イヴァースシステム

【用語名】 イヴァースシステム
【読み方】 いばーすしすてむ

【詳細】

イヴァースとは、EVERyday magnetic-field-dependent SElf-defanse Systemの略称で、強力かつ広範囲の磁場形成装置を用いた自己防衛システムの名称である。
火星のテラフォーミングの際に発生した、生物に有害な微粒子(マーズレイ)を防ぐために開発されたシステムであり、AGEシステムによって収集された火星周辺の環境データとヴェイガンが所有していたEXA-DB内のデータを組み合わせて完成させた。

マーズレイは原子レベルのナノマシンの残骸が突然変異したもので、いかなるフィルタでも防ぐことができない。その上、一度体内に入ると外に出ずに蓄積し、体内含有量が一定を超えると死にいたる難病であった。
ヴェイガンで支給されている錠剤は体内にあるマーズレイを一時的に抑制するだけのものであり、それだけでは根本的な解決策にはならなかった。それがヴェイガンの地球侵略の要因となっていたのである。

火星の磁場は地球に比べて弱いため、磁気嵐が発生しやすい。磁気嵐によって宇宙空間に吐き出されたマーズレイは、太陽風によって火星軌道上にあるコロニー郡に運ばれるため、それを防がない限り根本的な解決には至らない。
そこでプロジェクトチームが目をつけたのが、ガフランなどに採用されている電磁装甲であった。部分的にでも地球レベルの磁場を発生させることが出来ればマーズレイの流出を抑えることが出来ると考えたのである。

イヴァースシステムは、火星の地表にある送電システムと火星軌道上に配置された無数のガフランマーズフェザーによって構成されている。
宇宙天気予報で磁気嵐の発生が予測されると事前に送電システムを稼動させ、軌道上に待機している複数のマーズフェザーに送電する。電力を受けたマーズフェザーは磁場を展開させ大規模な防御壁を形成、太陽風を防ぐ仕組みとなっている。
MSであるマーズフェザーは磁気嵐が発生する地点に迅速に移動できる機動力があるため、太陽風の吹く方向が急激に変わってもそれに対応することが出来た。

このシステムの開発にはフリット率いる火星環境改善プロジェクトが関わっており、後にその功績を認めたヴェイガンによってフリットの像が建立・進呈されている。