2013-05-13 14:20:531
台湾ASUSTeK(エイスース=華碩)が、米グーグル(Google)と共同開発するタブレットPC「Nexus 7」次世代モデルを2013年7月から出荷する模様だ。台湾紙『経済日報』(5月12日付)が台湾の市場関係者の話として伝えた。

経済日報によると、台湾凱基証券はこのほど発表したレポートで、グーグルが5月15〜17日(米国時間)に開催する開発者会議「Google I/O 2013」で次世代Nexus 7のほか、スマートフォン「Nexus 5」、モバイル端末用OS「Android 4.3」、メガネ型のウェアラブルコンピュータ「Google Glass」を披露すると予想。その上で、最も注目を集める次世代Nexus 7は13年7月から出荷が始まり、出荷台数は13年通年で500万台に達するとの見方を示した。

これに対して、同紙の伝えた台湾系投資ファンド、群益科技基金の陳煌仁氏も、グーグルが間もなく次世代Nexus 7を発表すると指摘。その上で、初代の出荷台数は2012年通年で200万~300万台と、米マイクロソフト(Microsoft)の「Surface」を上回りはしたものの、タブレット世界出荷約1億台から見れば、シェアは低い水準にとどまったとの見方を示した。一方で、次世代Nexus 7について陳氏は、13年のタブレット世界出荷が2億台と前年から倍増すると見込まれることから、同機の出荷規模も500万台まで拡大すると見込んだ。

このほか凱基証券は、次世代Nexus 7のスペックにも言及している。それによると、プロセッサは米クアルコム(Qualcomm)のクアッドコア「APQ 8064」を搭載。ディスプレイはスリムベゼルの7型の高精細・広視野角LTPSパネル(1980x1200)、背面カメラは500万画素などとしている。

経済日報はこのほか、Nexus 7の台湾系サプライチェーンについて、開発・販売のASUSTeKや、アッセンブリのクアンタ(Quanta Computer=広達電脳)などを挙げている。

最終更新:2013年05月19日 18:45