※上記の広告は60日以上更新のないWIKIに表示されています。更新することで広告が下部へ移動します。

森へ入って暫くすると、早速白使の面々と出くわした。
それはローティスがよく言っている「坊ちゃん」たちであった。
どうやら、否が応でも戦闘らしい。
俺はあまり戦う気はないのだが…。

そうこうしているうちに、俺は白使の3人のなかの1人と戦うことになった。
相手は女、武器多数所持。
本当に面倒くさそうな相手だ。
「おい、女。殺す気は無い。蝶の手がかりを置いて去れ。」
「・・・」
次の瞬間、ナイフが頬を掠める。
(だから、戦いたく無いんだって・・・。しかも、ナイフか。面倒だな。)

仕方が無いから、腰から刀を抜く。
右手に構えて間合いを取る。
落ち葉を踏む音と鳥のさえずりが聞こえる。


そのとき、パキッという枝が折れる乾いた音がする。
その瞬間、一気に間合いを詰める。
俺は飛んでくるだろうナイフを警戒しつつ、相手は俺の行動をよみながら…。
相手の懐に飛び込んだ時、相手は身を翻し俺の腹を蹴り、地面に倒れ掛かった俺の右肩にナイフを突き刺す。
「痛っ…。」
どうやら油断していたようだ。
女を見上げると、俺の喉もとにはナイフとは違う短剣が向けられていた。
「お前達に、蝶姫の情報など渡すはずがないだろう?」
初めて聞いた女の声は冷めていて、思っていたより低かった。

この状況はどうも危険らしい。
しかし、打開策はいつでもあるものだ。
例えば、この女の右手は使用不可能も同然だ。
この手を退けてしまえば俺は直ぐに逃げることが可能だからだ。
だが、左手はどうだ?
ナイフを出せるだろうが、利き手ではない。
それに、女の思考は俺の行動や思考を読み取ろうと必死のはずだ。
しかも、ここは森。女を押さえつける木は充分にある。

これだけの条件があれば充分だ。

俺はまず、視線を逸らした。その瞬間、女はそちらを向く。
その隙を突いて短剣を蹴って地面に落とし、右手を捻り上げそのまま近くの木へと押さえつける。止めに刀を首ギリギリの位置に刺す。
「今日は命までは取らない。しかし、次回は・・・殺す。」
そして、顔を巻きつけていた布で女を木に括り付ける。
もちろん顔を見られないように。

そして、その場を去っていった。