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96 :呪印 ◆mQKcT9WQPM :2007/07/07(土) 11:22:50 ID:1cEBCwUD その日、彼はとんでもないものを発見してしまった。 それは、太古の昔に封印された古代の宝物。 それが封じられた書の表紙には、封を解きし者により強い力を与える、と記述されていた。 手の中の禁書を眺め、マリコルヌの喉がごくりと鳴る。 これを開けば、僕にも強大な力が…! 彼がこれを手にしできたのは、まったくの偶然からだった。 図書室の隅で、偶然転んだマリコルヌが、書棚の下敷きになっているこの書を発見したのだ。 マリコルヌは逸る心を抑え、その書を封じている一枚の札に手を伸ばす。 そして表紙を傷つけぬよう、そっと慎重に、その薄い紙切れを剥がして行く。 思ったより簡単にその封は外れ、札は封を担っていた時に放っていた精彩を失い始め、ただのくすんだ紙切れになる。 いよいよだ。いよいよ…。 マリコルヌは汗ばんだ手で、秘密のページの表紙をめくる。 そして、ページが開かれた瞬間。 その開いたページから、音も立てず、黒い何かが、マリコルヌめがけて飛び出してきた。 「うわぁっ!?」 思わず書から手を離し、飛び退いてしまうマリコルヌ。 黒い何かはマリコルヌとの直撃を避け、背後の壁にぶつかる。 それはまるで壁にぶちまけたインクのように広がると、音もたてず、壁を滑るように流れていく。 「あぁっ!待って!」 しかしマリコルヌの言葉を『それ』が聞いているはずもなく。 『それ』は図書室の壁を這い、どこかへ消えてしまったのだった。 97 :呪印 ◆mQKcT9WQPM :2007/07/07(土) 11:23:39 ID:1cEBCwUD 「お、重いのね…」 シルフィードは、タバサが手当たり次第手に取る分厚い書物を抱えて、えっちらおっちらタバサの後を着いていっていた。 タバサが図書室で本を借りると言うので、荷物持ちに駆り出されたのである。 本くらいならたいしたことないのね、なんて安請け合いしたシルフィードだったが。 タバサが選んだ本は悉く分厚く、モノによってはタバサの体よりも分厚いものさえあった。 しかも、インクを吸った紙の束というのは、事の外重い。 すたすたと歩くタバサの後を着いて歩くのが、せいいっぱいだった。 そして、タバサが書棚の角を曲がったその時。 くん。 シルフィードの鼻に、異臭が届いた。 それは、どこか懐かしく、そして禍々しい臭い。 そしてシルフィードの視界の隅に、その発信源と思われる黒い染みのようなものが、書棚をすごい勢いで這っていくのが写った。 それは、確実に目の前を歩く青い髪の少女を狙っていた。 「あ、あぶないのねお姉さまっ!」 シルフィードは慌てて本を放り出し、タバサに警告を発しながら飛び掛る。 しかし。 重い荷物を捨てるだけの時間が、『それ』とシルフィードの間に、決定的な隙間を生んだ。 そして、使い魔の声に振り向いたタバサは。 黒い『何か』を胸元で受け止め、吹き飛ばされる。 「おねえさまっ!?」 シルフィードは慌てて吹き飛んだタバサを抱き上げたが、タバサは既に気を失っていた。 98 :呪印 ◆mQKcT9WQPM :2007/07/07(土) 11:25:09 ID:1cEBCwUD まずい。 非常にまずい。 シルフィードは焦っていた。 タバサが胸に受けたあの黒い影…。 自分の記憶に間違いがなければ、あの臭いは間違いなく、先住の魔法の生み出した何か。 正体は何かわからないが、目を覚まさないタバサを見れば、それがまずいものであるのは間違いない。 シルフィードは何かないかと辺りを見渡す。 すると。 視界の隅で、震える丸い物体を捉えた。 「ちょっとそこの丸いのっ!」 「わぁっ!僕は何も知らないよっ!?」 その丸い物体はそう叫ぶと、脇に抱えていた書を取り落として、走り去ってしまった。 「…なんで逃げるのね?」 シルフィはちょっと助けてもらおうと思っただけなのに、とシルフィードが思っていると。 くん。 先ほど嗅いだ臭いと同じものが、マリコルヌの落とした書から臭ってくるのがわかった。 あれに、なにかあるのかも…! シルフィードはその書を手に取り、開く。 その最初のページには、複雑な魔法陣が描かれているだけで、特に何の記述もなかった。 しかし。 それに続くページの記述は、とんでもないものだった。 タバサを襲ったアレが何なのか。そしてタバサがどうなるのか。 シルフィードは青くなり、それでも一縷の望みをその書に託してページを繰る。 そして、その書の最後に近いページに、タバサから『それ』を救う方法が書いてあった。 しかし、その方法は自分では、ましてここでは実行できない。 シルフィードはタバサを抱え上げ、女子寮のタバサの部屋へと駆け出す。 そして、タバサを救える勇者のことを思い出していた。 黒髪の、虚無の使い魔のことを。 142 :呪印 ◆mQKcT9WQPM :2007/07/08(日) 21:55:48 ID:hyShXc99 「サイトサイトサイトサイトサイトサイトサイトサイトサイトぉーっ!」 水精霊騎士団の演習の真っ最中。 二人一組になって組み手を行っていた才人めがけて、青い弾丸が飛んできた。 「うぉっ危ねっ!」 どかっ! 「ぶぼらぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」 サイドステップで襲い来る青い弾丸をかわした才人だったが、組み手の相手をしていたギーシュは無事では済まない。 青い弾丸の直撃を食らい、勢いよく中庭の芝生の上を転げ、壁にぶつかって止まる。 ギーシュと一つになって壁にぶつかった青い弾丸は、けろりとした様子で立ち上がる。 もちろんギーシュは完全に目を回していた。 「サイトっ!タイヘンなのねっ!」 青い弾丸は、当然と言えば当然だがシルフィードだった。 才人が驚いた顔から落ち着きを取り戻すその数瞬。 数回の瞬きの間に、様々な出来事が起こった。 最初の瞬きで、シルフィードが立ち上がった。 次の瞬きで、ギーシュを踏み潰して、加速を開始。 三回目の瞬きで、一足飛びに才人の横へ。 四回目の瞬きが終わる頃には、才人の腕を絡め取り。 騎士団の皆が気付いたときには。 才人は地上から浮き上がった状態でまるで風に揺られる旗のようにシルフィードに引きずられ、土埃と共に消えた後だった。 一番先に我に帰ったレイナールは、踏まれて気絶したギーシュを見下ろして、言った。 「…続けよっか。演習」 そして水精霊騎士団の面々は、何事もなかったかのように、演習を再開したのだった。 143 :呪印 ◆mQKcT9WQPM :2007/07/08(日) 21:56:48 ID:hyShXc99 才人の視界がマトモに戻ったのは、タバサの部屋の中に、文字通り放り込まれてからだった。 シルフィードは乱暴にドアを開けると、そのままの勢いで才人を放り込み、そのままの勢いでドアを閉めてしまう。 ぼすっ! 才人は勢いよくタバサのベッドに突っ込み、そして止まった。 「いきなりあにすんだよ!」 怒った顔で才人はシルフィードに文句を言った。 しかしシルフィードは全く悪びれずに、というか全く才人の意見など聞かずに、ベッドの上を指差す。 「おねえさまがタイヘンなのねっ!」 そこでは。 タバサが寝ていた。 どう見ても、ぐっすりと、安らかな寝息を立てて、タバサが寝ていた。 「…どこが」 思わずそう突っ込む才人。タイヘンと言われても、その当人はただ寝ているようにしか見えない。 しかしシルフィードは慌てた顔で言う。 「寝てるだけに見えるけど違うのね!コレ読むのね!」 そして先ほどの書をがばぁっ!と才人の前で広げる。 「…読めねえよ」 しまったコイツ字読めないジャン!とか一瞬だけ後悔して、シルフィードは説明する。 「じゃあ聞くのね!  お姉さまに『呪印』がとりついたのね!」 シルフィードの説明をかいつまむと。 『呪印』とは、先住の魔法によって生み出された、魔法生物の一種らしい。 それは人に寄生し、人の魔力を食らい尽くす、恐ろしい魔物。その性質は貪欲で、より強い魔力を持つものにとりつくという。 その形が極端に薄く、印のような形をしているが故に、その名が付けられたという。 理由の如何は不明だが、図書室でタバサはソレに襲われて、気を失っているらしい。 「じゃあ、シャルロットはどうなるんだ?」 才人は安らかな寝息を立てて眠るタバサを見下ろして、シルフィードに問う。 「魔力を全部食い尽くされて…よくて魔法が使えなくなるのね。  最悪の場合は…」 シルフィードは言って言いよどむ。 144 :呪印 ◆mQKcT9WQPM :2007/07/08(日) 21:57:37 ID:hyShXc99 「最悪の場合は?」 しかし才人はその先を促した。 シルフィードは覚悟を決めて、言った。 「心まで食われて、廃人になるのね」 才人は思わずはっとなる。そして、鬼気迫る勢いでシルフィードに尋ねた。 「助ける方法はっ!?シャルロットを助ける方法はあるんだろうな!?」 胸倉を掴まれたシルフィードは、落ち着いた様子で言った。 「何のためにサイトを呼びに行ったと思ってるのね」 そう言って才人の手を払いのけ、シルフィードは指をびしいっ!と才人の鼻に突きつける。 そして言った。 「寝てるおねえさまにイタヅラしてコーフンさせるのねっ!」 才人の拳が、寝ているタバサの代わりにシルフィードの右頬に突き刺さった。 145 :呪印 ◆mQKcT9WQPM :2007/07/08(日) 21:58:47 ID:hyShXc99 とりあえずボコしたシルフィードが言うには。 『呪印』とやらはシャルロットの体内に潜んでいて、普通に引き剥がすのは無理らしい。 ただし、興奮させて体内の活動を活発にすれば、体表のどこかに出てくるらしい。 「そ、それをサイトがひっぺがせば『味噌かぶり』なのね…ガクっ」 ………………………………ミッションコンプリート? それだけ言い残してシルフィードは息絶えた。 …全く、使えない竜だなほんっとに。 そして俺は改めてシャルロットに目をやる。 …い。 いいんだよな。イタヅラしても。 て、ていうか、しないとヤバいんだよな。下手したら廃人だしな? 「ん……」 突然シャルロットが唸って寝返りを打つ。 …なんだか、苦しそうに見える。 よ、よし。 俺は覚悟を決めると。 寝息を立てるシャルロットのいる、ベッドに登った。 ぎし…。 ベッドの軋む音が、やけに大きく聞こえる。 「んぁ………」 軋むベッドに反応したのか、シャルロットが唸る。 俺は一瞬身体を硬直させる。 い、いや、なにもやましいことなんかないぞ!俺は正しい事をしてるんだ! そう!人助けだよ! けして、抵抗できない幼女にイタヅラしてハァハァなんて考えてないからな! ………。 ええい、もうどうでもいいっ! 俺は覚悟を決めて、一気にシャルロットに覆いかぶさった。 まずは、目の前にある小さな耳たぶから責めてみることにする。 俺は、シャルロットの右耳にふぅっ、と息を吹きかける。 「………ぁ」 シャルロットの喉から、小さな声が漏れる。 でも、目を覚まさない。 ……刺激が足りないか。 俺はそのままシャルロットの右耳に狙いを定めると。 耳たぶに、軽く歯を立てた。 「…ふぁ」 先ほどよりはっきりした声が、シャルロットの口から漏れる。 しかし、目を覚ます気配はない。 よーし。そんならお兄さんもっとスゴいことしちゃうぞぉ。 俺は、舌を伸ばして。 シャルロットの耳の中を、舌でほじほじしてみた。 146 :呪印 ◆mQKcT9WQPM :2007/07/08(日) 21:59:48 ID:hyShXc99 俺の身体の下で、シャルロットの身体がびくん!と震えた。 今度こそ。 シャルロットは俺の下で目を覚ました。 そして。 「……なにしてるの」 ちょ、ちょっと待!? なにそのへんたいさんを見る目? 寝ている幼女に襲い掛かるへんたいさんを見る目ってやつ? シャルロットの視線は、あからさまな軽蔑を含んだソレだった。 「ま、待てシャルロット!これには深い事情が!」 そして俺は、シルフィードから受けた説明をそのままシャルロットに返したのだった。 才人の説明を聞いて、タバサはなんとか納得した。 タバサはたしかに、体の中で何かが蠢いている不快感を感じていた。 そしてもう一つ、異変を感じていた。 普段なら、才人に押し倒されてこういう状況になるものなら、早鐘のように鳴り響く鼓動が、うんともすんとも言わない。 さらに、才人に感じている愛おしさが、今はぜんぜん感じられない。 だから、先ほども、つい不快感を露にしてしまったのだ。 どうやら、魔力以外にも、心の力も吸い取られているらしい。 …これは確かに、まずいかも。 そう思ったタバサは、才人のされるがままになることを承諾した。 そっと自分から両手を開き、脚を開いて。 「サイトの、すきにして」 才人の顔を見つめて、言った。 「了解!」 才人は一瞬でけだものの顔になると、無防備なタバサの胸元のボタンを一気に外してしまう。 そしてはだけたその胸の先端の桜色の突起を、右は口で、左は指で犯す。 「ン……!」 刺激に声が漏れるが、しかしいつものような甘い官能が襲ってこない。 おそらく、『呪印』が、タバサに寄生した状態で心の震えを押さえつけているのだろう。 147 :呪印 ◆mQKcT9WQPM :2007/07/08(日) 22:00:24 ID:hyShXc99 もっと。もっと興奮できることを。 「……サイト」 タバサは胸を愛撫する才人の頭を掴んで、自分の顔と正対させる。 「なに?」 その手の力とあまりにも変わらない表情に才人は驚きながらも尋ねる。 そして、タバサはなんと。 そのまま身体を折り曲げて、脚を才人の首に絡ませ。 そして、両手で保持する才人の頭を、自分の股間に押し付けたのだ。 「ここで、してみて」 抑え付けられる才人は応えられない。 しかし、才人は両手で器用にタバサのショーツをずらすと。 露になった桜色の裂け目を、舌で犯し始めた。 「ふぁ………あぁ」 先ほどより強い刺激が、タバサの官能にようやく火を点す。 その股間は刺激に敏感に反応し、牝の樹液を分泌する。 しかし。 「だめ…たりない…」 身体は反応するのに、心が震えない。あの背筋を振るわせる、官能が襲ってこない。 まずい。まずい。 焦っているはずなのに、それでもタバサの心は動かない。 しかし、その震えない心が、逆にタバサに名案を与えた。 タバサは股間を舌で犯す才人に向かって、言った。 「サイト」 いつもと同じ、全く熱を含まないタバサの声に、才人は思わず顔を上げた。 そして、タバサの言葉に驚愕することになる。 「サイトが思う一番へんたいな方法で、して」 そしてタバサは、その言葉を後悔することになる。 148 :呪印 ◆mQKcT9WQPM :2007/07/08(日) 22:01:07 ID:hyShXc99 私は窓際で、窓枠に手を置いてサイトに後ろから犯されていた。 窓はもちろん、カーテンが閉まっている。 私の股間では、濡れた私がサイトの肉棒に容赦なく犯されている。 ショーツは脱がされて、下半身はスカートだけ、上半身ははだけたワイシャツだけだ。 私の喉から吐息と声は漏れるけど、心が全く感じない。 …後ろからするなら、お尻でしてくれたほうが感じるのに。 でも、私の心はその想像にすら、動かない。 私の身体は事務的にサイトを受け入れているだけだ。 サイトの考える、へんたいなのってこの程度なの…? 私はそんなことを考えながら、体内で前後するサイトのモノの形を的確に認識していた。 …心が冷めてると、こんなにえっちってつまらないんだ…。 なんて思ってると。 「じゃ、シャルロット、本番いこうか?」 サイトが突然、そんなことを言って。 シャッ! 勢いよく、カーテンを開けた。 差し込む日差し。そして広がる中庭の風景。 そして眼下では。 水精霊騎士団の面々が、演習に励んでいた。 …だめ、見られちゃうっ…! 突然、私の中で羞恥心が燃え上がる。 「やだぁっ!」 そして、その羞恥心が声になる。 「何がイヤなのかな?」 言ってサイトは私の顎をつまんで…私の顔を覗き込む。 その顔はすごくイヤらしくて…私は…。 え?私……私……。 「だってっ……みられっ……やだぁっ……」 サイトの腰は止まらない。 そして無理やり私を窓ガラスに押し付けてくる。 やだ!見えちゃう!外から見えちゃう! …………興奮……してる……! 「そっか。シャルロットは見られるの、恥ずかしいんだね」 言われて、私の中で………熱いものが………こみ上げてくる。 「やだっ……見られるのっ……ヤぁっ………」 私は必死に頭を振って、イヤイヤをする。 でも、サイトは……とんでもないことを、してきた。 149 :呪印 ◆mQKcT9WQPM :2007/07/08(日) 22:01:48 ID:hyShXc99 それを見たサイトは……。 私の両膝を抱えると……。 嘘!嘘………………! 「じゃ、俺達が繋がってるとこ、しっかり見てもらわなきゃね」 私の身体を、そのまま……! 窓枠に、押し付けて……! そして、腰を使い始めた……! 「イヤァっ、こんなのっ、やだぁっ!」 「の、わりにはっ、さっきよりっ、しめつけ、いいよねっ」 「やぁっ、だめぇっ、みられるっ、みられちゃぅぅっ!」 やぁっ、だめっ、こんなの、こんなのぉ! サイトがっ、はげしっ、だめ、だめ! 私の体と意識が、激しく揺さぶられる。 「やぁっ!も、らめぇ、らめぇっ!」 そしいて私は、外に晒されたまま。 体を震わせ、達してしまったのだった……。 150 :呪印 ◆mQKcT9WQPM :2007/07/08(日) 22:02:55 ID:hyShXc99 そして呪印はタバサのうなじに現れ、才人が容易く握りつぶしたのだった。 が。 「恥ずかしかったんだから」 涙目で、真っ赤な顔で、タバサは才人を下に組み敷いて怒っていた。 「ご、ごめん!でもさ、あの場合あーするしか」 とりあえず才人の言っている事は正論だというのは分かっている。でも。 「女の子にあんなことするなんて酷い」 言ってタバサは才人を責める。 「悪かったって言ってんじゃんか!それに、アレはシャルロットがそうしろって」 そこまで言った才人の唇を、タバサは無理やり自分の唇で塞いだ。 しばらく、タバサは無理やり才人の唇を舌で犯す。 責められる才人はされるがままだ。 やがて萎えていた才人のソレも、だんだん元気になり始める。 それに気付いたタバサは、才人の唇を開放する。 そして、言った。 「そう、サイトが悪い。  だから」 そして、後ろ手に才人の元気になった一物を撫でて、言った。 「今日は、私のリクエストに全部応えてもらう」 そして柔らかく笑う。 「ちょ、おま、何回する気な」 才人の反論を右の人差し指で封じて、タバサは直立した才人を跨いだ。 「反論は却下」 そして才人を飲み込んで、続けた。 「まずは、このまま抱き上げて」 ぺたん、と上半身を密着させて、才人の頬に擦り寄る。 「いっぱいキスしながら……。  して」 そんなタバサに才人の心の震えは全開になる。悲しい男の性だった。そして。 まだ夕日にもなっていない日差しを恨めしそうに眺めて、才人は覚悟を決めたのだった。〜FIN

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