を述べる。

「人間は生物である以上睡眠やトイレをする時の見張りだって必要だぜ高山さん」
「どうやら俺が考える以上に有能らしい」

高山がタバコを1本手に取り手塚がそれにライターで火を付ける。

「だがいつ俺がお前を殺すかはわからないぞ?」
「それはお互い様ってね」

2人は馴れ合うわけでもなく、ただ肩を並べ橋を渡りはじめた。

―――――

この2人のタッグは誰が相手でも絶対に強力と認められるだろう。
その2人が協力をしてしまった。
このバトルロワイアルは着々と破滅の未来へと向かって行っている様であった。



【F-1 橋/未明】

【高山浩太@シークレットゲーム-KILLER QUEEN-】
【装備:ブラックホール14/15@ペルソナ4】
【所持品:支給品一式 ブラックホールの弾丸30/30 嵐のボンゴレリング@家庭教師ヒットマンREBORN! ランダム支給品×1】
【状態:健康】
【思考・行動】
1:首輪を外す為優勝する。
2:手塚と協力し参加者を殺害していく。
【備考】
※本編開始前からの参戦です。


【手塚義光@シークレットゲーム-KILLER QUEEN-】
【装備:舞の剣@Kanon】
【所持品:支給品一式 タバコ10箱@現実 ライター3本@現実】
【状態:健康】
【思考・行動】
1:優勝する為全参加者の殺害。
2:高山さんと協力し参加者を殺害する。
【備考】
※本編開始前からの参戦です。


【ブラックホール@ペルソナ4】
白鐘直斗の最強の装備武器。ゲーム中では高確率で全バッドステータスを付着させる効果がある。このロワオリジナルで装弾数15発(原作では不明)。

【嵐のボンゴレリング@家庭教師ヒットマンREBORN!】
ボンゴレの嵐の守護者に渡される嵐属性のボンゴレリング。嵐属性の死ぬ気の炎が流れている人物のみ、嵐の炎を出す事が出来る。

【舞の剣@Kanon】
大きな剣で川澄舞が魔物と戦う時に使用される舞愛用の武器。

【タバコ@現実】
普通のタバコ。

【ライター@現実】
火を付ける普通のライター。


022:生徒会の一存 時系列 013:汚染残留
015:闇に濡れたCatastrophe 投下順 017:破面の告白
START 高山浩太 044:傭兵とリフレイン
START 手塚義光
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