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没入型「風覚」ディスプレイドーム


2007年5月22日




納品&組立の為、金沢工業大学へ出張してきました。




研究室には小坂氏がこれまでの研究で使用してきた設備が設置されていました。
この設備では、各ファンの距離が均等に配置されていなかったり、ファン稼動時に振動してしまったりするという事で、その問題点を改善するのが、今回製作したドームの大きな役割となります。

到着後、すぐに組立作業に取り掛かりました。



授業の合間を縫って駆けつけていただいた小坂氏と共に構造体を組み、天幕を取り付けました。




無事、ドームの組立が完了しました。
ファンを全部取り付け、実際にファンをまわしてみたかったのですが、現状、まだファンを購入していないとの事で、残念ながらそれは実現しませんでした。

自身の活動とも強い関連性のあるこの研究に期待し、今後も良きパートナーとして協力し続けていきたいと思います。


2007年4月20日


今年1月下旬に、注文を受けてから製作を進めてきた没入型「風覚」ディスプレイドーム。
4月に入り作業を再開し、まず手をつけたのが、仕様が確定していなかったドームを支える台座部分は、このように仕上がりました。




カメラの三脚用のパーツに取り付ける仕様です。




また、新たに映像合成用のグリーンスクリーン専用天幕の製作も依頼されました。
ファンを取り付けるジョイントの開口部分に合わせて開口部を作り、構造材とジョイントを結合するボルトのあまりを利用して専用天幕を取り付けるデザインとなりました。

ようやく完成しました。


2007年3月20日


金沢工業大学の小坂氏が3月15日・16日に行われたインタラクション2007にて、研究について発表しました。

さらに、映像合成システムへの応用も考えられる。たとえば役者を森の映像に合成するとする。いまは環境光の映りこみをCGで再現できるが、同様に、風による服や髪のなびきを再現できるかもしれない。現在は手作業で、扇風機などを用いて風のなびきを起こしている。だがこのシステムを使えば、より自然な形で風による動きを再現できるかもしれないという。 (記事詳細

このような可能性を秘めた研究のお手伝いが出来て光栄に思います。2月中旬以降、ワンコドームの製作が忙しく、一時中断しておりますが、4月より製作を再開いたします。


2007年2月11日




各部材の成形がほぼ完了しました。




次の作業に入る前に、構造体を部分的に組んで実際にファンモーターをまわしてみました。




▲ドーム内側から見た様子



▲ドーム外側から見た様子




特にぶれたり、振動音が出ることなく、順調に回転しています。
残す作業は、三脚ジョイントの取付部の製作と仕上げのヤスリがけとなります。


2007年2月6日


各部材のデザインが決まり、構造材の製作に取り掛かりました。
切り出した竹を乾燥させ、各構造材のサイズをある程度あわせた状態にまでしてから、直接火であぶる乾式法による油抜きを行いました。




しばらくあぶると表面に油が浮かんできます。その油をすばやく拭き取ると
表面に艶が出てきます。
油抜きによって、見栄えが良くなるだけでなく、保存に耐え工作がしやすくなる他、防虫・防カビなどの効果もあります。




その後、幅・厚さなどを調整し、ジョイントとの接合部の穴を空けました。



2007年1月31日


ジョイントとファンの取付け方法を検証しました。
その方法として検討したのが次の4つです。



1.ジョイントをファンの吸込・吹出口の間の窪んだ円周部に挟みこんで取り付ける。

⇒ 分割することで強度低下と、ファンの付け外しに多少難が出てきてしまいます。(たくさんのファンを一度に外すと構造体が崩れてしまう。)また、見た目がスッキリする事を想定していましたが、吸込口側のねじ穴を利用する為、3と同じような印象です。




2.ジョイントをファンの吹出口側から取り付ける。(ファンがドームに外接)

⇒ 安定性・付け外しのしやすさ・外観が良いバランスです。ドーム内部にファンが迫り出さないのも美点です。




3.ジョイントをファンの吸込口側から取り付ける。(ファンがドームに内接)

⇒ 安定性・付け外しのしやすさは良いのですが、ドームの中にファンが迫り出してしまい、ドーム内が狭くなってしまデメリットが発生します。


4.その他として、ファンのアルミ代キャスト自体をジョイントの躯体とするデザインも検討しました。

⇒ シンプルですが、ファン交換時に構造体が崩れてしまう為、却下しました。


いずれもジョイントをつけた段階では、振動の問題はありませんでした。
以上のような考察から、2.ジョイントをファンの吹出口側から取り付ける(ファンがドームに外接)方針で引き続き作業を継続していきたいと思います。



2007年1月25日


1月中旬、金沢工業大学で助手をしている小阪崇之氏から、研究に必要なドーム骨格の製作依頼を受けました。

全方位に送風機を設置したドーム内に入ることにより、「台風の風」を再現したりすることが可能になるシステムを目指しているとの事で、以下の条件が提示されました。

  • 半径1m
  • 頂点数が42ヶ所のジオデシックドーム(正20面体球の1辺を2分割したジオデシック球)
  • 各頂点に約1kgのファンモーターを取り付ける。
  • 最下部は人が入れるように開ける。
  • 数本の市販の三脚で固定できる。

日球ドームを設営する際、最も心配するのが天気ですが、ことに台風の驚異的な力には何度も泣かされてきた事もあり、このドーム製作の依頼に強い関心を抱きました。

また今までに製作したことのない42頂点・2分割ドームに挑戦できる絶好のチャンス。創作意欲は高まるばかりです。早速、2分割ドームの構造材比を算出して、日球ジオライトの構造体で試作をしてみました。




3分割ドームと比べるとシンプルな構造ですね。部材数を比較してみました。

2分割ドーム 3分割ドーム
構造材 2種類(小)60(大)60 3種類(小)60(中)90(大)120
頂点数(5角形:6角形) 42(12:30) 92(12:80)


ファンモーターはかなり強力なものを使用するとの話でしたが、検証用に同じタイプのものを送っていただきました。



実際にまわしてみると確かにかなり強い風が発生します。これを約40ヶ所に取り付けて再現する台風は、どんなものになるのでしょうか?
試行錯誤を重ねながら、じっくりと取り組んでいきたいと思います。