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#center(){&color(blue){&size(25){&u(){流血少女・用語集}}}} ---- #contents ---- *プロローグ ・[[風紀委員会サイド①]] ・[[風紀委員会サイド②]] ・[[烽二縁サイド]] ・[[白川一サイド①]] ---- *時間軸 ・[[それ以前>http://www45.atwiki.jp/dhgabix/pages/214.html]] **2014年 ・生徒会と番長グループ両陣営は引き分けとなる(流血少女1) ・休戦協定が結ばれ、ハルマゲドンが一時中断される ・休戦協定が結ばれた同時期に、血の踊り場事件が沈静化する ・学園に平和なときが訪れるが、山乃端一人狩りの活発化によって学園に再び不穏な空気が流れ始める &color(#5114cc){(葉隠事件)} ・風紀委員会が葉隠事件の調査に乗り出す ・風紀委員十数名が心中を図り、そのうち一名が失踪する &color(#5114cc){(雪椿事件)} ・生徒会と番長グループの両穏健派が互いに手を取り合い、ハルマゲドンを終わらせるべく動き始める ・両穏健派が謎の死を遂げ、両陣営が一触即発となる ・12月下旬、休戦協定が破棄される &color(red){(現在)} *黒幕 **十束学園/とつかがくえん/じゅっそくがくえん  凶悪事件を引き起こした未成年魔人を収容し、更生させることを目的とした青少年教育機関。  しかし実際の所は魔人に対して人体実験を行う研究組織である。  学園と表記しているがこれは組織の名前であるため、十束学園という学校は存在しない。  様々な魔人学園のスポンサーとなっているらしいともっぱらの噂である。  実験内容は魔人を元の人間に戻す研究をしたり、人工魔人やら転校生に匹敵する魔人を作り出している。  十束学園が所有する実験施設内は高二力フィールドが展開されており、魔人は完全無力化されている。  そのため魔人は抵抗できずに人体実験されるがままとなっている。  実験素材となる魔人はスポンサーになっている学園のハルマゲドンの開催前後に拉致したり、ハルマゲドンで死亡した魔人を蘇生させたりして集めている。  また、その戦力は未知数であり、組織のトップは学園長と呼ばれている存在である。 *妃芽薗概要 **妃芽薗学園  中高一貫の全寮制の女子校。卒業生はまだ出ていない。初等部も併設されている。  学園の周囲には高い塀が築かれており、また塀の内側と外側にも堀が存在する。  学園は監獄化しており、自力で脱出する際は、魔人能力を制限された状態で、学園側の監視や罠を潜り抜ける必要がある。  男子禁制で、ほとんどの生徒が小学校を出て以来、男性を見たことがない。  ただ、平均的な男性よりもずっとカッコいい(または素敵な)女性が、この学園には非常に多く存在するため、女生徒同士で付き合うことも珍しくない。  男子への憧れを口にする声は聞かれない。しかし、イケメンへの耐性は低いと思われる。 **女装  妃芽薗における男子の正装。  外部から来訪する男子は、皆、校門において女装に着替える。 **高二力フィールド  学園全体を包み込むように発生している魔人の能力を抑え込み、打ち消すフィールド。  蓮柄円の能力によってこのフィールドが発生している。  このフィールドの分解作用によって中二力は中二痕と呼ばれる燃え滓のような状態へと変化する。それにより、魔人は中二力を奪われ、魔人能力が使えなくなる。  このフィールドには、中二痕を浄化する働きもあるのだが、中二痕の濃度がその浄化作用の限界を上回ってしまうと、分解効率が低下し、中二力を分解しきれなくなる。  結果、フィールドは、より大きな魔人能力から発せられる中二力しか分解できなくなり、より小さな魔人能力では、その発動を許してしまう。  また、このフィールドに慣れていないものや、高二力に対する耐性の低いものは、軽度な「高二病」を併発してしまい、魔人としての身体能力やメンタルが低下する。 ***中二痕の濃度  人の集まる学園中心部が普段から最も中二痕の濃度が高い場所であり、逆に人の少ない辺縁部は中二痕の濃度が常に低い。  辺縁部の中二痕の濃度の低さこそが、脱出を困難とする最大の要因である。辺縁部では、高二力フィールドがほぼ完全な状態で効力を発揮しており、このフィールドに慣れたものであっても、ここを通り過ぎる際は、一時的に重度の高二病を患ってしまい、常人のレベルまで弱体化する。  **固有技能/特性(パッシブスキル)  修練や天性によって現れる特殊な技能および才能。  高二力フィールド内は、魔人にとって極悪な環境であると同時に、魔人能力が制限される。そのため、妃芽薗ではそれに適応するかのように、自らの身体能力や技術などを積極的に活かそうとする風潮がある。 **血の踊り場事件  2009~2014年前半までの間、妃芽薗内で起こった謎の連続殺人および殺人未遂事件。便乗した模倣犯の犯行などもこれに含まれる。  最初の犠牲者である「蓮柄まどか」の死体発見現場を指して、このように呼ばれるようになった。(蓮柄まどかの遺体は、当時の学園側が回収している)  この事件をきっかけに学園は監獄化し、現在にいたる。2014年前半に勃発した妃芽薗におけるハルマゲドンも、この事件がその発生に大きく関わっており、この事件が存在しなければ、ハルマゲドンが起こることも無かっただろう。 **閉鎖された墓地-イグノアド・レジストリ-  妃芽薗の地下奥深くに広がる巨大空洞。十字架が見渡す限りに並んでいる。  ここには高二力フィールドを張るために犠牲となった女生徒たちが眠っている。  この女生徒たちの無念は蓮柄円によって抑え込まれていた。だが、蓮柄まどかが死に、まどかの能力によってつぶらの力が弱体化してしまったために、それらの無念は解放されることとなった。  血の踊り場事件は彼女たちの無念によって、より凄惨かつ大規模なものへと拡大していくこととなる。  半年前のハルマゲドン終了後、その無念が蓮柄つぶらへと直接向かったことで、血の踊り場事件は沈静化した。  蓮柄つぶらはすでに殺害されているが高二力フィールドは今も残り続けている。  **希望崎学園との関係  他校の男子生徒が妃芽薗に入り込むことは以前から度々あった。しかし、血の踊り場事件以降、それに拍車がかかった。主に希望崎学園の生徒らの学内への侵入が後を絶たない。さらには女性では無いにも関わらず、素性を偽って男性のまま妃芽薗に堂々と入学する猛者まで出始めている。  生徒会と番長グループは敷地内で彼らを見付け次第、希望崎学園に強制送還(悪質な輩の場合は、私刑に処している)している。  だが、ハルマゲドン勃発中の妃芽薗においては、敵陣営に対する切り札として迎え入れられることがある。  現在、希望崎学園は2014年度に立て続けに起こったハルマゲドンによって荒廃している。 *舞台背景 **雪椿事件  血の踊り場事件の沈静化から数ヶ月後に起こった集団自殺事件。『血の踊り場事件は終わらない』という遺言を残して、風紀委員所属の女生徒らが集団自殺を図った。雪の中から見え隠れする真っ赤な死体が、雪の中で咲く赤椿を連想させたことからそのように呼ばれた。 **覇隠流/はがくれ りゅう  妃芽薗学園に存在する秘密クラブ。あらゆる情報が謎に包まれており、クラブ名はもちろん誰が所属しているのかも不明である。  噂によれば、そのようなクラブなどはじめから存在せず、全ての犯行は、かつてハルマゲドンの開催を心から望み山乃端一人狩りを行った「覇隠流」の亡霊が引き起こしたものであるという。  彼らも覇隠流同様にハルマゲドンの開催を心から望んでおり、そのために暗躍している。 **山乃端一人狩り  血の踊り場事件の沈静化以降に活発化した犯罪行為の一つ。『葉(覇)隠事件』とも呼ばれるが、ターゲットは山乃端一人である必要はなく、ほぼ無差別であるため、ほとんどの女生徒たちは『葉隠事件』もまた、『血の踊り場事件』に含まれるものと考えている。  この件に関して、風紀委員会は首謀者と思しき『覇隠流』の正体を同委員会所属の烽二縁に調査を任せた。だがしかし、それが原因となり、烽二縁は逆にそのターゲットに選ばれてしまう。それを知った烽二縁の友人であった他の風紀委員メンバーは、「覇隠流」によって踊らされ、無関係な女生徒たちを大勢殺めることになった。 **烽二縁/ふつぎ ゆかり  今は亡き覇隠流に代わり、山乃端一人狩りを先導していた少女。風紀委員。弓道部所属。  生徒会と番長グループ間だけでなく、学園側にも通じていた三重スパイ。他の魔人学園にも籍を置いている。  多重人格者であり、様々な人格を自在に使いこなすことで、人とコミュニケーションを取っていた。人格の数だけその人格を宿した分身を生みだすことができ、それらの分身は姿形から声質、人格や癖、食べ物の好みなどもまるで異なる。風紀委員の仕事に当たっていた「烽二縁」は、心の底から学園の風紀を愛する強さと優しさを兼ねそなえた少女であった。  雪椿事件後に行方不明となる。  臨家と呼ばれる地元でも有名な旧家の娘であり、この学園の経営に一枚噛んでいるらしいが、それは虚栄心から来る彼女の嘘である。  彼女の先祖は確かに臨家と呼ばれ、それなりの名家ではあったが、現在の臨家は見る影もないほど落ちぶれている。 ***パラドクス・マイン  烽二縁の魔人能力。自分の中に存在する幾つもの人格を分身として生み出すことができる。人格の作成も、能力効果に含まれる。  人格同士は基本的に記憶を共有してはおらず、統制役の人格がそれぞれを仲介している。  一つの分身に複数の人格を宿らせることもでき、また、分身に宿らせた人格は個々の意志で新たな分身として独立できる。逆に、分身同士は対象の人格の許可を得ずとも、一つの体を共有することも可能。妃芽薗で『烽二縁』を名乗っていた分身には「マリー」と「ステフ」という双子の人格と「アッシュ」と呼ばれる男性的な人格が宿っていた。  風紀委員として情熱を燃やしていたのは『マリー』であり、山乃端一人狩りを先導していたのは、『ステフ』である。  マリーは雪椿事件後にステフへと人格統合させられたが、最期までマリーはステフという人格の存在に気づけなかった。  現在、妃芽薗にはアッシュとステフがおり、アッシュを主人格にステフがそこに身を潜めている。  アッシュとステフこそが転校生『白川一』の直接の協力者である。特にアッシュは十束学園にも籍を置いており、今回の件にも積極的に関わっていた。 *八部衆  魔人の一派。「家」を単位とした組織であり、非常に閉鎖的である。妃芽薗学園の主な出資元の一つである。  その歴史は古く、鎌倉時代の終わりにはその原型ができていたとも言われる。魔人旧家の土着的な集まりである。 **九字家  八部衆の成立に大きく関与した九つの家を指す。本来の『八部衆』は、彼ら仏法守護八神を崇める九つの家の横の繋がりのことを指す。  19世紀の段階では「臨家、兵家、闘家、者家、皆家、陣家、烈家、在家、前家」、これら九つ全ての家が隆盛を誇っていた。しかし、現在は時代のうねりの中で、ほぼ全ての家が途絶え、残るは臨家と、烈家だけである。 **塵芥衆/那由多  現在の八部衆を事実上支配している集団。下部組織とも呼ばれる。  元々は九字の名を冠することのできない(=八部衆に属す資格のない)、卑賤な家柄のものたちを纏めてそう呼んでいた。  九字家が没落していく中、力をつけていった彼らは、八部衆に対する影響力をしだいに強めていく。「塵芥」という語を嫌った彼らは、何時しか「那由多」の名を用いるようになり、終には九字家までを排して八部衆そのものと化した。  中世に宣教師との結び付きを強め、現在までその影響を色濃く受け継いでいる。そのため「八部衆」と名乗ってはいるが、彼らの中で仏教を崇めるものは極少数派である。  蓮柄円の家柄もここに属する。 ----
#center(){&color(blue){&size(25){&u(){流血少女・用語集}}}} ---- #contents ---- *プロローグ ・[[風紀委員会サイド①]] ・[[風紀委員会サイド②]] ・[[烽二縁サイド]] ・[[白河一サイド①]] ---- *時間軸 ・[[それ以前>http://www45.atwiki.jp/dhgabix/pages/214.html]] **2014年 ・生徒会と番長グループ両陣営は引き分けとなる(流血少女1) ・休戦協定が結ばれ、ハルマゲドンが一時中断される ・休戦協定が結ばれた同時期に、血の踊り場事件が沈静化する ・学園に平和なときが訪れるが、山乃端一人狩りの活発化によって学園に再び不穏な空気が流れ始める &color(#5114cc){(葉隠事件)} ・風紀委員会が葉隠事件の調査に乗り出す ・風紀委員十数名が心中を図り、そのうち一名が失踪する &color(#5114cc){(雪椿事件)} ・生徒会と番長グループの両穏健派が互いに手を取り合い、ハルマゲドンを終わらせるべく動き始める ・両穏健派が謎の死を遂げ、両陣営が一触即発となる ・12月下旬、休戦協定が破棄される &color(red){(現在)} *黒幕 **十束学園/とつかがくえん/じゅっそくがくえん  凶悪事件を引き起こした未成年魔人を収容し、更生させることを目的とした青少年教育機関。  しかし実際の所は魔人に対して人体実験を行う研究組織である。  学園と表記しているがこれは組織の名前であるため、十束学園という学校は存在しない。  様々な魔人学園のスポンサーとなっているらしいともっぱらの噂である。  実験内容は魔人を元の人間に戻す研究をしたり、人工魔人やら転校生に匹敵する魔人を作り出している。  十束学園が所有する実験施設内は高二力フィールドが展開されており、魔人は完全無力化されている。  そのため魔人は抵抗できずに人体実験されるがままとなっている。  実験素材となる魔人はスポンサーになっている学園のハルマゲドンの開催前後に拉致したり、ハルマゲドンで死亡した魔人を蘇生させたりして集めている。  また、その戦力は未知数であり、組織のトップは学園長と呼ばれている存在である。 *妃芽薗概要 **妃芽薗学園  中高一貫の全寮制の女子校。卒業生はまだ出ていない。初等部も併設されている。  学園の周囲には高い塀が築かれており、また塀の内側と外側にも堀が存在する。  学園は監獄化しており、自力で脱出する際は、魔人能力を制限された状態で、学園側の監視や罠を潜り抜ける必要がある。  男子禁制で、ほとんどの生徒が小学校を出て以来、男性を見たことがない。  ただ、平均的な男性よりもずっとカッコいい(または素敵な)女性が、この学園には非常に多く存在するため、女生徒同士で付き合うことも珍しくない。  男子への憧れを口にする声は聞かれない。しかし、イケメンへの耐性は低いと思われる。 **女装  妃芽薗における男子の正装。  外部から来訪する男子は、皆、校門において女装に着替える。 **高二力フィールド  学園全体を包み込むように発生している魔人の能力を抑え込み、打ち消すフィールド。  蓮柄円の能力によってこのフィールドが発生している。  このフィールドの分解作用によって中二力は中二痕と呼ばれる燃え滓のような状態へと変化する。それにより、魔人は中二力を奪われ、魔人能力が使えなくなる。  このフィールドには、中二痕を浄化する働きもあるのだが、中二痕の濃度がその浄化作用の限界を上回ってしまうと、分解効率が低下し、中二力を分解しきれなくなる。  結果、フィールドは、より大きな魔人能力から発せられる中二力しか分解できなくなり、より小さな魔人能力では、その発動を許してしまう。  また、このフィールドに慣れていないものや、高二力に対する耐性の低いものは、軽度な「高二病」を併発してしまい、魔人としての身体能力やメンタルが低下する。 ***中二痕の濃度  人の集まる学園中心部が普段から最も中二痕の濃度が高い場所であり、逆に人の少ない辺縁部は中二痕の濃度が常に低い。  辺縁部の中二痕の濃度の低さこそが、脱出を困難とする最大の要因である。辺縁部では、高二力フィールドがほぼ完全な状態で効力を発揮しており、このフィールドに慣れたものであっても、ここを通り過ぎる際は、一時的に重度の高二病を患ってしまい、常人のレベルまで弱体化する。  **固有技能/特性(パッシブスキル)  修練や天性によって現れる特殊な技能および才能。  高二力フィールド内は、魔人にとって極悪な環境であると同時に、魔人能力が制限される。そのため、妃芽薗ではそれに適応するかのように、自らの身体能力や技術などを積極的に活かそうとする風潮がある。 **血の踊り場事件  2009~2014年前半までの間、妃芽薗内で起こった謎の連続殺人および殺人未遂事件。便乗した模倣犯の犯行などもこれに含まれる。  最初の犠牲者である「蓮柄まどか」の死体発見現場を指して、このように呼ばれるようになった。(蓮柄まどかの遺体は、当時の学園側が回収している)  この事件をきっかけに学園は監獄化し、現在にいたる。2014年前半に勃発した妃芽薗におけるハルマゲドンも、この事件がその発生に大きく関わっており、この事件が存在しなければ、ハルマゲドンが起こることも無かっただろう。 **閉鎖された墓地-イグノアド・レジストリ-  妃芽薗の地下奥深くに広がる巨大空洞。十字架が見渡す限りに並んでいる。  ここには高二力フィールドを張るために犠牲となった女生徒たちが眠っている。  この女生徒たちの無念は蓮柄円によって抑え込まれていた。だが、蓮柄まどかが死に、まどかの能力によってつぶらの力が弱体化してしまったために、それらの無念は解放されることとなった。  血の踊り場事件は彼女たちの無念によって、より凄惨かつ大規模なものへと拡大していくこととなる。  半年前のハルマゲドン終了後、その無念が蓮柄つぶらへと直接向かったことで、血の踊り場事件は沈静化した。  蓮柄つぶらはすでに殺害されているが高二力フィールドは今も残り続けている。  **希望崎学園との関係  他校の男子生徒が妃芽薗に入り込むことは以前から度々あった。しかし、血の踊り場事件以降、それに拍車がかかった。主に希望崎学園の生徒らの学内への侵入が後を絶たない。さらには女性では無いにも関わらず、素性を偽って男性のまま妃芽薗に堂々と入学する猛者まで出始めている。  生徒会と番長グループは敷地内で彼らを見付け次第、希望崎学園に強制送還(悪質な輩の場合は、私刑に処している)している。  だが、ハルマゲドン勃発中の妃芽薗においては、敵陣営に対する切り札として迎え入れられることがある。  現在、希望崎学園は2014年度に立て続けに起こったハルマゲドンによって荒廃している。 *舞台背景 **雪椿事件  血の踊り場事件の沈静化から数ヶ月後に起こった集団自殺事件。『血の踊り場事件は終わらない』という遺言を残して、風紀委員所属の女生徒らが集団自殺を図った。雪の中から見え隠れする真っ赤な死体が、雪の中で咲く赤椿を連想させたことからそのように呼ばれた。 **覇隠流/はがくれ りゅう  妃芽薗学園に存在する秘密クラブ。あらゆる情報が謎に包まれており、クラブ名はもちろん誰が所属しているのかも不明である。  噂によれば、そのようなクラブなどはじめから存在せず、全ての犯行は、かつてハルマゲドンの開催を心から望み山乃端一人狩りを行った「覇隠流」の亡霊が引き起こしたものであるという。  彼らも覇隠流同様にハルマゲドンの開催を心から望んでおり、そのために暗躍している。 **山乃端一人狩り  血の踊り場事件の沈静化以降に活発化した犯罪行為の一つ。『葉(覇)隠事件』とも呼ばれるが、ターゲットは山乃端一人である必要はなく、ほぼ無差別であるため、ほとんどの女生徒たちは『葉隠事件』もまた、『血の踊り場事件』に含まれるものと考えている。  この件に関して、風紀委員会は首謀者と思しき『覇隠流』の正体を同委員会所属の烽二縁に調査を任せた。だがしかし、それが原因となり、烽二縁は逆にそのターゲットに選ばれてしまう。それを知った烽二縁の友人であった他の風紀委員メンバーは、「覇隠流」によって踊らされ、無関係な女生徒たちを大勢殺めることになった。 **烽二縁/ふつぎ ゆかり  今は亡き覇隠流に代わり、山乃端一人狩りを先導していた少女。風紀委員。弓道部所属。  生徒会と番長グループ間だけでなく、学園側にも通じていた三重スパイ。他の魔人学園にも籍を置いている。  多重人格者であり、様々な人格を自在に使いこなすことで、人とコミュニケーションを取っていた。人格の数だけその人格を宿した分身を生みだすことができ、それらの分身は姿形から声質、人格や癖、食べ物の好みなどもまるで異なる。風紀委員の仕事に当たっていた「烽二縁」は、心の底から学園の風紀を愛する強さと優しさを兼ねそなえた少女であった。  雪椿事件後に行方不明となる。  臨家と呼ばれる地元でも有名な旧家の娘であり、この学園の経営に一枚噛んでいるらしいが、それは虚栄心から来る彼女の嘘である。  彼女の先祖は確かに臨家と呼ばれ、それなりの名家ではあったが、現在の臨家は見る影もないほど落ちぶれている。 ***パラドクス・マイン  烽二縁の魔人能力。自分の中に存在する幾つもの人格を分身として生み出すことができる。人格の作成も、能力効果に含まれる。  人格同士は基本的に記憶を共有してはおらず、統制役の人格がそれぞれを仲介している。  一つの分身に複数の人格を宿らせることもでき、また、分身に宿らせた人格は個々の意志で新たな分身として独立できる。逆に、分身同士は対象の人格の許可を得ずとも、一つの体を共有することも可能。妃芽薗で『烽二縁』を名乗っていた分身には「マリー」と「ステフ」という双子の人格と「アッシュ」と呼ばれる男性的な人格が宿っていた。  風紀委員として情熱を燃やしていたのは『マリー』であり、山乃端一人狩りを先導していたのは、『ステフ』である。  マリーは雪椿事件後にステフへと人格統合させられたが、最期までマリーはステフという人格の存在に気づけなかった。  現在、妃芽薗にはアッシュとステフがおり、アッシュを主人格にステフがそこに身を潜めている。  アッシュとステフこそが転校生『白川一』の直接の協力者である。特にアッシュは十束学園にも籍を置いており、今回の件にも積極的に関わっていた。 *八部衆  魔人の一派。「家」を単位とした組織であり、非常に閉鎖的である。妃芽薗学園の主な出資元の一つである。  その歴史は古く、鎌倉時代の終わりにはその原型ができていたとも言われる。魔人旧家の土着的な集まりである。 **九字家  八部衆の成立に大きく関与した九つの家を指す。本来の『八部衆』は、彼ら仏法守護八神を崇める九つの家の横の繋がりのことを指す。  19世紀の段階では「臨家、兵家、闘家、者家、皆家、陣家、烈家、在家、前家」、これら九つ全ての家が隆盛を誇っていた。しかし、現在は時代のうねりの中で、ほぼ全ての家が途絶え、残るは臨家と、烈家だけである。 **塵芥衆/那由多  現在の八部衆を事実上支配している集団。下部組織とも呼ばれる。  元々は九字の名を冠することのできない(=八部衆に属す資格のない)、卑賤な家柄のものたちを纏めてそう呼んでいた。  九字家が没落していく中、力をつけていった彼らは、八部衆に対する影響力をしだいに強めていく。「塵芥」という語を嫌った彼らは、何時しか「那由多」の名を用いるようになり、終には九字家までを排して八部衆そのものと化した。  中世に宣教師との結び付きを強め、現在までその影響を色濃く受け継いでいる。そのため「八部衆」と名乗ってはいるが、彼らの中で仏教を崇めるものは極少数派である。  蓮柄円の家柄もここに属する。 ----

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