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513 名前:220 1/2[sage] 投稿日:2007/03/09(金) 22:14:56 ID:RzAAER0g 実はすげぇドキドキしてたんだ。俺の前じゃあんな風だけどルイズは、俺のご主人様は 可愛い。 実は優しい。 貴族。 正直言って、モテて良いと思う。この世界じゃ貴族って言うのは、一般市民からは手の届かない存在なんだろ? それってなんか神秘的だし、実はその子は女の子で、同じ年頃で、美人だった何て聞くと、健全な男なら黙っちゃいねえよ。 おまけに、そういう連中(貴族)ってのは子供を、同じ貴族とかそれ以上の身分、言ってみりゃ相応しい相手ってのと結婚させようとして、んでまたその次の世代にもおんなじような教育をする。 ルイズのお母さんもそう言う教育をしたんなら、ルイズは婚約者がいて、その相手と結婚するのが当たり前と思ってた筈だ。 …でもなんか違うみたいなんだよな… …とにかく… 俺に勝ち目が有るわけがねーじゃねぇか!確かにワルドは婚約者じゃ無くなった。 使い魔だからって、ルイズが他の男の嫁さんになってるのに側に居なきゃならなかったんだぜ? あの時俺はイラついて…だけどどうしようも無くってさ、本気で帰りたくなってた。 今は違うけど、それでも貴族ってのは色男が多いみたいで、その中にルイズの気に入る様な奴がいてもおかしくはない。 幾ら俺が良いトコを見せても、勝てないような奴ら。 そう言う奴の所にルイズが行く可能性も十分あるだろ?心配にもなるさ。 出会った時から俺の気持ちがそうなってたかは…今じゃわかんねぇ。よくある、いつの間にかって感じ。真剣なアイツの横顔を見て、何か頑張ってるアイツを見て、案外そんなモンだったかもな。 普段優しく無い分、優しくしてくれた時にはドキッとした。なんか、ルイズの表も裏も、良いとこも悪いとこも両方見せてくれてる気がして…だから信頼してくれてるのかなって… だからルイズは…俺の事を嫌いじゃないと思う。多分。 多分…な… でも、はっきり好きって言ってくれた事ってあったかな… … ………ああもう! 514 名前:220 2/3[sage] 投稿日:2007/03/09(金) 22:19:07 ID:RzAAER0g わかんねぇんだよ!俺は…ルイズが好きだからそう思いたく無いんだ!誓いの…契約の時のキスとか、わざわざ踊ってくれたりした時とか、小舟の上で俺が告白した時とか、結婚式の真似事をした時とか… その時の一つ一つのお前の反応が、ルイズの反応が、ただご主人様だからって、俺が使い魔だからってだけじゃ無かったような気がしたんだ! アイツに良いとこ見せようとして俺は馬鹿をする。無謀って言われても頑張る。 俺の名前をルイズが呼んでくれた時、俺は嬉しかったんだ。ルイズの中で、少しは大きな存在になれたんだってな。 これからもっともっと大きな存在になれたら、そしたらルイズも俺の方を向いてくれるんじゃないかって馬鹿な期待して、それだけの為に命を張って… なあ、馬鹿だろ? …それでも好きなんだよ…望みが薄くても、望みが無かったとしても、俺はルイズが好きだ。 こんだけ想っても…言いたい事少ししか言えてねぇんだ。それもノリみたいな感じでしか…な。 んで、俺がこれだけ悩んでたのに… なんで「それ」関係で… ルイズが泣いてるんだ? 515 名前:220 3/3[sage] 投稿日:2007/03/09(金) 22:20:07 ID:RzAAER0g 「ごめん」 「馬鹿…最低よ…」 「俺じゃ釣り合わないって思ってた」 「悩み損じゃない…私だって…嫌いじゃなかったのに…」 「…あの…さ…」 「好き」 「え?」 「これを言って欲しかったんでしょ?好きよ。サイト。大好き」 「あ、ああ」 「だって…言ってあげないとアンタすぐ他の女の子のトコ行っちゃうじゃない。そしたら私またドキドキするもの」 「…うん」 「…もう」 「…」 「…お、お返しはないの?」 「え?」 「わ、私がここまで言ってあげたのに、何も無いの?」 「…えっと」 「い、今なら…」 「い、今なら?」 「な、何かして良い…かも…」 「そ、それはもしかして…」 「ほ、ほら、キスもしちゃってるし…なんかもう、アンタとは色々やっちゃてるでしょ…」 「と、とりあえず」 「?」 「い、いつ?」 「じゃ、じゃあ…今晩…」 こういう時はなんか…わかっちゃうよな… って、えぇ?! お、俺も答えたけどさ! 「こ、今晩?」 「う、うん…」 「な、なにするの?」「え?」 「…」 「…ばかいぬー!」 これ位がちょうど良いよな…ハァ。 終

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