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生徒会SS4

累積点数 点



~~~~ごくそつ!~~~~



「自我はありません」
「自我はありません」

「人間の感情はありません」
「人間の感情はありません」

ゴクソツ猟用機構・イの15号乙とTEX2-コ89。
生徒会室には、二体のメカが面と向かって座している。
テーブルの上にはやや大きめのグラスが二つ並べてあり、
透明な緑の液体が注がれている。
オイルかなにかであろうか。
グラスには、それぞれ赤と青のストローが挿してある。

「自我はありません」
「自我はありません」

二体はストローを噛み、ちうちうと液体を啜る。

「人間の感情はありません」
「人間の感情は……あっ」

TEX2-コ89。
その巨大すぎるフレアスカートがテーブルを揺らす。
衝撃により、TEX2-コ89のグラスが倒れ、液体が零れてしまったのだ。

「あっ……」

広がる液体と、広がる感情。
あわあわとTEX2-コ89の視線が泳ぐ。

と、

「自我はありません」

ゴクソツはテーブルに広がる液体を淡々と拭きはじめ、
TEX2-コ89のストローを自身のグラスに挿し直す。


一つのグラスに二本のストロー。
二体のメカは、再び面と向かって座している。

「自我はありません」
「……自我は……ありません」

「人間の感情はありません」
「……人間の感情は……ありません//」


『ハルマゲドン前日』


 ハルマゲドン前日。
普段とはどこか違う、濁んだ空気が充満していることを白金七光は感じ取っていた。
知っている。
この感覚は、十分に知っている。
かつての友と、かつての恩師と、そしてかつての恋人と――――
数多の人物と殺しあう、日常とは異質な空間。
ざらり、と舌に感じる不快感を飲み込み、ゆっくりと生徒会室の扉を開いた。


「何が……起こっているんだ……」
地獄。
瞬間、言葉、浮かぶ。
床に広がる液体と、傍らに倒れ伏す一人の女性。
口から吐瀉物を撒く生徒もいる。
テーブルは部屋の端に追いやられ、床にはビニールシートが敷かれて?
むせ返る熱気と黄色い声?
ほんのりと朱を帯びた頬。女生徒達は恋話で盛り上がり?

「も、もしやこれは……」

女子会!





 くらり、と崩れそうになる膝を無理やり正し、思考を纏めはじめる。
(すでに大半の生徒が出来上がっている。女子会が始まってからすでに2時間程度は経過しているだろうか……。問題は、どこからこのアルコー ひゃんっ!?)
胸元に感じる鋭敏な感覚により、思考は霧散される。
プチ プチ プチ
背後から回された手は、そんなことはお構いなしと言わんばかりに、
ワイシャツのボタンを外し始めるのだが。
「……加藤さん。何をしているんですか?」
「いや、ワイシャツのボタンを外しているんだが」
そう言いながら、加藤はくいっ、と手にしたコップを一気に空にする。
(この酔っ払いめ……)
「ああ、これはただの水だよ」
「シラフかよ!」


「それで……一体何があったんですか?」
ワイシャツのボタンをかけなおし、加藤に問う。
ボタンを再び外し、白金の胸元にメガネ差し込みながら、加藤はくい、と親指で示した。
示す先には――――
「ウ”ォェッ エ”レエ”レエ”レ」
――――予想通り、取飲苦さば子の姿があった。
「まぁまぁ、とりあえずその刀を収めなさいよ」



落ち着いて周囲を見渡してみる。
ゴクソツは無感情に料理を運んでおり、
遠めからその姿を眺めるTEX2-コ89。
夜桜心は舞踊を舞い、それに併せ二科 ぴあがピアニカを奏でる。
内人 王里はとろんとした瞳でゴクソツを見つめており、
その傍らでさば子は嗚咽を漏らす。
ピーちゃんの姿が見えないが……食材になったのだろうか。
佐々木 沙々良は黙々と飲んでいるが、その肩に寄り添い眠そうにしているアイリス。
岡崎さんはゴクソツを睨みつけ、その瞳に驚愕する雨竜院 血雨。
ロリエルはみのりに陽気に話しかけ、夕日 千景は釜飯の準備に勤しんでいる。
神尾 まほろは口舌院 単語の髪型を弄んでいるが、単語もまんざらでは無さそうだ。
アキカンは飲んでいるのか飲まれているのか分からない体勢になっている。
何だこの光景。
永遠なるLOVE子 は艶やかな視線でゴクソツを見つめており、
真野彼方は古谷 銅に闘いを挑んでいるが、古谷 銅はその手でグラスを握りつぶし、鋭い目つきでゴクソツを視界に捉えている。
……あれ?ゴクソツに凄いフラグ立ってね?

「そ、そうだ! 先生は!? 蛭神先生は!?」

二杯目の水を飲み干しながら、加藤は視線で合図する。

(す、すでに潰れてやがる……)

そう、生徒会室で最初に目にした、倒れ付した女性こそ蛭神先生だったのだ。

「まぁまぁ。 みんな不安なんだよ」
「加藤……さん」
「明日、学園は凄惨な戦場になる。 この中の何人が生き残れるか分からないだろう。 だったら……こうやってみんなで盛り上がるのも……悪くないんじゃないかな」
「そう……ですね!」

そうだ。
加藤さんの言うとおりだ。
あの子も、この子も。
そして私も。
皆、死んでしまうかもしれない。
そんな不安に押しつぶされないように。
この、最高の生徒会メンバーに出会えたことに。

「乾杯!!」

私は、グラスを持って女子会に飛び込んでいった。


――――――――ハルマゲドン当日――――――――

「頭……痛い……」
「すみません……投了します……」

「あいつら……」
「まぁまぁ、とりあえずその刀を収めなさいよ」


『ごくそつ!二話』


アイリス・スノーフィールド。
出身、アイルランド。
好きなもの、甘いもの。
苦手なもの、コーヒー。
趣味、絵を描くこと。
友達、0人。

生徒会室では、ゴクソツ猟用機構・イの15号乙 とアイリスが面と向かって座っている。
1戦目の攻撃の要、ゴクソツの壁破壊からのアイリスの特攻。
その作戦に向け、二人きりで打ち合わせをしているところではあるのだが……

「自我はありません」
「人間の感情はありません」

ゴクソツは先ほどからそのような言葉を放つのみであり、
人づきあいの苦手なアイリスは上手く会話をすることが出来なかった。

「…………」
「…………」
「……………………」
「……………………」

このままではいけない。
頭では分かっているのだが、上手く言葉を発せない。

どうしよう。
このままじゃいけない。
どうしよう。
どうしよう、どうしよう……――――――――

―――――――
張り詰めた緊張感が糸を切る。
アイリスの手に握られたシャーペンは、ゴクソツの首筋に勢い良く突き刺さった。

「あっ……あっ……ご、ごめ、なさ……」

泣き出しそうなアイリスの肩をそっと抑え、ゴクソツはゆっくりとシャーペンを抜いた。

「自我はありません」
「人間の感情はありません」

「で、でも……でも……」

「自我はありません。 この身体は、噴出する血液もありません」

ゴクソツは、先端がひしゃげたシャーペンを、そっとアイリスの目の前に置いた。

「人間の感情はありません。もしまた衝動が起きたら……いつでも私を刺してください」

「…………」

瞳から零れ落ちる涙をぐっと我慢しながら。
こくん、とアイリスはゆっくりと頷いた。


アイリス・スノーフィールド。
出身、アイルランド。
好きなもの、甘いもの。
苦手なもの、コーヒー。
趣味、絵を描くこと。
友達未満、1人。

そのスケッチブックには、何かメカっぽい絵が描かれている。


「ごくそつ!第三話」


その少女は薄く引き締まった唇を持ち。
その少女は艶やかな黒髪を靡かせ。
その少女は引き締まった無駄のない美しい体であり。
そして、悪鬼か悪魔と見間違う恐ろしい目をもった少女。

岡崎 康子は悩んでいた。
生来の目つきの悪さ。
彼女の最大のコンプレックスであった。

誰もがお漏らしをするこの眼力。
これが生徒会の役に立つことは嬉しい。
嬉しいのだが……

「ふぅ……」

ふと、ため息が漏れる。

「私に自我はありません」
「人間の感情は分かりません」

その時、ゴクソツがゆっくりとティーカップを差し出した。

「あ、ありがとう」

お礼と同時に一睨み。
常人であれば、その眼力にお漏らしをするところであろう。

だが――――

「私に自我はありません」
「人間の感情は分かりません」

メカであるゴクソツは、岡崎さんの眼力を優しく受け流した。

「人間の感情は分かりません」

そう言ってゆっくりとティーカップを置くゴクソツは、どこか優しく思えた。



『残り30分!スマホでSSは書けるのか!?』 ~内人王里のお絵描き教室~


「諸君、なにをうなだれている! 戦場では士気がものをいうぞ」
王里は生徒会室を見渡した。しかし、連日の過酷な会議で皆も疲労しているようだ。
さば子が嘔吐し、つい岡崎がそちらを見る。さば子は隣にいた血雨とともに失禁した。コハクが無言で床を掃除する。

「イラストが……イラストがまだ必要だろう。番長グループのイディオットどもめ、締め切り直前に提出などと、奴らの考えそうなことだ」
王里は歯噛みする。
「でも私たち、絵なんて書いた事ないし……」
真野が口を挟んだ。白金なども首を振っている。
王里は立ち上がった。垂直に飛び上がり、53回転してからドバンと着地! 若干の眩暈。耐える。叫ぶ。

「ヒヤリ! ハット!」
彼女は指を立てた。

「自分は力がないから参加しなくても足りる……それが隙だ、欺瞞だ!
イラストは描ける奴のものか!? ここは画廊ではないぞ!
私も決してできる方ではないが……戦場では皆の力が必要になる!
上手い人間だけにでかい顔をさせるな!」

息継ぎをして、
「我々だけの発想を、見せてやろうじゃないか。さあ、これを読め!」
王里はバッ、と紙束を中空に撒く。そこには、拙いながら簡単に人間の絵を描く手順が記されていた。

「勝つぞ」
言葉とともに、皆が顔をあげた。
それを見た王里は満足げにうなずき、

「やーッ!」

飛び上がると、天井裏の居室へと引き上げたのだった。
キングベッドに横になる。

「ゴクソツくん、マッサージを……頼む」


応援締め切りまで、あと10分。


生徒会役員共をポケモンに例えてみた



宇宙大天使ロリエル デオキシス(アタックフォルム)
内人 王里 ポリゴン
夕日 千景  ゴーリキー
"土星"の早乙女みのり  ジバコイル
アイリス・スノーフィールド ドーブル(大爆発覚えてる)
雨竜院血雨 サニーゴ
加藤 佐藤 アブソル
口舌院 単語 ゾロアーク
佐々木 沙々良  マタドガス
TEX2-コ89 プテラ(コハクさんだから)
取飲苦 さば子 ミルタンク
二科 ぴあ メロエッタ
蛭神 瞳 モジャンボ
古谷 銅 ゴウカザル
夜桜 心 ドレディア
真野 彼方 ダゲキ
白金 七光 キリキザン
岡崎 康子 ミルホッグ
永遠なるLOVE子 ルージュラ
田打乃アキカン ダストダス
神尾 まほろ ディグダ
ゴクソツ猟用機構・イの15号乙 ゼノセクト
(ピー)ちゃん  ペラップ



卒業!



「卒業ソングを作る?」

「ああ、私達ももうすぐ卒業だろう? でも、卒業出来るかさえわからない。だから、今のうちに何か生徒会の後輩達に残していきたいな、ってね」

談話室にて、生徒会の3年生メンバー達が談笑していたところ、その内の1人・内人王里がそのように提案したのである。なんでも女子高生バンドを描いた人気アニメの最終回でそんなことがあったのだと言う。

「私達、この2年間色んなことがあっただろう? その度にあの子達に助けられたじゃないか」

「いや、私達集まったのここ最近でしょう」

回想1

「ヒャッハ――! レズプレイだ――!」

「ヒヤリ! ハット!」

モヒカンザコ化した少女が血雨へと襲いかかる。危うし彼女の貞操!
とそのとき、花の女子高生らしからぬモヒカンの上に空中回転の勢いを乗せた鍵盤ハーモニカの一撃が振り下ろされた。

「内人先輩!」

「仁科さん……」

騒ぎを聞きつけた生徒会役員共が駆けつけたとき、そこには伸びたモヒカンザコとボロボロの王里、そしてひん曲がった鍵盤ハーモニカが。

「こりゃいったい……」

「内人さん……私がからまれてたのを救ってくれたの。それで……」

「ちがうんだよ……そんなカッコイイもんじゃないんだ」

「モヒカンザコが雨竜院さんを襲って……カッとなってキレただけ……。バカだよな……私……なにやってんだか……」

王里の目から溢れた涙が鍵盤ハーモニカに零れ落ちる。しかし、ぴあは彼女の前に座り込むと力強く言った。

「バカなんかじゃねーさ!」

「それでいいんだよ」

「エ?」

「初めて買った鍵盤ハーモニカはヤ○ハのピアニカで、買ったその日に喧嘩で叩き壊しました」

「生徒会役員なんてそれでいいんだよ」

「内人先輩かっこいいよ」

「メロディオンだったんだけど」


回想2

「あーマカマカ様お願い私たちのダイスあててください」

ワーワー

文化祭の日、満員の体育館――
生徒会バンド放課後レモンティータイムボーカルの岡崎康子はステージの中心で誰よりも輝いていた。目を合わせた者達を失禁させる能力故に、いつしか自分から人を避けるようになってしまった岡崎。
そんな岡崎が、今満員の聴衆の前で歓声を浴びている。

「岡崎さん……良かったね、本当に良かった」

ステージ裏から、彼女を支えてきた白金七光が見守っている。
涙で岡崎の姿が滲んでしまうのだが、何度拭っても後から後から涙が溢れてくる。

「みんな、ありがとう!」

聴衆に叫ぶ岡崎。

「これで岡崎さんも恥ずかしがり屋を卒業だな」と白金は思う。しかしそのとき

ドダッ

「きゃん!」

キーボード・ゴクソツに繋がるエーテル補給のコードにつまずき、岡崎は盛大にすっ転ぶ。

「いてて……」

頭を抑えて立ち上がる岡崎。だがそのとき、客席から悲鳴があがる。

「えっ……もしかして転んだ拍子に縞パンが見え……」

「岡崎さん! 眼鏡!」

「へっ? あ!」

岡崎の足元には衝撃でひしゃげたサングラスが!
目を合わせた相手が失禁しないよう着けていたのだが、それが今の拍子に外れてしまったのだ。

「しまった!」

岡崎は反射的に顔をあげてしまう。それがさらなる悲劇を呼んだ。

「いやああぁぁぁぁ」

ガクガク!
シーシー!
ジョワアアアアアアア!

正面から彼女の目を見た会場の少女たちは1人残らず失禁したのだ。

~回想終わり~

「そういえば、そんなこともあったね……」

「みんなで怖い話をしたり、合宿に行ったり、お漏らししたり」

「(ピー)ちゃんが焼き鳥になったり」

「(ピー)ちゃん……鳥……翼」

「そっか……私たちに翼をくれたのはロリエルなんだ。ロリエルは私たちを幸せにしてくれたちっちゃくて可愛い天使なんだよー」

「なんで急に遠路さん!? (ピー)ちゃんはどうしたんですか?」

「いいからいいから」

数日後、ハルマゲドンを前にした壮行会にて3年生達による卒業ソングが演奏された。


天使にふれたよ放課後レモンティータイムヴァージョン


ねえ貰った指輪を身体に嵌めておくなら“薬指”がぴったりだね
そう尿瓶の容量がいっぱいになるくらいに漏らしたね 黄金色の毎日

外した能力と降参 スケッチブックへの落書き
後半戦の入り口に置いてかなくちゃいけないのかな

でもね、勝てるよ!応援次第では
前半では終わりじゃないこれからも戦うから
一緒の写真たちおそろいの尿の染みいつまでも輝いてる
ずっとその笑顔ありがとう

ねえ園芸部のお花も背丈が伸びたみたい見えないゆっくりなスピードでも
きっと岡崎は見てたね何度も漏らしたことそれでもトイレまで歩けたこと

ふわり放課後の廊下にこぼれたロリエルの羽根
手斧で撒き散らされるまで このままいれたらいいのにな

でもね、会えたよ! 愛すべき天使に
ファンタスティック! って言いたくなる
この場所は変わらないよ
いやらしいマッサージ
ゲロったドリンク
とびきりの夢と出会いくれた
ピアニカにありがとう

希望崎 並行世界
離れてても同じ空見上げて
ユニゾンで歌おう!

でもね、会えたよ!宇宙の天使に
後半でも終わりじゃないこれからも仲間だから
ヒヤリ!って言うなら ハット!って返すよ
忘れ物もうないよね ずっと永遠に一緒だよ


「何この歌詞……」

徹夜で作詞作曲しハイになった王里、古谷、まほろ、LOVE子に某ボーカロイドの演奏を前に、ロリエルを初め下級生たちはドン引きするばかりだった。

ちゃんちゃん♪

替え歌は恥ずかしい