「ったく、どうなってんだよぉ!!!」
臆病な声が、ただ広いだけの教会内に響き渡っている。
声の主はただの高校生。
ついさっき目が覚めたが、彼はまだルールを理解できていないようだ。
彼の名前は花村陽介。
デパート「ジュネス八十稲羽店」店長の息子で見た目は、ヘッドホンをつけているただの高校生。
ただ、ペルソナを使用できると言う以外は────
(どうすればいいんだよ!?)
彼の頭の中は、混乱しきっている。
ついさっき、目の前で、3人が殺されてた。
二人は何もしていないのに、殺された。
もう一人は、勇敢に立ち向かって死んだ。
そして、勇敢に立ち向かって殺された男の腕は奇妙に変形していた。
つまり、化け物みたいな奴が普通にいるということだ。
デイパックからはみ出ているのは、木製の野球のバット。
一目見るだけで分かる。─────これで、人は殺すことは不可能に近い。
ガタン
彼から見て、背後。
そこから奇妙な音が聞こえた。
戸惑う、彼の前に現れたのは青髪の男。
男の腹部にはパックリと穴が開き、片腕は無かった。
──────つまり、もうこの近くで、殺し合いが起きている
「おい、アンタ!!!何が起きたんだよ!!!」
だが、彼の返答は意外なものだった。
「うるせぇ。ガキ。」
青髪のリーゼント頭の男は、花村陽介の頭を鷲掴みにする。
花村陽介は理解できていない。
男が、何故、腹部に穴が開いているのに生きているかと言うこと。
そして、自分が今から何をされるかと言うことと。
もう一つ、今から、何が起きるかと言うことと。
声すら出せなかった。
男の手の平がわずかに光る。
そして、花村陽介の上半身は閃光に包まれていく。
【花村陽介@ペルソナ4 死亡】
―――――
下半身だけとなった、花村陽介の死体。
破面の能力。虚閃(セロ)によって、上半身は吹き飛ばされている。
花村陽介を殺した男───元第6十刃(セスタ・エスパーダ)グリムジョー・ジャガージャック。
(黒崎一護は何処にいやがる?)
黒崎一護。死神代行。
現世進行の際に、付けられた傷の跡は彼の身体に刻み込まれている。
グリムジョーにとって、黒崎一護と決着をつけないと気が済まない。
「貴様、何故この少年を殺した?」
教会の影から、青いドレスを着た少女が現れる
金髪の少女。名前は――騎士王アーサー・ペンドラゴン。
片手には、自分の斬魄刀を持たない死神が使う斬魄刀、浅打。
「死神……じゃねぇな。」
「何故だと聞いている。」
まだ誰も知らない。
今から始まる戦いが、史上最悪のシナリオを引き起こすということに。
【C-2 教会/未明】
【グリムジョー・ジャガージャック@BLEACH】
【装備:不明】
【所持品:支給品一式 ランダム支給品×3】
【状態:健康】
【思考・行動】
1:手当たりしだい、参加者を殺していく
2:黒崎一護と決着をつける。
【備考】
※片手が無い時期からの参戦です。
※虚閃(セロ)は半日に一発と言う制限です。(本人は気づいていません。)
【セイバー@Fate/stay night】
【装備:浅打@BLEACH】
【所持品:支給品一式 ランダム支給品×3】
【状態:健康】
【思考・行動】
1:士郎を保護する。
2:何故……!?
【備考】
※参戦時期は他の書き手さんにお任せします。
※Fate/Zeroのメンバーが参加していることに気づいていません。
※花村陽介の遺体はC-2教会に放置されています。(下半身のみの状態)
※花村陽介の支給品一式は虚閃(セロ)によって消し飛ばされました。
※教会の一部が吹き飛びました。
【浅打@BLEACH】
自らの斬魄刀を持たない下級の死神に渡される、名前のない斬魄刀。
【木製のバット@現実】
硬式野球用の木製バット。
最終更新:2012年12月28日 10:28