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311 :ドキっ!女だらけの格闘大会 ◆mQKcT9WQPM :2007/07/17(火) 01:07:09 ID:ohAsLefp 朝目を覚ますと。 いつも横で寝ているはずの才人が居なかった。 「サイトぉ…?」 薄いシーツだけを纏い、ルイズは寝ぼけ眼を擦って起き上がる。 名を呼んでも応えない才人に、ルイズは周囲を見渡す。 しかし、周囲を見渡しても、人影すら見えない。見えるのは見慣れた部屋の家具だけ。 先に起きてどっか行ったのかしら、とか思いながら裸のままベッドを降りる。 のたのたとクローゼットまで歩き、新しい下着と、制服を出す。 そのままもたもたと着替え、生あくびをかみ殺しながら、もう一度部屋を見渡す。 「…私ほっといてどっか行くなんて…」 不機嫌にそう言いながら、すたすたともう一度ベッドの脇へ戻る。 ベッドの上にかかっているシーツは乱れ、各所に小さな染みが残っている。そしてベッドの下には、脱がされたルイズの下着が散乱していた。 昨夜の二人の行為の名残である。。 ルイズはそれを見て軽く赤くなった。彼女の脳内に、昨夜の行為がリアルに再生される。 昨夜は月が綺麗だった。才人はその月明かりの下で、優しくルイズを抱き締めて…。 ベッド端に座り込んで回想しながら呆けるルイズの視界に、ベッド脇の円卓が目に入る。 片付けられたその上には。見慣れない紙切れが置いてあった。 表面に、何か字が認められているのがわかった。 …サイトの手紙?でもサイト、こっちの字書けたかしら…? 疑問に思いながらその紙を手に取り、内容を読む。そして。 びりっ。 あまりに勢いよく引っ張ったので、紙が見事に真っ二つに裂けた。 そしてルイズは吼える。 「あんの抜け駆けメイドぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!」 紙にはこう書いてあった。 『今日はミス・ヴァリエールの日ですけど、サイトさんにちょっと用事があるのでもらっていきます。  P.S.たぶん今週は帰りません♪』 ルイズはそのまま、部屋の外へと駆け出した。 312 :ドキっ!女だらけの格闘大会 ◆mQKcT9WQPM :2007/07/17(火) 01:08:05 ID:ohAsLefp 廊下を猛ダッシュでルイズが駆けていると、タバサが前方で本を読みながら歩いているのが見えた。 ルイズがその横を駆け抜けようとすると、タバサが突然、杖を横に突き出してルイズを止めた。 「何するのよチビっこ!」 ルイズがそう怒鳴るのも当然と言えた。 しかしタバサh動じず、応える。 「…サイトに何かあった?」 とんでもない嗅覚である。 タバサはルイズが慌てているのを見て、才人に異変があったと直感したのであった。 そしてルイズは思い出す。 このチビっこは、便利な使い魔を持っていた事を。 「ちょっとアンタ!シルフィード貸しなさい!」 突然そう言ったルイズに、タバサは渋い顔をする。 しかし、ルイズはそのまま続けた。 「サイトがメイドにさらわれたのよ!」 間違いではない。 だが、正しくもない。 しかしタバサは、真剣な顔になり、口に指を当て、高く口笛を吹いた。 すると、廊下の窓の外に、青い大きな竜が羽ばたいて現れる。シルフィードであった。 タバサはすぐさま窓を開けると、シルフィードの背に飛び乗る。 「乗って。事情は上で聞く」 ルイズは、すぐにタバサの後を追った。 事情を聞いたタバサは、すぐにシルフィードに、才人の匂いを追わせた。 シルフィ竜なのね、犬じゃないのね、などとシルフィードは文句を言っていたが、タバサとルイズの迫力に、先住魔法を使って、才人の行方を追ってみた。 すると、才人はトリスタニアに向かった事が分かった。 二人は鬼の形相で、シルフィードにトリスタニアに向かうよう、命令した。 313 :ドキっ!女だらけの格闘大会 ◆mQKcT9WQPM :2007/07/17(火) 01:09:28 ID:ohAsLefp 才人の気配は、ここに来ている、とシルフィードは言った。騒ぎになるといけないので、例によってシルフィードは上空で待機である。 そこは、『魅惑の妖精亭』。 シエスタの従姉妹、ジェシカの働く酒場。 まだ昼を少し過ぎた程度の今、酒場の扉は閉じられている。 しかし。 その前には、黒山の人だかりが出来ていた。 「な、なにこれ…?」 驚くルイズ。しかしタバサは動じた風もなく、その人ごみに近寄っていく。 そして、適当に人のよさそうな一人の男の裾を掴むと、後ろを振り向いたその男に尋ねた。 「どうしたの」 男は一瞬、なんでこんな娘がここに、という顔をしたが、タバサの杖とマントを見て彼女が貴族だと悟ると、応えた。 「今晩この『魅惑の妖精亭』で、女の子だけの格闘大会があるんでさあ。貴族の子女が見るようなものじゃありませんよ」 言って男は『整理券まだ配らないのかよ』とか言いながら人ごみに戻る。 タバサはルイズの下に戻ると、男から聞いた情報をルイズに伝える。 「なにそれ…?」 ルイズはその内容に眉をしかめたが、すぐに直感した。 ひょっとしてサイト、ソレに釣られてシエスタに着いてったんじゃあ…! そしてルイズの中で、シエスタとタッグを組んで、巨乳の女の子たちと組んずほぐれつしている才人の姿が再生される。 ゆ、ゆ、ゆ、ゆ、ゆ、ゆ、ゆ、許せん! 「タバサ!裏口に回りこむわよ!」 ルイズはタバサの手をひっつかむと、『魅惑の妖精亭』の裏口に回りこむ。 そしてそこにいたのは。 「あら、ルイズちゃんじゃなぁい」 魅惑の妖精亭の主人にして、おネェ言葉で喋る濃い顔の中年、スカロンだった。 314 :ドキっ!女だらけの格闘大会 ◆mQKcT9WQPM :2007/07/17(火) 01:10:02 ID:ohAsLefp スカロンは、裏口の前に簡素な机と椅子を置いて、そこに座っている。 ぱっと見、何かの受付をしているように見える。 ルイズは、スカロンに単刀直入に尋ねた。 「…ここに、サイトが来てない?」 スカロンはあら、と驚いたあと、にっこり笑って応えた。 「来てるわよ。っていうか、彼今夜の賞品だから♪」 そのスカロンの台詞に反応したのは、タバサだった。 タバサは半眼ですごみながら、スカロンに尋ねる。 「…どういう意味」 スカロンはああら怖い、と口先だけで怖がってみせ、応えた。 「彼ね、何度かここに手伝いに来てて、結構ここの女の子に評判がいいのよ。  だから、最終試合の賞品になってもらったってわけ」 最終試合?と顔を見合わせる二人に、スカロンは続ける。 「あ、試合ってのは今夜ここで開かれる、年に一度の『ドキッ!女だらけの格闘大会〜ポロリもあるでよ〜』のことよ。  サイト君は、その最後の試合の賞品なわけ。  あ、言っておくけど本人の了承は得てるわよ?」 「あんの、スキモノぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ…!」 ルイズは物凄い形相で、裏口めがけてのしのしと歩いていく。 316 :ドキっ!女だらけの格闘大会 ◆mQKcT9WQPM :2007/07/17(火) 01:13:11 ID:ohAsLefp 「あ、賞品が欲しければちゃんとエントリーしてねー。  二人一組で、参加料は一人1エキューになりまーす」 そして、手にした紙をひらひらと揺らす。 そこには、試合にエントリーした女の子の名前がずらりと書かれていた。 各試合の下に賞品名、その下に女の子の名前が続く。 そして、最終試合の才人の名前の下には。 『シエスタ ジェシカ』 の、二人の名前が。 その下に名前はなく、どうやらまだエントリーはないようだ。 「あ、ちなみに最終試合は2対2のみだから、早い者勝ちよん」 そして、ルイズは。 そして、タバサは。 懐から同時に1エキュー金貨を取り出すと、スカロンの掛ける机の上に、それを叩き付けた。 「やってやろうじゃないの…!」 「負けない」 意気込む二人に、スカロンはにこにこ笑顔で金貨を袋に仕舞った。 「まいどあり〜♪それじゃあ、参加用紙に名前を書いてね〜」 二人は無言で用紙に名前を書き込み。 そして二人はお互いに視線を交わすと。 がっしりと、腕を組んだ。 ここに。 史上最強の、貧乳タッグが成立したのである。 423 :ドキっ!女だらけの格闘大会 ◆mQKcT9WQPM :2007/07/19(木) 03:04:10 ID:FnL/cEc+ 「じゃあルールを説明するわね?武器、魔法の使用は一切禁止。顔面への攻撃も禁止。  勝利条件は、相手に『参った』と言わせるか、相手を全裸にするか、5カウントの間、相手の足を開かせる事」 「…は?」 裏口から更衣室権控え室に案内されたルイズは、スカロンの説明を聞いて眉をしかめる。 どう聞いてもマトモな格闘技の試合ではない。 しかしスカロンは全く取り合わず。 「はいこれ、衣装ね。これ以外の衣装の着用は認められないから。じゃ、試合の時間になったら呼ぶから、よろしくねん」 てきぱきとルイズに衣装を渡し、スカロンはそそくさと控え室を出て行ってしまった。 ルイズは呆気に取られたまま、衣装を持って立ち尽くす。 そして、一緒にタッグを組む予定のタバサに声をかける。 「ねえタバ」 ルイズが振り返ると。 「何」 既にタバサは衣装に着替えていた。 上半身は、どう見ても胸を覆うだけの役目しか果たして居ない、筒状の青い布地。 それはコルセットのように後ろで複数の×字に組んで背中で結ぶように出来ており、結び方によっては簡単には脱げないだろう。 下半身には、やたらにひらひらした、股の直上までしかない短い、これまた青いスカート。 少し屈めば、その下の青と白のストライプの下着が丸見えになってしまうだろう。 それらは、何故かタバサのサイズに合わせられていていた。 「…アンタ恥ずかしくないの?人前でその格好すんのよ」 ルイズは呆れたが、すぐにタバサは反論してきた。 「サイトのためなら平気」 ちょっと頬を赤らめながらそんな事を言ったりする。 …ナニ? 『サイトを想う気持ちなら誰にも負けない』とかそんな風に言いたいワケ? ルイズは自分の想像にカチンと来て、そのまま怒った顔で、一気に衣装を着込んだ。 ルイズのそれはタバサのものと違い、黒を基調としたものだった。 上は漆黒のチューブトップ、下もこれまた黒のプリーツスカート。その下には、黒と白のストライプの下着を履いていた。 そしてルイズは、一本の黒いリボンを取り出すと、その柔らかい桃色の髪をポニーテールにする。 「…反則」 タバサはルイズのポニーテールにそう指摘するが、ルイズは悪びれない。 「この程度、許容範囲に決まってるでしょ。  それより、最初の試合そろそろ始まってんじゃない?見に行きましょう」 言ってルイズはタバサの手を引き、控え室を出る。 そして、とんでもないモノを目にすることになるのだった。 424 :ドキっ!女だらけの格闘大会 ◆mQKcT9WQPM :2007/07/19(木) 03:05:06 ID:FnL/cEc+ 〜ここからは音声のみでお楽しみください〜 「ちょ、ちょっと何アレ!モロに出てるわよ!」 「…おっきい」 『おおっとさっそくポロリきましたぁ!しかし戦意は失っていない様子〜!』 「え、なになになに!?お、女の子同士なのにっ!?」 「…揉んでる」 『おお、出ました背面からの締め技!これは効いている〜!』 「ちょ、ちょっと!なんてとこに手を入れてんのよ!」 「…入ってる」 『入ったー!フィニッシュホールドー!アリシア選手、しょーーてーーーん!』 〜以上、音声のみでお送りしました〜 ルイズは真っ赤な顔で、控え室に戻ってきた。 タバサも普段よりは赤い顔で、その後ろに続く。 「ど、どーしよ。あ、あんなの出来ないわよ…」 ルイズは椅子に座ってそうひとりごちる。 タバサもその言葉に頷いて、窓の外など眺めて棄権しようかどうか考えていたが。 425 :ドキっ!女だらけの格闘大会 ◆mQKcT9WQPM :2007/07/19(木) 03:06:13 ID:FnL/cEc+ 「あら、敵前逃亡ですか?ミス・ヴァリエール」 聞き慣れた声が、控え室の入り口から聞こえた。 そこには、そろいの衣装に身を包んだ、シエスタと、長い髪をポニーテールに纏めたジェシカがいた。 シエスタは白い衣装、ジェシカは緑の衣装を着ている。 その造形は、ルイズとタバサのものと同じ形であったが。 中身の物量が違っていた。 まさに、平原VS山脈。二次元VS三次元。龍VSハムスター。 「…私はアンタみたいな恥知らずじゃないわ」 ルイズはこれ見よがしに胸を張って控え室の入り口にもたれかかるシエスタにガンを飛ばしながら、そう反論する。 しかしシエスタはルイズの台詞に、冷笑でもって応えた。 「あら。それじゃあサイトさんは遠慮なく戴いていきますね?  それでもいいんですか?」 かちん。 「やっぱり、胸のない女の子は度胸も平面なんですねえ」 むか。 「貴族に喧嘩売るとはいい度胸してるじゃない…!」 「あら。試合前にやりますか?」 「や ら い で か」 今にも取っ組み合いを始めそうな二人を、お互いのパートナーが肩を掴んで止めた。 「あのさシエスタ、店の更衣室で喧嘩しないで欲しいんだけど」 「…勝負は試合で」 あくまで冷静にタバサとジェシカはお互いのパートナーを宥める。 二人はなんとか落ち着くと、お互いに殺気の篭った視線を交わし、そしてふんっ!と互いに視線を逸らす。 タバサはルイズを部屋の奥へ。ジェシカはシエスタを部屋の外へと、引っ張っていく。 「ごめんねぇルイズちゃん。んじゃ、また試合でね」 言いながらジェシカはぱたぱたと手を振り、シエスタを押して控え室を去った。 426 :ドキっ!女だらけの格闘大会 ◆mQKcT9WQPM :2007/07/19(木) 03:07:04 ID:FnL/cEc+ 二人が去った後、タバサはルイズを振り返る。 「…ルイズ」 タバサの呼びかけに、ルイズはゆっくりと顔を上げる。 その目には、確かに闘志が宿っていた。 「闘るわよ、タバサ」 タバサはルイズの言葉に、ただ一つ、頷いたのだった。 そして、試合の時間になった。 二人は酒場に設えられた舞台の袖で、出番を待っていた。 「それじゃあ準備はいい?ルールは確認した?ブラの紐はちゃんと締めた?」 スカロンは言いながら二人を眺める。 「ん〜。二人ともとってもキュートでファニィなんだけど、ウチの客層には合わないかしらね?」 「…平民の好みなんか知ったこっちゃないわ」 「闘って、勝つだけ」 二人はスカロンの総評などそっちのけで、闘志を燃やす。 その二人に、スカロンは忠告した。 「たいした意気込みねえお二人とも?でも気をつけてね?」 「…何を?」 「どういう意味」 二人はスカロンの言葉に、二人は質問で返す。 「シエスタはともかく、ジェシカはこの試合、負け知らずだから♪じゃ、がんばってねん♪」 にっこり笑顔でそう応えると、スカロンは投げキッスとともに舞台に向かった。 「…潰すべき目標が見えたわね」 「…まず、弱い所から狙う。電撃戦の基本」 それに、シエスタは才人を攫った犯人である。狙われてしかるべきだ。 …実際には、シエスタにこのイベントの主旨を聞いて、鼻の下を伸ばしまくって着いてきたのは才人の方だったりするのだが。 427 :ドキっ!女だらけの格闘大会 ◆mQKcT9WQPM :2007/07/19(木) 03:08:05 ID:FnL/cEc+ 『それでは本日のメーンイベントォー!4人の美女が一人の男を賭けて闘いまっすぅ!』 木を削って作られたメガホンを手に、スカロンが高らかに喧伝すると、満員の客席から歓声が上がる。 酒場はその様相を大きく変えていた。 普段は酒と食物を出すために出されているテーブルと椅子は全て裏に片付けられ、そこは大きな空間となっていた。 その中央には、下に革を何枚も重ねた敷布が敷かれていて、その周囲を円形に板が取り囲み、舞台と客席を分けている。 『4人の美女に見初められた幸運な男はこの方っ!我らがトリステインの盾っ、シュヴァリエ・サイトぉーっ!』 スカロンが手を振り上げると、少し小高くなった席に掛けた才人が照れ笑いをしながら手を振る。 …なにニヤけてんのよこのバカ犬、とか思いながら、ルイズは言われたとおりに、舞台から客席に繋がる花道へと出る。 そしてタバサも、それに続く。 それに合わせて、スカロンのアナウンスが響き渡る。 『まずは今回の挑戦者、ルイズちゃんとタバサちゃんでぇーっす!』 それと同時に響き渡る、大歓声。 「おおおおおおおおおお、こ、これはいい!」「ぺたん娘萌え〜!」「お、おれはロリコンじゃないからな!絶対ロリコンじゃないんだからな!」 「メガネ!メガネっ娘ぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!」「貧乳はステータスだ!希少価値だ!」「エロい人にはそれがわからんのですよ!」 ルイズは、何この異常性欲者の群れ、とちょっと引きが入りながらも、ここで学んだ作り笑顔で手など振ってみる。 うをおおおおおおおおおおおおおおおおおおお! …アタマ大丈夫かしらこの人たち…。 そうして二人が革の敷物で作られた仮設リングの脇に立つと、今度はシエスタ達のアナウンスが入った。 『そして迎え撃つは、ディフェンディングチャンピオン、ジェシカとっ、ゲスト参加のシエスタちゃーーん!』 それと同時に、リングの反対側から伸びる花道に、二人の姿が現れる。 そしてまたもや響き渡る、観客の大歓声。 「きたああああああああああああああ!ジェーシカたーん!」「やっぱ胸は揺れてナンボでしょ!」「男はみんなおっぱい星人なんじゃよおおおおおおおお!」 「なんと立派な!ありがたやありがたや」「乳神さまじゃあああああああああああああ」「戦いは物量なのだよ!」 …ほんっとうに、アタマ大丈夫かしらこの平民ども。 などと呆れ返るルイズだったが、ジェシカはそうでもないようだ。 「応援ありがとーみんなー♪愛してるよっ!ちゅ♪」 などと客席めがけて投げキッスなどして、サービスを振りまいている。さすがはお水の女。 シエスタも、少し気圧されてはいるが、手を振って観客に笑顔で応える。 その歓声は、ルイズとタバサの入場の時のゆうに倍はあった。 …なんかムカツク。 そして二人はルイズとタバサの待つリングに立つ。 428 :ドキっ!女だらけの格闘大会 ◆mQKcT9WQPM :2007/07/19(木) 03:09:22 ID:FnL/cEc+ 「逃げずに来るとはいい度胸ですねミス・ヴァリエール」 「アンタに負けるわけにはいかないからね」 シエスタとルイズはそう言いながら、ガンを飛ばしあう。 ジェシカは手持ち無沙汰そうに、タバサを見つめる。 「私たちもなんかやっとく?」 しかしタバサの視線は、ジェシカの豊満な胸に注がれていた。 「…負けない」 タバサはジェシカの胸を見つめたまま、指をジェシカに突きつけて闘志を露にする。 そんな四人の間に、審判役の男装の女の子が割ってはいる。 そして四人に確認を取る。 「武器、魔法の使用は一切禁止。顔面への攻撃も禁止。勝利条件は、分かっていますね?」 四人は、同時にこくん、と頷いた。 「それでは両チームリング端に戻って」 審判の言われたとおりに、四人はリングの端に戻る。 ルイズはタバサと視線を交わし、狙うべき目標の確認をする。 まず狙うべきはシエスタ。 そして二対一で、ジェシカを倒す…。 それが、二人の作戦だった。 審判は、両チームの準備が整ったのを確認すると、試合の開始を告げた。 「では試合…開始っ!」 429 :ドキっ!女だらけの格闘大会 ◆mQKcT9WQPM :2007/07/19(木) 03:10:01 ID:FnL/cEc+ 開始の合図と同時に、二人は猛然とシエスタめがけてダッシュする。 先にシエスタの前に辿り着いたのはタバサ。そのまま勢いよくシエスタに掴みかかろうとして。 その手を、横から伸びてきた別の手が掴んだ。 「はーい、甘いわよー」 それは、ジェシカの手だった。 は、速い!? タバサが驚いている隙に、ジェシカは片手であっという間にタバサを引き寄せてしまう。 タバサ、あんたの犠牲は無駄にしないわ…! ルイズはその後ろから、シエスタに掴みかかる。 「もらったぁ!」 しかし、シエスタはバックステップでそれを華麗に避ける。 「遅いですよミス・ヴァリエール」 確かにシエスタの指摘どおり、ルイズの攻撃は見てからかわせるレベルであった。 「く、このっ!」 ルイズは今度は一気に踏み込み、手を伸ばす。 だが二度目の攻撃も、容易くサイドステップで避けられてしまう。 「見えてる攻撃になんて当たりませんよ」 余裕を見せるシエスタ。だが。 430 :ドキっ!女だらけの格闘大会 ◆mQKcT9WQPM :2007/07/19(木) 03:10:52 ID:FnL/cEc+ サイドステップの着地の瞬間、ルイズは踏み込んだ足でそのまま地面を蹴り、シエスタの背後へもう一度踏み込む。 才人が水精霊騎士団の演習でやっていたフェイントを真似た戦法であった。 視界からルイズが消えて、一瞬戸惑うシエスタ。ルイズはその隙を見逃さなかった。 シエスタの右手を取ると、後ろ手に捻りあげたのである。 ちなみにこれは普段からルイズが逃げる才人を捕まえるのに使っている技で、どこかで覚えてきたものではない。 「うぁっ!」 腕の関節を捻られる痛みに声を上げるシエスタ。 「さあ、大人しく負けを認めなさい。そうすれば」 ルイズはそう凄むが、シエスタは痛みを堪えながら応える。 「さ、さあ、どうかしら。負けを認めるのはそっちだと思いますよ」 「なんですってえ」 シエスタの態度にルイズの手に力が篭る。 しかしシエスタはそのままの体勢で、ルイズに言った。 「ほら、ミス・タバサがタイヘンなことになってますよ?」 「え」 言われるままにタバサとジェシカが交戦している方を見ると。 431 :ドキっ!女だらけの格闘大会 ◆mQKcT9WQPM :2007/07/19(木) 03:11:29 ID:FnL/cEc+ 『ここで出たー!ジェシカの必殺技、ディーープインパクトーーーー!』 「って、タダのキスじゃないの!」 タバサはジェシカに巧妙に抱きすくめられ、唇を奪われていた。 しかし、それだけではなかった。 『今までこの技から逃れられた女の子はいませーん!  ちなみにウチのジェシカちゃんは、さくらんぼのヘタを口の中でちょうちょ結び出来ます!』 タバサは必死に抵抗している様子だったが、ジェシカの空いた右手がタバサの身体のあちこちを撫で回し、その力を奪っている様子だった。 そして、数十秒もすると。 タバサはびくん!と痙攣し、脱力してしまう。 ジェシカが口を離して手を離すと、タバサはその場にくたり、とへたり込んでしまう。 相当キモチよかったらしい。 ジェシカは口の周りについた唾液をぬぐって髪をかきあげると。 「この子、かなーり開発されてるみたいね。見た目以上にやりやすかったわ」 などと余裕で感想を述べる。 『はーい、ここでタバサちゃん戦闘不能とみなし、しっかぁーく!  残るはルイズちゃん一人となりましたぁ!』 ルイズは、シエスタの腕を取ったまま、完全に硬直していた。 そのルイズに、ジェシカが一歩ずつ近寄ってくる。 にこにこ笑顔で。 「それじゃ、ルイズちゃんもいただいちゃいましょうかねー?」 手をわきわきしながら。 ルイズの背筋に、悪寒が走る。 さ、サイト以外に、しかも女の子にあんなのされたら、私、私…! そんなルイズに、シエスタは固められたまま、最後の質問をした。 「さて、どうしますか?ミス・ヴァリエール?」 結局。 ルイズはその場で、負けを認めて降参したのであった。 462 :ドキっ!女だらけの格闘大会〜えぴろーぐ ◆mQKcT9WQPM :2007/07/21(土) 00:36:17 ID:Wj7UTc2x 夕食を食べた、っていうか食べさせてもっらたのは覚えている。 その後たしか、シエスタが祝い酒だ、って酒を飲ませてくれて…。 そうだ、その後眠くなって…。 で、目を覚ましたら。 「あ、起きましたかぁ?サ・イ・トさ〜ん」 いきなり下着のシエスタが抱きついてきた。 え?何?これってどういう状況? 俺は自分の置かれた状況を確認する。 俺はベッドに寝かされて、上からシエスタに抑え付けられている。 「あ、あの、シエスタ?」 「なぁんれすかぁ?サイトさーん」 俺の呼びかけにシエスタはのっそりと応える。 その吐息が俺の顔にかかった。 「うわ酒臭っ!どんだけ呑んだんだよシエスタ!」 「そんなのしりませ〜ん」 言ってシエスタは俺の首にごろにゃんと抱きついてくる。 いや全力で当たってるんですが!むにゅむにゅって! 「ちょ、シエスタ抱きつくなよそんな格好で!」 俺は一応抵抗してみるが。 「いやですぅー。そんな意地悪言うんだったらもっと抱きついちゃいます〜。  えいえいえいえいえいえいえいえいえい」 ぬお!密着しすぎシエスタさん!おっぱいつぶれてますよぉぉぉぉぉぉっ? とか煩悩全開になってると。 「こぉらシエスタぁ」 足元から聞きなれた声が。 ってこの声。 俺はシエスタに抱きつかれたまま、不自然な格好で声の聞こえる方向を向く。 そこにはやっぱり、ルイズがいた。 ベッドの隅っこにぺたんと座り込んで、こっちを半眼で見つめている。 こっちは下着じゃないけど、さっきの試合で着けてた衣装のまんまだ。 っていうかポニーテール萌え。 …じゃなくて!まずいまずい! 「いやそのあのルイズ!これは違って!」 「私もまぜなさぁい」 …ゑ? ルイズはそう言って、いきなり俺のズボンに手を掛けてずり下ろし始めた。 ま、まさか! 「あ、あのルイズさん?酔ってる?」 離れないシエスタをくっつけたまま、俺はついに俺のぱんつに手を掛けた赤い顔のルイズに尋ねる。 「られがよっれるっれえ」 …いや全力でロレツが回ってないんですケド。 463 :ドキっ!女だらけの格闘大会〜えぴろーぐ ◆mQKcT9WQPM :2007/07/21(土) 00:37:17 ID:Wj7UTc2x とか言ってる間にも、ルイズは俺のぱんつを抜き去ってしまう。 うわ今はダメだってえ! 「…ちょっと」 ダメだってルイズ握っちゃらめええええええええ! 「…何思いっきり立ててんのよ」 ルイズは俺の息子をにぎにぎしながら、半眼で睨んでくる。 「いやだってこの状況で立たないわけが」 「ふん、まあいいわ。丁度いいし」 え?ちょうどいいってどういう…。 ぺろ。 「っていきなり何舐めてんですかぁぁぁぁぁぁぁ」 「うるさいダマレ」 「そーですサイトさんうるさいです」 ぼふ。 今度はシエスタが、俺の頭を谷間に埋めてきた。 ってなんすかこのコンビネーション! 上はシエスタのおっぱいに埋められ、下はルイズが絶賛ご奉仕中。 なんでこんなんなってんのー? とか思ってると。 ぴちゃ。 「うひゃっ!?」 今度は、誰かが足の指を舐めてきたっ? 誰だっ? し、しかしシエスタのおっぱいに埋められた状況だと確認しようが…! 「ねえチビっこ、そんなとこ舐めて楽しい?」 「…楽しい」 って、しゃ、シャルロットまでえええええええええええ? て、ていうかっ! ぺろぺろぺろ。 「ちょ、ちょっとやめ、くすぐってえって!」 あ、足の指そんな風に舐めちゃだめぇぇぇぇぇぇぇ! 「だからうるさいですサイトさん」 「ダマレ犬」 言ってシエスタは唇で俺の口を塞いで。 ルイズは口の中に俺の息子を入れてしまった。 464 :ドキっ!女だらけの格闘大会〜えぴろーぐ ◆mQKcT9WQPM :2007/07/21(土) 00:38:33 ID:Wj7UTc2x いやまてちょっとまて!三人で同時にそんな責められたらあぁぁぁぁぁぁぁ! どくどくどく! 「んーーーーー!」 俺は、速攻で果ててしまった。 いつもの半分、いや三分の一以下の時間だ…。 「ちょっと犬ぅ」 ルイズは半眼の酔った目つきで、シエスタのキスから開放された俺に詰め寄ってくる。 シエスタといえば、キスに満足したのか、俺を解放して後ろに下がってしまった。 そしてルイズは何の遠慮もなく、俺の上に馬乗りになる。 あ、あの、目が怖いんですケドルイズさん。 「はやすぎ。もうちょっとガマンしなさぁい」 言って俺の首筋に顔を埋めて。 今度は俺の首筋を吸い始めた。 て、酔ってる!こいつ絶対酔ってる! 俺は必死にルイズを引き剥がそうとってうわぁぉぅ! 「な、なにやってんだよ二人ともっ!」 今度は、シエスタとシャルロットが…空いた俺の息子にアタックしはじめたのだ。 二人して、先端を舌でぺろぺろと舐めている。 最初はげんなりしていた俺の息子が、見る間に元気になる。 「あは。元気になりましたぁ」 「サイトはここが好き」 言ってシャルロットは俺の弱点…亀頭の返しの裏側を小さな舌でちろちろ舐め始めた。 ってやめぇい!マジで弱いんだってそこわ! 「ちがいますー。サイトさんは袋をはみはみされるのがすきなんですよねー」 酔った声でそう言って、シエスタが俺のお袋さんをはくり、と唇で咥えた。 ぶわ!まってまってお袋さんはだめえええええええええ! 「あにいってんのよぉシエスタぁ」 二人に本丸を同時に責められて青息吐息の俺を無視して。 ルイズはくるん!と後ろを向いて、ってちょっと待! 女の子がそんな無神経に男の頭またいじゃいけません!濡れて割れ目がくっきりになった黒いしまぱんがえろいじゃないか! …じゃなくて! 「サイトわねぇ」 え?ちょっとまさか? 「さきっちょのわれめをいぢめられるのが一番イイのよー」 きたああああああああああ!ルイズの必殺技きたあああああああああ! ルイズは舌をすぼめて俺の先っちょをいじめるのがすっごい上手いんですはい。 465 :ドキっ!女だらけの格闘大会〜えぴろーぐ ◆mQKcT9WQPM :2007/07/21(土) 00:39:54 ID:Wj7UTc2x ってまってまってまって! その三人同時はまずいってマジでえええええええええええええ! びゅびゅびゅびゅっ! 復活した息子はあっという間に三人の中で果てて。 飛び出した俺のエキスは、三人の顔に飛び散った。 …二回目だってのに…いつもの半分ももってません…。 そうして、俺が放出感と敗北感に呆けていると。 「サイトぉ」 「サイトさぁん」 「…サイト」 三者三様の声が、間近から聞こえてくる。 ああ…モウヤメテ。俺が悪かったからカンベンシテ。 「まだまだがんばれるわよねぇ」 「大丈夫、サイトさん体力ありますしぃ」 「…がんばって」 そして俺は。 全員が満足して寝てくれるまで、散々酔っ払いの相手をさせられたのだった…。 次の朝。というか、昼の少し前。 「おはよーシエスタ、そろそろ起きよー…って」 ジェシカが四人に貸した部屋のドアを開けると。 とんでもない光景がそこに広がっていた。 まず、右側に枕にして満足そうな笑顔で寝息を立てるシエスタ。 その隣に、上に乗っかってこれまた安らかな寝顔で猫みたいに丸まって寝ているタバサ。 その左側に、放すもんかと抱きついて、どんな夢を見ているのかにへにへ笑っているルイズ。 そして。その下には。 右腕をシエスタの枕に、胸板にタバサを載せ、左腕をルイズの抱き枕にされている。 寝苦しそうに唸る、土気色の顔をした才人がいた。 「…ゆうべはおたのしみでしたね」 などと呟いて、ジェシカはそのまま扉を閉める。 「…ほんと、タイヘンだ。サイトくんは」 言ってジェシカは、もう一泊分あの部屋を使わせてくれるよう、スカロンに頼みに行くことにした。 あの状態では、今日はもう才人は動けないだろうから。 そしてその予想は的中して。 四人がトリステイン魔法学院に帰ったのは、結局三日後のことだった。〜fin

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