「3分」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら

3分」(2006/11/23 (木) 00:27:35) の最新版変更点

追加された行は緑色になります。

削除された行は赤色になります。

数時間前、俺はローティスに付いていくことを決定した。 その後、アリスもくっついてくることになった。 しかし、不満点が一つ。 「ローティス、着替えたいのだが?」 「なんですか、こんなときに。」 「いや、そんな気分なんだ。白使とも会うだろうし、気分を変えたい。」 「アナタも変わった人ですねぇ。では、3分以内に着替えてきてください。 それが出来なければ置いて行きますから。」 「あぁ。」 「ロー兄さんは相変わらず無茶なことを言うのね。」 「そうか?無理なのか?」 それと同時にこちらを見やる。 「いや、無理でない。」 「じゃあ、3分後な。」 そして、俺は部屋へ。残りのものは入り口へと向かう。 しかし、3分はキツイ。 ローティスはいつもそうだ。 無理難題を出して喜んでいる。 変態が。 そんなことを思いつつ自室へと走って行く。 その間に何に着替えるかも考えなくてはならない。 まったく、疲れる…。 そして、自室へと到着する。 ここまでの間、約1分30秒。 我ながら早く走れたようだ。 そして、決めてあった服に着替える。 と言ってもこの時間で着替えるには着流しぐらいしか無理だ。 どう考えてもそれ以外無理だ。 そして、最大限の速さで着替える。 ここまでの時間、約1分50秒。 藍色の着流しに着替え、着替えるとは別に必要なものを手に取る。 そして、自室から飛び出し、入り口へと向かう。 しかし、着流しを羽織っただけで帯はしていない。 「こんな姿を見られたらローティスより俺のほうが変態か?」 そんなことを呟くが、時間が無い。 部屋まで1分30秒だった。残り1分10秒。 一瞬の気の緩みも許されない。 そこからは正に無我夢中だった。 走った道を覚えてない。 とりあえず、「間に合わなければ」ということしか考えられなかった。 そして、入り口へと着いた時。 「2分59秒・・・43。 ギリギリですが間に合いましたね。さ、行きますよ。」 疲れた俺を尻目にローティスとアリスは進んで行く。 間に合ったが、次の一歩が出せれない。 疲労・・・ 疲労・・・ 疲労・・・・・・・・ 「そんなところにいては出発出来ません。早くしてください。」 「っ・・・ハァ・・ハッ・・お・に・・。」 疲れた体に鞭打ち、歩を進めた。

表示オプション

横に並べて表示:
変化行の前後のみ表示: