創世神話


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シベイが虚無に舞い踊り、1つまた1つと星ぼしを配置していった。そのうしろをカイバーがついてまわり、シベイが星を置くが早いか平らげてゆく。エベロンだけは離れたところで歌をうたい、それに合わせるように何もない空間に生命が芽生えていった。
 やがてシベイは身をひるがえし、次々に星をむさぼり食うカイバーをとめようとした。憎悪を剥き出しにし、くんずほぐれつの戦いを繰り広げる両者。そのうちにとうとうカイバーが凱歌をあげ、シベイの体は幾百万もの肉片に引き裂かれた。それでも血への渇きがおさまらないカイバーは、今度はエベロンに襲いかかった。
 カイバーの突進をエベロンは身をくねらせてかわした。もはや血が飛び散ることはなかったが、それでも戦いは延々と続いた。やがてカイバーが疲れてきたところを見計らって、エベロンは相手の体に巻きつき、身動きできないようにした。こうして2匹のドラゴンの戦いは終わった。
 同時に、それは世界の始まりでもあった。エベロンが地上となり、カイバーが地下となった。長い戦いに疲れてまどろむ2匹のドラゴンは、固い大地に姿を変えたのである。そして、無数の断片に引き裂かれたシベイの体は、エベロンの周りを取り巻いた。3匹のドラゴンは、やがて、それぞれ“上たるドラゴン、シベイ”、“中たるドラゴン、エベロン”、“下たるドラゴン、カイバー”の名で知られるようになった。
 シベイの血が地上に降りそそぎ、1粒ひとつぶのしずくが生命となって芽生えた。これが地上のドラゴン、すなわちレッド、ゴールド、シルヴァー、ホワイト、ブルー、ブロンズ、グリーン、カッパー、ブラック、ブラスの各ドラゴンである。エベロンの血と肉からなる大地はドラゴンにとってまさに理想郷であり、彼らは長きにわたって平和に暮らした。
 いっぽう、エベロンの体に巻きつかれ、囚われの身となったカイバーの血は膿み、発酵し、独特の暗い生命を生み出してゆく。まどろむドラゴンの夢を糧に、カイバーの血はフィーンドに変じていったのである。そう、ラークシャサやナイト・ハグをはじめとする、おぞましい姿の怪物たちだ。そのうちにフィーンドは自分たちを取り巻くエベロンの体をどうかして突き抜け、地上に姿をあらわすようになった。そのさまは、大地に生じた割れ目や穴から沁み出す瘴気のようでもあり、火山の噴火とともに流れ出る溶岩のようでもあり、深い海の底から立ちのぼる水泡のようでもあった。そうして徐々に、ドラゴンの平和な暮らしをおびやかすようになっていったのである。 やがて、ドラゴンとフィーンドのあいだに最初の戦争が勃発する。
 カイバーがシベイを倒したように、フィーンドがドラゴンを圧倒した。ドラゴンは大陸アルゴネッセンにしりぞき、その間にフィーンドたちはコーヴェア、サーロナ、ゼンドリックを分けあった。すなわち、“デーモンの時代”の幕開けである
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