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森と人探し」(2006/11/23 (木) 00:35:23) の最新版変更点

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「あー・・・なんなのよこの森は・・・」 森の中を歩きながら文句を口にする。 見渡す限り、木、木、木・・・ こういう自然は絵になるし、昼寝にも最適な場所だから嫌いじゃないけど・・・ それはあくまで仕事でない時の事。 仕事で、しかもそれが人探しの時は、どうも好きになれなかった。 +++ カズ兄に着替えを頼んで直ぐ、あたしの耳に知らせが届いた。 「紫水、今からちょっと向かってほしい場所があるんだが・・・」 そう言ってきたのは、多分白郷の使いの人だろう。 これは、・・カズ兄が持ってきたのと違う仕事が入るかなぁ・・・ 「ここより離れた山で、蒼樹帆希達が闇也と接触した。 今からお前にもそこに向かってもらいたい」 使いの人は、淡々と用件を有無言わさぬように告げてきた。 強制、なわけね・・。 でも帆希達が言ってるのに、何であたしが行かなきゃいけないんだ? 「あたしに入ってきた案件は後回しでいいんですか?」 「構わない。では直ぐに準備をしてくれ」 +++ そんなこんなで、一応目的の場所に辿り着いたはいいんだけど・・・ いったい帆希達はどこなのさ? あたしをここに送ったヘリは、もう帰っちゃってるし・・・ 送ってくれた人は、ただ帆希達を探してくれとしか伝えてくれないし。 自力で探すしかいけないという自体。 カズ兄を待たずに出てきたから、服はボロボロのままだしね。 とりあえず適当に歩いていると、一瞬耳に人の声が入った。 少ししたら無数の銃声。 そして更には、二つの足音。 どうやらこの辺、みたいだね。 あたしって運がいいのかもしんない。 とりあえず、二つの足音のほうを追ってみる事にした。 足音を追って行くと、開けた場所が見えてきた。 足音はそこ・・森の入り口らしき場所で止まった。 足音の主以外に、人がいるみたいで全員合わせて5人の人間の気配がした。 そ、っと木の陰から覗くと、人はやはり5人。 帆希と、帆希の護衛役の瑪瑙に・・・奏摩、だっけかな? 後の二人は知らない顔・・・多分闇也だね。 後は、たくさんの白使達の、死体。 あたしは木陰でいつでも抜刀できるように、鞘に刀身を収めたままの小烏丸の柄に手を添えた。

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