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361 名前:9-669『チクトンネ街の女王』[sage] 投稿日:2007/02/09(金) 01:53:39 ID:Y1yyrg6m  その路地はトリスタニアの裏通り、チクトンネ街にあった。  ただでさえ猥雑なその街の外れともなると、そこは賭博場や売春宿や娼館の集まる色街だ。  そこに溢れているのは、女を買いに来た男どもの欲に満ちた顔と、その男どもに 媚を売る売春婦たち。  客引きの猥雑な呼び込みの声と酔漢の怒鳴る声と酌婦たちの嬌声。  半裸の踊り子にダンスをさせる楽器の扇情的な音色と、その淫蕩な体つきを はやし立てる客の声。  そんな場末の繁華街の街頭を、一人の美少女が歩いている。  年のころは十代後半。上だとしても二十は行っていないだろう。  少女と女の間の年齢の美少女。  その女の子は、ダークブラウンの美しい長い髪が目に付く。  うつむき気味に歩いているせいで垂れた前髪で見えにくくなっているが、 その中の瞳は南国の海の色で、その肌は透き通るような白。  どこにいても男の目を惹く、まぎれもない美少女だった。  そして、こんな婬売宿の軒先を歩いているような美少女ではあるはずがなかった。  その面差しは気品すら感じさせる怜悧な美しさで、色街の街娼たちの媚びるような目つきや どことなく卑しい顔立ちなどとは比べ物にならない。  麗しい、と評したほうがいい目鼻立ち。  しかしその秀でた面差しはどことなく落ち着かない様子だ。  その美少女は衣服も目立っていた。  上衣は水兵のそれだが、下に穿いているのは丈の短いスカート。  サイトがアルビオンの水兵服から改造した「セーラー服」である。  すらりとした手足。驚くほど細い足首。女性らしい丸みを帯びた尻。  それらをセーラー服に包み、その美少女――アンリエッタ女王陛下は、色街の裏通りを 一人で心細そうに歩いている。 ――こんな…こんな、はしたない格好で表を歩いているなんて……  その美少女、アンリエッタ女王は震える膝をすり合わせるようにしながら歩を進める。  恐怖と、それ以外のなにかの感情に酔いながらアンリエッタは一歩一歩、震える足を 前に進める。  緊張と興奮のあまりか、薄いブルーの瞳の視線は落ち着きなくキョロキョロと動いている。  白い頬を酔ったように紅潮させながら、目だけを動かして周囲をうかがう。  幾人かの酔漢が自分のことを見ていることに気づき、さらに緊張を高まらせるアンリエッタ。  万が一にも身分がばれないように、とサイトに被せられた同じダークブラウンの長い髪の カツラの下で、アンリエッタは秀でた額に汗をじっとりとしぶかせていた。  そのうっすらとかいた汗にまみれてもなお気品のある顔立ち。  その相貌が、はしたない格好で街を歩いている…歩かされている、という興奮で紅潮し 赤に濁っている。  透明感のある肌は、その内側の毛細血管を透き通らせる。  高貴な高い鼻も。ふっくらとした頬も。気品のある小さな耳たぶも。  布地の少ない衣服で街を歩いている緊張と興奮で赤く染まっている。  その姿は、清楚でありながら色香をまとわせている。  アンリエッタはまるで、自涜を覚えたばかりの少女が恐る恐る 自分の身体を弄り始めているときのような表情を浮かべている。  心細そうな、それでいて快感に対する期待と興奮とで目をとろんと 潤ませているような、そんな表情。  酔漢に見られている、という恐怖で足を止めたまま、アンリエッタは 愛しい男の名前を心の中で呼んだ。 ――サイトさん……  自分にこんな服を着せた、大好きで大切な想い人。  自分のことをただの一人の女の子として扱ってくれる、世界でただ一人の人。 362 名前:9-669『チクトンネ街の女王』[sage] 投稿日:2007/02/09(金) 01:54:57 ID:Y1yyrg6m  アンリエッタはついさっきのサイトとの会話を思い出すだけで、身体の芯から心地よい 震えが走る。 「下着を脱いでコレを着て」とサイトに命令されたとき、身体の中を突き上げてきた熱い塊。  王宮の茂みの陰で、ブラジャーを外してセーラー服を着たときに上半身に感じた頼りなさと、 その後のサイトの視線の痛さ。  スカートをめくられてパンティを見られ「これも脱ぐんだよ」と言われたときの絶望感。 ――そう言ってくるサイトさんの目が……あの目の色が。 ――…まるでモノを見るような、冷たい目でした。  アンリエッタは思い出しただけで、ズキズキという熱を胸の奥に覚えてしまう。  そのセーラー服の上衣はルイズのサイズにあつらえ直したものなので、 ルイズよりもずっと大人な――ボリュームのあるアンリエッタの胸は セーラー服を内側からこんもりと盛り上げてしまっている。  そして胸が盛り上がったぶん、裾は足りなくなり、真っ白いお腹の肌が スカートとの隙間から常に見えている。脂肪のほとんど付いていない ほっそりとしたその肌は、身じろぎすると縦長の健康的なおへそまで覗かせてしまう。  ルイズの小さな腰にちょうどいいサイズのミニスカートは、 やはり大人な安産型のヒップのアンリエッタには小さすぎた。そして短すぎた。  裾は高くずり上がり、太もものそのほとんどと、もはや太ももというよりも お尻といっていいくらいの柔らかな内股の肉すら見せてしまっている。  そう。  今まさにアンリエッタは、  きついセーラー服の上衣と、  超ミニのスカートだけを穿かされて、  色町を一人で歩かされていた。  下着を一切つけることを許されずに。  街の平民の視線を感じるたびに荒く早くなっていく呼吸が、アンリエッタの双乳を揺れ動かす。 裸の胸の先端が、セーラー服の生地に触れる。  ザラザラしたコットンの生地。  その内側と、アンリエッタの固くなりかけた乳首が擦れあう。  瞬間、アンリエッタはそこから微かな痛みを感じた。そして、明らかに痛みではない 不思議な感触も。 ――胸、ドキドキして……ヘンです……  アンリエッタは今はもう乳房全体が充血している。激しい動悸で微かにばら色に染まり、 ふっくらと大きさを増した女王のおっぱいは、ただでさえ小さいセーラー服を さらにきつく狭くしていた。  聞き耳を立てている者がいたら、間違いなく欲情を誘うような切ない吐息を その美少女は小さくこぼすと、切なげに形のよい眉を寄せた表情のまま、ゆっくりと 歩き出す。  一歩、また一歩と足を進めるたびにアンリエッタのセーラー服は敏感になった全身の皮膚を 撫でていくようだ。  そもそも水兵の軍衣に過ぎないその上衣には内張りなんてものはなく、荒いコットンの生地が このお姫さまの玉のお肌をかすかに優しく、しかし確実に擦りあげて刺激していく。 363 名前:9-669『チクトンネ街の女王』[sage] 投稿日:2007/02/09(金) 01:56:51 ID:Y1yyrg6m  生ぬるい夜風が両足の間をすり抜けていく。  その下にはなにもつけていない。穿くことを禁じられた下着は、王宮の裏口から出る前に サイトに取り上げられてしまった。  だからちょっとした風にゆれるスカートも、あまりにも頼りなく感じてしまう。  服やスカートに触っちゃダメだよ、とサイトに言われていたアンリエッタは風で 超ミニのスカートがまくり上がらないよう祈ることしかできなかった。 ――駄目です! 風…風吹いちゃ、あ、だ、ダメっ!  何も穿いていない下半身を見られてしまう、という恐怖がアンリエッタの背筋を駆け上ってくる。膝から力が抜けそうになる。いま転んだりしたら絶対に見られてしまう、という恐ろしい思いが アンリエッタを必死に立たせ続ける。 ――サイトさんが先ほど撫でて下さったお尻も。 ――サイトさん以外に、誰にも見せたことのない女の子の秘密も。 ――見られてしまいます。……見られて……しまう……だめ……  ひらひらと風に踊る濃紺のスカートは、夜風を受けてアンリエッタの太ももをその 上部まで晒すと、見るものをじらすように二三度大きく揺れて――また元に戻った。 219 名前:9-669『チクトンネ街の女王』[sage] 投稿日:2007/02/26(月) 02:59:09 ID:5zxUcZ/X  風が止んで、スカートがまくれるという恐れは無くなった。  アンリエッタの腰の裏側あたりを撫でていた妖しいざわめきも薄くなった。  ふくよかな胸の内側で暴れていた動悸も「今にも破裂しそうな速さ」から「息苦しい」 程度に若干遅くなる。  震えていた膝に力が戻ったアンリエッタはほっと息をつき、また歩き始める。  それでも、浅い一呼吸のたびに、このはしたない格好をさせられている女王さまの 胸の高まりはいや増すばかりだ。  露出度の高い格好で歩かされている女王陛下の胸のなかに、少しづつ黒い疼きが 高まっていく。  相変わらず色街を歩く男たちの視線に晒されていたからだ。 ――見られてますっ…… ――あんな……野卑な……イヤらしい目で、見られてます……  街の酔漢たちが、アンリエッタのむき出しの太ももを見ている。  すれ違う男たちが、セーラー服の胸元を突き上げる膨らみにじろじろと視線を投げかける。  その視線をアンリエッタは痛いほど感じてしまう。  いやらしい視線。品定めするような、ケダモノの目の色。  そんなものを思い切り浴びてしまうと、アンリエッタの背筋には恐怖が走る。  今まで感じたことのない、生き物としての恐怖。  生まれてはじめて感じる、心細い感覚。  ずっと守られてきていた王族の美少女にとって、その感覚は言ってみれば 「純粋なナマの恐怖」だった。  狼の群れに放り込まれた羊のように、アンリエッタはその野獣どもの注意を惹かないよう ゆっくりと歩くほかなかった。……もちろん、そんな美少女を見逃すほどこの色街の群集は 甘くはない。  遠巻きにアンリエッタを追うように何人かの男たちが後をつけていく。  下着をつけていないおっぱいが恥ずかしすぎる。  何も履いていないスカートの中が頼りなさすぎて怖い。  そんな姿の美少女を、遠巻きに視姦しながら狼どもはこの美少女に近づいてくる。 ――怖い ――怖い… ――怖いです……サイトさん……サイトさん…  恐ろしさにふるふるという震えが止まらないアンリエッタ。  しかし、アンリエッタが震えているのは恐怖だけではなかった。  その恐怖の中にアンリエッタはどこか妖しい、黒い疼きのようなものを感じてしまう。  汚い男たちの視線が自分の胸元にぶつけられると、その胸の膨らみの中に甘痒い熱が 生まれてきてしまう。  野卑な酔漢どもに足元から舐め上げるようにじろじろと眺められるたびに、 何も履いていないスカートの内側で何か熱い液体を感じてしまう。  こんな下賎な街中で、こんなイヤらしい格好をして、下卑た視線を浴びているという事実。 その事実は、アンリエッタの腰の裏側辺りにぐるぐるとした熱の渦のようなものを発生させる。 220 名前:9-669『チクトンネ街の女王』[sage] 投稿日:2007/02/26(月) 03:01:03 ID:5zxUcZ/X  すれ違う男たちが、自分の胸の頂を見ているような気がする。  固く尖った乳首を見透かされているような感じが息苦しさを増していく。  好色な目が、ミニスカートの布を透かして自分の恥ずかしい陰部を見つめているような気がして。  アンリエッタの心の中に、まるで全裸でいるような感覚を生み出してしまう。  いまや紺色のミニスカートの下では、恥ずかしい雫がアンリエッタの女の子の部分を 濡らしている。  ひく、ひく、と収縮する媚粘膜がとろりと液をこぼしながら、そこに強い一撃を待ち望んでしまっている。 男の剥き身の衝撃を受け入れる準備ができてしまっている。  そんな状態でアンリエッタは熱に浮かされたように、全身をブルブルと震わせながら ゆっくりと歩を進める。  一歩、また一歩と足を動かすたびに、狭いセーラー服の中ではアンリエッタの柔らかい乳肉が ぷるん、と揺れてしまう。  そしてその鋭敏な薄桜色の乳首が、セーラー服の裏側に擦れてしまう。  アンリエッタは思わず漏れそうになる甘い声を必死にこらえる。  足の裏側からじわじわと上ってくる、暗くて妖しい快感。  ストラップのついた黒い革靴の底は、地面についているのかどうか曖昧になっていく。  胸の中でアンリエッタの心臓が暴れている。そしてその鼓動は全身に伝わり、 スカートの内側に熱を生じさせていく。  擦りあわせるような内腿の一番奥に、どうしようもない熱い衝動を生んでいく。 ――熱い ――熱いです…サイトさん…み、見てて…くださってますか?  破廉恥な格好で街中に晒されている惨めな自分の姿を思い浮かべながら、 アンリエッタは胸の中で叫んでいた。 ――罰。 ――これは罰なのです。 ――女王として、多くの兵を死なせてしまったことへの罰なのです。 ――わたくしは、罪深い女なのです。 ――そんな女が、普通にサイトさんに愛されて良いわけがないのです。 ――だから。そんな罪深い女に、サイトさんは罰を与えてくださるのです。 ――慈悲深い、優しい、神様みたいな、素晴らしいサイトさん…… ――そんなサイトさんは、私を罰して、私の罪を贖ってくださっているのです…… ――ただの女のアンとして、わたくしを……愛してくださる……世界でただ一人の、素敵なひと……  そんな内なる声を胸の中に抱きながら、歩を進めるアンリエッタ。  全身の皮膚から分泌される汗がじっとりと身体にまとわりつく。  通りを吹き渡る風に、肌寒さを感じる。アンリエッタの汗で塗れた身体は、 ――汗……こんなに……汗、かいて…しまったら…  アンリエッタは身体の底が抜けてしまったような恐怖とともに、自分のセーラー服の 胸元に目をやる。  うっすらと汗を吸収したセーラー服の上衣は、透明感を増したような気がする。  木綿の白の中に、自分の興奮して上気している肌色が透けて見えるような気がしてならない。  固くしこりきった乳首の色が、どう見ても汗に塗れたセーラー服の白の中に 浮き出てしまっている。 221 名前:9-669『チクトンネ街の女王』[sage] 投稿日:2007/02/26(月) 03:01:32 ID:5zxUcZ/X  その瞬間、アンリエッタの胸の中に激しい恐怖が渦巻く。 ――こ、こんな……裸みたいな、胸を……み、みられ、見られて……見られて、しまいます…… サイトさん……サイトさん……アンを……アンを、お助けください……! サイトさん……  胸肌を見られてしまうという恐怖。  固く尖った乳首を見られてしまうという怖さ。  しかし、その恐怖の中に妖しい快楽の欠片が篭っていることに アンリエッタは自分自身気づいていない。 54 名前:9-669『チクトンネ街の女王』[sage] 投稿日:2007/03/26(月) 03:23:38 ID:WKwBF41h  色街を肌も露な格好で歩かされているアンリエッタ女王は、汗以外のもので 自分の内股が濡れてきていることに気づいてしまった。 ――そんな……  黒い絶望がアンリエッタの心の中に生まれてしまう。 ――見られてるのに。こんな、はしたない格好を……見られてるのに…  セーラー服の下の乳首は固く立ち上がってしまっている。  ミニスカートの下の陰部は甘い熱を帯びてしまっている。  かろうじて長い髪のカツラで自分が誰か、ということはわかりにくくは なっているが、それでもアンリエッタは自分の正体がバレてしまうのではないか という恐怖で歩く足の膝が震えてきてしまう。  遠巻きに自分を見つめている街の人々。  その小さなささやきが風に乗ってアンリエッタの耳に入ってくる。 「なあ…アレ……まるで裸……」  途切れ途切れの言葉がアンリエッタの心を打ち抜いてしまう。  汗でじっとりと湿ったセーラー服は、アンリエッタの肌の色を透かして 見せてしまっている。  街行く人々が、アンリエッタに視線を浴びせている。  その視線は薄いセーラー服の生地の下の全裸を焼くようにヒリヒリと突き刺さる。 「ふうっ……」  アンリエッタは思わず小さな吐息を漏らす。  なにもつけていない乳房が、お尻が、下腹部が、男どもの視線を感じてしまうから。  アンリエッタは、全裸で街中を歩いている自分の姿を想像してしまう。  そしてそれは美少女の身体の芯を固く熱くしていってしまうのだった。  アンリエッタが歩いていく先の酒場の入り口で、男が売春婦に声をかけられている。  まんざらでもない、という表情をしていたその男は、すれ違いながら歩いていく アンリエッタの風貌に目を奪われる。  ジロジロと胸を見られ、ミニスカートの下の太ももをよだれを垂らさんばかりの 視線で食いつくように見られる。  自分の方などかえりみもしない男に失望した売春婦は、アンリエッタを睨み付けた。  憎憎しげに、汚い物を見るような視線を浴びせられる。 「ナニよ、この露出狂が」  すれ違う売春婦が吐き捨てるように口にする。 「アンタ裸見せ付けて喜んでるわけ?! 信じられない!」 ――露出狂……  下賎の卑語がアンリエッタに浴びせられる。 55 名前:9-669『チクトンネ街の女王』[sage] 投稿日:2007/03/26(月) 03:24:10 ID:WKwBF41h ――露出狂……  下賎の卑語がアンリエッタに浴びせられる。  アンリエッタには「露出狂」という言葉は判らないが、 その意味するところは明確に理解できた。  あの売春婦は、自分のことを性的倒錯者だと罵ったのだ。  肌を人前に晒すことで気持ちよくなってしまう異常者。  最下層の売春婦からも罵られる、最低の生き物。  アンリエッタは自分をそう感じ、さらに陰部の熱を高まらせてしまう。 ――そうです。私は……私は売春婦以下の、卑しい生き物なのです。  そう考えると、アンリエッタは女の子の器官がキュンキュンと震えだすのを感じる。 ――清貧女王などと、崇め奉られて尊敬されるような、そんな人物ではないのです……  アンリエッタのノーパンの陰部は、もうジクジクと充血している。  男根の挿入を待つかのように、とろりという蜜を分泌してしまっている。  まだ宵の口とはいえ、名だたる色街のチクトンネ街である。  薄い透けた上衣に短すぎるスカート、そして上気した頬の美少女をほっておくわけがない。  ケダモノの一匹が、アンリエッタに近づいてくる。 「おう!姉ちゃんよぅ! オメェ、エロい身体してんじゃねえか!」  太った汚い格好の男がアンリエッタに声をかけてくる。  酔っているのか、呂律の回らない様子だ。  その男は真っ赤に染まった顔のアンリエッタの前に回りこむと、その顔を覗き込むように 絡んでくる。 「なかなか顔も可愛いじゃねえか。おめえ、一晩で幾らだ?」 ――サイトさん!サイトさんサイトさん!!! ――助けて!助けてください!!!  酔漢のアルコール臭い息に恐怖を感じながら、アンリエッタは胸の中で叫ぶ。 ――アンは……アンは、穢されてしまいます!  心の中で悲鳴を上げるアンリエッタ。しかし、自分の正体が露見するのを恐れる アンリエッタはどんなに怖くても声を出すことができない。  アンリエッタの沈黙をバカにされている、と思った太っちょは息を荒げながら 怒鳴りかける。 「無視かよ! お高く止まってんじゃねえっつーんだよ!ああン?  てめえ女王陛下かっつの!」  その一言にアンリエッタは凍りついた。  背筋を寒気が走る。 「おう、どこまでも無視か? こんなケツ丸出しのエロ服着といて客選ぶってのか!?」 「おい、どうしたんでい?」  太っちょに言い寄られているアンリエッタの背後からネズミみたいな顔をした小男が現れた。  太った男の知り合いらしい。 「ああ、この女、こんなエロい格好してるくせにお高く止まってやがるんでな」 「ちょっと来いよ」  小男はいきなりアンリエッタの髪を掴むと、驚いているアンリエッタの口を手で塞いだ。  太っちょは腰を抱きかかえるようにすると、素早く物陰に引きずり込んだ。  男二人にアンリエッタはどうすることもできない。  カツラの頭を掴まれ、男のされるままに横道に連れ込まれる。  声を出そうにも、男の汚い掌ががっちりと口を覆ってしまっている。  入り組んだ路地の奥、街路からは目の届かない酒場の裏手の空間に連れ込まれてしまった。 「へへへへへ」  下卑た笑いを浮かべながら、太った男は怯えるアンリエッタの胸元に手を伸ばす。  ぎゅむっ、という荒々しい握りこみ。  アンリエッタの二つの膨らみを、セーラー服の上から骨太な労働者の手のひらで ぎゅう、ぎゅう、と握られる。 56 名前:9-669『チクトンネ街の女王』[sage] 投稿日:2007/03/26(月) 03:25:00 ID:WKwBF41h  色黒で、骨ばった汚れた手。  それが汗ばんだ純白のセーラー服を黒く汚していく。 ――汚れて、汚れてしまいます!  アンリエッタは心の中で叫んだ。 ――サイトさんが下さった服を汚されて……サイトさんのものである、アンの体も ……汚されてしまいます!  その叫びを押し殺しているアンリエッタは、男の荒々しい指の動きを感じてしまう。  薄手の上にアンリエッタの汗を吸って透けてきているセーラー服の上衣。  敏感すぎる女王陛下の乳房は、そんな薄い生地ごしではなおさら男の手指を 鋭敏に感じてしまう。  パン生地のように揉まれ、捏ねられると、不思議にアンリエッタの吐息の中には なにか熱いものが混じってきてしまう。  手のひらが包み込まれる、柔らかい天上の感触を楽しんでいたデブは それに気づいた。 「おい、コイツ、服の下でおっぱい丸出しだぜ!」 「変態の露出狂か! こりゃいい!」  ニヤニヤ笑いながら、アンリエッタのミニスカートの下に手を差し入れ、白くて ぷりんとした尻たぶをぎゅっと握りこむ小男。  意外そうな顔を邪悪な笑みに変えながら言う。 「コイツ下も何も穿いてねえ!! おい、エロ女! なんか喋れよ!」  アンリエッタは紺色のミニスカートを捲くり上げられる。  前は両手で必死にガードしたものの、お尻の部分はまるっきり完全に捲られてしまい、 アンリエッタの85サントの真っ白な尻が男たちの目に晒されてしまう。  小柄な体の割には十分発育したそこは、むっちりとした色っぽい肉付きで、  その尻の太ももをもじもじと擦り合わせる仕草はまるで男を誘っているようだ。 「こんなエロい格好しやがって、お前貴族に飼われてた性奴隷かなんかだろ?」 ――サイトさん!サイトさん!サイトさんサイトさんサイトさん……お助けください!   お助けくださいまし!  アンリエッタは二人の手から逃れようと身じろぎをする。  しかし、労働者の力強い腕はアンリエッタの力では引き剥がすことができない。  直接乳房を握りこむように揉まれると、アンリエッタは腰の裏側あたりに 熱い渦が生まれてしまう。  身じろぎをした瞬間、小男に両腕を掴まれてしまう。  そのまま両手首を後ろ手に固定される。 「めくっちまえ!」  小男が後ろから叫ぶ。 「あ……ああっ…」  アンリエッタのかすれた声が何かを叫ぼうとした瞬間、太った男の片手がそれを塞ぐ。  手も動かせず、声も出せない。  女の子にとって絶望的な状況のなか、デブはイヒイヒという笑いを漏らしながら アンリエッタのセーラー服の裾に手を掛けた。 ――いやです! こんな…街の中で…は、はだかに…させられるなんて!! 57 名前:9-669『チクトンネ街の女王』[sage] 投稿日:2007/03/26(月) 03:25:21 ID:WKwBF41h ――いやです! こんな…街の中で…は、はだかに…させられるなんて!!  アンリエッタが胸の中でそう呟くと、背筋をゾクゾクと這い登ってくるような 快感が生まれる。  裸にされて。  男たちに見られて。  もっと、ひどいことをされてしまう。  その想像は、恐ろしくてイヤなはずなのにアンリエッタの芯を熱くさせてしまう。 ――イヤです…イヤです……  アンリエッタはもごもごと覆われた口のなかで呟く。  見られるのはイヤだ、と叫びたかった。  怖いだけだ、と言いたかった。  でも、見られてしまうことにアンリエッタは何かを期待してしまっている。  胸の中でドキドキと暴れる心臓は、ただ怖いだけでこんなに激しく鼓動を刻んでいるのではない。  間違いなく、暗い快感を期待してしまっている。  アンリエッタは否定しても、スカートの下の女の子の園は、太ももをべったりと濡らしてしまうほど 蜜を漏らしている。太ももを擦り合わせると、その濡れた感覚がアンリエッタの肌を刺激する。 「早くしろって」  チビがデブを急かす。 「へっへっへ」  ケダモノのような笑い声とともに、汗で濡れた純白のセーラー服の上衣が汚い手でまくり上げられる。 ――!!!!  汗で濡れた肌に冷たい空気が触れる感覚。  アンリエッタは頭が真っ白になった。  体から力が抜け、何も考えられない。 ――みられ・・・みられて・・・  アンリエッタは薄目で自分の胸に視線を落とす。  そこにはまだセーラーカラーとタイが残っている。  胸がきついせいで、一気に捲り上げられずに乳房の下だけが露出している。  紺のミニスカートの腰から上、へそも真っ白いお腹も、晒しているアンリエッタ。  ふくよかな下乳だけを覗かせたその格好は扇情的すぎた。  アンリエッタは安心した。  安心した、と思いたかった。  見られなかったのを残念に思う自分がいるのを認めたくなかった。 「クソッ! じらすんじゃねえっつの」  太った男はそう言うとセーラー服のきつい胸を半ば破るように捲り上げる。  真っ白な乳房がぷりん、という柔らかい揺れとともに露になる。  王家の温室で育まれてきた真っ白な透き通る肌と、細身の体からは 考えられないくらいふくよかに膨らんだ二つの乳房。  重力に抗するかのようにつん、と真っ直ぐに乳首を向けているその色は 白い肌の中で恥じ入っているかのような薄い桃色。  それが色街の路地裏で、貧民二人の前に晒されてしまう。 58 名前:9-669『チクトンネ街の女王』[sage] 投稿日:2007/03/26(月) 03:26:14 ID:WKwBF41h  信じられない、というように見開かれたアンリエッタの南国の海の色の瞳。  その瞳に涙が盛り上がり、全身が細かく震える。 ――サイトさん……アンは……アンは……  晒された乳房が、焼けるように熱い。  その熱がアンリエッタの全身を震えさせる。  心臓が破裂しそうなくらいにドキドキという鼓動を鳴らしている。  肌を見られていることによる熱さが、アンリエッタの背筋を降りてきて、 腰の奥を炙るように熱している。 「ひぇー、でっけえなあおい」 「ああ、どんなモン食えばこんな牛みてえなおっぱいになんだ?」  男たちの下卑た口ぶりにアンリエッタは恥ずかしくて消えてしまいたくなる。  涙が一筋、アンリエッタの頬を流れ落ちた。  そして感じるもにゅ、という感触。  太った男が体の前からアンリエッタの乳房に指を埋めている。  チビは体の後ろから、乳房を持ち上げるように揉んでいる。  手首を封じられ、胸を曝け出しにされた美少女には、どうすることもできない。  唇は太った男の掌で固く封じられ、声などあげることもできない。  奥まった路地の中、助けを呼ぶことなどできないだろう。  男たちの掌が、ゆっくりとアンリエッタの乳房を蹂躙し始めた。 124 名前:9-669『チクトンネ街の女王』[sage] 投稿日:2007/04/11(水) 03:09:22 ID:J7mmf1fv  チクトンネ街の路地裏。  都とはいえ、こんな歓楽街の外れの物陰には人影などめったに通らない。  アンリエッタ女王は、そんな路地裏の物陰で、二人の男に襲われていた。  たくし上げられたセーラー服の裾は、アンリエッタのたわわな乳房の上で 皺を作って降りてこない。  長身とはいえない細身の体に、不釣合いなくらいのふくよかなおっぱい。  ちいさく上品なへそ。皮下脂肪のほとんどついていない真っ白なお腹。  肋骨が薄くの浮き出ている脇腹。  しかし、それとはまったく違った生き物のように豊満に盛り上がっている乳房。  歓楽街の裏手の暗がりで、それらが露にされている。  男ならば誰でもケダモノにしてしまうような光景。  たとえ聖職者でも欲情してしまうような、天上の魅惑。  見たものすべてを揉み、こね廻し、吸い、頬擦りし、舐めまくりたくなる欲求の 虜にしてしまう、誘惑の真っ白な果実がそこにある。  ふるふる、と小さく震えているアンリエッタの高貴な乳房にはそれだけの魅力があった。  もちろんアンリエッタの口と両手を封じている二人の男も例外ではない。  チビとデブの二人の男に両手と口を封じられながら、アンリエッタ女王は 乳房を愛撫されていた。 「!……ぅぅっ!!!」  男の汚い掌で押さえられたアンリエッタの唇から、くぐもった叫びが漏れる。  不快感に身をよじろうとするが、後ろの小男ががっちりと両手首を一掴みに封じている上、 乳房を前後から握りこまれているアンリエッタにはどうすることもできない。  仮に叫べたとしても、色町の路地裏では衛士が来てくれるはずもなく、助けを呼ぶ声は より多くのケダモノを呼ぶだけだろう。  そんな絶望的な思いに囚われながら、みだらな格好の女王陛下は恋しい男の名を 心の中で呼び続ける。 ――サイトさん…サイトさん…助けて…お助け、ください……  太った男の右手がアンリエッタの左の乳房を鷲掴みにする。  片手ではつかみきれないほどのボリュームの乳肉が小汚い掌のなかでぎゅう、と歪められる。  女王は眉根を寄せると、その手指の与えてくる感覚を必死にこらえた。  痛い。乱暴な握り込みはただ痛いだけ。  アンリエッタはそう思った。いや、思い込もうとした。  その痛みの中に、身体の芯が切なく痺れてしまいそうな感覚がある、ということに気づいてはいけない。  しかし、背中から手を回して乳房をくすぐるようにして刺激してくる小男の指づかいにアンリエッタは 背筋を這い登ってくる甘い感覚を知ってしまった。  乳肌を優しくなでるような五本の指は、アンリエッタの豊満な果実の柔らかさを確かめるように 乳肌を触り、さすり、こすっていく。  強い刺激は誤魔化せても、弱い的確な刺激は我慢することなどできない。  右の乳房を甘く刺激され、左の乳房は痛いくらい強く握られる。  逃げられない。  助けも呼べない。  サイトさんも、助けに来てくださらない。  そんな絶望の渦の中、アンリエッタは腰の中に甘い雫が溜まっていくのを感じてしまう。  男たちに乳房を捏ねられる度、アンリエッタの子宮がキュン、キュン、と切ない悲鳴をあげていってしまう。  ドキ、ドキ、という激しい心臓の鼓動が一度鳴り響く度に固く立ち上がっていってしまう乳首。  乳白色といっていいアンリエッタのバストの先端に、そこだけ恥ずかしそうに薄桜色をしている 乳首が、せいいっぱいの自己主張をしていってしまう。 125 名前:9-669『チクトンネ街の女王』[sage] 投稿日:2007/04/11(水) 03:09:56 ID:J7mmf1fv  乳首に感じる熱い視線。  アンリエッタはその視線だけで死にたくなるくらいの羞恥を感じている。  しかし男たちの指がその乳首を押しつぶすと、アンリエッタの全身に甘い電流のような痺れが走る。  指先がかすめるたび、両足の間が熱くなっていくのを感じてしまう。  アンリエッタの上気した清楚な面立ちのなかには明らかに熱情に震えた欲望の色が生まれていた。  弾む乳房の肌を男の掌の皺がこすり立てる。  それだけで乳肌のすぐ下に妖しい波が生じてしまう。  アンリエッタの女の子の秘密に痺れるような熱が生まれてしまう。  ひときわ強い太っちょの揉みこみに、アンリエッタはカツラの下の瞳を大きく見開くと、 その焦点を虚空にさまよわせてしまう。  火照る乳房に、男の手指が埋め込まれる。  たっぷりとした女王陛下の乳肉が歪められ、その芯から蕩けるような火花が全身に散る。  その火花は性感を煽り立てるようにアンリエッタを発情させていく。  ミニスカートの下では薄い恥毛がぺったりと肉土手に張り付くくらい溢れた愛液が、 太ももに線を引いて流れ落ちている。  口を覆われているので鼻からしている呼吸も荒く浅くなっている。  そしてもちろん揉まれている乳房の中央の突起がズキズキと疼く。充血し、固くしこって 男たちの手指によるいたぶりを待っているかのように。 「すっかり気分出してんじゃねえかよ」  ヒヒヒ、と笑いながら男たちはアンリエッタの乳房を握り締める。  優しさの欠片もない乱暴な動きに、アンリエッタは当惑してしまう。  痛みを感じて当然なのに、不思議とそれは甘い刺激に感じられてしまう。  アンリエッタは訳のわからない感覚に囚われる。  こんな道端で、こんな野卑な男どもに乱暴されているのに。  そんな野蛮な愛撫で感じている、という事実はアンリエッタをさらに暗い絶望の 底へと引きずり込んでしまう。  快感を必死にこらえている水晶の瞳も涙に濡れはじめている。  腰のなかから生まれてくる何かに全身の力が吸い取られてしまうようだ。  膝はガクガク震え、腰に力が入らない。男たちに抗うことなどできようはずもない。  街中をノーブラの上にノーパンで歩かされていたときから感じていた熱。  その媚熱がアンリエッタの全身に廻り、この美少女をすっかり発情させてしまっている。  男たちの粗暴で巧妙な乳愛撫。男たちの汗くさい体臭。男たちの身体の熱さ。  アンリエッタの女の子の粘膜はとろりと蕩けはじめていた。  アンリエッタは太ももを熱いなにかが垂れ落ちていくのを感じる。 「なんだ? マ○コ濡らしてんのか?」  身体の後ろから小男がそんなことを言いながら、アンリエッタのふとももに触れてくる。  紛れもなく、股間から溢れている発情の雫を小男は掌で触れると、そのまま手を ミニスカートの中に突っ込んできた。  下着をまったく身につけていないアンリエッタの両足の間に、男の手が触れる。  濡れきった陰毛をかきわけて、男の指がアンリエッタの粘膜に触れた。 126 名前:9-669『チクトンネ街の女王』[sage] 投稿日:2007/04/11(水) 03:12:14 ID:J7mmf1fv ――イヤアアアアッ!!!!  アンリエッタは叫んだ。  叫ぼうとした。  しかしそれは声にならない。  ぬりゅ、という感覚はアンリエッタの女の子の器官に悲鳴をあげさせた。  呼吸すらできないほどの衝撃が露出狂めいた格好をした女王の全身を貫いていた。  サイト以外の人間に、初めて女の子の部分に触れられてしまった。  その汚辱感と、それに勝る衝撃のような快感。  ぬらついた外陰部をひと撫でされただけで、アンリエッタは腰が抜けるような 快感に囚われていた。  膝から地面に崩れ落ちそうになるのを太っちょが抱きとめる。  太っちょはアンリエッタの唇を塞いでいた手で軽々と美少女の脇を抱きかかえると、 好色そうな笑みを浮かべながらその唇に顔を寄せてくる。 ――サイトさん! ――サイトさん…アンは……アンは、穢されてしまいます…… ――サイトさん!!!  顎の先をモノみたいに摘まれて、強制的に唇を上向きにさせられる。  太った男の唇がアンリエッタの顔に迫ってくる。  まるでタコみたいに突きだした、てらてら光る唇。  気持ち悪い… ――サイトさん…サイトさん…アンは、アンは…穢されてしまいます…サイトさん!  ただの少女になったアンリエッタ女王陛下は、必死に恋人の名を心の中で叫んでいる。 -------------------------------------------------------- 今日はココまででございます。次の投下もなるべく早くできるようガンガリます。 どうかみなさま暖かい目でお見守りください…… 389 :チクトンネ街の女王:2007/07/18(水) 04:01:20 ID:dK2++Nt2  アンリエッタはセーラー服を捲り上げられ、あらわにされたノーブラの胸を背後からいいように弄ばれている。  その小男は、変装している女王陛下の体に見合わない巨きな胸をもみゅもにゅと揉みまくる。  荒れた掌の中で好き放題に変形させられているアンリエッタの乳房の中には、不安と恐怖と、 そして形容しがたい熱い感覚が生まれている。  そして、目の前の太っちょの男は濁ったような目で、ミニスカートの下に入れた掌で 女の子の秘裂をくちゅりと弄りながら、キスしようと迫ってくる。  そのおぞましい掌たちの動きに、この細身ながらもグラマーな美少女の体はきゅん、と反応してしまう。  真っ白い肌はいやらしい手たちに蹂躙されながらも快美感をかきたてられている。  汗に塗れた白雪の肌を這い回る掌たちの動きは気持ちが悪い。  でも、アンリエッタはその気持ち悪さのなかに黒いやましい疼きを感じてしまう。  恐怖と、後ろ暗い絶望感。そしてまぎれもない転落の快感がアンリエッタの心を覆っていた。  色街の汚い薄暗がりで、半裸に剥かれて身動きができない。  ふっくらとした白い乳房を露出させられたまま、それを好きなように男どもの手で弄ばれ。  ミニスカートの下で太ももを、尻肉をこねくり回されている。  そして今、乙女の唇すら奪われようとしている。  もっと恐ろしいのはそのことではない。  そんなことをされている自分の姿を想像した瞬間に、アンリエッタは興奮してしまっていたのだ。  襲われ、身動きができないままに強姦されてしまう。  自分の意志に反して、体を蹂躙され、いやらしいことをされてしまう。  その妄想は、アンリエッタの体の芯を熱くさせ、どろどろに溶かしていってしまった。  ふとももに熱い女の子の発情の印を垂らしながら、アンリエッタは首をくなくなと振ることしかできない。 ――いや……キス、されてしまいます……  キスだけでは止まらないだろう。アンリエッタはそのあとの自分に訪れる境遇を予想してしまった。 ――唇を吸い取られて。 ――体中に舌を這わされて。 ――サイトさん以外に許したことの無い女の子の部分を、蹂躙されてしまいます。  この男たちに好きなようにされてしまう、という想像はアンリエッタの脊髄を甘く痺れさせていた。  恐怖。泣きたくなるくらいの恐怖。そして、まぎれもない興奮の昂ぶり。  アンリエッタは真っ赤に染めた頬に瞳から玉のような涙をこぼしていた。 ――襲われて……奪われてしまいます……サイトさん以外の人に――  貧血寸前のアンの視界が暗くなる。  アンリエッタの怯えきった表情も、二人のケダモノには興奮をそそるスパイスでしかない。  太っちょの口の臭い息がアンリエッタの美貌に吹きかけられる。  昂ぶった荒々しい呼吸は信じられないほど臭く、アンリエッタをさらに怯えさせる。  後ろの小男が、アンリエッタの乳首を指の間で押しつぶす。 「――ぁぁっ」  思わず小さく叫んでしまうアンリエッタ。  電流のような刺激が、乳肉の中心から生じてアンリエッタの全身を貫いた。  その激しい痛みは、女王の若々しい肉体を一瞬麻痺させる。  そしてその痛みが引いた後に全身に残るのは、痺れるような快感だった。  アンリエッタはミニスカートの中で、必死に何かをこらえるようにふとももをこすり合わせる。  陰部から垂れた愛液をすべすべのふとももに塗り広げるような太っちょの手の動きに抗おうとしているのだが、 それは男の劣情を誘う尻振りにしかなっていない。  余裕たっぷりの太った男は、アンリエッタのぬるぬるのふとももの間から手を引き抜くと、 手を廻して尻肉を鷲づかみにする。 390 :チクトンネ街の女王:2007/07/18(水) 04:01:48 ID:dK2++Nt2  余裕たっぷりの太った男は、アンリエッタのぬるぬるのふとももの間から手を引き抜くと、 手を廻して尻肉を鷲づかみにする。  男の手指で尻たぶが歪められ、アンリエッタはお尻の穴に冷たい空気を感じてしまう。  真っ赤な顔の女王陛下に、男は言った。 「おめえ、ケツ振って誘わなくたって、ちゃあんとヤってやるからよ、心配すんなって」  身体の後ろから、小男の声がする。 「そうそう。こんだけエロい身体してんだから、オメエも相当の好きモノなんだろ? 腰が抜けるまでやってやるよ。その後にはもっとイーとこに連れてってやるからよ」  イヒヒヒヒ、という下卑た笑いの中にアンリエッタは何かを予感してしまう。  アンリエッタはアニエスから聞いたことがある。  曰く、チクトンネ街には人さらいが出る、と。  逃亡奴隷や街娘をかどわかし、地下室の檻の中で調教している、と。  捕まった奴隷はいやらしいメス奴隷としての調教を加えられ、肉玩具として出荷される、と。  世間を知らない娘などは簡単に言葉巧みに誘拐され、暗い檻の中で幾晩も弄ばれ、 淫猥な肉孔奴隷に改造されてしまう、と。  何度も衛兵隊の捜査の手は入ってはいるものの、全てを取り締まることはできていない、 とアニエスは言っていた。  アンリエッタはそこに自分の未来の姿を見てしまっていた。  全裸で、ケダモノのように四つんばいにされ。  首輪をつけさせられ、男性のいきり立った肉槍を何時間も舐めさせられ続ける。  全身を白濁液に塗れさせたまま、永遠の思えるほどの時間、後ろから犬のように犯され続ける――  アンリエッタの妄想はこのお姫さまの陰部をさらにじっとりと熱く塗らしていく。  腰がふらふらと泳ぎ、後ろから抱きとめられた腕に体重を預けてしまう。  抱きとめた小男の掌がぎゅむっ、とアンリエッタの豊満な胸肉を握り締める。  その握られた乳の内側から、熱くて甘い蜜がこの女王の全身に広がっていく。  ノーパンのミニスカートの下では、すっかり充血しきった女陰がとろとろに蕩けた 愛液をこぼしていた。  紺色のミニスカートを黒く染めながら、絶望と興奮に塗れたアンリエッタはこの男たちに必死に哀願する。 「お、お助けください……そ、それだけは……」 「お、おめえ結構可愛い声してんじゃねえか」  アンリエッタの声を聞いた太っちょはそう言うと、無理矢理女王陛下の形のよいあごを上向きにさせた。  その美貌を好色な目でジロジロと見つめている太っちょ。 「見れば見るほど、コイツは上物だぜ」  後ろの小男が、アンリエッタの乳房の先端を摘むと、固くしこったその乳首を指の間で押しつぶしながら 転がす。  乳肉の中に生じては広がる快楽の電流。それはこの美少女の全身を刺激と白い快感に包んでいく。  連続的に加えられる刺激に、アンリエッタはミニスカートの腰をびくり、と跳ねさせてしまう。  すっかり充血して男を受け入れる用意ができてしまっている陰部が、ミニスカートに張り付き その布地を裏側から黒く染めていってしまう。  ぬらぬらとした太った男の唇がアンリエッタの顔に迫り、そして―― ――ダメです。アンは、穢されて、穢されてしまいますっ!サイトさん!サイトさん!!  太った男の臭い吐息を唇に受けながら、絶望と興奮の極みに達したアンリエッタは、 淫裂をひくつかせながら軽い絶頂へとのぼりつめていく。身体に力が入らない。どこまでも落下していくような 喪失感にアンリエッタはまぎれもない転落の恍惚を感じていた。 391 :チクトンネ街の女王:2007/07/18(水) 04:02:12 ID:dK2++Nt2 「ちょっと待ったあっ!」  突然、太っちょの目の前が鉄の色に変わる。  唇を奪おうとしていた太っちょとアンリエッタの唇の間ををさえぎるように一本の剣が かざされていた。 「オッサン、悪ぃな。コイツは今日はオレが先約なんだ」  アンリエッタにとって誰より頼もしい声がする。  そこには才人が太っちょの眼前に剣をかざしてアンリエッタの唇の貞操を守っていた。 「なんだてめえ! いきなり横からしゃしゃり出てきて――」  後ろから豊満なアンリエッタの胸肉を撫でて揉んでいたぶっていた小男が激昂して叫ぶ。  ひゅん、という風音がするのと同時に鋭い光が一閃する。  チン、という鞘に剣が収まる音がすると、二人の男は下半身が涼しくなったのを感じた。  才人の剣が二人の男のベルトを断ち切っていたのだった。  ベルトだけを。 「……諦めの悪ぃヤツは女にもてねえぜ?」  サイトはアンリエッタの身体を二人からもぎ取るように奪って脇に抱える。  その腕の力強さに、アンリエッタはミニスカートの内側をもっと熱くさせてしまう。  抱きかかえられる腕から伝わる体温が、アンリエッタの全身を浄化するみたいに 甘く愛しい熱を発生させていく。  恋人であり奴隷でもあるアンリエッタ女王陛下を横に抱きながら才人は 銀貨を数枚、男たちの足元に放った。 「そいつで他の女でも買えばいいさ。でも、この子は今日は俺のなんだ」  その剣を軽々と扱う仕草に、さすがに興奮した男たちも不利をさとったのか、 怒りを込めた目で睨みながら、不承不承といった感じで片手でズボンの腰を押さえながら その銀貨を拾い上げ無言のまま立ち去っていく。 「ふう…」  才人は荒事にならずにすんだ、と安心の溜息をつく。  間一髪で間に合ったものの、ちょっと間違ってたらアンリエッタをひどい目にあわせるところだった。  そう思いながら、才人は脇に抱えていた少女を地面に立たせた。  でも、興奮と緊張とで腰が抜けてしまっていた膝には力が入らない。  愛液で濡れたふとももを擦り合わせながら、アンリエッタは崩れるように才人に抱きついてくる。 392 :チクトンネ街の女王:2007/07/18(水) 04:02:47 ID:dK2++Nt2 「サイトさん……サイトさん……ア、アンは……アンは……こ、こわ、怖かったです」  才人の胸に真っ赤な顔を埋めながら叫ぶアンリエッタからは普段の気品に満ちた口調など どこかへ消え去ってしまっている。  年齢よりももっと小さな女の子のような、いとけない仕草でアンリエッタはサイトの首筋に抱きつくと、 フルフルと震えながら大好きなご主人様の名前を口にする。 「サイトさん……サイトさん……サイトさん……」 「アンリエッタ」  ひくひくっ、とアンリエッタは震えてしまう。  才人の声が耳たぶのすぐ横でしただけで、アンリエッタの胸の中では心臓が嬉しい鼓動を 刻んでいく。  荒い呼吸のたびに全身から力が抜けていってしまう。  二人組に襲われている間中、アンリエッタは怖くて、心細くて、叫びたいほど恐ろしかった。  そしてそれでもズキズキと感じてしまう体が恨めしかった。  乳肌をあのケダモノたちの荒れた野太い指で擦られるたび、尻肉をもっちりと握りしめられるたび、 アンリエッタの女の子の芯は薄い恥毛の中でズキンズキンと充血してしまっていた。  ハッキリと空気の冷たさを感じてしまうくらい恥ずかしく立ち上がってしまっているクリトリス。  それは才人が恋しくてたまらない夜に自分で弄っているときよりももっと硬く、もっと大きく興奮しきっている。  サイトさんじゃないのに、好きでもなんでもない相手なのに、こんな風に感じさせられてしまった。  アンリエッタはそのことに恐怖した。 ――自分は好きでもない相手にすら発情してしまう。  それはつまり。 ――やはり…わたくしは、牝犬なのです……  妄想がそのゴールに行き着くと、アンリエッタはさらに腰の力が抜けてしまう。  ミニスカートの内側をそんな風に発情させながら、アンリエッタは才人の胸の中で懇願する。 「サイトさん……アンの体に、触って下さい……わ、わたくしの体から……あの者たちの感触を、 忘れさせてくださいまし」  汗ばんだ肌で、潤んだ瞳でアンリエッタは才人に懇願してくる。  胸まで捲り上げられたセーラー服の下から覗く乳房も、全体が興奮に充血しているのかいつもより ちょっとサイズが大きくなっているみたいだ。そしてその先端の桃色の乳首も、乳輪がぷっくりと 盛り上がってるのがわかるくらい激しく充血しきっている。  その色っぽさに才人は目を奪われる。そのまま手が伸びそうになる。  でも才人は必死にそれを我慢して、アンリエッタに意地悪を言ってみることにした。 「ねえアン? こんなところで、いいの?」  悪戯っぽい笑みを浮かばせた才人は、発情してメロメロになっていた女王陛下の耳にそう囁いた。  とろんと快楽の期待に濁っていた瞳が、瞬時に理性を取り戻した。  同時に、自分が今いるところと、どんな格好をしているのかを思い出した。  路地裏とはいえ、通りから見えかねない所で、汗で透けた短いセーラー服をたくし上げておっぱいを 丸出しにしている。  そんなアンリエッタは瞬時に羞恥で真っ赤になりながら、泣きそうな瞳で才人に懇願する。 「……ひぁっ!? だ、だ、だ、ダメですっ! そ、その、せめて、どこかや、宿を取って――」  自分のあられもい格好を恥じらいながら必死に胸元を隠そうとするアンリエッタ。  しかしそこはそれ、貧乳なルイズのサイズに合わせて誂え直したセーラー服の上衣である。  狭くてきつくて、充血してさらにふくよかになったおっぱいはそう簡単にセーラーの中に納まってくれない。  ふるふると揺れる乳房の上に皺を作っているセーラー服はむしろ剥かれた皮みたいにアンリエッタの汗ばんだ 身体にまとわりついている。 393 :チクトンネ街の女王:2007/07/18(水) 04:03:19 ID:dK2++Nt2 「でも、こんな可愛いアンの姿を見てたら我慢できないな」  必死に胸をセーラー服のなかにしまおうとしているアンリエッタの手首を掴むと、才人は女王陛下の耳元で囁いた。  ふるん、という男の目を惹き付けてやまない巨乳の揺れが才人の目の前に晒される。  汗で覆われた、すべすべの乳肉。乳房全体を興奮に淡く充血させたそのもっちりとした巨乳は、才人の目を 楽しませるようにふるん、ふるん、と揺れる。  大きな乳房の中心に鎮座している、淡い色の乳首。勃起して固く自己主張をしているそこにアンリエッタは 才人の視線を感じてしまう。 ――サ、サイトさん……  才人に握られたアンリエッタの手首から、甘い痺れのようなものが伝わってくる。  恥ずかしさと嬉しさで、アンリエッタの身体の中に温かい波のようなものが溢れる。  とろんと淫熱に蕩けた瞳でアンリエッタは才人を見つめている。  アンリエッタの目に映るのはこのシュヴァリエの真摯な黒い瞳。優しい微笑み。  恍惚の涙でその姿が歪んでしまう。  潤んだ瞳のアンリエッタを才人は路地裏の一番奥、倉庫かなにかの陰に引っぱっていく。  熱に呆けた女王陛下は泳ぐような足取りでついていくことしかできない。  チクトンネ街の騒音は聞こえるが、とりあえずここは通りからは完全に見えない。  高く積まれた木箱の陰で、才人はアンリエッタの掌を自らのズボンの股間に押し付けた。 ――熱い……です……  そこは、布の上からでも判るくらい固く熱く張り詰めていた。 「……サ、サイトさん……」 「可愛いアンの姿見てたら、こんなになっちゃった」  才人はそう言うと、アンリエッタの手のひらを上下に動かしてその硬くなった器官を誇示する。 ――サイトさんが……可愛い、って言ってくださいました……  それだけで、ぐっしょり濡れてしまっているアンリエッタの花園はさらに熱い液を内側から 分泌してしまう。  腰の裏側あたりに生じた熱がアンリエッタの背骨を駆け上がり、胸の中をとろとろに溶かして 全身から力を奪ってしまう。  このセーラー服を着た美少女は、白い靴下まで愛液を垂らしながら、その恍惚に酔いしれる。  アンリエッタは呼吸をするだけでゾクゾクする快感に溺れてしまいそうになる。息が苦しい。  胸の奥の熱が全身に広がり、充血した乳首がひくん、ひくん、と心臓の鼓動に合わせてさらに 固くなっていく。それは乳輪まで桃色に充血し、才人の指を誘うようにぷっくりと盛り上がっている。  そして掌に感じる、熱い感触。  女王陛下の高貴な白い指の下で、才人の男性器が焼けた鉄のように熱く固くなっている。 「ねえ、アン。 お口で、してくれない?」  その声にアンリエッタは鼓動をさらに激しくさせてしまう。 394 :チクトンネ街の女王:2007/07/18(水) 04:04:10 ID:dK2++Nt2 ――こ、こんな! こんな外で、おもてで、そ、そんなこと……するなんて……  寝室のシーツの中で、ベッドの上ではなんどかしたことがある。  才人が、恋人同士はそうするものだ、と教えてくれたから。  恋人には従順なこの美少女は疑いもせずに才人の肉棒に唇を寄せ、舌を這わせ、 亀頭を舐めながら精を口の中に受けたことは何度もある。  それでも。  こんな明るいところでしたことは無い。  外でするなんてことは、当然ながらアンリエッタの常識には存在しなかった。  アンリエッタは自分のその姿を想像してしまった。 ――明るい、こんなところで、男のひとの……お、おちんちんを……お口で…  いやらしいその姿は、想像すればするほどアンリエッタの口の中に熱い唾液を分泌させていってしまう。 「ね? お口でしてくれたら……ね」  才人はそう言って微笑んだ。  アンリエッタの胸の中で、なにか柔らかくて弱いものがきゅううう、と悲鳴をあげた。  さっきまで二人の男に興奮させられていた体に再び火がついてしまう。  絶頂寸前まで登りつめさせられた体が、言うことをきかない。  才人の胸に顔を埋めると、才人の体臭がアンの鼻腔に染み渡る。  汗臭くて、でも、優しい匂い。  アンリエッタの心臓は激しく高鳴り、口の中には何度も味わった精液の味を思い出して 唾液が次々と湧き出してくる。 「アンはいい子だね。おっぱいもこんなに大きくて、キレイで可愛くて……えっちで」  いやらしい想像で頭がいっぱいになってしまっているアンリエッタは、自分が才人の腹に顔を埋めていることにも 気がつかない。  腕に力が入らないのか、アンリエッタの上体は才人に抱きつきながらずるずるとずり下がっていく。  そして顔が才人の腰のあたりに押し付けられる。アンリエッタは才人の熱い肉を頬に感じて、 ついに完全に蕩けてしまった。  才人のズボンの腰に抱きつくと、アンリエッタは夢中で震える指でジーンズのファスナーを下ろした。 34 名前:チクトンネ街の女王[sage] 投稿日:2007/08/06(月) 02:31:37 ID:niMmymIi  チクトンネ街の路地裏。街の喧騒は聞こえるものの、奥まっているここは路地に積まれた 荷物の陰になって街路からは直接見通すことはできない。  そこに、アンリエッタは極小のミニスカートとセーラー服を着た格好で才人に抱きついていた。  変装のための長いカツラの下の顔を真っ赤に紅潮させながら、愛しいシュヴァリエの名を 何度も叫ぶ。  ミニスカートの下にはなにも履いておらず、胸の上までまくりあげられたセーラー服の中にも 下着はつけていない。アンリエッタは真っ白でふっくらした乳房を晒しながら、その豊満な胸を才人に 押し付け興奮の荒い吐息をこぼしつづける。  ミニスカートから伸びる真っ白なふとももには、興奮のせいでぬれた股間から垂れてきた液が 輝く線を作っている。  才人のズボンのファスナーを下ろすと、張りつめたその盛り上がりの股間から「ぶるん」と男根 が突き出てきた。硬直しきったその肉の槍は、先ほどからのアンリエッタの痴態を目にして 興奮の極みに達している。天を突くような角度でアンリエッタにその切っ先を向けている。  アンリエッタは膝を地面につけて膝立ちの体勢になると、顔のすぐ前の才人の男根に顔を近づけていく。  どくん。  アンリエッタの胸の中で、心臓が暴れた。  その器官がアンリエッタにどんなことをしてくれるのか、知っていたから。  その肉棒で女の子の場所を突かれ、縫われ、苛められると自分がどうなってしまうのか、 知っていたから。  だからアンリエッタはその薄赤い肉棒を目にしただけで、自分の身体の奥から 熱い波が生まれてくるのがわかった。  動悸は激しくなり、口の中に唾液が溢れてきてしまう。  その匂いを嗅いだだけで頭の中が真っ白に焼けてしまいそうだ。  熱い吐息を吹き掛けながら、アンリエッタは肉棒にその麗しい唇を近づけていく。  顔を真っ赤に染めながら、それでも視線はその亀頭から外すことが出来ない。 ――サイトさんの…おちんちん…わたくし、今…お外で…こんな、格好で…サイトさんの…  膝立ちになって才人の男根に顔を寄せるアンリエッタ。  腰の裏がねっとりと痺れ、鼻から吸い込む才人の体臭も、頬を撫でられる才人の掌の熱さも、 全ての刺激がジリジリと興奮を高めていってしまう。  はだけたセーラー服から巨きな乳房を零しながら、アンリエッタは膝立ちの体勢で才人の股間に その小顔を寄せていく。  唇をおずおずと小さく開ける。  その内側は飲み込みきれない唾液でとろとろに蕩けていた。 「待って」  才人の声がアンリエッタの動きを止める。 ――サイトさん?  ギクリ、としたアンリエッタは心臓が止まりそうなほど驚いてしまう。 ――お口でして差し上げようとしたのが……ご不満だったのでしょうか?  想い人の不興を買ったのかもしれない、というショックで顔色が変わっているアンリエッタ。 泣き出しそうな顔で才人のことを見上げている。  才人はアンリエッタの頭を覆う長い髪のカツラを取り去った。  街中を歩かせるにあたって才人が変装のために用意したカツラ。  今までずっとかぶっていたそれを外され、その下からはアンリエッタ本来の ダークブラウンのセミロングの髪が現れた。 「やっぱり、カツラなんかしないほうがアンは可愛いね」 「…っ…」  アンリエッタは泣きそうになる。  大好きなご主人さまが、そんな優しい言葉をかけて下さる。  奴隷のアンリエッタにはそれだけで軽い絶頂に達することができた。  胸の中からあふれてくるのは、目の前がぼやけてしまうほどの幸福感。  身体の芯がズキズキという甘い鼓動で満たされ、夢うつつのままその温かい波に揺られている。  だから、気が付くとアンリエッタは無我夢中で才人の男根に舐りついているのだった。 35 名前:チクトンネ街の女王[sage] 投稿日:2007/08/06(月) 02:35:05 ID:niMmymIi  ちゅうう、とアンリエッタの薄いばら色をした唇が、才人の男根を咥え込んでいる。  国民を魅了するつややかな唇は今や才人の蒸れた性器を愛しげに咥えてしゃぶっている。  鈴を鳴らしたような可憐な声を紡ぐ舌は、才人の肉竿の表面に唾液を塗りこめるように愛撫している。  それら全てが、アンリエッタには喜びなのだった。  ねっとりとしたアンリエッタの舌の感触に酔いしれている表情をしている才人。  才人が下を見ると、唇をすぼめながら男根に奉仕している清らかな女王陛下の顔が見える。  頬を紅潮させて、丸くて大きな瞳をうっとりと潤ませながら、一心に男根に口を奉げている。  それは見ているだけで、腰の中が爆発しそうなほどエロかった。  才人はその顔を見ているだけで思わず達してしまいそうになる。  アンリエッタは口で男根に奉仕しながら、上目遣いで才人の顔を覗う。  幸せそうな顔で目を細める才人の表情にアンリエッタは満足する。 ――サイトさんが……気持ちよくなって下さっています…  大好きなご主人さまを満足させられている、という想いはアンリエッタの女の子の粘膜を 熱く融かしていく。こぽり、と熱い期待の高まりの液をこぼしてしまう。  アンリエッタは才人の視線を感じている。  ちらりと上を見ると、幸せそうな顔の才人が自分の顔を見つめているのがわかる。 ――サイトさんに…わたくしの……いやらしい顔……見られてます…  その視線は女王陛下の胸の奥をジリジリと焼き焦がしていってしまう。  切なくて、苦しくて、それでも甘く身体が溶けていってしまいそうな感覚が女王の身体の中に あふれてくる。  唾液に塗れた頬の内側の粘膜が亀頭粘膜に張り付き、その反対側をアンリエッタの舌先が弄う。  その刺激で、才人の男根はさらに固く大きく、弓なりに反り返っていく。  アンリエッタの口の中で大きさを増した亀頭は、女王陛下の口の天井の粘膜を突く。  柔らかい粘膜に亀頭が押し付けられ、そこが弱点であるアンリエッタの腰の中がさらに 甘く蕩けていってしまう。そんな粘膜に、逞しい陰茎の先端を押しあてられている。  膝立ちの女王陛下は才人のジーンズの腰を力ない拳で必死にしがみつく。そうしていないと、 地面に倒れてしまいそうだったから。  才人の掌がアンリエッタの頭を優しく撫でる。 「アン、すごく気持ちいいよ」  興奮に鼻を鳴らしながら、ときどきくぐもった声を漏らすこの平賀才人という少年のことを アンリエッタは心から愛している。誰よりも大切に思っている。  だからそんな風に、才人が感じてくれている、ということはなによりうれしいことだった。  アンリエッタは唇をすぼめながらカリ首をしごくように刺激する。舌で鈴口を撫で上げ、 裏筋をなぞるように舐めあげる。  才人のモノを愛しげにしゃぶりながら、アンリエッタは自分の両足の間に甘く痺れるような熱が どんどん生まれてくるのを感じていた。 「んくっ……ふぅっ……んぁ…」  アンリエッタの鼻から甘い吐息が漏れる。  ちゅく、ちゅく、という音が肉竿と唇の間からこぼれてくる。  唾液に包まれた亀頭がアンリエッタの舌先で愛撫されると、才人は眉間に深く皺を作って その快感にこらえようとする。  その表情を見ているだけで、アンリエッタは恋しいご主人さまを満足させられているのだ、 という気分で多幸感の虜になっていく。  胸の中がジンジンと熱くなり、女の子の部分がとろとろに蕩けていく。 36 名前:チクトンネ街の女王[sage] 投稿日:2007/08/06(月) 02:35:40 ID:niMmymIi  チクトンネ街の狭い路地裏の倉庫の影で、アンリエッタ女王陛下は愛しいご主人さまの 男根を咥えながらしっかりと発情していた。 「ん……アン……イイ、いいよ……アンッ!!」  才人のモノが、限界に達することを知らせるかのように大きく一度脈動する。  そして次の瞬間、アンリエッタの口内に白い濁流が噴き出した。 「う…くぅっ……」  才人のうめきと同時にびくん、びくん、と何度も男根が脈動し、男の匂いを濃縮したような精液が アンリエッタの口の中に広がる。  アンリエッタは舌の上に白濁を感じ、粘膜を熱い液で浸される。  歯ぐきにも、頬の内側にも、熱いほとばしりを叩きつけられ、口の中が才人の男の滾りで いっぱいになってしまう。  二度、三度と才人の男根が脈動し、アンリエッタの口の中にさらにたくさんの熱い白濁液が飛び散った。  さらに噴出を続ける精液が喉に叩きつけられてアンリエッタは咳き込みそうになるが、 まるで一滴でもこぼすのは勿体無いかのように唇は才人の男根から離れない。  夢うつつのなかでアンリエッタは子宮がズキズキと熱を帯びているのがわかる。  才人の精を口で受け、味わい飲み込む。するとアンリエッタは全身がかあっと燃えるみたいに 熱くなってくる。心臓は今まで以上にドキドキと弾み、体中の皮膚が触ってほしいかのように 敏感に、貪欲になってくる。  こくん、と小さな喉を鳴らして才人の精を飲み込むアンリエッタ。 ――サイトさんの……せ、精液って…まるで、媚薬のようです…  愛しいご主人さまの精液は、メス奴隷の身体を発情させていく。  地面に膝立ちの体勢のまま腰が崩れそうになっているアンリエッタのスカートの中に才人は手を入れた。  すべすべの太腿の間。下着をつけていないアンリエッタの陰部は充血し、とろとろの本気汁を垂らしていた。  濃紺のミニスカートがの股間が黒く染まるくらい、熱く塗れているそこは才人の指をたやすく受け入れてしまう。  才人の指が敏感になっている陰唇を割って粘膜を弄う。 「ひあぁぁぁっ」  アンリエッタは発情期の猫のような悲鳴を上げ、才人の腰に抱きついた。  もう身体に力が入らない。膝立ちすらできない。 「アンって、しゃぶりながらこんなにしてたんだ?」 「ち、違います……これは……」  才人にはしたない女だ、と思われるのがイヤでアンリエッタはウソをつく。 「えっちなアンのこと、俺は大好きだよ?」 「…」 「俺のチンコしゃぶりながら、こんなにしてるようなえっちなアンのこと、俺は好きだけどな」  そう言って才人はアンリエッタに微笑む。  それを目にしたアンリエッタの身体に、熱い波のような高揚感が襲ってくる。 37 名前:チクトンネ街の女王[sage] 投稿日:2007/08/06(月) 02:36:46 ID:niMmymIi 「だ、ダメです…こんな……表で、こんなこと…」 「大丈夫。アンが静かにしてればこんなとこ誰も来ないよ」  才人は腰の抜けてしまったアンリエッタを木箱に座らせる。  そして濡れて染みだらけになってしまったミニスカートをアンリエッタの両足から素早く抜き取った。  スカートが抜き取られると、この女王さまが身につけているのは黒のストラップシューズと胸のはだけた セーラー服の上衣だけだった。おっぱいの上まで捲り上げられたセーラー服から下には白い透き通る肌しか見えない。  外でこんな格好をしている、という自覚はこの女王陛下の興奮をさらに高めていくばかりだ。 「ごめんね」 「…はい?」  アンリエッタは突然の才人の謝罪に途惑って言った。 「さっき、助けるの遅れて」 「いいえ……サイトさんが、きっと助けてくださると信じていましたから」  そう答えるアンリエッタの豊満な胸を才人の手がゆっくりと撫でる。  その滑らかな触感を楽しむように優しく愛撫する。指先が瑞々しい乳肌を圧迫しながらゆっくりと その表面を這っていく。  アンリエッタはそれだけでゾクゾクするような快感が乳肉の中で生じてしまう。  腰掛けた木箱に液体が垂れてしまいそうなくらい、激しく高ぶっていってしまう。 「サイトさん…」  強弱をつけてその胸肉を掌の中でもてあそぶ才人。興奮に固くなっている乳首を指先で軽く擦りたて、 すべすべな肌を優しくマッサージしていく。  その優しく愛撫されている感触に、南の海のような色の瞳を蕩かせながらアンリエッタは才人に懇願する。 「サイトさん…も、もっと、サイトさんの好きなように…触って、揉んで下さい…… わ、わたくしのなかから、あの者たちのイヤな感覚を消してください……」  ほんの少しだけ涙を浮かべながら、切なげに才人の顔を見つめてくる。  その顔にドキリとしてしまった才人は「いいの?」というような視線を投げかける。  黙って小さく頷くアンリエッタ。上気した頬と潤んだ瞳でもう我慢できません。  才人は汗の浮いた珠の肌をぎゅうう、と痕がつくくらい強く握り締める。  優しく、でもアンリエッタの唇から甘い声が出るくらいには強く乳首を指で挟んで転がす。  巨きな乳房全体を持ち上げ、押しつぶすように乳肉を揉みまくる。  左右の乳房を互い違いに持ち上げ、乳肉を柔らかく変形させていく。  その愛玩の一つ一つにアンリエッタは興奮の階段を無理矢理登らされてしまう。  そして揉まれ、愛撫されている間にキスをされ、耳元で「アンはかわいいよ」「大好きだよ」 などと囁かれるともう可愛らしいあえぎを漏らすしかない。  女王陛下は腰掛けている木箱の表面がぐっしょり濡れるくらい、股間を濡らしてしまっていた。 「足持ち上げて」  才人がそう言うと同時に、アンリエッタの右足が才人によって持ち上げられる。  左足だけ地面にかろうじて着くくらいの高さの木箱に浅く腰掛けたまま、右のかかとを腰の横に 着かされる。  大きく開かれた股間。  その体勢では才人の前で陰部をまともに晒してしまうことになる。  そのことがアンリエッタの興奮を極限近くまで昂ぶらせてしまう。  才人はその秘奥を覗き込んだ。 「…サイトさんっ……」  才人の視線を隠しておきたい場所に浴びてしまい、アンリエッタは呼吸ができないくらい 胸の中が切なく苦しくなる。  アンリエッタの髪と同じ色の薄い恥毛は、淡い色の陰唇の間から際限なく漏れ出てくる愛液で べったりと肌に張り付いてしまい、その中心をほとんど隠しきれていない。  女王陛下の一人しか男を知らない肉の裂け目はすっかり充血してひくひくとその口を開きかけ、 すっかり肉棒を迎え入れる準備ができている。 38 名前:チクトンネ街の女王[sage] 投稿日:2007/08/06(月) 02:54:47 ID:niMmymIi  才人の指がその淡いピンクの粘膜の縁に触れ、その口に再び猛りきった亀頭をあてがう。  その熱さが、固さが、アンリエッタの胸の中の期待と興奮をさらに大きくしていく。  ぬるぬるしたアンリエッタのすこし濁った粘液を才人は自分の亀頭に塗りこめる。  その感触が気持ちよくて、アンリエッタの下の唇の感触がたまらなくて、才人は甘く鼻を鳴らす このお姫さまの陰部への亀頭での愛撫を続ける。  すぐ前にあるアンリエッタの顔は興奮で真っ赤になっている。もとが透き通るくらいの色白なので、 薄暗くなりかけている夕暮れの路地裏でもその赤さは明確にわかる。  才人はその顔に魅入られながらも、まだその弄えを続けた。  蕩けたアンリエッタの粘膜を亀頭でなぞる。  才人はそのままアンリエッタの唇にキスをする。  しかしまだ挿入はしない。アンリエッタがそれを待ち望んでいるということを知りながらも。  一分近くそのじらしを続けていると、才人にはアンリエッタの瞳の中に苦痛の色が見えてきてしまう。  切なげに眉を寄せ、漏らす吐息も苦しげな雰囲気になっている。  とろとろに溶けた陰部を指と男性器で好きなように弄られて。  熱く湿りきった淫花に亀頭でキスをされて。  その間も唇にキスを、耳元に甘いささやきを受けていたアンリエッタは 触れば落ちてしまいそうなくらい熟しきった果実のようなものだった。  じゅぷじゅぷという水音を立ててしまうくらい湿りきったアンリエッタの肉裂は すっかり男を迎え入れる準備ができている。 「サイトさん、い、いれて・・・ください」  アンリエッタは呆けた目で才人におねだりをする。 「アン? それじゃどこに何を入れたらいいのかわかんないよ?」  微笑みながら才人はアンリエッタに言った。  恥ずかしさに燃えそうな熱い頬のまま、アンリエッタは唇を動かす。 「あ、アンの……いやらしい、あそこに、サイトさんの…  あ、熱い…おちんぽを、下さいませっ……」 「アンは俺のちんぽが欲しいんだ?」 「は、はい……」  消えてしまいそうなくらい恥じ入っているアンリエッタは耳まで真っ赤にしながら 頷いた。  才人はその表情を見てさらに微笑むと、愛しいメス奴隷にこんなことを言った。 「でも、どこに欲しいのかわからないよ?」  アンリエッタは口をぱくぱくとなんどか動かすと、意を決したかのように言い放った。 「わ、わたくしの……お、お、おんなに……サ、サイトさんの……お、おちんぽを…くださいませっ」 「おんな? それってどこのこと?」  才人が男根をアンリエッタのふとももに押し付けながら尋ねる。 「わかんないから、入れようがないなあ」  息を呑むアンリエッタ。浅く荒く呼吸をしながら、口の中に溜まった唾液をこくんと飲むと、才人に向けて叫んだ。 「お、お、お○、お○んこに…アンの、いやらしいお○んこに、サイトさんの、熱い、 固い、おちんちんを、入れて、入れてくださいっ」  そう叫んだ、叫んでしまったアンリエッタは真っ赤に染めた顔の中で、瞳だけが酔ったように泳いだ。  無理矢理言わされた淫語に、脳天がはじけてしまうような羞恥と、底知れぬ快感を覚えてしまっているのだ。 「よく言えたね」  才人はアンリエッタの頭を撫でると、もう片方の手を添えながら男根を ぱっくりと口を開いている女王陛下の粘膜の入り口に押し当てた。 「アン…いれるよ」  才人がそうアンリエッタにささやく。 「……」  アンリエッタは無言のまま、涙をにじませた焦点の合っていない瞳で小さく頷く。 153 名前:チクトンネ街の女王[sage] 投稿日:2007/08/14(火) 21:59:41 ID:vT6zg7G/  トリステインの清貧女王として国民の敬愛を一身に受けているアンリエッタ女王。  その女王陛下は、今、チクトンネ街の路地裏で才人の男根を受け入れようとしている。  謁見のときの純白のドレスの胸元を内側から突き上げているバストは今はセーラー服の上衣から こぼれてそのたわわな実りをすっかりさらけだしてしまっている。  花の咲くような可憐な唇からは、こらえきれない甘い喘ぎをもらしている。  薄紫の髪の毛が汗ばんだ頬に張り付き、南の海の色の瞳は歓喜の涙をこぼしながら恋人であり ご主人様でもある才人の顔に満足げな視線を送る。  アンリエッタはいまや、胸元にたくし上げられたセーラー服の上衣と、 黒いストラップの革靴以外なにも身につけていない。  こんな、裏通りの隅っことはいえ街中で、全裸に近い姿を晒している。  そのことも、アンリエッタの呆けた頭ではうまく意識できていない。  アンリエッタは木箱の上に腰掛けながら、片足を箱の上に付く。  内股をさらけだすような格好のまま、才人のモノを待ちわびる。  上品にうっすらとしか生えていない恥毛はびしょびしょに溢れる愛液でべったりと肌に張り付き、 その内側のベビーピンクの粘膜をすっかりさらけ出してしまっている。  ただでさえ白いアンリエッタの肌の一番白い部分である下腹と内股の中に、そこだけ ほんのりと薄紅色に色づいた性器がもう我慢できない、といったようにとろとろに蕩けている。  才人はその裂け目に指を這わせる。  才人の指によって広げられているアンリエッタ女王陛下の陰唇。  とく、とく、と収縮するその可愛らしい肉の孔は内側から薄く白濁した本気汁をこぼしている。 「サ、イト、さん……」  アンリエッタはかすれた声で愛しい人に懇願する。  小陰唇を押し広げるように、才人の亀頭がアンリエッタの肉襞に浅く入り込む。  男性を受け入れる準備ができているアンリエッタの媚粘膜はひくん、ひくん、とその先端に 吸い付くように蠢動し、興奮で赤く染まった顔をさらに紅潮させる。 「サイト、さんが、は…いって…」  ゆっくりと才人の剛直がアンリエッタの姫肉をかき分けながら突き入ってくる。  アンリエッタはズキズキという熱が体の中心から生まれてくるのを感じていた。  甘い、ここちいい熱。全身の細胞がうれしさで悲鳴を上げてしまう。  興奮の波が、腰から駆け上ってくる。  体の中に入ってきた熱い熱い塊が、アンリエッタの全身を溶かしてしまいそうだった。  恋しい人をこんな風に感じることができて、アンリエッタはただただ幸福の波に呑まれていた。  ここがどこかとか、自分が今どんな格好をさせられているか、なんてことはもうどうでもいい。  自分が女王で、国家に責任のある立場だとかなんてことも、そんなことはもう頭にはなかった。  自分の体で愛する男の人に奉仕できるという喜び。  恋人が、自分をこんなにも欲してくれているという歓喜。  心も体も、一部の隙もなくアンリエッタは才人のモノになっていた。 ――サイトさん。ああ、サイトさんっ 「き、きもちいいですっ」  アンリエッタは思わず内心を叫んでしまっていた。 「…アンはえっちなんだね」  才人が微笑を浮かべながらそう言うと、アンリエッタは涙を流しながら答えた。 「…え、えっちですっ。サイトさん、ごめんなさい。アンは、こんなに、こんなにえっちなんですっ」  才人のゆっくりとした抽送が始まると、アンリエッタはもう我慢ができない。  はぁ、ふう、と切なげな悲鳴をあげながら才人に懇願する。 「ごめんなさい、サイト、さんっ、こ、こんな、エッチな、えっちなアンのことを、どうか、 どうか、お嫌いに、ならないでっ…ください…」  そう言いながら、アンリエッタは才人の体を抱きしめる。  立位にちかい体勢で才人を受け入れながら、その身体に腕を廻して抱きついていた。  恐怖。アンリエッタは才人に嫌われることに対して純粋な恐怖を感じていた。  そんな悲痛な声を聞いてしまった才人の顔がアンリエッタに迫る。 154 名前:チクトンネ街の女王[sage] 投稿日:2007/08/14(火) 22:00:15 ID:vT6zg7G/  そんな悲痛な声を聞いてしまった才人の顔がアンリエッタに迫る。 ちゅ  蕩けるような甘い口付けがアンリエッタに降ってきた。 「俺はエッチなアンのこと、大好きだよ?」  耳元でそうささやかれる。  膣肉を逞しい肉槍で突かれながら、耳たぶに熱い吐息を感じてしまう。  アンリエッタのおおきな胸は才人の胸板に押し付けられてつぶれるように変形しながら その内側を熱くたぎらせている。  アンリエッタは幸せだった。  大好きな男の人とこんなことができて。  抱きしめられて、キスされて、熱い男根を打ち込まれている。  そんな人が、自分のことを好きだと言ってくれた。  甘い熱い波が胸の奥から生まれてくる。  腰からミニスカートを抜き取られ、ほとんど全裸の状態のアンリエッタ。  今日は街中を裸同然の格好で歩かされ、道行く庶民たちに恥ずかしい格好を視姦され。  そしていやらしい男たちに襲われ、犯されそうになった女王陛下は、ジリジリと炙られ続けてきた 性感を一気に開放してしまっていた。  才人のモノを付きこまれるたびに、アンリエッタの媚粘膜は才人を柔らかくきつく受け止め、 それが引き抜かれるときには吸い付いて離さないかのように締め上げる。 「サイトさんのぉっ…は、入ってます……は、入って……入ってぇっっ!!!」  熱く滾っているアンリエッタの粘膜が、ひくっ、ひくっ、と収縮する。  才人の肉棒を深く突きこまれただけでアンリエッタは軽い絶頂に達してしまった。  顔をのけぞらせて空に向け、白いのどを晒しながらアンリエッタは意味のない声を 漏らしてしまう。 「ふぅーーーーっ、ううぅーーーっ……」  わからない。なにがどうなっているのか、アンリエッタにはわからない。  ただ、才人の固いモノが身体の芯を串刺しにしている、ということだけがアンリエッタには 理解できていた。  才人に何度貫かれても、そのきつさを減じさせはしないアンリエッタの女の子の器官。  その媚粘膜は内側で才人の剛直をぷっくりと柔らかく受け止め、締め上げている。  アンリエッタは腰が勝手に動いてしまうのを止められないでいる。  木箱の上に腰掛けたまま、ただひたすらに才人のモノを迎え入れ、名残惜しげに 喰い締める。  ドク、ドク、と才人の男根が膣の中で脈動しているのがアンリエッタにはわかってしまう。  大好きな男の人。自分が「女の子のはじめて」を奉げた人。その才人の男性器を自分の中に 感じることができる、ということにアンリエッタは改めて感動を覚えていた。 「アン、痛くない?」 「……」  無言のまま首を振るアンリエッタ。  才人が何を言っているのかも理解していないのかもしれない。  才人の腰がアンリエッタの身体を突き上げる。  すると無意識のうちに迎え腰を使ってしまうアンリエッタの真っ白なお尻が 木箱の荒い表面に擦れてしまっていた。 155 名前:チクトンネ街の女王[sage] 投稿日:2007/08/14(火) 22:00:48 ID:vT6zg7G/ 「アン、お尻痛いでしょ」  このまま続けたらアンのお尻が傷ついちゃうかも、と心配になった才人は自らをアンリエッタの中から 引き抜いた。  才人がアンリエッタの肉壷から男根をゆっくりと引き抜くと「じゅぷっ」という水音がする。  腰が抜けてしまっているアンリエッタは、それだけで木箱の上に仰向けに倒れてしまいそうになる。  才人は木箱に腰をおろすと、ふにゃふにゃになっているアンリエッタを捕まえる。 そして身体ごと抱き上げ、自分のひざの上に座らせ――男根の上にアンリエッタの腰を導き、 そのまま内側に突き込んだ。 「――!!!!」  アンリエッタは南国の海の色の瞳をひときわ大きく見開かせると、もはや声にならない 悲鳴をあげた。  深く。奥深くまで、アンリエッタは才人に貫かれてしまっていた。  熱く蕩けた膣の一番奥。そこを、才人の亀頭で刺激されている。  自分の中に、大好きな男のモノを受け入れることができて。  自分の中で、愛しい男の人を包み込むことができて。  その大好きなご主人様のモノが自分の弱いところを突いてきてくれて。  アンリエッタは快楽に真っ白に染まってしまいそうだった。 「サイトさんさいとさんさいとさんだめだめそこつかないでつかないでくださいあんは」  呂律の回らない声で必死に懇願するが、才人はアンリエッタの腰を掴むと強制的に上下動を 加えてくる。  才人の肉の槍が抜けかかり、また深々と刺さる。  そのたびに、アンリエッタの膣の中の襞は才人の男根を食い締め、亀頭の雁首で 押し広げられえぐられてしまう。  後ろから才人が胸を掴み、その手のひらの中で乳房を思いのままに揉む。  豊満なバストに埋まりこむ指が、アンリエッタの乳房を歪ませ、変形させていく。  アンリエッタはその荒々しい揉みこみに痛みなど感じない。  才人が与えてくるどんな刺激も快感になってしまっている。  白くて細い首筋に後ろからキスされることも。  耳たぶを甘噛みされることも。  アンリエッタにとってはそれらすべては快感を倍増させる魔法だった。  才人とアンリエッタは背面座位の形で繋がっている。 「だめです! さいとさんっ…そ、そこ、そんなに、つ、ついちゃ、だめ」  アンリエッタは自ら腰を動かしてしまっているということに気づいていない。  後背座位で貫かれているアンリエッタは、上半身は才人に抱えられたままだが、 下半身だけは膝で上下動を繰り返してしまっている。  さっきから才人の腰は止まっている。 「アン、あまり大きな声は出さないほうがいいよ?」  才人が辺りを見回す。  いくらここが倉庫だからといってあんまり大きな声を出しちゃったりなんかしたら―― 「お前さん、アレ聞こえたかい? まただよ! どっかのバカがウチの裏でヤってるんだよ」 156 名前:チクトンネ街の女王[sage] 投稿日:2007/08/14(火) 22:01:40 ID:vT6zg7G/ 「お前さん、アレ聞こえたかい? まただよ! どっかのバカがウチの裏でヤってるんだよ」  オバチャンの声が聞こえてきました。  倉庫だと思ってたけど、じつは家だったんですねコレ。  才人は頭の中が真っ白になっていた。  才人は才人なりに、アンリエッタを安全に、でも意地悪くいぢめてあげようと 思っていたわけであり、だからちゃんとエッチな格好で街を歩いているアンリエッタを こっそり尾行していたり、襲われそうになる寸前で助けたりしていたわけで。  どうしようどうしよう、とあせる一方だけどそんな家の中の声に気づいていない アンリエッタは腰を上下させてえっちすぎる悲鳴をあげてます。  火照った胎内がチンコをぎゅーっと絞るように…ってアン! 「アン、声! 声! 聞かれてる!」  耳元ではっきりとささやく。  瞬時に、理性を取り戻してしまうアンリエッタ。  心臓を氷の手でつかまれたような恐怖を覚えた。 「え、わ、わ、わたくし、なんて…なんて…」 「アンタ、追っ払ってきておくれよ」 「わかったわかった。見てくればいいんだろ?」  オバチャンとオッチャンの声がします。ヤバい。ヤバイです。  才人がどうしようかと思っているうちに、目の前の大きなドアが開いてしまうわけで。 ――見られて…見られてしまいます…… ――こんな、恥ずかしい格好を…  ギギイ、と音を立てて目の前のドアが開く。  中年男性の頭がそこから飛び出している。  アンとサイトが腰掛けたまま繋がっている木箱はドアの蝶番側なので、 屋内からは死角になっているが、でも、こちら側を振り向かれたら… ――見られて……みられ、みられ――  アンリエッタの脳が真っ白にスパークする。  痴態を晒してしまうことに対する恐怖。  そして、その恐怖の後ろ側にあるゾクゾクするような快感。  腰の裏が熱くなる。  高いところから落下しているときのような浮遊感が全身を包んだ。 ――みられ…ちゃ…  アンリエッタの股間が燃えるような熱を帯びる。  大きな乳房の内側で、後ろ暗い快感が吹き荒れる。  そして中年男性が扉の裏側を見ようとした瞬間。 「ギニャアアアァァァーーー!!」  そんな声を上げながら、空から猫が降ってきた。 157 名前:チクトンネ街の女王[sage] 投稿日:2007/08/14(火) 22:02:38 ID:vT6zg7G/ 「にゃあ゛あ゛あ゛あ゛ーーーーー、フウウウーーー!!!」  たぱぱぱぱっ、というような足音を残して猫はおっさんの前を走り抜ける。 「なんだ、猫かよ」  その中年男性はそう言うと、ドアの裏側を見ることなく扉を閉めた。  見られる、見られる、と全身をフルフルと震わせていたアンリエッタは、 目を大きく見開いたまま才人の腕の中でくったりと脱力する。  才人の男根で縫われたままの陰部から、潮吹きとも尿ともとれる液体をしゃあっ、と 漏らしながらぐったりと才人に体重を預ける。 「サイト……さん……サイト……さ……ん」  バレるんじゃないか、と恐れていた事態が去ったのに安心したのか、 才人は猛りきった男根によるピストンを再開させる。  じぶんはばかになってしまった、とアンリエッタはおもう。 ――きもちいい。 ――さいとさんにぎゅうってされて、きゅうきゅうってされて、すごく、すごくきもちいい・・・ ――からだに、ちからがはいらない。 ――キモチイイ……なにもかもが、きもちいい。さいとさんの暖かい肌も。ぎゅうぎゅうっと だきしめてくれてるうでも。アンのなかで、ずこずこしてくれてるおちんちんも……  才人の猛りきった男根がアンリエッタの粘膜を内側から広げ、こそぐように出入りしている。  もう絶頂の一番上に登りきったアンリエッタは、呆けた頭でその快楽を受け入れている。 ――きもちよすぎます ――サイトさんは…… ――おっぱいを、きゅうってしてくれて ――あそこを、お、おちんちん、で……いっぱいにしてくれて。  サイトの掌がアンリエッタの唇を覆っている。  アンリエッタはもう歓喜の悲鳴を止められない。その声が響き渡るのを防ごうと 才人が必死に掌でアンリエッタの唇をふさぐ。  その手のひらの感覚ですら、アンリエッタには快感の種になってしまう。 ――まるで、サイトさんに、むりやり、されちゃってるみたいです…… ――わたくしをどれいにして、らんぼうしてくださっているみたい… 「アンリエッタ…アン…大好きだよ」  アンリエッタはその才人の言葉を聞いただけでびくびくっ、と背筋を震わせる。  もう限界だった。  アンリエッタ女王陛下の発情しきった身体は、頂点のすぐ際まで追い詰められていた。  アンリエッタは今日は街中を破廉恥な格好で歩かされて、男たちにレイプされそうになり、 そして今、痴態を見られるかもしれないというシチュエーションに晒され、 極度の興奮状態に陥っている。 158 名前:チクトンネ街の女王[sage] 投稿日:2007/08/14(火) 22:03:36 ID:vT6zg7G/  そんな臨界状態の女の子の耳元で、再び才人が囁く。 「アン……可愛いよ…アン」  ひときわ強く突きこまれる男根。  その衝撃に、アンリエッタはたやすく限界を超えてしまった。 「ひやぁっ……ふぅ……はふぅっ」  びくびくっ、と全身を快感に痙攣させながらアンリエッタは絶頂の快楽に全身を浸していた。  快感で全身を弛緩させながらも、アンリエッタの媚粘膜だけはきゅう、きゅう、と才人の 肉の槍を締め上げている。  根元から先端まで、蠕動するように吸い付いてくるアンリエッタの内側の感覚に才人も 限界に達してしまう。  アンリエッタの女の子の一番奥で、才人の白い爆発が起きている。 ――熱い……サイトさんの…あつ、あついぃっ!  その白い熱に染め上げられるように、アンリエッタは足の裏から突きあがってくる新たな 快楽に身をゆだねる。  内股にしたままの長い足をピンを伸ばして。  革靴の内側で、足指はその快楽に耐え切れずにきゅっと握られている。  頭を逸らして白い首を空に向ける。  アンリエッタの視界に映る薄暮の星空は、快感で失神する寸前の濃い紫色だった。  汗ばんだ頬に髪を一条貼り付けさせながら、アンリエッタは幸福な失神をした。 ――――――――――――――――――――――――――――――― 265 名前:チクトンネ街の女王[sage] 投稿日:2007/08/22(水) 01:20:10 ID:kDbFJffz ――温かい。 ――広くて、ちょっと固いけど、いい匂いがして、とても温かい。  アンリエッタは揺れる暖かいものの上で目を覚ました。  すっかり日も暮れたトリスタニアの町。アンリエッタをおんぶしている 才人は街中を歩いている。夜店や料理屋なんかの並ぶ、健全なほうの街路だ。  アンリエッタは急速に意識を取り戻した。  セーラー服の上下に乱れはない。ちゃんと下着も履かされている上に、 背負われたアンリエッタの腰の周りには才人のマントが巻かれていて、 超ミニスカートから下着が覗いてしまうのを防いでいる。  長い髪のカツラも元通りに着けられているので万が一にでも 正体がバレることもなさそうだ。  背負われたまま、アンリエッタは才人の身体の暖かさと筋肉の固さを感じる。  さっきまで、繋がりあっていた想い人。  誰よりも大好きで、大切な、ご主人様。  自分のことを、ふつうの女の子として扱ってくれるただ一人のひと。 ――サイトさん……  アンリエッタは、腰の奥深くに浴びた熱の名残を感じてしまう。 「あ。アン、起きた?」 「はい…あの、もう歩けますから…」 「え? 大丈夫?」 「……はい」  本当はもう少し、恋人でご主人様である才人の背中にもたれていたかったのだが、 二人で街を歩く、それも腕を組みながら、という乙女の夢が実現できるという想いが アンリエッタに決断をさせる。  まだ力のうまく入らない足で地面に降り立つと、ちょっとふらついてしまう。 「大丈夫? やっぱりおんぶしようか?」 「いえ。大丈夫です」  といいつつも少し足元が定まらないアンリエッタ。 「いや、でもふらついてるよ」  そう言ってくれる才人のことをアンリエッタは嬉しく思う。 ――サイトさんは……えっちしてくださるだけじゃなくて、とても優しいです……  泣きたくなるほどの暖かさがアンリエッタの胸の中から生まれてくる。 「こうして下されば大丈夫です」  そう言いながらアンリエッタは想い人の腕に抱きつくと、セーラー服の胸当ての中から ステキな谷間を才人に見せ付ける。  才人の肘あたりに豊満なおっぱいがもにゅ、と押し付けられるのが とても心地よくて才人はどぎまぎしてしまう。あんなことまでしておきながら。  とても親密な二人は、ゆっくりと街路を歩いていく。 ――街の人たちには、わたくしたちはどう見えるのでしょうか? ――やはり……こ、恋人どうしに見えるのでしょうか?  アンリエッタはそんなことを思いながら、好きな人の腕をしっかりと抱きながら 歩みを進める。 「あ、あの、今日はごめんね。アンリエッタ」 「アン、と呼んでくださいまし」 「あ、ごめん。アン」 「謝らないで下さい……サイトさん……今日のわたくしは、どうでしたか?」  親にすがりつく幼子のような目でアンは下からサイトの顔を覗き込む。 266 名前:チクトンネ街の女王[sage] 投稿日:2007/08/22(水) 01:20:30 ID:kDbFJffz 「あ、その、すげー、すげーエロかった」 「…エロ? かった?」  首をかしげるアンリエッタに才人は慌てて説明する。 「あ、いや、その、すごく色っぽかったって意味で!」 「……」 「セーラー服からおへそとかせなかとかチラっと見えるのがすげー可愛いっていうか! アンのおっぱいの大きさが服の上からでもわかるとこがエロ可愛いっていうか!」 「街の男たちがみんなアンリエッタのこと見ててさ、なんかもう、たまんなくなっちゃって…… あ――、で、でもゴメンね。すぐ助けようとしてたんだけど、手間取っちゃって」  アンリエッタはそのときのことを思い出したのか、悲しげに目を伏せる。 「――アンは怖かったんです。とっても、怖かったんですよ?」  恨みがましい声色でアンリエッタは甘えるようにさらに才人の腕に胸を押し付けてくる。 「アン、おっぱい、当たってる」 「うふふふ……当ててるんです」  胸の中にあふれる幸福感に包まれながら、アンリエッタは心の片隅で思っていた。 ――ああルイズ。ルイズ・フランソワーズ。 ――ごめんなさい、わたくしの大切な……わたくしを、ただのおともだちだと思ってくださる… だれより大切なわたくしの唯一の親友。 ――サイトさんが、ルイズ・フランソワーズの恋人であるということはわかっています。 ――でも、わたくしは、サイトさんがいないとダメなのです。 ――でも、わたくしにはサイトさんしかいないのです……ルイズ。どうかわかってくださいますね? 「アン? どっか痛いの?」  ほんの少しだけ翳ったアンリエッタの表情に、才人は敏感に反応する。  普段ご主人様であるルイズにそれだけの注意を払っていたらあんなに折檻されたりしないはずなのに、 というツッコミは無用である。 「サイトさん……」  憂いのある、しっとりとした表情でアンリエッタは最愛のひとを見つめる。  その潤んだ瞳が才人の心を打ち抜いた。  真ん丸い、大きな瞳が才人の目の前にある。  透き通った、純粋なキレイな色の瞳。その瞳の中に、才人は自分の顔が写っているのが見える。  その瞳がゆっくりと閉じられる。  才人はアンリエッタのあごの先を摘むと、そのまま唇を近づけさせていく。  そして、ふっくらとしたアンリエッタの唇の感触を味わった。  食むように触れてくる、才人の唇。  高貴な唇を割って入り込んでくる才人の舌。  アンリエッタは、その感触に酔っていた。  どんなアルコールよりも、その熱さと柔らかさと唾液の味は、アンリエッタを 昂ぶらせてしまう。 ――サイトさん……  快楽に呆けた頭で、アンリエッタは必死に想っていた。 ――サイトさん……サイトさん…愛しています…  街角の街路樹の下。  公衆の面前で、こんなキスをされてしまったアンリエッタは上手く力の入らない手のひらで、才人の 背中につかまるようにしながら幸福の只中を漂っていた。 267 名前:チクトンネ街の女王[sage] 投稿日:2007/08/22(水) 01:20:51 ID:kDbFJffz  王宮の高い城壁の側まで、アンリエッタ女王陛下は才人の腕に抱きつきながら歩いてきた。  その間他愛もない話をしながら、アンリエッタはつかの間の安らぎと幸福を感じていた。  最近王宮に住み着いた猫の親子の話。子猫がカラスを捕まえようと飛び掛ったら大きすぎて逆に子猫が 追い掛け回された、という話をアンリエッタが表情豊かに語ると、才人は面白そうに聞いてくれる。  才人は自分の故郷の、アンリエッタにとっては奇妙に思える風習の話をする。 「ユカタ」というものを着て、「ハナビ」を見に行くという夏の夜のイベント。  アンリエッタはその姿を想像してみる。 「ゾウリ」を履いて、「ユカタ」を着ながらすこし内股気味に歩く自分が、サイトさんと 待ち合わせをしている夕暮れ。  遠くから笛の音が聞こえてきて、「ワタアメ」や「キンギョスクイ」の屋台の中を 二人で腕を組んで歩く。 ――「ハナビ」を見ながら、その光に照らされたサイトさんとわたくしは……  想像の中で、才人とキスシーンを妄想してしまい赤面するアンリエッタ。  どうしたの?という顔で覗き込んでくる才人にドキドキしてしまう。 「オマツリ、というのはいいですね……そういう催しができないか今度マザリーニ枢機卿たちと 相談してみます……。  サイトさん? そのときは、…一緒にオマツリを見て回ってくださいます?」  潤んだ上目遣いの瞳に問われてしまったら才人には「もちろん!」という答え以外にはない。  二人のおしゃべりは尽きないが、じきに王宮の通用門に着いてしまう。 「ごめんね。朝までいられるといいんだけど、明日は朝から学園で用事があるもんだから」 「…いいんです。サイトさんが、わたくしに会いに来てくださるだけでアンは幸せなのですから」 「ごめん」 「…謝らないでくださいまし。……次は、いついらして下さいますの?」  憂いを含んだ顔で、それでも必死に明るく振舞おうとしているアンリエッタが 才人には堪らなく嬉しい。 「あー、騎士団の集まりとかで近々また来れるとおもうよ」 「……お待ちしています」  才人を潤んだ瞳で見つめながら、熱い吐息をこぼすアンリエッタ。 「ねえ、アンはそのとき、またデートしてくれる?」 「でえと?とはどういう意味でしょうか?」 「えっとね、コッチの言葉で言うとなんていうのかな。恋人同士でいっしょにどこかに行ったり、 いろんなとこを見て回ったり、公園や野原でお弁当一緒に食べたり。そういうの」  芝生の上でミニスカートで女の子座りしているアンリエッタを妄想して思わず頬が緩んでしまう才人。  才人はアンの耳元で囁く。 「それで、いい子にしてたら、またお外でえっちしてあげる」 「……ッ!!!」  瞬時に顔を真っ赤にするアンリエッタ。 「それまではちゃんといい子にしてないとダメだよ? マザリーニさんや、他の人の言うことをよく聞いて。 アニエスさんにもあんまり心配かけちゃダメだからね。アンはこの国の女王さまなんだから、 明るく元気にしてないとみんなが心配になっちゃう」  そう言いながらも、才人は自分がアンリエッタに無理をさせているような気がしてならない。  とても繊細で、人の心がわかりすぎて苦しんでいるこの女の子に無理難題を押し付けているような 感覚に襲われてしまう。  だからせめて、自分といるときだけは安らかな気持ちにさせてあげたい。そう思っていた。 268 名前:チクトンネ街の女王[sage] 投稿日:2007/08/22(水) 01:21:24 ID:kDbFJffz  無言のまま、アンリエッタはこくんと首を縦に振る。 「うん。アンはいい子だね」  そう言って頭を撫でると、アンリエッタは幼児のように頬を蕩けさせて微笑む。 「サイトさん……サイトさん……アンは……サイトさんのことを…心から、お慕い申し上げています… サイトさん……あ、愛して……います……」  そう呟く麗しい唇に、才人は唇を寄せていく。  つやつやしていながらもふっくらとしたその薄桜色をした唇は、びっくりするくらい柔らかく 才人の唇を受け止めていた。  その唇粘膜を才人の舌がこじ開けていく。  一瞬だけ驚いたアンリエッタだが、素直にその下を導きいれるように唇から力を抜いた。  真っ白で形のよい歯列の上を、才人の舌先がなぞっていく。  唇の裏にまで舌を這わせられると、ゾクゾクという背筋の震えがアンリエッタを襲った。  口の中に溜まった唾液を才人はアンリエッタの口中に流し込む。  それは天上の甘露のようにアンには感じられ、さっき出された下腹の中の熱が 再び疼きだしてしまう。  染められていく、とアンリエッタは感じていた。 ――サイトさんの匂い。サイトさんの味。サイトさんの体液……  閉じられた瞳の中に恍惚とした光がいっぱいになっていく。  二人はぷはあ、と荒い息をつく。  長いキスの後で、唾液の糸を唇の間に掛けながら アンリエッタは才人を、才人はアンリエッタを見つめる。 「じゃあね。アン。おやすみ」 「……お、おやすみなさい」 「また、来るから。そのときまでいい子にしてるんだよ? アニエスさんにちゃんと聞くからね」 「は、はい……アンは……いい子にしています」  稚い、あまりに素直な言葉に才人は胸の中にかすかな痛みを感じてしまう。  その痛みに突き動かされるように、才人はアンリエッタを抱きしめた。  再び、全てを吸い尽くすような激しいキス。  アンリエッタがあまりの激しさに目の焦点が合わなくなるくらいの熱い熱いキスを交わした。 「ほら、早く帰らないとアニエスさんが心配するよ?」  アンリエッタは才人に背中をとん、と押される。  ひらひらと手を振りながらよろける足で通用門へと歩いていくアンリエッタ。  何度も何度も振り返りながら、細く開けられた扉の中に消えていく。  とろけたような、恍惚の微笑みを浮かべながら門の木の扉の向こうに消えていった アンリエッタの顔にすっかりデレデレになってしまっていた才人は、 寸前までその足音に気づかなかった。 269 名前:チクトンネ街の女王[sage] 投稿日:2007/08/22(水) 01:21:52 ID:kDbFJffz  コツ、コツ、と石畳を叩いていた靴音が才人の背後で静止する。  ただならぬ気配に才人が振り向くと―― 「ヒラガサイト」  氷のような声が、才人の心臓に突き刺さった。  振り返った才人は、銃士隊の隊長様の殺意のこもった視線を浴びてしまう。  柳眉を吊り上げて、明らかに殺意のこもった視線で睨んでいる。  冷たいオーラを纏いながら、氷点下の燃える視線で才人の顔面を突き刺している。  才人はとても聞き辛そうに、尋ねた。 「あの……もしかしなくても、見てました?」 「当たり前だ。陛下の護衛が私の仕事なのだからな」 「い、いつから?」 「陛下がご自分の部屋を出られた時からだ」  才人の顔から血の気が引く。 「あの…も、もしかして」 「ああ。お前が陛下にあんな格好をさせて一人でチクトンネ街を歩かせたのも、 男たちに陛下が穢されそうになったことも、それをお前が助けたのも、 全部見ていた」  細い眉毛を吊り上げて、誰がどう見ても激怒してます。 「あ、いや、その、アレは、その、なんていうかちょっとアンリエッタが可愛くてその なんていうかついっていうか……」  弁解しながらも才人はあることに思いが至る。  倉庫に住んでいたオッサンに見つかりそうになったときの――― 「あ! あの……もしかして、あの猫は?」 「……」 「ア、アニエスさんが……?」 「そ、そうだ」  よく見ると、アニエスさんのほっぺたにまるで猫に引っかかれたような四本の爪あとが走っている。 「……」 「……」 「あ、あの…」 「……」 「……ス、スミマセン」  なぜだかいつの間にかアニエスのまえで正座してしまっている才人はそう謝るしかない。 「…あの男たちの腕は両方とも折っておいた。畏れ多くも、陛下のお肌に触れ あまつさえそのおん乳を揉むなどとは、平民風情にはとても許されたことではないからだ」 「……」 「ほ、本来ならば……シュヴァリエとはいえ貴様も平民。同じことを貴様にも施してやりたいのだがな」 「……スミマセン」 「お前は、陛下がお選びになった男だ。……不埒な行いをしたとはいえ、お前の腕を折っては 陛下が悲しまれる」  才人は王宮の城壁の前でアニエスに叱られつつ正座しながら、いつかのあの雨の安宿での夜のことを 思い出していた。 270 名前:チクトンネ街の女王[sage] 投稿日:2007/08/22(水) 01:22:18 ID:kDbFJffz  忘れもしない、あれはアンリエッタが女王陛下失踪事件を偽装した夜のこと。  二人で泊まった安宿のベッドの上で、アンリエッタは上半身を裸にして才人に抱きついてきた。  それは見回りの兵をたばかるためのお芝居。  そのはずだった。そう思っていた。アンリエッタも。才人も。  でも、押し付けた才人の唇の暖かさに、腕の中に飛び込んできたアンリエッタの胸の柔らかさに、 若い二人の理性は一瞬で蒸発してしまっていた。  押し付けるだけの唇が、互いの舌を吸い取りあった。  唇を割り、舌と舌が絡み合い、体を抱きしめあう。  互いの体温を心地よいと感じ、お互いの息のにおいに甘美な刺激を覚えてしまう。 「はふっ……んむっ……んくっ…」  才人とディープキスをしあっているアンリエッタの鼻からは可愛らしい喘ぎが漏れてしまう。  その声が、才人の興奮をさらに昂ぶらせていってしまう。  柔らかい感触が、暖かくてすべすべの肌が、才人のいろんな意味で溜まりきった男の情熱に 油を注いでしまう。 「ひ、姫さま! 俺、も、もう、その、なんていうか!」  むさぼりあうようなキスの息も荒く、才人が熱に浮かされるような激しい声で、アンリエッタに叫ぶ。  押し倒されていたはずが、いつの間にかアンリエッタをシーツの上に組み敷いている。 「ア、アンリエッタのことが、すげー、すげー、好きだ。可愛いし! やらかいし! キレイだし!」  その言葉だけで、アンリエッタは体の芯が震えてしまった。  安宿のベッドの上で、身体に覆いかぶさられながらの告白。  顔を真っ赤にしながら、まっすぐにそんな言葉を浴びせられてアンリエッタは感極まってしまう。  アンリエッタの乙女心は甘く痺れていた。 ――サイトさん……ああ、サイトさん…!! ――わたくしのことを、ただの女の子だと思ってくれる、たった一人のひと。 ――お姫様でも、女王陛下でもなく、ただのアンとして扱ってくれる、優しい使い魔さん。  平賀才人の熱のこもったうめくような声に、アンリエッタはズキズキと女の子の芯を感じはじめてしまっていた。  アンリエッタは不思議と、怖くはなかった。  はしたないと思われるかも、という恐れもなかった。  ただ、才人の望むまま、自らの望むままに唇を重ね合わせ、才人の望むままに下着を脱ぎ去った。  生まれたままの姿になって、同じく一糸まとわぬ姿になった才人と深く深く抱き合う。  両足の間に、生まれて初めて男性を受け入れた。  才人はそのピンク色の媚粘膜の感触に息すらできない。  突き入れた男根は、ぬるりと粘液に導かれるように肉孔のなかに入り込んでいく。  かすかな抵抗を感じた次の瞬間にはその狭隘部を貫いてしまっていた。  清貧女王の処女膜を才人の亀頭が突き破った瞬間だった。 271 名前:チクトンネ街の女王[sage] 投稿日:2007/08/22(水) 01:23:12 ID:kDbFJffz  アンリエッタにとっては、その初めて受け入れた男性自身には痛みよりも喜びのほうが大きかった。  破瓜の血は流れたものの、好きな人と繋がりあえたという歓喜がアンリエッタを昂ぶらせる。  自分を一人の女の子として扱ってくれる、世界中でただ一人の男の人。  そんな愛しい男の子を、女性として愛してあげることができる。気持ちよくしてあげることができる。  それがなによりアンリエッタには嬉しかった。  その想いが膣をきゅっと締め上げ、入り込んだ才人の男根を優しくきつく圧迫していく。  才人は腰を止めることができなかった。  アンリエッタの内側に男根を突き入れると、きゅっと締め上げながら優しく受け止めてくれる。  引き抜くときには、離したくないみたいに握り締めるように吸い付きながら。  力いっぱい抱きしめてしまうと折れそうなほど細い体。そのアンリエッタのスレンダーな身体には 不釣合いなほど大きな乳房がサイトの突き込みに合わせてふるふると揺れている。  才人は手のひらに余るくらい巨きいその乳房を鷲づかみにすると、ぎゅうっ、と指が埋まるほど強く 揉みこんだ。優しさのかけらもない、ただ貪るような手指の動き。  そんな動きにすらアンリエッタは快楽を覚えてしまう。 「サイトさんっ……」  掠れたあえぎ声を漏らしながら、その耐え難い快感に背筋を弓なりに反らす。  くなくなと首を振りながら、才人の腰の突きこみに唇から発情しきった湿った声を漏らす。  小さいポニーテールの髪を振り乱しながら、南国の海の色の瞳から歓喜の涙をこぼす。 「う…あ、アンリエッタ、うああああっ」  陰茎を別の生き物のように締め上げてくる媚粘膜の感覚で底知れない射精で果ててしまった才人。  そして自分の体の奥底に熱いほとばしりを受けてしまったアンリエッタは、女の本能のような 恍惚感に包まれながら、アンリエッタは生まれてはじめての絶頂に達した。 「サイトさん……お願いがあります」 「…な、なんすか?」 「わたくしと二人きりのときは、どうか『アン』と呼んでくださいますか?」 「あ、ああ……アン」 「…うふふ……サイトさん」  そう言って抱きついてくるアンリエッタの裸の肩を抱きながら、才人はその背中 に腕を回してぎゅっと力いっぱい抱きしめていた。 「節度というものがあるだろう。聞いているのかヒラガサイト?!」  才人を正座させながら、王宮の城壁の前でのアニエスの説教は続く。 「は、ハイ!」 「いいか、そもそも平民風情がだな…」  アニエスのお説教を聴きながら、才人はアンリエッタとあまり普通じゃないえっちをするようになった きっかけのあの日のことを思い出していた。

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