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そりゃあ、いきなりのバトルロワイアルは理不尽に急だがな。
世の中の異常に慣れてきたといっても限度があるだろ。
閉鎖空間、終わらない夏休み、涼宮ハルヒの消失。

と今まででも涼宮ハルヒと関わってきただけでたくさんの非日常に巻き込まれ、耐久力は付いた。
だが自分の生死に関わる事なんかに慣れているほど俺は心は広くない。

というかなんなんだこの世界は?

それともハルヒがこれを望んだ結果か?
そんなバカな話があるか!

それに何故彼女、『朝倉涼子』がこのバトルロワイアルに絡んでいる?

「あぁ、わからん……」

無い頭を使うべきではない。
頭が痛くなり、疲れるだけだ。

「つーかここでもキョンかよ!?」

いや確かに明らかに本名じゃない名前もたくさんあったよ?
バーサーカーとかC.C.とか一方通行とか。
でも俺の『キョン』って明らかにしょぼいだろ!
せめて『ジョン・スミス』とかなら格好良いけどさ。

整理しよう。
親友に定着したアダナの『キョン』をここでも名乗らなくてはいけないらしい。
本名言ってもこの名簿がある限り信じてもらえないのだから。

「はぁ……。まぁ俺の本名とか期待はしないけどさ」

名簿をしまい込み、そのままデイパックを担ぎフラフラと歩く。

SOS団の誰かに会えれば。
特に事情を知っていそうな長門か古泉だとなお心強い。

本当にバトルロワイアルなんか始まってんのか?
また夢とかパソコンの世界とか閉鎖空間とかいうオチじゃないのか――ってウワッ!?

ここで俺は知らない女の人とぶつかってしまう。
これがラブコメの始まりだった――となればどんなに嬉しい事か。

―――――

「なによ、あんた!ちゃんと前向いて歩きなさいよ!」

中学生みたいな人に説教されている俺。

いやはや格好悪い。

「ちゃんと聞きなさいよバカ!」
「ぐはっ!」

蹴られてしまった。
初対面の人なのに。
ただ俺は年上だからキレたりはしない。

ツインテールで子供っぽい顔。
可愛らしい高い声で身長は低め、胸は……朝比奈さんと比べたら天と地ほどの差がある。
それこそ、絶壁!まな板!ピンポン球!塗り壁!ブラ要らずの貧乳!

「死ねっ!」
「うわぁ!?」

冗談にしろ、バトルロワイアルが行われている中で「死ね」は冗談きついぜ。

―――――

「私はニンフよ」
「いや子供居る体には見えないぜ」
「妊婦じゃなくて電子用エンジェロイドタイプβのニンフよ!あんた地蟲(むし)のクセに生意気ね!」

これはハルヒ並みに濃いキャラクターだな。

「エンジェロイド?……虹色の羽根があるがそれはコスプレじゃなく本物か?」
「当然じゃない。これはあなた達地蟲にはない物なんだからね」

偉そうな態度だがそんなに偉いのか?

というか宇宙人、未来人、超能力者、そして第4の異常者の未確認生物(エンジェロイド)まで俺は出会っちまったのか。

しかし、こうなると本当にハルヒがバトルロワイアルを望んでいたのかいなかったのか怪しくなるな。
ハルヒが聞いたら喜びそうだ。

「あんたの名前は?」
「俺か俺の名前は……」

本名を言おうとしてやめた。
名簿の名前で名乗らなくてはならなかったな。

「キョン」
「はぁ?……バカ?」
「しょうがないだろ!」

自分の名前がキョン扱いをされた事を説明する。
いや、されたも何もみんながキョンとしか呼ばないからだけだけど。

「あんた苦労人ね」

お前も原因入ってるからなー……。

「キョン!?」

と急にニンフが俺を押し倒す感じになる。

押し倒されてニンフの吐息が当たるぐらい近付いていて、俺は恥ずかしくてじたばたしてしまう。
上のニンフの反応は右手の人差し指で『シーッ』ってしている。
顔を上げると、その理由がすぐにわかった。
誰かの人影が向こう側から来ていたのだった。
ただ顔を上げるとニンフの小さい胸が頭に当たってしまっていた。

「…………」
「な、なにしてんのよ!き、キョン!頭下げなさいよ」

強制的に頭を下げられる。地面に顔を叩きつけられながら今見た少女を思い出す。
黄色いリボンが特徴である女の子であった。
弱々しく臆病そうな子、どこか朝比奈さんを傍観させる。

「あの子は話し合えそうじゃない?」
「ニンフもそう思うか。よし、じゃあ話しかけてみるか」

ニンフの手を退け、俺が一回ごろんと転がり立ち上がり彼女に近付いた。

「あんたも参加者かい?」
「ひっ!?」

いきなり俺が現れたせいで驚かせてしまったみたいだ。
この子が普通の子だったら良いんだけど。

「怖がらなくて良いよ。うーんと……。ほら深呼吸〜」
「すぅ、はぁ。すぅ、はぁ」

お腹に手を当て、1回2回と深呼吸をする。3回の深呼吸でようやく落ち着いたらしい。

ハルヒに絡まれた朝比奈さんみたいで可愛いな。

「どうやら落ち着いたね。じゃあそんな君にマフィンをあげよう」
「あ、ありがとうございます」

少女はマフィンを手に取り、一口小さい口でそれを食べる。

「あっ、おいしいですよ」
「そう?そりゃあ良かった」

マフィンをデイパックに戻すと……。

「キョン!私それ貰ってない!」
「おわっ!?ニンフ居たのか!?」
「居たわよ!」

マフィンをニンフが引ったくり、顔を赤くする。

「私、お腹空いたから」

そう言いながらマフィンを摘んでいた。

「?」

デイパックに食料が支給されているはずなんだけどな……。
何故マフィンを引ったくって顔を赤くしてマフィンを食べているのかわからない。

「ぅん、おいしい」

単に喧嘩してた俺からマフィンを取ったから恥ずかしいのか?
気にしなくて良いんだけどな。

「私は姫萩咲実です。キョンさんにニンフさんよろしくお願いしますね」

彼女はどうやら会話で名前を聞いていたらしい。
よくキョンとかニンフなんて名前信じられたな。

―――――

名前。
そう名簿である。名簿を見てカタカナの短い名前だったからキョンもニンフも記憶出来ていたらしい。

「え?姫萩さんの知り合いってこの島に居ないんですか?」
「はい……。でも仲のよい親友に殺されたりすると嫌だったから逆に良かったかもしれません」
「確かに……」

というか俺は主催者にすら既に知り合いなんだが……。

「でも感謝している人は居るんですよ?」
「え?」

知り合いは居ないのに感謝している人?

「キョンさんです♪」

女の子はよくわからん。
隣のニンフは赤い顔のまま俺の背中に指を食い込ませていた。

……痛い。
なんで俺こんな事されてんだろうな。
ただ格好悪くて声に出さない、そこだけ格好付けていた。

ずっとつねりっぱなしのニンフの手は果てにツメを立て始め、時間が経つにつれそれがどんどん深く入り込むのであった。



【D-6 街/未明】

【キョン@涼宮ハルヒの憂鬱】
【装備:なし】
【所持品:支給品一式 マフィン@リトルバスターズ! ランダム支給品×2】
【状態:健康】
【思考・行動】
1:ニンフと姫萩さんと行動。
2:SOS団と合流。特に長門か古泉と合流したい。
【備考】
※涼宮ハルヒの消失終了後からの参戦です。
※ニンフと咲実の気持ちに全く気付いていないです。


【ニンフ@そらのおとしもの】
【装備:なし】
【所持品:支給品一式 ランダム支給品×3】
【状態:健康】
【思考・行動】
1:キョンと姫萩さんと行動。
2:キョンのバカ……。
【備考】
※カオス戦(1回目)からの参戦です。
※キョンに対して色々な気持ちが生まれ始めています。


【姫萩咲実@シークレットゲーム-KILLER QUEEN-】
【装備:なし】
【所持品:支給品一式 ランダム支給品×3】
【状態:健康】
【思考・行動】
1:キョンさんとニンフさんと行動。
2:キョンさんの事気になる……。
【備考】
※本編開始前からの参戦です。
※キョンに対して色々な気持ちが生まれ始めています。



【マフィン@リトルバスターズ!】
三枝葉留佳の手作り。


018:バトルロワイアル狂奏曲 時系列 031:歪曲スル正義
019:俺の救世主さま 投下順 021:LIttle Busters!
START キョン 053:かみのおとされもの(前編)
START ニンフ
START 姫萩咲実
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