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375 :千の偽り、万の嘘 ◆mQKcT9WQPM :2007/04/03(火) 23:24:52 ID:zAa5C1vu タバサは自分を指差してこう言った。 「明日、誕生日」 その日、廊下で出会うなりタバサはそう言った。 「へ?」 いきなり言われた才人は目が点になる。 そういや、俺シャルロットの誕生日なんて知らなかったっけ。 そしてタバサはにっこり笑う。 その笑顔の意味を才人は探す。 えっと。つまり。 シャルロットは俺に誕生日を祝って欲しい? 「えっと?」 才人が続きを言う前に、タバサはこくんと頷いた。 そして言う。 「明日、部屋で待ってる」 そして笑顔のまま、才人に手を振る。 「あ、あの、タバサ?」 タバサは才人の言葉を完全に無視して、手を振りながら去っていく。 拒否権はないらしい。 才人はそれから一日、タバサへのプレゼントの事で頭を捻ることになる。 しかし一日で物理的に用意できるものなどたかが知れていて。 結局才人が用意できたものは。 「…ご、ごめんっ、こんなのしか準備できなくてっ」 タバサの誕生日当日。タバサの部屋の前。 才人がタバサに突き出したのは、校庭で集めた花々を集めて造った、安っぽい花束。 タバサはそれを、両手で受け取る。 「いや、もっとちゃんとした物捜そうと思ったんだけどさ!  時間も金もなくてさ!あはははははははは」 とりあえず笑ってごまかす才人。 ここはなんとか誤魔化す。誤魔化しきる。 しかしタバサはそんな事は気にしていなかったようで。 嬉しそうな顔でその安っぽい花束をぎゅうっ、と抱きしめると。 「ありがとう。…嬉しい」 花束の向こうから、にっこり笑って、才人を見上げた。 潤んだ瞳と輝く笑顔が、まるで花の妖精のようだった。 うは。かわええ。 なんて思っていると。 タバサははっと何かを思い出したように顔を上げると、振り向いて才人に背中を向ける。 いけないすっかり忘れてた。 タバサは胸元から一枚のメモを取り出す。 そこにはこう書いてあった。 376 :千の偽り、万の嘘 ◆mQKcT9WQPM :2007/04/03(火) 23:25:39 ID:zAa5C1vu 『しょっぱいプレゼント>無理難題』 そして手にした花束を見つめる。 にへ。 …じゃなくて。 タバサは緩みそうになる頬の筋肉を必死で張り詰めさせ、一度深呼吸すると、いつもの仏頂面になってもう一度才人を振り向く。 「…?どうしたシャルロット?」 必死に頬の筋肉を維持する。 ちょっとひくついてたかもしれない。 「…これだけ?」 悟られないように、できるだけ無表情。 不機嫌そうな声にするのも忘れない。 …ちょっと上ずってたかも。 「へ?」 案の定、才人は不思議そうな顔をする。 …一度喜んじゃったのが間違いだったかな? でも、ここからでも盛り返せるはず…! タバサはできるだけトーンを落として、花束を才人に突きつけながら言う。 「こんな、花束だけ?」 「あ、あのシャルロットさん?」 そうだ、誰かこういう時ムチャな要求しそうな知人を真似てみよう。 …ちょうどいいのがいた。 ル イ ズ 。 タバサはできるだけルイズを真似て言ってみる。 不機嫌に。可愛くならないように。 「こんな安っぽい花束が贈り物なの?」 「さ、さっき喜んでたじゃ」 「…反論は認めない」 そう言うと才人はうぐ、と黙り込んでしまった。 なんだが、とても反論しづらい空気だったからだ。 才人は気付いていなかったが、タバサの醸し出している雰囲気は、主人のそれと同じものだった。 才人は条件反射で主人の言う事に従う。 そのことに、無意識のうちにタバサは気付いていたのだ。 「埋め合わせ、しなさい」 「…え?」 「埋め合わせ」 タバサは花束を突きつけたまま、淡々と要求だけを述べる。 才人はそんなタバサにたじたじと後ずさるだけだ。 しゃ、シャルロットってこんな怖かったっけ…? それがタバサがルイズを真似ているせいだという事に、才人はまだ気付かない。 「そ、そんな急に言われても」 慌てて色々考えるが、才人にいいアイデアが思いつくわけもなく。 チャンス。ここから一気に畳み掛ける。 タバサは決心し、ずっと練っていた言葉を、計画通りに告げる。 377 :千の偽り、万の嘘 ◆mQKcT9WQPM :2007/04/03(火) 23:26:42 ID:zAa5C1vu 「じゃ、じゃあ、きょ、今日一日、私のモノになりなさい」 うあ、ちょっと噛んだ。 「…へ?」 目を点にする才人を、タバサは部屋に引きずり込んで、扉に『ロック』を掛けてしまった。 二人きりになってタバサがまずしたことは。 いきなり才人に抱きつくこと。 「お、おいシャルロット」 才人はタバサのいきなりの行動に驚いていた。 …イヤじゃあないけど。 タバサはそんな才人に、彼の胸の中から言う。 「今日は一日サイトは私のモノ。反論は認めない」 言って、さらに強く才人を抱きしめる。 タバサの腕の中で、才人はやれやれ、と天井を仰ぐと、決心した。 シャルロットの言うとおりにしてやろう。せっかくの誕生日だし。 「了解、ご主人様」 言って才人は、優しくタバサを抱きしめる。 タバサはそのまま、才人の胸に顔を埋め、そのまま彼の匂いと体温を楽しむ。 才人の腕の中からは、花の香りとタバサの香りが立ち上ってくる。いい匂いだった。 しばらくそうしていたが、才人の方にちょっと異変が起きてきていた。 息子がおっきっきしてきたのである。 「あ、あのさシャルロット、いい加減離してくんない?」 「だめ」 案の定タバサは否定してきたが、このままでは気付かれてしまう。 「…あ、あのさ、このままだとシャルロットも動きにくいだろ?」 しかしタバサは、致命的な一撃を返してきた。 「だめ。今日はずっと一番近くにいるって決めた」 そして才人を見上げて、にっこり笑う。 いかん。スイッチ入った。 むくり。 「…あ」 さすがにタバサも気付いたようだ。 見上げた頬が朱に染まる。 「…だ、だから言ったじゃんか…」 才人は照れたように頬をぽりぽりと掻く。 しかしタバサは、なんと満面の笑顔になった。 378 :千の偽り、万の嘘 ◆mQKcT9WQPM :2007/04/03(火) 23:27:29 ID:zAa5C1vu 「当たってる…サイトの…」 そしてさらに身体を擦り付けてきた。 うひょおおおおおおおおお?シャルロットの柔らかいおなかが!おなかのおにくがぁ!? タバサは腰を押し付けて、立ち上がった才人の棒を無理やり押し倒す。 「ちょ、シャルロット何してんだよっ」 「密着してる」 言いながら、腰を左右に振って才人のナニを左右にうにうにする。 「ちょ、まずいってソレ!」 「痛かった?」 タバサはそう言って、下から見上げてくる。 不安そうなその顔があまりにも愛らしくて。 やべ、限界くせえ。 才人は思い切りタバサを抱きしめて言った。 「いや、違ってさ。  キモチよすぎて…出ちまいそうなんだ」 言ってから照れて視線を逸らした才人に、タバサはたまらない愛しさを感じた。 「じゃあ…」 その言葉に、タバサはようやく身体を才人から離し。 手を握って、才人をベッドへと導く。 そして、ベッドの端に腰掛けて、言った。 「勿体無いから」 左足は床につけたまま、右膝の裏側に手を回して持ち上げ、スカートの中身を才人に晒す。 そして続けた。 「私の中に…出して」 薄い水色のショーツと、薄い桜色に染まった白い太股のコンストラクションが、才人の理性を吹き飛ばし。 才人はそのまま乱暴に、タバサを押し倒したのだった。 379 :千の偽り、万の嘘 ◆mQKcT9WQPM :2007/04/03(火) 23:28:16 ID:zAa5C1vu ショーツをずらすと、既にそこはしっとりと湿り気を帯びていた。 「あれ、準備しなくても濡れてるな?」 才人は意地悪にそう言うが、今日はタバサの方が一枚上手だった。 「…うん。  サイトの匂いが、気持ちよくて」 匂いで感じた、と来た。 くはぁ、と才人は息をもらす。 か、かあいいこと言ってくれんじゃないかっ! 才人がそうやって萌だえていると。 「もっと気持ちよくして」 浮かせ技で浮いた所にとんでもない追撃がきた。 タバサははにかんだように微笑んでそう言ってみせたのである。 才人の欲望は限界に達した。 「じゃ、遠慮なく♪」 すでにズボンを下ろして外に出していた一物を、才人は露出されたタバサの入り口に突き立てた。 「あっ…♪」 その感覚に、タバサの顔が綻ぶ。 そして言った。 「一番近くまで…きて…」 両手を広げて、才人を促す。 才人は腰を進め、そのままタバサを抱きしめた。 タバサは才人が最奥まで来たのを確認すると、両足を才人の腰に絡めて、脚で才人の腰を固定した。 「お、おいシャルロット…」 このままでは腰が動かせない。才人がタバサに抗議しようとすると。 タバサは才人の首に手を回し、言った。 「このままが、いい…。  サイトの一番、近くにいたい…ダメ?」 かは、と才人は息を吐く。 な、何で今日はこんなにかーいいんだコイツ…。 そんなかーいいシャルロットには、仕返ししてやんなきゃな…? 才人はそう考え、タバサに言葉を返す。 「じゃ、もっと近寄らなきゃだめだな?」 「…え?」 これ以上、どうやって近づくんだろう。 タバサが疑問に思っていると。 才人はタバサの眼鏡を外して横に置くと。 タバサの唇を己の唇で覆った。 …そういうことかぁ…。 納得したタバサは、そのまま才人の行為を受け入れる。 予想通り才人はタバサの唇を舌で割り開き、口内を犯す。 タバサもそれに習い、才人の舌を己の舌で愛撫する。 腰は抜かない代わりに、何度も奥を突き上げ、捻りを入れて抉る。 380 :千の偽り、万の嘘 ◆mQKcT9WQPM :2007/04/03(火) 23:29:06 ID:zAa5C1vu 「んっ…ふっ…んふっ…」 お互いの口の端から吐息が漏れ出し、鼻で行われる呼吸が絡み合い、熱さを増す。 タバサの蜜壷はとろとろにとろけ、奥まで刺さった才人の牡に絡みつく。 ぐちゅ…ぴちゃ…ぷちゅ…。 「ふぅッ…ん…ふっ…」 舌と性器を絡ませる卑猥な水音と吐息の漏れる音が、閉じられた空間で淫靡なセッションを奏でていた。 ぷちゅ!ぐちゅ!ぶちゅくっ!ぐちゅっ! やがて才人の腰のリズムが早まり、彼の限界をタバサに伝えた。 タバサも限界に近いどろどろの秘裂で彼を咥え込み、脚を絡めてより奥へ彼を導く。 「ふうっ!ふぅっ!んふぅっ!」 絡み合う唇の端から泡立った唾液の筋が零れ、激しくなった吐息が、隙間から漏れ出す。 そして。 「────────────────────っ!!」 どくどくどくっ! 絡み合った唇のせいで声を立てることもできず、お互いに身体を震わせ、二人は達した。 唇を離すと。 白く濁った唾液が、お互いの間に粘つく粘液の糸となって渡された。 「な、なかなかスゴかったよ、シャルロット…」 言って才人は脱力した己自身をタバサから引き抜こうとする。 しかしそれは適わなかった。 タバサが脚に力を込め、腰を密着させてきたからだ。 「ダメ」 タバサは眉をへの字にして言う。 「え、ダメって」 不審を露にする才人に、タバサは抱きついた。 そして、もう一度才人の唇を奪う。 「今日は一日中、こうしてるの」 「え、ちょっとま」 381 :千の偽り、万の嘘 ◆mQKcT9WQPM :2007/04/03(火) 23:29:45 ID:zAa5C1vu 才人の言葉を、タバサは遮る。 「反論は却下」 いたずらっぽく笑って、今度は胎内で力を失っている才人に、腰をくにくにと動かして刺激を与える。 その刺激に、才人の牡は敏感に反応した。 「今日はずっと、サイトの『いちばんそば』にいるから」 言ってにっこりと笑う。 才人は諦めて、一応お願いしてみた。 「休憩くらいは、サセテネ?」 「中でなら休んでいい」 言って今度は、タバサから腰を使い始めた。 こうして、才人の長い長い長い一日が始まった。 ちなみに。 タバサの誕生日は今日じゃなかったりするのだが。 才人がそれを知るのは、ずいぶん後のことである。〜fin

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