【液晶パネル】 アップル陣営不調 台湾系タッチパネル各社の13年4月業績
2013-05-14 12:12:241
台湾系タッチパネル主要各社の2013年4月業績が出揃い始めた。米アップル(Apple)を主要顧客とする各社が、アップルの在庫調整の影響を受け業績が伸び悩みを見せた半面、アップル以外のブランドがメーンの各社は、新機種向け出荷で営業収益を増やした。台湾の経済紙『工商時報』(5月11日付)が報じた。



アップル供給チェーンの2013年4月営業収益は、タッチパネル最大手のTPK(宸鴻)が前月比2.9%減の153億1100万NTドル(1NTドル=約3.4円)だった。同社傘下でガラス一体型のOGS(one glass solution)供給のCando(達鴻)は、同1%減の10億8200万NTドルだった。

13年第2四半期の見通しについてTPKは、営業収益が前期比約10~15%減少すると見込んだ。これについて、工商時報が伝えた台湾の市場関係者は、Candoの営業収益も前期比約10%減少するとの見通しを示した。

一方、アップル供給チェーン以外では、薄膜式タッチパネルのJTOUCH(介面光電)は13年4月の営業収益が前月比16.81%増の10億3700万NTドルと、単月最高を更新した。台湾の市場関係者はJTOUCHの業績見通しについて、PC大手、台湾ASUSTeK(エイスース=華碩)から受注したタブレットPC向け、ソニー(Sony)から受注のスマートフォン向けなどに牽引される形で、2013年は好調を持続すると予測。中でも13年第3四半期は、営業収益が前期比5割増の30億NTドルに達するとの見方を示した。

このほかsintek(和鑫)は、前月比29%増の12億6600万NTドルだった。同紙によると、韓国サムスン(Samsung)から受注したアクティブマトリクス式有機EL(AMOLED)用タッチセンサーや、第5.3世代ラインで生産する中国レノボ(聯想=Lenovo)、ASUSTeK、台湾エイサー(Acer=宏碁)のタブレットPC用が成長を牽引した。
最終更新:2013年05月17日 03:07