「16-677」(2008/02/18 (月) 03:07:52) の最新版変更点
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677 :220 1/3:2007/06/24(日) 20:30:58 ID:GCDgLWaa
「順番が違うじゃない…もう」
「ごめん…」
ふてくされて、そっぽ向かれちまった。同じベッド、同じ温かさの中でシーツから少しだけ見えるルイズの背中は…素肌だ。俺は触れないギリギリまで近付いて、声を掛けた。
「本当は先にちゃんと言うべきだったよな…」
「…そうよ」
背中を向けたままで、俺のご主人様らしい口調で命令した。
昨日の事。俺がちょっとした事をして、ご褒美を貰った時の事だ。冗談半分で俺は…いわゆる大人のキスを試してみた。
当然、ネットとか小説で見たくらいの知識。でもそれは充分過ぎるくらい刺激的で、ルイズなんか声も出なくなってた。
少し舌をいれてみるとルイズは目を閉じて、体だけ熱くして、俺の自由にさせてくれた。
調子に乗って唾液を送り込んだ時、ルイズは赤ん坊みたいに飲んじゃって…なんかいつもより可愛く見えて、もっと凄い事したくなって…
あとは…
俺の名前を呼んでたルイズがいた気がする。それしか覚えて無かった。
今やっと頭が冷えてきたところだ。
「お母様やお父様にお伺いをたてるのも忘れちゃったし…その内きちんとしてもらうわよ…」
「うん…頑張る」
背中を向けていたルイズがくるりと寝返って、俺の胸の中に潜り込んで来た。
目は俺の胸に向けたまま、指で俺の肌をなぞっていた。
「…ホントは…」
「え?」
「ホントは…待ってたんだから…痛かったけど…嬉しかったんだから…」
「…愛してる」
「言うの遅いのよ…バカ…」
あまり大きく無い腕を一生懸命に広げて、俺を抱きしめた。
678 :220 2/3:2007/06/24(日) 20:32:06 ID:GCDgLWaa
「ここで言うことは忘れるのよ?…私だって恥ずかしい事言いたいもの」
「ああ」
顔は見合わせないままで、俺は胸元から聞こえてくるルイズの声を聞いた。
「ずっとアンタの事ばっかり考えちゃうの。アンタとしちゃったのに、どんどん欲張りになりそうなの」
「欲張りって?」
「キスしたいとか、もっと抱きしめてとか、沢山言いたくなりそうなの」
「構わないさ」
「じゃあ…キスして」
ルイズの顔を持ち上げ、軽く唇を触れさせた。唇を離すと、ルイズはまた俺の胸元に頭を戻した。
「さっきは痛かったけどアレ…私が沢山したいって言ったら?」
「…大歓迎だと思う」
「アンタはすぐにがっつくんだから…優しくするのよ。痛いのはイヤ」
「わかってるって」
少し間が開いた後、ルイズは俺の手をとって、ルイズ自身が一番自信の無いところに導いた。柔らかい手応えと、小さな突起が硬くなっていくのが伝わる。
「え!え?」
「お、男の子ってこんな事すると興奮するんでしょ?」
「は、はい!」
「これくらいならいいわよ…私のココも好きって言ってくれたから…」
焦ったせいで、手が微かに動く。
「ひゃん…」
「ご、ごめん!」
「も、もう少し休んでからなら…」
顔を赤らめただけで、俺を怒る様な事はしなかった。
「そ、それと…」
「う、うん」
「あ、アンタにあげられるモノ全部あげちゃったんだから…その…もう私をドキドキさせないで」
「ど、どういう事?」
「ほ、他の子のトコ、出来るだけいかないで…あの時が一番辛いの…」
前より強く、俺の胸に顔をすり寄せてきた。
「今までも他の子のトコ行ってる時すごくつらかったから…もっと辛くなりそうだから…」
「…出来るだけで良いんだよな」
「だって、行かなかったらサイトじゃないじゃない…その代わり戻って来た時はいっぱい私を可愛がるのよ?わかった?」
「…わかった」
「これで終わり…もう少し抱いてるのよ。眠たくなっちゃった…」
行為の疲れがあったのか、ルイズの寝息はすぐに聞こえてきた。シーツの上に、いくつかの涙を落としたまま。
679 :220 3/3:2007/06/24(日) 20:33:55 ID:GCDgLWaa
「犬?」
「はい!」
「アンタまた勝手に…ドコへ行ってたのかしら?」
右手に持っている杖が恐かった。ここ、魔法学院の広場ならお仕置きするのに容赦する必要は無い。
周りの生徒達は、見世物を見るかのようにルイズを煽っている。
同時に、女学生が俺を応援している事、それがもっとルイズに油を注ぐ事になってるとは、アイツらは気づかないだろう。
「お・し・お・き」
「ぐえぇぇっ!」
見世物になる程度に、俺は面白可笑しく痛めつけられた。
で、これは昼、皆の前での事。
夜、寮に戻ってからは違った。
「アンタってば…」
「はは…ごめんなさい」
「…」
黙って俺に接近して、俺の顔を見上げた。
「キス」
俺は要求に応えて、軽く唇を当てた。
「…ん」
「…いいわ。言い訳は聞かないから、態度で示しなさい」
ルイズはくるりと俺に背を向けて、ベッドの上に身を投げ出した。自分でシャツのボタンを際どい所、第二ボタンくらいまで外していく。
「…淋しかったんだから」
「悪かった。疲れてないよな?」
「アンタの相手くらいできるわよ」
そこから顔の気の強さが全部消えて、あの時のルイズになる。頬を真っ赤にして、自信なさそうで、俺に尽くしてくれるルイズ。
「し、しっかり可愛がるのよ?」
今日もこんなご主人様との約束を果たすために、頑張ろうと思った。
終
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