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255 名前:1/16[sage] 投稿日:2006/08/28(月) 01:51:42 ID:HYTIBxGR ジュリアンは始めてみる大きな門の前に立っていた。 「本当に来ちゃってよかったのかなぁ…」 今更なことを思いつつ知った顔を捜す、すぐに見つかった。 「おぉ、良く来たなレドウタブールを降りて以来だから何ヶ月ぶりかな?」 丸い肉…ではなく、マリコルヌ・ド・グランドプレだった。 「すいません、お招き戴き有難う御座います、ミスタ・グランドプレ」 苦笑いしながら答えるマリコルヌ。 「マリコルヌで良いさ、戦友だろう?それとも、そちらは友達と思ってくれてないのかな?」 貴族にからかわれる事に慣れていないジュリアンは真剣に慌てた。 「そんなっ、恐れ多いです。我侭を聞いて頂いているだけでも、申し訳ないのに。」 バタバタと手を振り釈明する。 「まぁ、いいからこっちにこいよ…立ち話もなんだしね。」 「す、すいません。」 招かれた門のほうに走り出すジュリアン。 門の中でマリコルヌは待ち言った。 「ようこそ、ジュリアン。ここがトリスティン魔法学院、貴族の子弟が通う、誇り高き学び舎だよ。」 256 名前:2/16[sage] 投稿日:2006/08/28(月) 01:52:13 ID:HYTIBxGR そもそもの始まりは、ジュリアンが姉のシエスタが働いているところを見てみたいと、従軍中にマリコルヌに語ったのが発端だった。 ジュリアン自体も忘れていた話だったが、突然マリコルヌから招待の手紙が届いたのだ、しかも、交通費や宿泊費込みで。 世話になったから、と手紙にあったが、そもそも世話をしたのは仕事であって、感謝される筋合いではなかったが… (お姉さんが働いてるところを見学する程度、命がけで戦った褒美にしては安いだろう) と、熱心に勧めるマリコルヌの誘いに押し切られる形で、ジュリアンはトリスティンの中に居た。 (うわぁ…綺麗な建物、しかも広い、通ってる生徒の方々も皆綺麗な格好されてるし…姉さんはこんな所で働いてるんだな…) 熱心に周りを見回すジュリアンにマリコルヌが話しかける。 「すまないけど、一つ頼まれてくれないか?」 周りに夢中になっていた、ジュリアンは慌てて返事をした。 「はい、お招き戴きましたし、僕に出来るとこなら何でも。」 「そうか、助かるよ、何、たいした事じゃない」 マリコルヌが話を続ける前に、ジュリアンは信じられないものを目にした 257 名前:3/16[sage] 投稿日:2006/08/28(月) 01:52:44 ID:HYTIBxGR 「そんなの、サイトさんの勝手じゃないですか、ミス・ヴァリエールはサイトさんを束縛しすぎです。」 姉が……生徒の制服を着た娘に……すなわち貴族に怒鳴っている。 しかも、整った容貌を強張らせている……押しているようだ。 ジュリアンは停止した。 「ア、アノ、アレハ・・ドウユウコトデショウカ?」 「ん、あぁルイズとあのメイドか、いや、どうって事は無いさ、何時もの事だしね。」 イツモノコト・・・アネハ・イツモ・キゾクト・ケンカ 「アノ・アノセイトノカタハ」 「ルイズ・ド・ラ・ヴァリエール、ほらヴァリエール領ってあるだろ、ゲルマニアとの国境沿いの公爵家で、あっこの三女だよ。」 気絶するかと思った、ショックで返って正気になった。 「あの、大貴族ですか……なんで、それが喧嘩なんて。あっ」 胸を押さえながら、何かを怒鳴った姉に押されるようにミス・ヴァリエールが走り去った。 ジュリアンには泣いている様に見えた……。 「お、またメイドの勝ちか、流石ゼロのルイズ取り柄無いな。」 「ゼロ?」 「あぁ、彼女なんでここに通ってるんだ?って位魔法が下手でね…あ、そうそうそれで頼みなんだけど、ちょっとクラスメートの前で戦争のときの話などを……色つけて……」 ジュリアンは既に聞いていなかった。 「すいません、ちょっと行って来ます。」 ルイズの走り去った方向に、ジュリアンは駆け出す。 「んでだね、僕が活躍したということに……」 マリコルヌは一人取り残されていた。 258 名前:4/16[sage] 投稿日:2006/08/28(月) 01:53:25 ID:HYTIBxGR ジュリアンは暫く追い、何か建物に入ろうとしているルイズを呼び止めた。 「すいませんっ、ミス・ヴァリエールっ」 立ち止まったルイズが、勢い良く振り向き睨み付ける。 「なに?」 僅かに赤くなった目じりと、その視線に押されるように頭を下げる。 「すいませんっ」 勢い良く叫ぶ。ルイズの驚く気配が下げた頭の向こうに感じられた。 「先ほど喧嘩してた相手、僕の姉なんです。」 「シエスタの?」 貴族の令嬢が姉の名をきちんと覚えているのに驚く。 「はい、何があったのか存じませんが、姉の無作法をお許しください。」 いきなり呼び止められ、驚いていたルイズが落ち着いて返事をする。 「心配しなくていい、ただのケンカだし、私にも悪いところは有ったの。 平民だからって、シエスタを苛める様な馬鹿なことはしないわ。」 姉のことを心配している様子の少年を見下ろしながら続けた。 「貴方、名前は?私の名前は知っているようだけど?」 驚いた、話をする相手の名前を平民でもきちんと気にする人だった。 まるで妖精のようだった容貌を思い出す。 「ジュ、ジュリアンです、ミス・ヴァリエール」 「ジュリアンね、心配しなくても、シエスタには命を助けてもらったことも有るのよ、私がどうしようもなく落ち込んでいたときは、ハッパ掛けてくれたしね、如何こうする気は無いわよ。」 戦艦の中で同乗していた一部の貴族を思い出す。 ……今目の前に居るのは天使か何かに違いない。 「いえ、こちらこそ失礼いたしました。そう言う事でしたらこんな心配することが失礼でした。申し訳ありません。」 ルイズが笑いながら放す。 「そろそろ、顔を上げなさい?こんな所でシエスタの弟に頭下げられていると苛めているみたいだし。」 「し、失礼しました。」 慌てて頭を上げる。 「いいわ、別に。でも、シエスタにちょっときつい事言われたわ。」 「すいません、小さい頃から体ばっかり育って……」 259 名前:5/16[sage] 投稿日:2006/08/28(月) 01:53:56 ID:HYTIBxGR ふ、とルイズの表情が凍り付いていた 「そう……そういえば、貴方小さいときからシエスタと一緒だったのよね?」 ジュリアンは背中を這い登る寒気を堪えながら。 「はい、姉弟ですから。」 なんだか怖い、ここに居てはいけない気がする……でも、足が動かないっ。 「ジュリアン……ちょっとこっちについてきなさい。」 (あぁっ、ミス・ヴァリエールが名前覚えてくれている) 足が勝手についていった。 入ろうとしていた建物は寮だったようで、私室に通された。 (学生寮なのに部屋広いな…)周りを見回す。 (あぁぁ、下着落ちてる、着替えがオキッパナシィィ) 「ジュリアン?」 ルイズに掛けられた声に反応したジュリアンは、ひいおじいちゃん以来我が家に伝わるセイザなる姿勢をとった。 「……なんで床?」 不思議そうにルイズが尋ねた。 「いえっ、この方が落ち着くでありますっ。」 今見たもの、見た事を悟られてはならないっ。 ジュリアンは床の上で身を硬くした。 「聞きたいことが有るんだけど……?いい?」 なにか聞きにくそうにルイズが切り出した。 (あぁっ、モジモジするミス・ヴァリエール サイコー) 「はいっ、何なりとお聞きください」 ジュリアンは張り切った。 「…む…ぉぉぉ…………ぃ…」 「?もう一度お願いできますか?」 赤くなったルイズがもう一度繰り返した。 「…むねぉ…ぉ…くし…ぃ…」 「もう少し大きく、お願いできませんか?」 半泣きになったルイズが震えながら繰り返した。 「…むねをおおきくしたい……のっ」 今度は聞こえた。 260 名前:6/16[sage] 投稿日:2006/08/28(月) 01:54:28 ID:HYTIBxGR 「はっ・・・?」 聞えなかった訳ではないが、ジュリアンは聞き返した。 涙目のルイズが睨み付ける。 「聞こえたでしょう?ずっと一緒だったんなら、何かあるでしょう?何かっ」 あの・・・僕姉の胸の成長を追うほどの危険人物に見えますか? とても聞きたかった……危険な香りがしたので聞かなかった。 「しっ、知りませんよ、普通姉にどうやったら胸が育つかなんて聞きませんよっ。」 「わっ私は聞いた事有るわよっ、なんどもっ」 姉妹でならともかく、弟が聞くのは犯罪です……多分。 「ちょ、まっ……真面目に聞いてるんですか?」 「私は何時でもまじめよっ。」 なんだか、姉との喧嘩内容が解った気がした。 しかし……ミス・ヴァリエールはこっちを睨んでいる…… 背中に『不退転』の文字が見える気がした…… 何か言わないと、この部屋を脱出できそうに無い…… 何か……なにか……ナニカ…… その時、追い詰められたジュリアンの脳裏に記憶がフラッシュバックした。 「あっ、そうだ」 「なっ、なにっ?」 つい声が出てしまったらしい……ミス・ヴァリエールの喜色に満ちた顔が心に痛い。 「あ、いえ、姉に聞いた話ではないのですが……」 「何?なに?なになになにぃぃぃ?」 食い付いてきた。 「乗っていた戦艦の、上官に伺った話なのですが……」 「うんうん」 そこで息を止める。良く考えるとこんな事ゆーと殴られるかも…でも何か言わないとだめそうな上に、他にネタが無かった。 「男に揉まれると、女性の胸は大きくなるらしいですっ。」 ジュリアンの両手が何かを包むような形になっていた。 「えぇぇぇぇぇっ、って」 その手を見たルイズが胸の前で手を交差し、体を後ろに下げた。 261 名前:7/16[sage] 投稿日:2006/08/28(月) 01:54:59 ID:HYTIBxGR なにか、誤解を受けた気がするジュリアンは慌てて続けた。 「あ、違います、僕が〜ではなく、あ〜好きな人、好きな人が揉めばっですっ」 「えぇぇぇっっ、サイトにぃっ!!」 思わずルイズは怒鳴り返した。 「あ、サイトさんって仰るんですか?」 「えぁ、う…違うわよっ、サイトなんか全然そんなつもりは無いわっ。」 答えながら、ルイズの頭は高速回転していた。 新規情報に対する検証。 サンプルA  シエスタ 大きい……胸…サイトはきっと今までに何度か揉んでる、アレだけ見てるのだし、機会なら幾らでも有りそうだ、うん、犬はきっとたまに揉んでるに違いない。 断定・後でオシオキ サンプルB キュルケ かなり大きい……好きな相手にもませる機会は多そうだ。そもそも、好きな相手が多い。揉みまくられているに違いない。 一筋の光明が見えた気がする、しかしまだ早まってはならない。 検証を続けなければ…… サンプルC タバサ 私より(重要)小さい……そもそも、好きな相手居るのかな?そして…小さい(私より) ルイズは感動に包まれた。 「でかしたっ!!」 ジュリアンに告げた。 「今までの姉の行いを全部清算して、お釣が来るわっ、無罪っ、勝訴っ、おめでとうっ」 いきなりテンションの上がった、ルイズにちょっと引き気味なジュリアンだったが。 退室を許され、よろよろと姉の元に向かった。 262 名前:8/16[sage] 投稿日:2006/08/28(月) 01:55:29 ID:HYTIBxGR 偶然通りかかった食堂で、姉に会った。 「あら、ジュリアン?何でこんな所に居るの?」 「………ねぇさん……ぼく……もぅ…つかれたよ……」 「えぇぇぇぇ????ジュリアーン どっどうしたの?」 なぞの寸劇を繰り広げていた。 「シエスタ〜なんか、食べ物分けてくんない?」 サイトがフラフラと裏口から入ってくる。 「あら、サイトさん」 シエスタの呼び掛けにジュリアンが反応する。 「おーちょっと腹減っちゃって……」 がばっ、と立ち上がるとジュリアンはサイトの手を取った。 「なんだか、良く分かりませんでしたが、凄い迫力でしたっ。 良く相手できると思いますっ。これからも頑張って下さいねっ。」 「・・・・は?はぁ?」 ??? 「あ、すいません、サイトさん、これは弟のジュリアンです。何時もはこんな変な子じゃないんですけど、ここ貴族の方が多いから、舞い上がっちゃってるみたいです。」 (・・・・ねーさんは、貴族を怒鳴るほど馴染んじゃってますけどね・・・) 「あ、いたジュリアーン、ちょっと話頼むよー。」 マリコルヌが現れた。 しかし、ジュリアンは最早貴族を恐れない。 「いっすよー、おっけー、もーなんでもしゃべるっすよー。」 「おっおぅ……頼む……けど……お前、そんな性格だったか?」 「いや、もーこわいもんないっすよ。」 ジュリアンはゆらりと立ち上がった。 パカーン シエスタの一撃・フライパンは痛い。とても痛い。 「ね、姉さんいきなり何するんだよっ。」 「貴族の方にその口の聞き方は何ですっ!!」 「ねーさんだってっ……」 姉弟喧嘩が始まった。 「なぁ…?」 サイトはマリコルヌに聞いた。 「ん?」 「なんなわけ?」 「俺も解らん……」 口論はジュリアンが更生するまで続いたと言う主にフライパンで。 263 名前:9/16[sage] 投稿日:2006/08/28(月) 01:56:31 ID:HYTIBxGR その日の夜、サイトが部屋に戻ると…… ベッドの上でルイズが睨んでいた。 (え〜〜っと、今日俺なんかしたっけ?) 「犬、来なさい」 (犬キターーー) 「はい、ご主人さま、何でしょうか?」 「犬はご主人さまが、大事よね?」 言葉は強気だが、目がそれを裏切っていた。 (あーこりゃ、どっちが犬だ?) 捨てられた子犬のような目で、サイトを見ていた。 「だ、だいじよねぇ?」 見惚れたサイトが黙り込んだだめ、不安になったらしい。 「おっおぅ、大事だよ、何回も言ってるはずだけど……まだ信用ねーのな…。」 サイトが答える。 「ちっ、違うの、信じてる、うん。でも、ちょっと位変なこと頼むから。」 「おー、何だルイズの頼みなら何でも聞くよ、出来る事ならなんだってする。」 何時もと違う空気を感じ取ったサイトが、真剣な目で答える。 「信じてくれるまで、何遍でも大事だって言うし。頼まれたら全力を尽くすよ。」 ルイズは嬉しそうだ。が、 264 名前:10/16[sage] 投稿日:2006/08/28(月) 01:57:01 ID:HYTIBxGR サイトが戻るのを部屋で待つ。 毎日の事だけど、結構好きな時間だ。 部屋の前を足音が通り過ぎるたびにドキドキする。 いつもだってそうなのに、今日はいつもの倍くらいドキドキする。 教えてもらった胸を大きくする方法は、いろいろ完璧だ。 次にメイドと言い合いになったら、「ワタクシ、サイトに胸を触られましてよっ」 って答えよう。サイトだって、ひょっとしたら………浮気しなくなると思うしっ。 サイトとキスするだけでも、ドキドキして周りが分らなくなるのに、胸なんて揉まれたら私どうなっちゃうんだろうっ。 …………サイトが帰って来たら言うのよ。 「さぁ、サイト私の胸を揉みなさいっ!!」って ……あれ……だめじゃない……これじゃ、私変な子だっ。 ばばばっば場合によったら、きききき嫌われるかもぉぉぉぉ しまった、なんて切り出そう。 あぁぁぁぁぁ、足音が、しかもこの音サイトだしっ。 うぁぁぁぁ、下手に出たら、絶対付け上がるしぃぃぃぃっ。 ああぁぁぁぁあああぁ、ドアが開く。 私はとりあえずサイトを睨みつける。 サイトの怯える気配(違うのー、怯えて欲しいんじゃないの) 「犬、来なさい」私の口が勝手にサイトを呼ぶ。 (あぁぁぁぁだめだ。) 「犬はご主人さまが大事よね?」念のための確認。 ……なんで返事しないのぉ……『いや?シエスタの方が大事だよ?』とか『ティファニアの胸は人類の至宝だよ』とか言われたらどぉしよぉぉぉ。 「だ、だいじよねぇ?」 慌ててサイトが返事をする。私の望みどおりの返事を。 よ、良かった…… でも…真面目に返事しすぎぃぃ。これじゃ切り出せないよぅ… 265 名前:11/16[sage] 投稿日:2006/08/28(月) 01:57:49 ID:HYTIBxGR ルイズが何か言いにくそうにしている。 よっぽど大変なことがあったに違いなかった。 「また姫様からの依頼?」 フルフルと首が横に振られる。 「誰かとけんかした?」また同じ。 そんな感じで、思いつくことをどんどんぶつけるが……ルイズの首が縦に振られることは無かった。 そのうち恐る恐る、ルイズが切り出した。 「あのね……あのね、あのねあのねサイト。」 「お、おう」 やっと、お願いが始まるらしい。 「……胸って揉むと大きくなるらしいの。」 頭の中のどこかが白くなった……… 「あの……聞いたことある?」 つい返事をする。 「ん、あぁ有るよたまに聞くね。」 ほぅっと息をついたルイズが言った。 「だからね……揉んで欲しいの。」 ……モンデホシイノ ムネヲ とルイズが言った。 「おぉぉぉっけぇぇぇぇいっ」 サイトは張り切った。目は輝き全身に力が満ち溢れた。 ルイズの肩をつかんでベットに押し倒す。 「えっ、ちょ、サイトォ………」 「ルイズぅぅぅぅぅ」 思いっきり引いたルイズを無視して、サイトが圧し掛かる。 胸を揉まずに、キスを求め唇に殺到する。 「またんかあぁぁぁ、くぅおぉのいぬぅぅぅぅ。」 「げはっ」 サイトの切ないところが、切なくなった。 266 名前:12/16[sage] 投稿日:2006/08/28(月) 01:58:25 ID:HYTIBxGR ベットの下で這いつくばったサイトを見下ろしながらルイズは言った。 「犬?私の話が聞こえなかったのかしら?」 「滅相も御座いません、ご主人さま。」 「犬?」 「はいっ、どうすれば、お行儀良く、む・むむむむねを揉めるのかしら?」 「ご主人さまの、お顔を見ながらだと、犬めは辛抱たまりません。」 切ない所の切ない痛みを耐えながら、サイトは答えた。 「胸だけで我慢なんて、犬めには不可能で御座います。」 褒められていることに機嫌を良くしたご主人様は聞いた。 「ご主人さまを見てると我慢できなくなるのね?」 「はい、ご主人さまの愛らしいお顔を見ながらだと、無理です、胸だけじゃなくもっと色々させて下さい。」 嬉しいことを言ってくれているが、それはそれ、胸の件は別の戦いでもあるのだ。 「犬、では顔が見えなければいいのね。」 「え?そっちすか?」 「ん?」 ルイズが笑いかける。 「いえ、そうでごさいますです、ご主人さま。」 「じゃ、ここに寝て」 ルイズのベットに寝かされるサイト。 「よっっ、と」 サイトの腕の中に、ルイズが飛び込んでくる。 ただし、背中向けで。 「これならいいわね?犬」 「………がんばります」 サイトはそっと、ルイズの胸に手を回す。 うわ、柔らかい。うあぁぁぁ髪の好い匂いがする。 すっぽり手に収まって…… 「あ、ご主人さま、どっからどこまでが胸ですか?」 (意訳・どこまで触っていいですか?) 『ルイズ脳内翻訳・どこが胸か分りません』 「ふぬぅぅぅぅぅうぅぅぅ」 鉄拳制裁!! サイトが行動不能のため一日目はこれで終了した。 267 名前:13/16[sage] 投稿日:2006/08/28(月) 01:59:25 ID:HYTIBxGR 2日目 「昨日みたいなふざけたことは言わないわね?」 「はい、ご主人さま犬めは真面目に尽くします。」 「あまり、ふざける様だと、他の犬を探すわ。」 「えっ、ちょ、マテ、ルイズそれはゆるさ……」 「あ?」 睨みつけるルイズ、でも流石にこれは引けないサイト。 「浮気はだめだっ!!」 (……どの口がっっっ、まぁもとからそんなつもり無いけどね) 「では、犬、がんばりなさい。ご主人さまが満足するようにね。」 結局答えず、ルイズはサイトにもたれ掛かる。 流石に気が気で無いサイトは、揉みながら話を続ける。 「本気か?」 「どうかしらねぇ?犬はあっちこっちで……だしねぇ……」 「いや、俺はっ……」 「あっ、ちょっ、痛い、もっと優しく。」 「あ、わりっ。こ、こう?」 「うん、痛くは無くなったから……続けて。」 結局、ルイズの体の前に話をそらされるサイト。 うぁ、昨日も思ったけど、柔らかい、細いけど……腕の中に納まる感じでっ。 軽くて、小さくて、あんまり肉がついてるわけでもないのに柔らかい。 男と骨のつくりが違うのかなぁ…… 「いぬっ、段々強くなってるっ、痛いっ。」 「はっ、犬は気を付けるであります。」 くそぅ、でも俺も気持ちいいなぁ。 誰に頼む気かしれんがっ、この位置は譲れん!! 死守だ、ルイズに怒られる様な事だけはすまいっ。 そ〜〜っとだ、そっと……そう、ルイズが胸にキスしてきたときのことを思い出して、良かった所をそ〜っと。 「ひゃぁぁぁぁんっ」 「今の何よ、馬鹿犬ぅぅぅぅ」 ガスッ ルイズの肘打ちが決まった。 「ぐはぁ」 油断しまくってたサイトが悶絶している。 「きょっ、今日はここまでよ、明日何したか教えなさいっ」 ルイズは、布団をかぶってベットの反対端に行った。 ………サイトは……ベットでゴロゴロ悶絶していた。 268 名前:14/16[sage] 投稿日:2006/08/28(月) 02:00:06 ID:HYTIBxGR 3日目-1 「ルイズさん」 「な、なによぉ」 昨日と立場が逆だった。 「昨日みたいな感じのときに、揉んでる効果が出るのです。」 「え…そ、そうなの?」 「そうなのです、ルイズさん……貴方は昨日とても惜しいことを……」 この世の終わりといった風情でルイズは聞いた。 「も、もうだめなの?私の胸ずっと・・・こ、このまま?」 「いえいえ。」 ルイズの顔が希望で輝いた。 (あーくそ、やっぱルイズ笑うと反則気味にかわいーなぁ) 「ルイズさん、あの時気持ちよかったですか?」 「え?いえ、なんか初めての感じで、良く分りません。」 (ルイズのハジメテェェェェ) 「はぁはぁ」 「ど、どうしたのサイト、大丈夫?」 「な、なんでもない。」 「あ、でも……」 「でも、なに?」 何か思い出した様子ルイズにサイトは尋ねた。 「あ、あのね、惚れ薬飲んだときのねっ、サイトのキスみたいな感じだった、キスのほうがずっと強かったけど……」 (ふぉぉぉぉぉぉぉぉ) 「サ、サイトほんとに大丈夫?」 「ダ、ダイジョウブダ ルイズ、キョウハニゲテハイケマセンヨ」 「う、うん……でも……」 「デモ?」 「痛くはしないでねっ?」 「ハイ、サイトサン、イタクシマセン。」 「ん、じゃぁ、お願いね」 「はぁはぁ」 269 名前:15/16[sage] 投稿日:2006/08/28(月) 02:00:38 ID:HYTIBxGR 3日目-2 ちょっとした教育の成果で、ルイズは大人しく俺の腕の中に居る。 はっきり言って、これだけで気持ちいい。 早く揉み始めたら、早く終わる気がして、腕の中の…そして腹や足に当たるルイズの体の感触を楽しむ。 「サ、サイト、触らないの?」 ふぉぉぉぉ、ルイズの顔が至近距離で、しかも上目遣いに俺の顔を覗き込む。 「あ、そのぉ………」 泣きそうなルイズが尋ねてきた。 「それとも、胸………無いから、昨日で飽きた……の?」 「決してそんなことはぁぁぁ」 自分が感触を楽しんだせいで、ルイズにちょっぴり切ない顔をさせてしまったあぁぁぁ。 『重犯罪者だサイト、懲罰として握力の限界に挑戦を命じるッ』 脳内のサイト裁判官の判決は絶対だった。 そっと触りながら、罪を軽くするために自白する。 「ごめん、ルイズ、その……ルイズの体が当たってるところが気持ちよくて……動くのが…その……もったいなかったんだ。」 赤くなったルイズが黙り込んだ。 「あ、あぁぁぁぁそ、そぅなの……じゃじゃじゃぁ仕方ないわね。」 昨日の感じを思い出して、ゆるゆる、やわやわと胸を触る。 「サ、サイトォ」 ルイズが問いかけてきた。 「昨日も思ったんだけど……なんか、いきなり上手くない?その……怒らないから……怒らないから、どこで……」 「え、違うよ、ルイズが教えてくれたんだよ?」 「え?どゆこと?」 「ほら、惚れ薬のときルイズがしてくれたキス、アレがお手本。」 「え、えぇぇぇぇぇぇ」 「あれって、ルイズが自分が気持ちいいところしてくれたんだよね?」 「どどどどどど、どぉぁしらぁぁぁ、覚えてないわぁぁぁ」 「だから、ゆっくり感じてね。」 「う……うん。」 270 名前:16/16[sage] 投稿日:2006/08/28(月) 02:01:29 ID:HYTIBxGR 3日目-3 サイトの指が胸の上で蠢いている。 かれこれ、1時間は続いていた。 もう、最初の話しなんてどうでも良い気がしてきた。 サイトが触ってくれているってだけで、泣きたいくらい嬉しかった。 サイトの息が首筋にかかる、荒い、大丈夫か心配になるくらい荒い。 興奮してるみたいだ。 少なくとも、今は、今この瞬間はサイトの目には私しか映ってない。 シエスタもティファニアも良い子だ。綺麗だし、胸だってずっとあるし、家事だって得意だ。 私がサイトにして上げられることって、実はあんまり無いと思う。 サイトがこの世界に来たのは、私の無理やりの召還。 き、嫌われたってしょうがない位なのに、何度も命を掛けてくれる。 今だって、一生懸命胸を触ってる、きっとティファニアのとかの方がサイトだって気持ち良いに違いないのに。 アレくらい大きくなったら、サイトは私をもっと好きになってくれるのかな? そんなことを考えてる間にも、サイトの手は止まらない。 たまに身体が勝手に跳ねるような反応をする。 そうゆうときはちょっと気持ち良い。 しかも、そうゆう所はサイト全部覚えるつもりみたい。 たまに復習してる。なんだかちょっと身体が熱くなってくる。 でも、サイトがちょっと心配な位汗かいてる。 サイトの手の汗で、私の肌がしっとりしてくる。 乾いてるときよりも気持ちいい感じがするのは気のせいかな? 息も荒い。身体が熱くなってきて、いつまでも続けて欲しい気もするけど…… 「サイト?」 「おっおぉぉぉぉうぅ」 なんだか、熱中してたみたい。ちょっと……ううん、かなり嬉しい。 「息……荒いよ」 「ご、ごめん…いやか?」 まさか、うれしいよ。 「今にも死にそうなのよ、私のベットで死なれると迷惑だから今日はここまでよ。」 「えぇぇぇぇぇぇええぇぇ」 この世の終わりみたいな顔。 嬉しい、まさかこんなに嬉しいことがあるなんて知らなかったって位嬉しい。 私は身体を返して、サイトと向き合う、『大好き』心の中で囁いて。 その唇にキスをする。 「ル、ルイズッ」 「はい、ここまで……でも…」 「でも?」 「面倒だから、今日はこのまま寝るわよ」 『今夜はどこにも行かないでねっサイト』 するりと、サイトの腕の中に忍び込む、そのまま寝たフリ。 「おやすみ」 「ちょ、ルイズ、俺このままぁぁっぁ?って もう寝てるよぉぉ」 バカサイト、寝れるわけ無いじゃない。ぶつぶつ言うサイトの声を聞きながら。 サイトが眠るまで、私はサイトの鼓動を聞いてた。 271 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2006/08/28(月) 02:04:31 ID:HYTIBxGR ごめんなさい、エロまで持ってくことが出来ずに暫定で投下。 てか、長くなりすぎる気がしたので、続きイラネーヨってなら。ここまでで。 たぶん現状で半分くらいです(長すぎだろ・・・自分) 320 名前:271 1/9[sage] 投稿日:2006/08/29(火) 03:24:37 ID:rmXnXJ/z >>255-270 の続き 15日目 「おいで、」 ベットの上でサイトが手招きする。 「………」 もう日課に成ってしまったその行為に、かえって赤面してしまう。 「ルイズ?……こないの?」 サイトが笑いながら……ニヤニヤと問いかける。 ここ暫く、ちょっと私の立場が低下してる気がする。 「行かなくても良いの?」 ちょっと反抗する。 「ちょ、え、イヤそれは……」 慌ててる、可愛い。これなら行ってやらない事も無い。うん。 「なんて言うの?犬」 久しぶりの呼びかけ、犬。最近部屋の中……というか、ベットの中だとずっとサイトだ。 この辺で手綱を絞らないと、ちょっとヤバイ予感がする。 「こ、此方にいらして頂けませんでしょうか?ご主人さま。」 あら、案外素直。 「いいわよ、仕様が無いわねー。」 嬉しい、サイトに近づく一歩づつがスキップしそうな感じだ。 サイトの前で、ゆっくりと半周。背中を向けて座ってるサイトに飛び込む。 「つかまえた。」 あれ?サイトが何か言ってる。 「いっつも、ベットに入るまでは生意気だよな、ルイズ。」 えーっと、何か悪い予感がする・ 「さーってっと、今日の教育開始だね、ルイズ。」 ちょっ、ちょっとまてぇぇぇ、さっきのご主人さまはっ? 「なっ、サイトどうゆうつもりっ?」 サイトの方を向いて怒鳴りつ……け…る。 「んっ、んんんっ、いきなりっ。」 キスで口がふさがれる。 321 名前:271 2/9[sage] 投稿日:2006/08/29(火) 03:25:08 ID:rmXnXJ/z 腕の中でルイズが暴れる。 でも、こうなったらこっちのものだ。 「離しなさいよっっ犬ぅぅぅぅっ。」 暴れてる、でも解ってる最近こうなったルイズは簡単に手を上げない。 ………あ、でも肘が入るな……たまに。 ルイズの動きを封じるように片手で肩を抱きかかえる。 「あ………」 力が抜ける、そしていつも黙り込んでこっちを見る。 「サ、サイトォ……」 この、脱力したルイズが大好きだ、(いや、いつも好きだけど) 今からどうやって料理しようって感じ。 そっと、胸に手を這わせる、最初は服の上から。 ピクンとルイズの身体が跳ねる。髪の中に顔を埋める。 「犬?」 そっと語りかけると、ルイズはまた震えた。 最近知ったんだけど、ルイズは俺に話しかけられるのが好きらしい。 話し掛けるだけで喜んでくれるなら安上がりだけど……。 話すだけだとこっちが満足できないし。 「えっと、だって……使い魔だし。」 「ふーん、そう。」 肩を抱いていた右手でルイズの髪を撫でる。 「俺って、単なる使い魔だったんだね。」 「えっ、違うっサイトはっ。」 キスでまた口を塞ぐ、あえて言わせない。 舌を絡める、最近はいきなりでも驚いたりしない。 ルイズの方からも舌を絡め返す、その間にも身体を触り続ける。 ずっとキスをしたまま、ルイズの目を見る。 今どんな感じなのか、身体の震えや目の潤み、体温なんかで段々解るようになってきた。 あー俺もイヤらしくなって来たなぁ、何もかもルイズの所為だな。 ルイズの身体が原因なんだから、今日こそ責任を取ってもらおうかっ。 俺は燃えていた、今日こそっ今日こそ未だ幾つか残った関門を突破する。 そう心に決めていた。 322 名前:271 3/9[sage] 投稿日:2006/08/29(火) 03:25:42 ID:rmXnXJ/z サイトのキスを受けながら、サイトを見ている。 身体にはサイトの手、実はメイドにはまだ自慢してない。二人の秘密っ、って感じで喋るのがもったいない。 ……サイトまで黙ってるのが、あの娘に未練が有るみたいでイヤだけどっ。 「ふあっ、んんっ、あんっ。」 サイトが息もさせてくれない、なんだか目が邪悪だ。きっと、何かやらしいことを考えてる。 でも……多分今の私は抵抗できない。 サイトにそうゆう風にされたと思う。 この間私は『いった』らしい。サイトのキスと身体を這いまわる手の感触に何がなんだかわからなくなった。 その状態をそういうらしい、怖かった。 ………怖かったのにっ、この犬はっ、 「キスと胸だけでいったんだねぇ、ルイズってHな子だったんだねぇ」 とか言うから、ついその日はサイトを謝るまで枕でポコポコ叩いて躾をした。 実は立てなかったのはサイトにばれただろうか? それに、Hな子に成ったのは全面的にサイトの所為っ。 でも、……サイトはHな子嫌いなのかな?それがちょっと怖い。 サイトが慣れた手つきで、ネグリジェを捲り上げる。 そのまま、胸にキス。 「っっっくっ、」 『いった』日から私は出来るだけ声を我慢する様にしている。 サイトには不評だけど……Hな子って思われて嫌われるより良い。 サイトが一生懸命私の胸を吸う、片手は背中に回ってる。 この体勢は好き、サイトの頭を撫でてあげれるから。 一生懸命胸を吸うサイトを見て思う、いつかサイトの赤ちゃんが出来たら、こんな感じなのかなぁ……自分の想像にちょっと恥ずかしくなったけど。 「ひゃぁっ、……あっ。」 そっと私の胸を撫でていた方の手がいきなり乳首をつまみあげる。 強めの刺激に声が出る、最近私の身体はおかしいと思う。 半月前……サイトとこれを始める前なら、間違いなく今のは痛いだけだったと思う。 今は……痛くない。痛いけど……それもりもっと気持ち良い。 段々気持ち良い所が増えてくる、サイトはそれを全部知ってる。 なんだか恥ずかしいけど、嬉しい。 「ふあぁぁんっ、きゃうっ。」 背中に回ってた手も、優しくゆっくりなで上げられる。 背中に触られるだけで、声が出るほど気持ち良いなんて、想像した事も無かった。 段々反り返ってくる体が限界に達したところで、サイトはまた胸に、 「きゃっ、サイトォ……歯は怖いぃよぅ。」 そっと、胸に歯を立てるサイト、あっこれはっ。 「ああぁぁっ。」 歯を立てたまま、胸に吸い付いたサイトが周りの肉ごと乳首を吸い上げる。 サイトにぎゅっっってしがみ付いた。 これ好きだけどっ、刺激が強すぎると思う。 323 名前:271 4/9[sage] 投稿日:2006/08/29(火) 03:26:22 ID:rmXnXJ/z ルイズが夢中で俺にしがみ付いてくる。 可愛い、涙目だよおぃ、誰ともなく話しかけたくなる。 駄目だ、今日の俺には幾つかのミッションがあったのだった。 ルイズが先日いってから、声を控えるようになった。 納得いかない、何より嬉しくない。 また、思いっきり感じてもらってルイズの可愛い声を思う存分聞くこと。 これが一つ目(でもこれは実は簡単、いつも最後の方はルイズ声押さえられなくなって来るし。) 二つ目からの難易度が高いのだっ、 二つ目はルイズの『女の子の部分』に触ることだ。 ドサクサに紛れて、こっそりパンティの上からなで上げたりは有るがっ、直接触らせてくれない。 触ってるのに気がつくと、 「怖いの……サイト……おねがぃぃ……やだぁ……」 強行しようとすると、 「やだぁ…、サイトやめてぇ、おねがい……」 と、はっきりいって抵抗できない。 (因みに、さらに強行した時に食らったのが最後の肘だったりする、痛くなかったけど。) 惚れた弱みは強力すぎる。 何より、『他の犬を探すわ。』の脅しが恐ろしかった。 ルイズが可愛いのは知っていたが、最近のルイズは犯罪だ。 なんだか毎日機嫌がいいし、ふと切なげな表情で窓の外とか見てるしっ、たまぁぁぁに色っぽい溜息ついたりする。 そうゆうときの周りの野郎どもの目付きをルイズは知らない。 ルイズに嫌われるのが、俺ほど怖い奴じゃなかったら絶対に無理やり最後までする。 俺ならする。間違いなくする。イヤ今だって……はっっあぁぁ あ、危ない、暴走するところだった。 まぁそうゆうわけで、ルイズの女の子の部分を触る+出来れば観察する、さらに言えば舐めるっ。 それが今日のミッション二つ目だっ。 そしてっ、最後にして最大のミッションは、ルイズに入れる。 入れて、動かす、出したり入れたりする。 そう……、ここまでやってんのにルイズはまだ入れさせてくれない。 いや、正確に言おう。多分入れるとか知らない………。 トリスティンには保健体育が無いらしい……誰か教えとけよぉぉぉぉ。 ナニカする、ってことは知っているが、実際ににをするか知らない、そんな感じだ。 いくときなんか、星になりそうだって言ってた……どんな表現だよぉぉぉ。 そうわけで、ルイズに思う存分触れる幸せの代わりに、欲求不満がたまっていた。 もちろん、ルイズから触ってくることも無い。色々お願いしたかったが… 迂闊な言動が今の幸せすら奪う危険性が、強行を封じ込めていた。 ルイズの息が段々荒くなってきている。 (ここで無理やりやれればぁぁ、くそっカンバ〜〜ック二巻の頃の俺っ) 324 名前:271 5/9[sage] 投稿日:2006/08/29(火) 03:27:07 ID:rmXnXJ/z サイトの手はまるで別の生き物みたいにずっと休まず私を触っている。 また……いつもみたいに考え事が出来なくなってくる。 なんだか、最近お腹の奥がジンジンする。 サイトがソコに触ろうとしたことがあったけど、怖くて泣いちゃった……。 まるで、自分が無くなりそうな感じだった。『いった』時みたいな感じ。 すごく怖い。つい「おねがい」した。 サイトは優しいから、それからソコに触ろうとしなくなった。 でも、… (今日も触ってくれないのかなぁ、) 実はサイトが居ないときにこっそり触ったことがあった、気持ちよかった。 胸は自分で触るより、サイトが触るほうがずっと気持ちよかった。 (ココだと……どうなるんだろう?) ただでさえ早くなってる鼓動が、もっと早くなってる感じがした。 優しいキスと、激しいキス。 胸と背中を這い回る手。最近は足やふとももやお知りも触ってくれる。 どこだってサイトが触ると気持ち良い。 「ふぁあ、」 ソコをサイトに押し付けるように身体が勝手に動く。 なんだかもう限界だ。 サイトの身体が震えた……私が感じている時みたいだ。 サイトも気持ちよくなるのかな? ………解らなかったら試そう!!うん。 動かない頭で決心した。 サイトの服を剥ぐ。 力が入らないから、押しのけるように捲り上げた。 サイトの胸が見える。可愛い、流石に私のほうが有る。うん。ちょっと優越感。 幸せ。サイトがいつもするみたいに、そっとなで上げた。 「うわっ、ル、ルイズ?」 びっくりしてる、か〜わいぃっ。 なんだか、もう頭が回ってない、それか、周りごとぐるぐる回ってる感じ。 いつかの薬のときみたいに、サイトの胸にキス。 「ほぁああああああ………」 どこかで聞いたことが有る悲鳴、楽しい。 サイトの足にぐいぐい押し付けると、ソコも気持ちよかった。 「え、ちょ、ルイズさん?」 サイトがびっくりしてる。私もびっくりだ、自分がこんな事をしてる。 サイトが今までしてくれたことをサイトの胸に返した。 「うひゃぁぁぁ、うおぅ。」 「ぐにゅぉぉぉぉ」 サイトの悲鳴は楽しい。 325 名前:271 6/9[sage] 投稿日:2006/08/29(火) 03:27:38 ID:rmXnXJ/z ルイズに持ってた不満がばれたかのように、ルイズが俺を攻め始めた。 右腿の上に、何か柔らかい感触が当たってる。 うぉぉぉぉ、重要拠点である。攻略をっ 「うひゃぁぁぁっぁあ。」 俺の声は情けない、いやルイズみたいに可愛い声を出したら気色悪いけど。 ル、ルイズの手が背中に回る、ズルズルとキスを求めて俺の身体を這い上がってきた。 あんまりびっくりして、下になってしまう。 どうやらルイズは立てないらしい、そのまま胸にキスや甘噛みしながらゆっくりと上がってくる。 そっちも大変だけど、もっと大変なところがあった。 (うあぁぁっぁ、ルイズの太腿がっ太腿がっ、チンポ撫で上げてくるぅぅぅ。) 力が入らないらしいるいずが、俺の身体を這い上がる以上、それこそルイズの身体全体が俺の身体に密着する。 ルイズの胸がぺったり俺の胸に張り付く。 お互い服がはだけている所為で、直に。 「ふにゅおぇぇぇぇぇ」 こ、これは駄目だ、狂う。多分。 ルイズがクスクス笑ったまま。俺にキスをする。 ルイズも気持ちが良いらしく、グネグネと全身を押し付けたままだ。 (うぁぁぁ、二度とルイズの胸馬鹿にできねぇぇぇぇ) 舌をルイズに吸い取られながら、ルイズの小さい胸が舐められて敏感に成ったサイトの胸にくっつく。 ピタリと止まった。 「ル、ルイズゥ……」 無意識のうちに、後で聞く機会があったら死にたくなりそうな情けない声が出る。 にっこりとルイズが笑った。 惚れ直した。 何の悪意も無い、そんな笑顔だった。 326 名前:271 7/9[sage] 投稿日:2006/08/29(火) 03:28:09 ID:rmXnXJ/z 「サイトォ……」 甘えた声が出る。『ソコ』がジンジンする。 さっきは上に擦ったから、今度は下に向かって擦り付ける。 「うあぁぁぁぁぁ、うあっ、ひゃぁぁぁ」 サイトが何か叫んでる。手がばたばたしてる。 私を気持ちよくしてくれる手だ。 頭が回らないまま、サイトに聞いてみた。 「ね〜ぇ、サイト」 「はっ、はいっ」 ?なんで、いぬもぉーどぉ?ま、いいや。 「どうしてぇ、」 気持ちよくなるように、さっきみたいに身体をこすり付ける。 サイトがビクビクしてる。楽しい。 「るぃずにぃぃぃ」 背中に回した手をひきつけて、胸をサイトの胸に押し付ける。 なんか、サイトがパクパク口を動かしてる。息が出来なのかな? でも、いいよね?いつもサイトそのまま触るし。 「いじわるするのぉぉぉ?」 また口まで這い上がって、キスをする。 舌もきもちいぃけどぉ、くちびるがすきだなぁるいずはぁ。 なんだかサイトが、ビクビクしてる。 「うぁ、でた……」 ? 「さいとぉ?でたってなに?」 「え、いやそれはっ……」 なんだかサイトが赤い。かーわいっ。 327 名前:271 8/9[sage] 投稿日:2006/08/29(火) 03:28:40 ID:rmXnXJ/z ル、ルイズがこわれたぁぁぁ。 まじめに怖いっ、このまま絞りつくされそうな気がする。 「ねぇぇぇ、なぁにぃぃ?」 ズボンの中の違和感を悟られるのは負けのような気がした。 「なっ、なんでもないっ、それより、意地悪って何だよっ。」 苛められてるのはこっちだと思う。 「あのねぇ、あのね、あのねっ。」 ルイズが俺の右手を取った。そのまま、腕に抱きついてくる。 胸がぁぁぁぁ、ももがぁぁ、気持ち良いよぉぉぉ。 「だって、さいといじわるなのぉ。ここを。」 指先がルイズの『女の子』に触る、柔らかくて下着の上からなのに、湿っているのが解った。 「ふわぁぁぁぁ。」 ルイズがひとしきり、喘いでから続けた。 「さわってくれないのぉ。」 「じっ自分が触るなってっ。」 「うん、ごめんなさいぃぃ、でもいまはさわってほしいのっ。」 ぎこちなく、俺の手にソコを押し付けてくる。 「きもちよすぎてこわかったのっ」 ぐらっと来た。 「ずっと、ずっとぉ、さいとにさわってほしかったの。がまんしてたんだよぉ?もうげんかいなのぉ、ごめんねぇ……」 サイト脳内法廷の開廷です。さて、皆さんルイズさんは有罪ですか? もちろんです。けしからんです。おしおきです。 満場一致だった。 「ルッルイズっ、」 「ひゃっ、ひぁっ、くあぁぁぁぁ。」 身体を入れ替えようと腕に力を入れたときに、ルイズの『女の子』を押し込んでしまった。 それだけで、ルイズはガタガタ震えだした。 「あっあぁぁっ、あぁぁあん。」 ルイズが俺の指にまたグネグネと押し付ける。 震えてるのは、いってるみたいだ。 でも、ルイズの身体は止まらずに、俺の指を貪り続けている。 自分の指がルイズに引き起こした反応に、俺は感動していた。 まるで、ルイズて言えない様な知性の消えた瞳に、線は変わらないのに柔らかく跳ねる身体、ほっそりとした腕は俺の身体に巻きついている。 え、巻きついて? またルイズが俺の身体に自分の身体を押し付けている。 俺の腕に、こすり付けられる、まだ見たことの無い柔らかい感触。 押し付けられる唇。ルイズがまた震える。 「ふぁぁぁあぁぁぁ。」 って、え? 328 名前:271 9/9[sage] 投稿日:2006/08/29(火) 03:29:11 ID:rmXnXJ/z ルイズが動かなくなっていた、気持ちよさそうに眠っている。 「えと・・・?ルイズさん?またこのオチですか?」 よっぽど激しくいったんだろう。ぴくともしない。 「あぁぁぁ、ず〜〜っと触ってなかったし、そんなつもり無くても焦らしてたのかぁぁぁ。」 すぴょすぴょと小さな寝息が聞こえる。 満足げなルイズの寝顔は可愛かった。 「あぁぁぁぁ、くそっ、平和そうにねやがってぇぇぇ。」 このまま犯してやろうか? 真剣に考え始めるサイトだったが。 コテン、とうたれたルイズの寝返りを見てへにゃっっと目じりが下がった。 「はぁぁぁぁ、もう、本気で、こうゆうのって惚れたモンの負けだなぁぁ。」 ルイズの身体を拭いて、布団を被せる。 布団から出た、ルイズの髪を撫でる。 「おやすみなさい、お嬢様。」 「さいとぉ……」 ビクッとサイトが震えるが…… 「寝言?」 「だいすきぃ。」 苦笑いする。少なくとも、今日は良く眠れそうだ。 329 名前:271[sage] 投稿日:2006/08/29(火) 03:31:34 ID:rmXnXJ/z ごめんなさい、日付飛んだのは仕様です。 実は単に段々感じ始めるルイズ書ききる筆力が無いだけですが。 むちゃくちゃ長くなるのもありますけどねっ。 しかも、これさらに続きます…見込みより長くなりました。 思ってたのの半分しか進んでません。 読むのも楽しいですけど、書いて反応いただけるものひとしおです。 中盤は前半ほど自然な感じにならなかったかもです。 流れが自然とか、和んだ方にはちょっと申し訳ないです。 (元非エロだし無理出るのはしょうがないけど、言い訳だし) 傾向そのものも、前半と違うしっ、もっと純粋な続きを期待した方ごめんなさい。 525 名前:501[sage] 投稿日:2006/09/03(日) 23:27:11 ID:5+CXH/oI >>255-270 >>320-328 の続き、や、やっと完成…… 昼まで寝てた+かなり書き直した所為もありますが、時間掛かりまくった…… 今から、送ります。 >>518さん 自分は好きですけどっ、読みやすいし。 続き待ってます。 >>523さん 身代わりとか、その辺が今ひとつ未整理な感じなので…… (ぶっちゃけいらん設定とか多い) ちょっと納得いかなくはあります。 次にアンリエッタ書く機会があればがんばります。 526 名前:1/20[sage] 投稿日:2006/09/03(日) 23:27:55 ID:5+CXH/oI 今日もいつもより早い時間に目が覚める。 最近は毎日だ、サイトはまだ寝てるけど、しょうがないからほっぺにキスをして許してあげる。 昨日は途中で分けが分らなくなってしまった、ちょっと反省。 だってその分サイトとの記憶が減ったってこと、もったいない。 あ、そうだ後でサイトに話してもらおう、名案だと思う。 サイトは夜は色々するくせに、昼間に話を聞くと真っ赤になる。 恥ずかしがるサイトも可愛い。 サイトを起こさないようにそっとベットから出る。 今の時間ならお風呂に入ってから授業に行けるかな? 生徒用のお風呂はいつでも入れるようになっているけど…… 流石に、連日朝風呂は変かしら? みんな大体入る時間が決まっているから、大体似たメンバーになるんだけど…… 最近のルイズはお風呂好きだった。 正確には、入る理由が増えたため、頻繁に利用するのだ。 だって……夜入っておかないと……サイトに嫌われたら……だしぃ…… あっああああんなに、汗かいちゃったら、朝も入らないと…… もちろん休日はいつもよりたくさん入った、理由が有って。 変に勘ぐられそうで厄介ねぇ…、 実際は勘ぐられる所では無いのだが。 部屋にお風呂作ろうかしら?サイトは外に作ってるのよね? ………メイドと一緒に入ったらしいけどなっ ルイズの背中から一瞬何かが立ち上ったが、無視。 あっ、部屋にお風呂があったらサイトと一緒に入れるわね。 一瞬考えた自分の意見に赤面する。 うぅぅぅぅ、駄目だ私、最近凄く駄目な子だ…… サイトを見つめる、 サイトの所為だからねっ。 睨む、サイトがよく寝ているのを暫く見てると胸が温かくなってくる。 もぅ、手間ばっかり増やすんだから。 替えの下着に着替えてから普段着に着替える、脱いだものは纏めて洗濯籠へ。 サイトが起きる前にお風呂上がれるかしら? 手早く用意を整える。 凄く手馴れていた、連日の朝風呂の成果だ。 最近はお風呂から返った頃にちょうどサイトが起きてくる。 昔は『ご主人様に起こされる間抜けな使い魔には罰を』とかやっていたのが嘘の様だ。 一昨日に、ふざけて罰を……とやったら、一日従順だったくせに、ベットで反撃された。 何度も謝ったのにっっ思い出すとちょっと怒りがこみ上げる。 ……気持ちよかったけどっ。 今日はちょっと早めに帰ってこれそうだから……サイトが寝てるところを観察しようっと…… ルイズはうきうきと部屋を出て行く。 527 名前:2/20[sage] 投稿日:2006/09/03(日) 23:28:26 ID:5+CXH/oI 寝返りを打つ、手がベットに当たる。 ものすごい喪失感に慌てて起きる。 あ、……今日はルイズもう風呂に行ったんだな。 いつもは先に起きて寝てるフリをする。 ルイズの着替えを覗くのはそれはそれで楽しい。 夜思う存分見れるとはいえ、日の光の元で見るルイズの身体も美しい。 「さってっと、」 部屋を見回す、目的のものを見つける。 今日はやめとこうか?と一瞬思うが…… 日課は続けてこそだよなぁ……と洗濯籠に近づく。 「着々と変態さんだなぁ、俺も。」 苦笑いする。 昨日までは、行為の最中に一度もイって無いサイトは自分で処理していた。 「抜いとかねぇと、我慢できねぇよなぁ……。」 ひそかに4日目の朝からの日課だ。 ネグリジェを抱きしめ、ルイズの香りに酔いしれる。 ベットに横になり昨夜のルイズを思い出す。 熱くなってる自分の分身に、自分も未だ直接触って無いルイズの秘所を包み込んでいたパンティに擦り付ける。 昨日の痴態を思い出す。 ゾクゾクした、ルイズの新しい側面を見た感じだ。 力を込めていた右手だったが、力を抜いていき、昨日のルイズの感触を思い出した。 「こんな感じで………柔らかく……」 ビクビクと反応する。 ルイズのベットで、ルイズの服を抱いて、ルイズの下着を擦り付ける。 「全開で変態だな……」 ルイズの枕に頭を押し付ける。 胸の中がルイズの香りで一杯になる。 まるで此処にルイズが居るようだ。 「ルイズ……ルイズ………ルィズゥゥッ……」 あっという間に限界が近づく。 「ルイズ……ルイズ…」 も、もうすぐっ……くあぁっっ ルイズのパンティがじっとりと重くなる。 ネグリジェで残りをふき取りながら、余韻を楽しんでいると… 扉の隙間にルイズの髪が見えた。 528 名前:3/20[sage] 投稿日:2006/09/03(日) 23:28:58 ID:5+CXH/oI 今日のお風呂は空いていた、時間が早かった所為もあるし、他のクラスの授業の兼ね合いとかもあるようだ。 結構ねらい目よねー。 どの日のどの時間のお風呂が一番空いているのか、大体把握し始めていた。 (ま、人に言えない理由だけどねっ) 思ってたよりかなり早めに部屋に戻れそうだ。 早めに着いたらどこかに隠れてみようかな? サイトが寂しがって泣いたりしてー。 くすくすと、恋する乙女特有のハイテンションで取り留めない思考が暴走する。 (ルイズ……どこに行ったんだっ) とかぁ、 (ルイズ、さみしいよぉぉぉ) とか、言ったら私隠れてるの我慢できないかなぁっ。 あ、一人起きて、私が居ないのに気がついて〜寂しげに「ルイズ……」 とかも良いわねっ もしそうなら、ごほうびよねっ、 おっおっおおおおはよぅぅぅのキッキキス とかっ、 あ、もうすぐ部屋ねー と思っていると、自分の部屋の方からサイトの声が洩れ聞こえた気がした。 「……ルイズ……」 確かにそう聞こえた。 自分の妄想と直結。即座にルイズは覗きになった。 こっそりアンロックを掛ける。 細くドアを開けて…… ルイズは石に成った。 529 名前:4/20[sage] 投稿日:2006/09/03(日) 23:29:29 ID:5+CXH/oI ルイズが無言で部屋に入ってくる。 「あの……ルイズさん?」 無言で今日の授業の荷物を纏める。 「お、お嬢様?」 ベットの方は見ないように、忘れ物が無いかチェック。 「ご、ご主人さまぁぁぁぁぁ?」 頷いて、部屋を出て行く。 「ちょっとまって、何か言ってぇぇぇ。無言は怖いっ、無言は怖いよぉぉぉルイズぅぅぅぅ。」 走り去る足音だけが部屋に響く。 ……… 暫く固まっていたサイトだが、むっくり起き上がり壁際に向かう。 のろのろとデルフリンガーを抜く。 「よぉ、久しぶりだなぁ相棒。そろそろ寂しくて泣き出しちゃうかと…、 無言でデルフリンガーを見つめていたサイトが、ポツリと言った。 「一緒に死のう……デルフ……」 「は?」 530 名前:5/20[sage] 投稿日:2006/09/03(日) 23:30:00 ID:5+CXH/oI 走りながらルイズの頭は一つの事に埋め尽くされていた。 (下着に負けた、下着に負けたっ、下着に負けたぁぁ、うわぁぁぁぁぁあん) サイトが気持ち良さそうだった。 私を触ってるときよりも気持ち良さそうだった。 なんだかそれが悔しくて、許せなかった。 サイトは私のなのにっ! そう思った。 あんなにたくさん私を触ったのにっ。 流石に息が切れてきた。 壁に手を着いて、息を整える。 少し落ち着く。 …ひょっとして、男の子も触られると気持ち良いのかな? ひょっとして、サイトはそれをずっと我慢して、私を気持ちよくしていてくれたのかな?……もし、そうだったら…… サイトは私を馬鹿にしてると思う。 早急に調べて……たしかめ…… どうやって調べよう? 男の子の事ならキュルケに……駄目だ聞けない、何より今居ないし。 シエスタ………なんだか凄いことになりそうな気がするからやめておこう。 いつも本世読んでるタバサは何でも知ってそうだけど、キュルケと一緒みたいだし。 姫さま……こんな内容でお城まで行ったらアニエスに撃たれる……。 モンモランシー……ギーシュと付き合ってるし…… そうね、モンモランシーに聞きましょう……選択の余地少ないな私。 決定。 でも、休み時間に聞くのにはちょっと時間が掛かりそう。 ……今すぐじゃ駄目かな? まだ一時間以上あるし……朝食まで。 ちょっと悩む。多分かなり迷惑だし…… でも、もう起きているはずだ。女の子の朝は早い。 ……話聞いてもらうだけならっ、今でもいいかな? くるりと振り向き、今度はモンモランシーの部屋に向かって駆け出した。 広いとはいえ学生寮、部屋の前にはまもなく着いた。 ………暫しの逡巡。 コンコン 「モンモランシー?ごめんなさい起きてる?お願いがあるの。」 寝てるときのために、小さめの声で声をかける。 「きゃぁぁぁぁ。」 なぜ悲鳴? 「ル、ルィズゥゥ?」 声が上ずってる、なんで? 「えぇ、私よモンモランシー、こんな時間に迷惑なのは分っているんだけど…… ごめんなさい、少し時間をくれないかしら?」 「あ、あの……後じゃ駄目かしら?」 やっぱり忙しいのかな? 「うん、じゃあ後で……。」 「そ、そう?わるいわねぇ。」 なんだかほっとしてるモンモランシー。 あ、でも部屋に帰れない。 「ここで待ってるね。」 行くとこないし。 なんだか、モンモランシーが黙り込んで、部屋の中でどたばたする音がしてる。 暫くするとドアが開いた。 「どうぞ、ルイズ。」 モンモランシーもなぜか支度は終わってた。 531 名前:6/20[sage] 投稿日:2006/09/03(日) 23:30:31 ID:5+CXH/oI 「朝早くにごめんなさい。」 ちょっと困った様子のモンモランシーに言った。 「どうしても早く聞きたいことが有って……。」 モンモランシーは溜息を吐きながら。 「まぁ、ルイズが唐突なのは今に始まったことじゃないけどね…… で、使い魔がどうかした?。」 びっくりした。 「なぁっ、なんで、サイトの事だってっ。」 「あんたが他人頼るなんて、他に理由思いつかないだけだけどね。 反応見ると、あってるみたいよねー、最近仲良さげだったのに、どしたの?」 モンモランシーは鋭い。 「言っとくけど、誰でも分るからね。」 ぱくぱくと口が開閉する、 (な、なんでっ?) 言葉にならない。 「傍から見てたら丸分かりよー、最近あなた変だし。」 どどどっ、どう丸わかりだったのよぉぉぉ、サイトに変な子と思われてないかなぁ… 「ま、大丈夫じゃない?使い魔もアナタに劣らず鈍そうだし。」 そっか……大丈夫なんだ…… 安心する。 「全然喋んなくても、話が繋がるくらい貴女わかり易いのにね。」 モンモランシーが笑ってる。 私にとったら笑い事じゃないのにぃ、はっ。 「わ、私っ、別にサイトの事なんてっ。」 意地を張る。 「じゃ、それ本人に伝えていいわね?」 「ごめんなさい、嘘です。」 あっさり張れなくなった。 「で、何が有ったの?」 優位を確立したモンモランシーが話を聞こうとしてくれる。 ちょっと意地悪だと思う。でも、他に当てもないし。 「あのね……モンモランシーちょっと聞きたいんだけど……。」 どこから話そう?ちょっと悩む。 「長くなってもいいから最初から話なさいな、貴女話下手なんだし。」 モンモランシーがズバっと切り込んできた。 ……どうせ下手ですよ…… 仕様がない。 「あのね……。」 私は、話を始める>>255-270 >>320-328 そして今朝のこと。 最初笑いながら話を聞いていたモンモランシーだったけど、なんだか段々赤面してきた。 やっぱり、何か私変な事してたのかな? 「そ、それでね、あの……男のこってぇ……」 本題を切り出そうと思った、その時。 「凄いぞ我が親友っ。」 モンモランシーのベットの下から、ギーシュが生えてきた。 532 名前:7/20[sage] 投稿日:2006/09/03(日) 23:31:03 ID:5+CXH/oI 「な、なんでそんな所に居るの?」 モンモランシーのベットの下に住んでいるのだろうか? 「帰ろうと思ったら、ルイズが此処に来て、話を始めたんじゃないか。」 なんか、モンモランシーがばたばた踊ってる。なんで? 「それよりもっ。」 ギーシュが私を睨んでる。 「それはちょっとあんまりだぞっ、ルイズ。」 な、何か問題あったんだっ、やっぱり。 「どゆこと?どゆこと?何が問題っ?」 どういう事なのか、はっきりさせたかった。 「そんな寸止めで、男が我慢できるかぁぁぁぁっっ。」 なんだかギーシュが凄い迫力。 「はぇっ?」 間抜けな声を上げてしまう。 「つらかったろぉぉぉなぁぁぁ、さいとぉぉぉ。」 なんか、ギーシュ泣いてるしっ。 「えっと、な、何がっ?」 ギーシュがベットの下でこぶしを握って言った。 「男は出さんと満足できないんだぞっ、ルイズ。」 「だ、出すって何を?」 「えっと、そ、それはだなぁぁ………。」 力強く出てきた割には言いよどむ……ギーシュだなぁ… 「そ、それに、だなっ、その…サイトが朝してたのはだな……人に言うなどもっての外だぞっ。」 「あれって、なんなの?」 ギーシュが黙り込む。むー、肝心なことには役に立たない…ギーシュだ…。 でも、何かは知ってるらしい。 「何でも良いから教えて欲しいの。私……どぉすれば、いぃのかなぁ……。」 「そもそも、貴女はどうしたいわけ?」 モンモランシーが助け舟を出してくれる。 「そうだぞっ、あんまりほっとくと、幾らサイトでも浮気するぞっ。」 私の身体がビクッて震える。 ……考えるのも怖い…。 「大体だなぁ、僕がサイトならそんな事態になったら、まず間違いなくあのメイドの所に行くぞ。」 「えっ…………」 「そりゃ、本人が一番いいんだろうけど、どうしても駄目なら、自分で……って辺りがサイトだよ、僕なら二番目に走るねっ。」 「……ギーシュ…。」 「なんだ、ルイズ、今更サイトに悪いことをしたと……」 それもそうだけど、ちょっと違う。 「モンモランシーが怖いよ。」 音もなく、ギーシュの横に現れているモンモランシー。 ギーシュの顔が引きつった。 「や、やぁモンモランシー。」 「あなたの考え方はよぉぉぉく分ったけど、ルイズに話があるの。出てってくれない?」ガクガクと頷くギーシュ、出て行くだけで済むなら、良い方なのだろう。 慌てて、ドアに向かう。 「待ちなさい、ギーシュ。」 モンモランシーが止める。そして、詠唱。 「そっちは人間用のドアよ、貴方はぁぁぁ。」 杖を振る。 窓からギーシュが勢いよく飛び出していった。 「そっちよ。」 ギーシュの悲鳴が小さくなっていく。 モンモランシーが振り返って 「さ、ルイズ、ちょっと話をするわよ。」 「……いいの?」 「大丈夫よ、ギーシュだし。」 「そっか……ギーシュだしね。」 なんだか納得できた。 533 名前:8/20[sage] 投稿日:2006/09/03(日) 23:31:34 ID:5+CXH/oI 椅子に座らせたルイズが、大人しくこっち見てる。 いつもこれだけ素直なら、相談する友達に事欠くまいに。 寂しそうなくせに、魔法使えないことを気にしていつも虚勢を張ってるルイズ。 誰にも話しかけられなくて、キュルケがいつもからかってる。 自分で嫌われる損な役回りする辺り、あの子は優しいと思うけど……。 (そんなルイズが頼ってくれるのって、かなり嬉しいわねー) 「あの……。」 私が黙ってるのが不安になったようで、ルイズが話しかけてきた。 「あ、ごめんね、ちょっと話し方を考えてたのよ。」 嘘だけど。 ほっとした様に、座り直す。かわいい、ギーシュよりこっちの方がいいかも。 「で、ね…その…貴方たちがしてた事なんだけどね。」 説明しにくい。ごめんなさいお母様、 小さいときに赤ちゃんがどこから来るのか聞いたモンモランシーは悪い子でした。反省。ルイズが私を見つめる。 「最後までしちゃうと、子供が出来ることなの。」 ルイズがびっくりしてる。 「それでっ、貴女気持ちよかったって言ってたけど、オトコノコもイったらその……朝見たそれが出るのよ。」 こんな事毎年説明してる、上級生の先生、凄いです。尊敬します。 「じゃっ、じゃぁっ、サイト今まで気持ちよくなかったの?」 まだ続けないと駄目みたい……ダレカタスケテー。 「嬉しくは有ったんじゃない?少なくとも私は、好きな相手以外に触られたくないし。」 「わ、私……襲われる、ってアレで終わりかかと思ってた……男の子を気持ちよくするのってどうするの?」 わっ、私が説明するのかー。 「えっと、その……ねぇ……来年に成ったら授業で習うわよ。」 これは本当、最もやり方じゃなくて、出世しそうな殿方の誘惑方だけど。 貴族用の学院なんだし、女子にはそういう課程も有ったりする。 「………らぃねんまで……待てないよぉ……。」 そうでした……厄介ねー。 仕方ない、朝っぱらからY談かっ。 「あのね…ルイズ……これは、先輩から聞いた話なんだけど……。」 「うっ、うん。」 目をキラキラさせて話を聞くルイズ。 今日は授業サボリかなー、まぁたまには良いか。 私の話は昼まで続いた。 534 名前:9/20[sage] 投稿日:2006/09/03(日) 23:32:05 ID:5+CXH/oI 「なぁ…相棒、何があったんだよぉ?いい加減に教えてくれやぁ」 ビクッとサイトが震えた、思い出しているらしい。 泣きながらサイトは言った。 「聞かないでくれ……俺はもう駄目だ……死にたいでしゅ。」 モグラになり始めている。 傍らにはもちろん、ヴェルダンデ。 鳴れたもので、肩に前足の爪を掛けたりしていた。 「ヴェルダンデェェェl、お前は分ってくれるのかぁっぁあ?」 しかしモグラは喋れない。 此処はなぜかヴェストリの広場に有った深い穴のそこだった。 サイトの心境にぴったりだった。 「相棒よぉ……もう夕方だぜぇ〜。」 穴の底から見える空は、見事な茜色に染まっていた。 今までずっと、デルフリンガー片手に穴の底で三角座り。 人格歪みそうな所業であった。 「なぁ、相棒そろそろ部屋にけぇろーやぁ。」 デルフリンガーの言葉にビクリと怯えるサイト。 「何しでかしたのか分らんが、きっと娘っ子も許してくれるって。」 サイトはますます丸くなった。 (絶対無理) 態度がそう言っていた。 そんな時、穴の壁面から……ギーシュが生えてきた。 「よっ、っと」 サイトの横に着地する。 「おや、サイトこんなところに。」 「よー坊主、なんか知らんが、相棒を慰めてくんね?なんだか、どん底なんだ。」 サイトが喋らないので、デルフリンガーが返事をするが。 「あぁ、ルイズに見られたんだっけ?」 サイトが跳ね起きる。 「お、おまえぇ…それ……どこで?」 「ん?あぁ、モンモランシーの部屋で。」 固まるサイト。 「どうした>相棒っておぃっ。」 いきなりデルフリンガーを自分の腹に向ける。 「しっ、しなせてぇぇぇぇぇ。」 「ちょっと待ちたまぇぇぇぇぇ。」 大騒ぎするデルフリンガーとギーシュだが、錯乱したサイトを取り押さえるには力不足だった。 「ギーシュゥゥゥゥウ。」 「なっ、何だ?何でも言え、サイト。」 「介錯、頼む。」 「介錯ってなんだぁぁぁぁ、止まれ、サイトォォォ。」 「殿中で御座る。殿中で御座るぞぉぉぉぉ。相棒ぉぉぉ」 デルフリンガーは結構余裕だ。 結局、この騒ぎはヴェルダンデの突っ込み(前足によるサイト取り押さえ)まで続いたという。 535 名前:10/20[sage] 投稿日:2006/09/03(日) 23:32:36 ID:5+CXH/oI しくしく泣き崩れるサイトを眺めながら、デルフリンガーがギーシュに尋ねた。 「そーいや、坊主、なんで壁から生えてきた?」 「あぁ、今朝ルイズがモンモランシーの部屋に来てね、」 サイトが泣き止み、ギーシュの話に耳を傾ける。 「モンモランシーに相談事をしてたのを聞いてたんだが、途中で窓から放り出されてね。」 「……物騒な話だな。」 「まぁね、しかしただでは起きなかったよ、僕は、レビテーションが間に合わないと思ったので、地面を柔らかくしてみたんだが……。」 「ほぅ?」 「ヴェルダンデと同じ視点に立って、よく分ったよ……ローアングルって素晴らしいっ。」 色に関する統計データがー、と語りだすギーシュ。 「あの……ギーシュしゃん?」 モグラになりたいギーシュに、モグラに成りかかっているサイトが聞いた。 「えと、じゃあ、もう学院中みんなが知ってるとかではなくて?」 「あぁ、ルイズには一応口止めしたぞ。」 がばっ、起き上がったサイトはそのままの勢いでギーシュに抱きついた。 「ありがとぉぉぉ、親友。」 「はっはっは、水臭いぞ親友、流石になぁ……ほっとくとあっちこっちで言いそうだったし。」 「うんうん、ルイズある意味怖いよなー。」 盛り上がる二人。 「おーい、どっちでもいいから、説明してくれないと泣いちゃうぞ。」 デルフリンガーは寂しそうだった。 しかし無視。 「だがサイト、よく我慢してたなー。」 「げ、ルイズそんな事まで言ったの?」 「おぉ、モンモランシーに相談してたぞ。」 「……もう、モンモンに頭あがらねー…。」 頭を抱えるサイトに、ギーシュは聞いた。 「なんで、メイドの所とかに行かなかったんだ?」 「あぁぁぁぁぁ、その手があったぁぁぁぁ。」 単に思いつかなかっただけらしい。 良い意味で馬鹿だなと、ギーシュは言葉を続ける。 「ま、ルイズ貴族だし、関門多いだろうな。」 ぐ、とサイトが詰まった。 「知ってるか?ルイズ狙ってる貴族多いぞ。」 「……だろうな、可愛いしな。」 予想通りのサイトの答えに、ギーシュはサイトの予想と違う答えを投げる。 「違うよ、サイト。」 「…?いや、ルイズかーわーいーだろ?」 苦笑、サイトは本当に分ってない。 「ルイズの実家、ヴァリエール家、大貴族だろ?」 「知ってるよ。」 「ルイズは三女だけど、長女は家を出てるし、次女は身体が弱くて婿も取れない……、子供が産めない位弱いらしいからな。」 「?それが?」 「ルイズは、ヴァリエール家のおまけだって、貴族の次男、三男が狙ってるのさ。」 ゆっくり立ち上がったサイトが、ギーシュに目を向ける。 壮絶な目だった。 「どこの馬鹿だ?そんな事言ってるのは?」 ギーシュは答えない。 「言っとくが、結婚したらちゃんと幸せにする気の奴も多いぞ。 例のワルド卿みたいなタイプも居るしな。」 へこむサイト 「で、でも、ルイズをそんなっ、物みたいに扱うやつらっっ。」 サイトは怒っていた。 536 名前:11/20[sage] 投稿日:2006/09/03(日) 23:33:07 ID:5+CXH/oI 「でもな、そいつらがどんなにいい男でも関係ないと思うぞ。」 ギーシュは喋り続ける。 「そこに、塔が有るだろ?」 「あ?あぁ、それが何か関係……」 「この間ルイズがそこから落ちた。」 「っ!なんで?いつ、ルイズは無事かっ!」 ギーシュに詰め寄ったが、そのまま淡々と喋り続けた。 「お前の所為だよ。」 「いつだ?俺の所為でも何でもいいからっ、ルイズは無事なのかっ?」 「お前がアルビオンに居た頃だよ、死んだと思われてた頃だ。」 「え…?」 「ルイズはお前の後を追おうとしたんだよ。」 「俺、……生きてるぞ?」 「あの時は死んだと思われてただろ?死ななくてよかったよな。」 「ルイズ、怪我は?大丈夫だったのか?」 「ん、まぁ色々有って無傷だったよ。」 「……何が有ったんだ?」 「……秘密だ。」 ギーシュは黙った。僕も死んだと思ってたから像を作ってました……言い難かった。 誤魔化す様に続けた。 「あの、頑固なルイズが、そこまで好きになる相手が、これから別に出来ると思えないな。」 サイトが赤くなっていた。 「だから、君はもうちょっと自信を持ちたまえよ。」 「な、何にだよ?」 「愛されている、だよ。」 サイトは更に赤くなる。ギーシュの独壇場だった。 「ルイズは最早、君の愛無くば生きていけないと、そう言った様な物なのだよ。 自信を持たなくてどうするね?もっと強気で行き給えよ。 そうそう嫌われはしないさ。」 「そ、そかな?」 「そうだとも、親友。」 サイトの背中を軽く叩くギーシュ。 「部屋に帰り給え、ルイズがきっと待ってる。」 「あぁ。」 いい笑顔だった。 手の中でデルフリンガーが泣いている。 「……ないちゃうからぁ………。」 537 名前:12/20[sage] 投稿日:2006/09/03(日) 23:33:38 ID:5+CXH/oI 部屋でサイトを待つ。 もう日が暮れそうだけど……サイト帰ってきにくいのかな? 見られると、凄く恥ずかしいことだって言うのは分った。 (我侭よねっ、私の……恥ずかしいところは散々見たくせに。) でも…、 (男の子も触って欲しいんだね……見たいんだね……知らなかった。) ドキドキする。 ………決めたことがある。 (今日は、私がサイトを……気持ち良くする。) 男の子は、女の子を触って、ほぐして、柔らかくして、突っ込む生き物らしい。 詳細は分らないけど、大多数はそうだって、モンモランシーに話してくれた人のうちの一人が言っていたらしい。 (ま、町まで行って、行商したり、先輩相手に香水売ったり……話し相手多いんだねモンモランシーうらやましいな…) これからも、まめに情報収集に行こう。 楽しかったし……、モンモンと話しながらお茶するのは、初めての経験で楽しかった。 (それに………サイトに色々してあげたいしっ。) キュルケも色々知ってそうだ。 ……サイト……キュルケとかの方が………いいのかな? 自分の身体を見て、ちょっと悲しくなる。 シエスタとかの方が、サイトを気持ち良くしてあげられるのかなぁ…… 暗くした部屋で、一人待ってると段々怖いことを考えてしまう。 (あ…それとも、あんな所を覗いた子の所には……帰ってきてくれないのかな?) 急に部屋が暗くなった気がした。 (サイトにずっと我慢させてた子なんて放って、シエスタの所に泊まるのかな?) 部屋が広くなって、自分がとても小さいものに成った感じがする。 サイトが帰ってこない。 それだけで涙が出てくる。 サイト…… サイトォ……私、サイトが居ないだけで寂しくて泣いちゃう子なんだよ。 サイトが居ないだけで、眠れない子なんだよ。 サイトが居ないだけで、死んでしまえる子なんだよ。 涙が止まらなくなってきた。 真っ暗に成ってしまった部屋は、サイトが死んだと思っていた時を思い出す。 涙が止まらなかった。 ……ドアが開いた。 サイトが居た。 538 名前:13/20[sage] 投稿日:2006/09/03(日) 23:34:09 ID:5+CXH/oI 部屋が真っ暗だった。 (うぁ……ルイズ怒って顔も見たくないのかな?どっか出掛けてる?) そっと、覗き込むと、ベットに人影があった。 ほっとする。 (うあぁっぁあ、入りずらっ) なんて言って入ろう………思いつかなかった。 (くそっ、良いから入っちゃえっ) ドアを開ける。 ルイズが……泣いてるっ!? 慌てて駆け寄ろうとすると、ルイズが崩れるように微笑んだ。 「おかえりぃ……サイト。」 反則だった。ずるい、強気になろうと思ってたのに、こんなの見たら…… 「た、ただいま。」 素直になるしかない。 ルイズがベットから降りる。 もうネグリジェだった (あ……、あれ…始めてあった日の……) 忘れられない格好だった。 「ごめんね、サイト。」 な、何言われるんでしょう? 「あの……ね、男の子も気持ち良くなりたいんだよね?」 ………モンモンGJ!よく説明してくれました。 「だから……今日は……私がしてあげる。」 え、ルイズさんいきなりハイレベルすぎません? ルイズがそっと目を逸らす。こわごわと自分の腰に手をやるルイズ。 え、えと……ルイズさん? 立ったまま、パンティをするすると脱ぐ。 (ぬぉぉぉぉ!) 右、左と足を抜く。 (み、みえるぅぅぅ!) 脱いだパンティを持ったままサイトに近づいてくる。 (ル、ルイズさん今履いてないぃぃぃぃ) 硬直しているサイトに、まだ暖かいソレを渡す。 「ごめんね、サイト……でも、今からそんな入れ物じゃなくて…… ……中身を……あげるね。」 (ふ、ふぉぉぉぉぉ!) いきり立ったサイトは、もどかしげに服を脱ぎだすが、ルイズがそれをそっと止める。 「サイト、こっち。」 ベットまで手を引き。 何時でもベットに飛び込める距離で言った。 「今日は私が脱がせてあげるね。」 サイトは固まった。 (モンモン、何してくれやがりましたか?) 539 名前:14/20[sage] 投稿日:2006/09/03(日) 23:34:40 ID:5+CXH/oI サイトが大人しくなった。嬉しい。 下着好きなら、最初に上げたら?って言われたから上げてみた。 昔、サイトが着替えさせてくれたから、私が着替えさせて上げたかった。 爛々と目を血走らせたサイトが、私を見てる。 なんだか嬉しい、サイトが私を見てる。 男の子の服って脱がしにくい。 でも段々サイトが裸に近づく。 上半身をやっと裸にする。 …………困った。 「サイト……これどうやって脱がすの?」 サイトが自分で脱ごうとする。 「だーめっ、私がしてあげるのっ。」 渋々、サイトが説明してくれる。 ズボンを脱がす、なんか引っかかったけど…… やっとのことで、サイトの下着姿。 この下に、その……おちんちんが付いてるんだね。 ちょっと、そこまでは恥ずかしい。 「サイト……き……て……。」 ベットに手を引いていく。心臓が止まりそう。ドキドキする。 サイトの息も凄く荒い、心配。 振り向いて、サイトに聞いてみる。 「……大丈夫?……」 「な、ナニガデスカ?」 大丈夫じゃなさそうだ。 「あの……ね、私は……凄くドキドキしてるの。……サイトは?」 サイトは深呼吸してから答えてくれた。 「心臓が止まりそうです。」 うれしいっ! 「……キュルケとも……こんなことした?」 「してません。ご主人さま。」 ……… 「シエスタとは?」 「してません。ご主人さまっ。」 ……たぶん本当だけど、不満があった。 「サイト……」 「はいっ。」 「私は………サイトの何?」 「はいっ…… そのまま答えようとする、サイトにキス、ちょっと冷静になってもらう。 「サイト、お願い、考えて答えて。私は……貴方にとって何?」 じっと目を見た。 理解してくれたみたいだ。 「好きな女の子だよ、ルイズ。」 背中を熱い何かが昇る感じがした。 「じゃぁ、ご主人さまなんて……今は言わないでね……。」 「分ったよ……ルイズ。」 540 名前:15/20[sage] 投稿日:2006/09/03(日) 23:35:11 ID:5+CXH/oI ルイズと一緒にベットに座り込んだ。 いつもみたいに胸に手を伸ばす。 ……叩かれた。してあげる宣言はまだ有効らしい。 ルイズのキス。啄ばむようなキスから段々情熱的に舌を絡めてくる。 俺の体をゆっくり押す、抵抗せずにベットに横になる。 いったん離れた、ルイズが俺の身体の上に馬乗りになった。 目を見つめたまま、またキス。 (あの布一枚の下に……ルイズの……) パンティだって布一枚には違いないけど、見えそうで見えない辺りが更に興奮した。 いつかみたいに、胸にキスの雨を降らせる。 うぁ、これ気持ちいいんだよな。 経験済みの快感だと思っていたら、いきなり快感が強くなった。 胸を、硬く尖らせた舌で、押すように舐めていた。 「ル、ルイズっっ。」 キスより強い快感が、胸を跳ね回る。 限界まで自分が固くなっているのが分る。 あ、ルイズの……あたるっ。 サイトの下着一枚はさんで、お互いの性器が当たる。 ルイズがビクッと震える。 サイトを見つめたまま、右手をゆっくりと、下着の中に伸ばす。 (うぁぁぁ、モンモンのばかぁ、どこまで教えたんだぁぁぁぁ) 下着の中でそっと、ルイズの柔らかい手に包まれる。 そこでピタリと止まる。 「サイト、どぉしてほしぃの?」 (焦らしですかぁぁぁぁ、ルイズさぁぁぁぁん) 「どぉしたらぁ……気持ちよくなるの?」 どうやら知らないらしい。 舐めて、とかって言いたいけど、ちょっとそれは…… 「そのまま、そっと包む感じで握って、上下に……」 ルイズは素直に… 「あ、朝見た感じだね?」 ……サイトはへこんだ。 「あぁぁぁぁ、ごめんなさい、な、なんでも無いの、うん。」 悪気は無いようだ。舌は動かなくなったが、 ルイズが、自分を……ってだけでイきそうになる。 (なんとか、ルイズの……見たいな…触りたいなぁぁ……あ) 「ル、ルイズ」 サイトの反応を見ながら、やわやわと擦っていたルイズが答える。 「なぁに?」 「恥ずかしいから、後ろ向いて欲しいな。」 ちょっと笑ったルイズが、腰の辺りで反転する。 「これでいいの?」 「う、うん、ありがと。」 (最高です、準備はね) ネグリジェの裾から、ルイズのお尻が見えていた。 541 名前:16/20[sage] 投稿日:2006/09/03(日) 23:35:41 ID:5+CXH/oI サイトのを、そっと触っている。 硬い、太い、本当に………こんなのが入るのかなぁ? 赤ちゃんが出来るから、そこまではまだ駄目だってモンモランシーは言ってたけど。 男の子が……サイトが気持ち良いんなら、私はしてあげたい。 サイトにお尻を向けたから、握りやすいように、手を持ち返る。 「ルイズ、もうちょっと、身体ずらして。」 ?なんでだろ?でも、サイトがそうして欲しいなら。 サイトが動きたがっている方に、私が動く。 いきなりサイトの手が私の胸に伸びた。 「きゃっ、ちょっと、だめっ、今日は私がするのっ。」 サイトに気持ちよくなって欲しいのにっ… 「ごめん、でも、俺が触りたいんだよ。お願い。」 ………嬉しい、サイトが触りたいって言ってくれたのが。 黙って、サイトを擦り続ける。 サイトは私の胸を揉むのが上手いと思う。 身体の中が段々熱くなってくる、なんだか私の手が止まってる気がする。 だ、だめっ、きょうはぁぁぁ、わたしがっ。 左手は胸を揉んだまま、右手が離れた。 え………なんでぇ……意地悪…… いきなりそっと、私のお尻に触る。 びくってなった。 「さいとぉ……」 「こんな可愛いお尻がここに有るんだから、仕様が無いって。」 仕様が無いんだ………お尻を這い回る感触……気持ち良い。 でも、お尻だけじゃなかった、そのまま割れ目の方に向かう。 「さぁぁあいとぉぉぉ、きょうはぁぁ。」 サイトの手が、そっと触れる。 「ふぁっ、」 喋れなくなる。 サイトの上で震えてる間にも、サイトはあちこち触ってる。 「さいとぉぉ、お願い、今日はっ。」 私がしてあげたいのに…… でも、サイトはもう私に喋らせる気が無いみたい。 いきなり強い快感が襲う。 「んぁぁぁっ。」 な、何?サイトが私の股間に顔を埋めて舐めていた。 「いやっ、サイトっ、汚い、だめぇぇぇ。」 サイトは何も言わない、それに止めなかった。 さっきまでより強い快感が私を襲った。 サイトが吸う、 「ひゃぁっ。」 舐める。 「あんっ。」 もちろん手も休めない。 「やぁぁぁぁぁ」 身体を起こしていられなくなった。 ずるい、サイト。今日はしてあげたいのに……。 目の前におちんちんが有った。 542 名前:17/20[sage] 投稿日:2006/09/03(日) 23:36:12 ID:5+CXH/oI 絶好調だった。 ルイズに触りさえすれば、好きに出来る自信は有った。 思い通りにはまって嬉しかった (うぁ、エッチな造形、今日は無理だろうけど…いつかっ) 舐め上げる、そのたびにルイズがいろんな反応をする。 舐めるたび、吸うたびのルイスの反応を覚える。 どうすれば、ルイズが高まるか、ゆっくり学習していく。 経験は無かったが、知識だけは大量にある。高校生。 (ふっ、数多のネットを駆け巡り、友達にエロサイトの称号を受けた知識は、伊達じゃないっ) ルイズのお尻の下で、ルイズの喘ぎを聞きながら、思うさまルイズを追い詰める。 楽しかった、人生の絶頂!!と思っていた。 が、いきなり、下半身を快感が襲った。 え、自分の舌が止まった、ルイズの足の間から自分の下半身を眺めると…… ルイズが舐めていた、咥えていた、吸っていた。 「まて、ルイズっ、汚いっ。」 ちろっと、こっちを見た気がした…… (私もそう言った)心の声が聞こえた気がする。 黙ったまま、吸い上げる。 「うあぁぁっぁぁ」 しまっ…… いい反応をしてしまったぁぁぁぁ。 嬉しそうに、ルイズは吸い続ける。 たまに息継ぎをするが、一生懸命吸っている。 (うあぁぁっぁぁぁ) これ以上反応するとルイズが止まらなくなる……一生懸命我慢する。 ……?ルイズが吸うのを止める。 安心……は、まだ早かった。 あっちこっち舐め始めた。技も無く、ひたすら、犬の様に舐め続ける。 茎も、裏筋も、亀頭も、何も関係も無く、暫くひたすら舐め続ける。 ビクビクと反応する身体を押さえて、じっと我慢する。 やばい、なんか、凄い不利だっ。 いきなりまた吸う。 「ぐあぁっ。」 また勝手に声が出る。 (ふ〜〜ん、そうっ、我慢してたのね。) あぁぁぁ、また声が聞こえる。 暫く吸って、また舐め始める、但し……今度は、なんで……そんなっ、ポイントばっかりっ。 気持ち良い所を知ってるかのように舐め続ける。 (くそっ、さっきので……反応見てたなっ) このままでは、日本男児の沽券にかかわるっ。 快感を我慢して、ルイズの身体を責め始めた。 お互いひたすら、相手の反応を伺いながら全力で相手を攻める。 が、サイトが圧倒的に不利だった。 うぁぁぁ、もう我慢できない…… 身体がガクガクと震える。 ルイズの勝ち誇った顔が見えるようだ。 一心不乱に吸い上げるルイズ。 (イくのよね?サイト、もっと……もっと私で気持ちよくなって) ルイズの声が聞こえる気がした。 どっち道限界だ、手も舌も止めてひたすら放出する。 どくどくと、ルイズの口の中にサイトの精液が流れ込む。 口の中にサイトを受け止めたまま、ルイズが身体を起こす。 なんだか凄く自慢げだ。 (気持ちよかった?ねぇ、ほめてっ、ほめてっ) ルイズのそんな声が聞こえる。 その口の中には、サイトの精液が……どう処理していいのか分らないのだろう。 (凄い……エロィ……) サイトが生唾を飲み込む…… それを見ていたルイズは、暫く首をかしげて何かを考えると……、いきなり飲み込んだ。 「ル、ルイズっ……」 543 名前:18/20[sage] 投稿日:2006/09/03(日) 23:36:43 ID:5+CXH/oI なんだかよく分らない味だった。 でも、なんかサイトは驚いた様子だった……飲んだら駄目だったのかもしれない。 「……駄目だった?」 聞いてみる、サイトはブルブルと首を左右に振る。 なんだ、問題ないなら良いよね。 サイトのおちんちんはまだ硬い。 これなら出来るかな……私の……濡らさないと痛いらしいけど、 サイトがたっぷり……してくれたし。 サイトに向き直る。 緊張する。 サイトは、なんかちょっとぼーっとしてる…… 失礼だと思う、今から女の子の大切な物をサイトに上げるのに。 サイトのおちんちんをそっとつかんで、私に当てる。 「え?ルイズ?」 サイトがびっくりしてる。 ゆっくり腰を沈める。 「ル、ルイズっ!」 サイトのがなんだか一回り大きくなった気がする。 上手く入らない、場所は合ってると思うけど、念の為穴の周りにこすり付けてみる。 なんかサイトがもがいてる。 やっぱり合ってると思う、単に加減の問題かな? 押し込む、……目が眩むかと思った。 痛い。でも、てことは、ここで合ってるんだ…… 初めては痛いってモンモランシーも言ってた。 そのまま、腰を下ろす、座るみたいに…でも (痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、いたい、いたい、イタイ、イタイィィィ) 刺される様なって、モンモランシーは言ってたけど、刃が付いてる分刺される方がましかも。 サイトを見る、なんだか気持ちよさそうにもがいてる。 ……サイトが良いんなら良いや。 痛みは無視。ゆっくりとサイトを私の中に迎える。 なんか、景色が滲む、涙が出てきたみたいだ。 ぎゅーって押し込む、うぁ痛い……痛いよサイト。 体重を掛ける、裂けそうだよサイト。 サイトのおちんちんに血が滴っている。 あははは、何だ、ほんとに裂けてるんだ。 痛いのに納得する。 無理やり押し込む、さっきまで気持ちよくて出ていた汗が、冷汗に変わってる気がする。 痛い……イタイ……イタイよぉ…… でもサイトにばれない様に、私は微笑む。 サイトの初めては、これで私なのかな? もうこれで、どこにも行かないのかな? 他の子を………見ないでくれるかな? でも……痛みが限界……動けなくなる。 ……悲しかった。 544 名前:19/20[sage] 投稿日:2006/09/03(日) 23:37:19 ID:5+CXH/oI いきなり包み込まれた快感に驚いた。 ルイズが腰を段々沈めていく。 イった直後の快感に、俺は悶えていた。 「ル、ルイズっ、ルイズゥゥゥ。」 それに答えず、ルイズは腰を沈めていく。 目を瞑って快感に耐える。 ルイズがいきなり止まった。 恐る恐る目を開けるとルイズが泣いていた、血が……出ていた。 「ル、ルイズ大丈夫か?」 フルフルと左右にルイズが頭を振った。 「む、無理するなよ、その……気持ち良いけどっお前が痛いんじゃっ。」 「ちがうの……。」 「?」 「痛くて、動けないのは良いの。」 よくねーよ、突っ込みたかったが、そんな雰囲気じゃなかった。 「ごめんね……。」 「なにがだよ?」 「ごめんね、キュルケやシエスタなら、きっともっと気持ちよかったよね……。」 は? 「私、胸も小さいし、身体も小さいし、まだ…未熟だから……。」 ルイズがゆっくりキスする。 「サイトにもっと気持ちよくなって欲しいのに。」 ゆっくり、俺にもたれかかるルイズ。 「ごめんなさい、でも、私今痛くて動けないの。」 俺の腕の中で、ルイズがごめんなさいって呟き続ける。 可愛かった。 凶悪だった。 でも…、 (あ〜俺、もう絶対こいつから離れられないな……) 「そんな事無いとは思うけど、キュルケもシエスタも関係ないよ。」 腕の中でルイズがモジモジと首を振る。 なんでここまで劣等感が強いかな?可愛いのに。 「ルイズは可愛いよ。」 「ルイズがいいんだよ。」 「ルイズじゃなきゃいやなんだよ。」 何も言わずに、涙をためて、ルイズは俺を見る。 「どうしたら納得してくれる?」 ……暫く黙り込んだルイズは 「私の身体をサイトに上げるから……私で気持ち良くなって。」 「おまえ……痛いんじゃ……」 「サイトは知らないの……サイトが私のそばに居ないことのほうがずっと痛いの。」 「サイトが他の子を見ても良いの……、帰ってくるって、私のところに帰ってくるって証を……頂戴。」 ルイズの頭をそっと抱きしめる。 (ここまで、こいつ追い詰めたの俺なんだよな……) 覚悟を決めてゆっくり動き出す。 ルイズが痛みで……快感でなく……悶える様は俺の胸をえぐる。 (他の子見たり………死ぬような真似したり) ルイズを痛め続けているのに、好きな子の中にいる事実は、俺の快感を際限なく高める。 (もう……怖がらせるようなことをしないよ……) 「愛してるよ、ルイズ。」 囁きながら、ルイズの中に思いっきり出した。 545 名前:20/20[sage] 投稿日:2006/09/03(日) 23:37:50 ID:5+CXH/oI サイトのが、一回り大きくなった気がする。 とても痛い、でも…… アイシテルヨルイズ 言ってくれた。 涙が止まらなくなった。 泣きじゃくる私を、サイトは優しく抱きしめてくれる。 私もサイトが好きだ。 サイトを愛してる。 伝えたいけど言葉にならない。 黙ってキスをする。そっとサイトがキスを返す。 背中を撫でてあげる、サイトも私にそっと触る。 ずっと泣いたまま……この世で一番安心できる場所で……私は朝まで甘えていた。 「……痛かった。」 「ル、ルイズが、自分でっ。」 「痛かった。」 「だからっ……」 サイトがまだ抵抗してる。愛してるって言ったくせに。 枕でボスボス叩いてみる、痛くてあんまり動きたくない。 「痛かった…。」 「………ごめんなさい。」 観念したみたいだ。 じゃぁ、ご褒美っ ちょっと素直になることにした、私の、最初の一言をサイトに上げる。 「痛くなくなるまで、ちゃんと頑張ってね?サイト。」 なんだか赤くなったサイトが、幸せそうに笑っている。 サイトが笑っていると、私も幸せだ…… いつまで続くか分らないけどっ、サイトを好きなのは本当だからっ、帰るときが来てももう泣かない。 でも……ちょっとは、帰らないことを期待する。 もう自分を騙さない、素直な自分の気持ち。 「サイト……私も愛してるよっ。」 極上の笑顔をサイトに送って、キスするために近寄った。 546 名前:501[sage] 投稿日:2006/09/03(日) 23:46:06 ID:5+CXH/oI 最後の方とか、もうちょっと練った方が良い気もしましたが、日付が変わりそうなので… 読み直しもしてないです。誤字は勘弁……

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