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508 名前:涼しい夏のすごし方/ティファニアのばあい ◆mQKcT9WQPM [sage ] 投稿日:2007/08/27(月) 11:26:51 ID:piIi6aw9 「…はぁ」 朝の食堂で、ティファニアは食後の紅茶のカップを両手で抱え、ため息をついていた。 その周囲には、かつてのような男子生徒の取り巻きはいなかった。 その周囲を固めていたのは、ごつい鎧に身を固めた騎士達。空中装甲騎士団の面々であった。 騎士達は周囲に目を光らせ、男子生徒がティファニアに近寄ろうものなら、容赦のない視線を飛ばす。 「…ふぅ」 ティファニアはもう一度ため息をつく。 そのため息に反応した影がひとつ、騎士団の囲いを割ってティファニアの隣に立つ。 騎士団はそれを止めなかった。 何故ならば、ティファニアの隣に立ったのは、ティファニアを命を賭して守れと命令した彼らの主人。 ベアトリス・イヴォンヌ・フォン・クルデンホルフその人であった。 「おはようございます、ティファニアお姉さま」 ベアトリスは金色のツインテールを揺らし、優雅にティファニアの隣に腰を降ろすと、持ってきていた朝食のトレイを机の上に置く。 「…あの、その『お姉さま』っていうの、なんとかならないかしら…」 ティファニアは辟易したように困った笑顔をベアトリスに向け、そう言う。 「あら。お姉さまはお姉さまですわ。女王陛下を女王陛下と呼ぶのと同じ事です」 ベアトリスはしれっとそう言い放ち、朝食に取り掛かる。 ベアトリスはあの異端審問の件以来、ティファニアに心酔して、『お姉さま』と呼んでなにかと彼女の世話を焼きたがるのだ。 あまりといえばあまりの変わりようだったが、それも仕方のないことだった。 母親の包容力と強さを持ち、なおかつ美貌を兼ね備え、自身の罪を赦し、さらに友と呼んでくれたティファニアに、ベアトリスが心酔してしまうのは自然な事だろう。 騎士団もあの件以来、ティファニアをベアトリスの友人として扱い、彼女の身辺警護を進んで行うようになった。 正直ティファニアにとっては男子生徒の取り巻きと同じくらい迷惑だったが。 そしてティファニアは、先ほどと同じように、ため息を繰り返す。 「…はぁ」 今度のため息は、ちょっと二重の意味がこめられていたが。 「お悩み事ですか?お姉さま?」 そんなティファニアに、ベアトリスは朝食の手を止め、ティファニアの顔を覗き込む。 ティファニアは騎士団のこととお姉さまの件は言っても無駄だから、と今朝からの悩み事をベアトリスに話し始める。 「あのね、クンデンホルフさん」 しかしベアトリスは即座に否定する。 「あらイヤだ!わたしの事は愛着を込めて『ヴィヴィ♪』とお呼びくださいとあれほど!」 …この娘は、もー。 ここで否定すると何度もこの会話が繰り返されるので、ティファニアはあえてベアトリスの提案に乗る。 実際幾度となく否定したのだが、そのたびに不毛な会話が繰り返されていた。 「じゃあ、ヴィヴィ」 「はい、なんでしょうお姉さま!」 目をきらきらと光らせて、ベアトリスはティファニアの言葉を待ち受ける。 509 名前:涼しい夏のすごし方/ティファニアのばあい ◆mQKcT9WQPM [sage ] 投稿日:2007/08/27(月) 11:27:24 ID:piIi6aw9 「…あのね。私昨日ね。サイトに、水浴びに誘われたの」 「ああ、シュヴァリエ・サイトにですか!それはよかったですわ!もちろんお受けになったのでしょうお姉さま?」 ベアトリスは、ティファニアから才人の話を聞いていた。 ティファニアはやたら『友達』を強調していたが、ベアトリスにはぴんときた。 ティファニアは才人に友達以上の感情を抱いている。これは間違いない。 だったら、お姉さまの恋路はわたしが成就させてみせる! ベアトリスは無駄な使命感に燃えていた。 しかしティファニアは。 「…ううん」 「え?なぜ?どうして?どうして断ってしまわれたのです?」 ティファニアの言葉に、信じられない物を見るような視線をベアトリスに返す。 「あ、ううん、断ったんじゃないの。  ただ、ちょっと待ってほしいって…」 「なぜ!どうして?夏は待ってはくれませんよ?」 ベアトリスの言葉に、ティファニアは顔を伏せる。 「あのね、私…」 「なんです?」 そしてティファニアは、才人の誘いを保留している理由を答えた。 「私、水着持ってないの…」 「はい?」 ベアトリスは思わず聞き返してしまう。 それは当然だろう。貴族であるはずのティファニアが、水着の一着も持っていないとは。 ちなみに、ベアトリスはまだ彼女が森の中で平民暮らしをしていたことを知らない。 しかし、ならば。 わたしにできる事は一つだけ…! ベアトリスは即座に決心し立ち上がると、手をぱんぱん!と叩いて脇に控える空中装甲騎士団の団長を呼ぶ。 「ご用でしょうか、お嬢様」 「今すぐトリスタニアのミルドレッドに使いを出しなさい!  最高の水着を作る準備をして魔法学院に来なさい、と!」 「え」 ベアトリスの言葉を聴いてティファニアは慌てた。 まさか、彼女が水着一着のために、トリステイン魔法学院に人を呼ぶなどとは思いもしなかったのだ。 「い、いいよヴィヴィ、水着くらい自分で用意…」 「いーえなりません、お姉さまには世界最高の水着を着ていただきます!  そしてあのへっぽこ騎士をメロメロにするのです!」 「え、でも私とサイトはそんな」 「なーにを今更!いいですかっ、男が女を水浴びに誘うというのはですねぇ!」 そしてそこから。 小一時間の間、ベアトリスによる『夏の水浴びにおける男女の機微』講義が始まったのだった。 528 名前:涼しい夏のすごし方/ティファニアのばあい ◆mQKcT9WQPM [sage ] 投稿日:2007/08/27(月) 18:08:22 ID:piIi6aw9 こんこん。 扉をノックする音が聞こえる。 部屋の主人は留守。普段ならいの一番に飛んでいくメイドも、今は夕食の準備の手伝いに行っていていない。 従って、ノックに応じるのは、留守を預かる番犬の仕事なわけで。 「はーい。誰ー?」 才人はノックにそう応えて扉を開ける。 そこにいたのは。 このクソ暑いのに、フードを目深にかぶって、黒いマントの前をぴっちりと閉じた。 ティファニアだった。 「あれ?テファどしたの?」 才人の言葉に、ティファニアはもじもじとしながら、応えた。 「あ、あの、入っていい?」 まあ、女の子を部屋の外に立たせておくのもアレなので。 才人はティファニアを部屋に招き入れる。 ティファニアは部屋に招き入れられながらフードを外し、頭の中で、先ほどの出来事を思い出していた。 『…ステキ』 『え、あの、その、こ、この格好なんか大胆すぎじゃ』 『いいえ、いいえ!女性はどれだけ美しくても、それが過ぎることはありませんわ!  その水着なら、あのすかたん騎士を魅了して余りあります!』 『え、でも、あの、サイトと私はそんな』 『まだこの期に及んでそんな事を!だったらなぜ!どうして!  お姉さまはあのおっぺけ騎士の誘いを断らなかったのですか!?』 『え、えっと、うんと、あの』 『友達だからはナシです!そうです!お姉さまはあのぷっぷく騎士に気があります!  それならば!それを恋にしなくてどうしますか!命短し恋せよ乙女!  そしてその恋は実るべきです!ドゥユゥアンダスタンっ!?』 『い、いえっさー』 『わかればよろしいのです!  …それでは早速。その水着をあのちんちろ騎士にお披露目に行ってきてくださいまし、お姉さま』 『え、ええええええええーっ!?』 『なぁにを驚いているんですか!水浴びに誘われた所から戦いは始まっているのですよ!  復唱ッ!『彼に水浴びに誘われた意味』はッ?』 『え、ええと、『もっと親密になりたい』…?』 『そう!なればこそ!不意を打ってこちらから攻めに出るのです!女が受身の時代は終わりました!  さあ出陣です!お姉さまの初陣ですッ!』 などと強引に、ベアトリスはティファニアに、事前の水着お披露目を強要したのだった。 ちなみに当のベアトリスといえば、廊下の角でティファニアが部屋に入っていくのをガッツポーズで見送っていた。 ティファニアは部屋の中に入ると、所在なげに周囲を見渡し、きょときょととしている。 「どしたのテファ?椅子にでも掛けたら?」 言って才人は手近な椅子をティファニアに勧める。 しかしティファニアは椅子には掛けず、さらにマントの前をぴっちり閉じたまま、動こうともしない。 …どうしたんだろ。とりあえず…。 才人は続ける。 「それに、そんな格好してたら暑いだろ?脱いだら?」 しかし、その言葉にも、ティファニアはふるふると首を振る。 …何があるんだ? さすがの鈍感な才人も、そのマントの下が気になってきた。 529 名前:涼しい夏のすごし方/ティファニアのばあい ◆mQKcT9WQPM [sage ] 投稿日:2007/08/27(月) 18:09:11 ID:piIi6aw9 そして、才人の足りない脳みそがティファニアのマントの下を想像する前に、ティファニアは口を開いた。 「あ、あのね!」 「は、はいっ!」 その声があまりに強かったので、才人は思わず背を伸ばし、そう応えてしまう。 「あのね!ベアトリスがね、私のために水着を仕立ててくれたの!」 「へ、へえ」 あの生意気なツインテールの娘か。いいとこあるじゃん。 などと思う才人に、ティファニアは続ける。 「で、でね、そ、それが似合ってるかどうか、サイトに確かめてほ、ほしくっ…てぇ…」 言いながらどんどん真っ赤になり、俯いてしまうティファニア。 …ど、どんな水着なんすかティファニアさん。 思わず頭の中で色々な水着をティファニアに合わせてしまう才人。 そのどれもがティファニアのはちきれそうな胸で胸の部分がはちきれていた。 いやまて才人。オチツケ。 ここは中世ファンタジーな世界だぞ?その辺から察するに、ツナギの水着の可能性もあるじゃないか…! しかし才人の想像の中でしましまのつなぎの水着は、やっぱり胸の部分がはちきれそうになって、しまの直線が見事に曲線になっていた。 そして、妄想で動けなくなっている才人を尻目に、ティファニアはついに行動に出た。 「あ、あのね、サイトはお友達だから、大事なお友達だから、見てほしいの。  お、おかしいところがあったら、正直に、言ってほしいの…」 言いながら、マントをぱさり、と脱ぎ去った。 それは、水着と呼ぶには小さすぎた 小さく薄くそして細かすぎた それはまさに、唯の布切れだった まず、こぼれんばかりの桃りんごを覆う小さな薄い緑色の布は。 いや、覆うという言葉はこの場合適切ではない。 最も適切な表現は。 さきっちょに貼りついている薄い緑色の布。 それは、双つの山頂を細い黒い紐で繋ぎ、さらに背中と首に黒い紐を伸ばしている。 そして、最大の問題は、その小さな布切れではなかった。 股間をかろうじて覆っている同じく薄い緑色の布。 それはかろうじて女性器だけを覆い隠し、後ろにいたってはその柔らかい肉の球を隠してもいなかった。 ティファニアの聖域だけを覆い隠す布からは、これまた紐が三方に伸び、腰の横で綺麗なちょうちょ結びにされていた。 だがしかし。問題はココからだ。 その、女性器だけを隠す役割しか持たない布切れの上からは。 わずかに、金色の草原が覗いていたのだった。 才人は思わず。 前かがみになって、鼻血をぼたぼたと零したのだった。 530 名前:涼しい夏のすごし方/ティファニアのばあい ◆mQKcT9WQPM [sage ] 投稿日:2007/08/27(月) 18:09:59 ID:piIi6aw9 「だ、大丈夫っ!?サイトっ!?  や、やっぱりこの水着ヘンかなっ!?」 才人を心配しながら駆け寄り、やっぱりこの水着ヘンなんだ、と軽く落ち込むティファニア。 しかし、才人は不屈の精神で右腕をびっ!と伸ばし、さらに親指を天に向かって勢いよく突き立てた。 「いや…最高だよ、テファ。  グッジョブ…!!いや、まさにゴッドジョブ…!神の所業…!  ぜひ言わせてくれ、生まれてきてくれてありがとう、俺に出会ってくれてありがとう、と…!」 才人の妙なオーラに気圧されながら、思わずティファニアは応える。 「い、いえ…ど、どういたしまして…」 しかし、と才人は思った。 …この状態だと、下に目がいっちゃうなぁ、どうしても。 こういう時、日本の女の子なら…。 そして、次の瞬間。 才人に、天啓が舞い降りたのだった。 「テファっ、その格好は大丈夫、最高だけど…一個だけ、ヘンなところがあるんだ…!」 才人はがしっ!とティファニアの両手を掴んで、にじり寄る。 その妙な迫力に、ティファニアは思わず気圧されてしまう。 「え、えっと、なにかな…?」 そして、才人は思ったことをそのまま包み隠さず、ティファニアに伝えたのだった。 ティファニアはベッドの上で横になっていた。 「あ、あの、サイト、本当に大丈夫…?」 「大丈夫大丈夫、まかせときなって」 才人は言いながら、ルイズの箪笥から無駄毛処理用のカミソリと、同じく無駄毛処理用のクリームを発見した。 やっぱり。 古今東西、女性の美しさの妨げになるのが、無駄毛。 それはこのハルケギニアでも変わらないらしい。 実際ルイズの肌はつるつるで、無駄毛のかけらもない。 それは、ルイズが自分で自分の毛を処理しているからに他ならない。 才人はそれを見越して、ティファニアの無駄毛を処理するためにルイズの無駄毛処理セットを捜していたのだ。 そして。 ティファニアは今、ベッドの上にいる。 それは、才人の話術の賜物だった。 『あのね、テファ。言い難いんだけど、それ、下の毛出ちゃってるでしょ』 『あ…うん…』 『それが、どうしようもなくヘンなんだ。だからって、新しく水着を用意するのも面倒だろ?  だから、俺が全部剃ってあげるよ。トモダチだからね』 『え、でも、あの、恥ずかしい…』 『大丈夫大丈夫、目隠ししてやるから』 そしてティファニアは渋々承諾してしまったのだ。 才人はベッドに上がると、ティファニアに指示を出す。 531 名前:涼しい夏のすごし方/ティファニアのばあい ◆mQKcT9WQPM [sage ] 投稿日:2007/08/27(月) 18:10:51 ID:piIi6aw9 「じゃ、膝たてて。腰浮かせて、このタオルの上に腰下ろしてくれる?」 「う、うん」 ティファニアはいわれるまま、脚をM字に広げ、腰を浮かせて才人の敷いたタオルの上に腰を下ろす。 そして才人はいよいよ、持ってきたもう一つのタオルで、目隠しをする。 「これで、見えないから。ね、テファ」 「あ、うん…」 そして才人はクリームの壷とカミソリを手に持ち、ティファニアを促す。 才人がもしこの時、目隠しをしていなかったら…とんでもないことになっていただろう。 「じゃあ、水着、脱いで…」 「う、うん…」 ティファニアは、何を勘違いしたのか。 上の水着の紐まで解いて、全裸になってしまったのだった。 拘束を解かれた大きな桃りんごが、ベッドの上でぽよんぽよんと揺れる。 「い、いいよ…」 ティファニアの言葉に、才人はクリームの壷に指を突っ込むと、適量と思われるクリームを指先に盛る。 「じゃ、いくよ」 そしてティファニアの膝に手を掛け、徐々にその中心へ手を滑らせていく。 「んふぅっ…!」 その刺激に思わず、ティファニアの喉から声が漏れる。 …やだ・・・っ!はずかしっ・・・! ティファニアは思わず漏れたその声にたまらない羞恥を感じ、辺りを見渡す。 ここにあるもので自分の口を塞げそうな物は…。 今、頭の下に敷いている大きな枕くらい。 ティファニアはその枕を抱きかかえて、声が漏れないように口を封じる。 「えっと…ここかな」 そうしている間にも、才人はいよいよティファニアの茂みに到達する。 才人はそのまま手探りで、ティファニアの茂みにクリームを塗りこむ。 「─────!─────ッ!」 枕のおかげで声は漏れなかったが、ティファニアの中を今まで感じたことのない、奇妙な電流が駆け巡る。 …なにこれっ…なにこれぇっ…! 脚が勝手にぴくぴくと震え、腰の奥をまるで痺れたような感覚が襲う。 才人はクリームを塗りきると、いよいよカミソリを手にする。 そしてここで。 才人の罠が発動した。 「じゃあ今から剃るよ?  あ、でも目隠ししたまま刃物使っちゃ危ないよねー」 そう、これこそ彼の計略。 これなら合法的に目隠しを外せるってもんです! 532 名前:涼しい夏のすごし方/ティファニアのばあい ◆mQKcT9WQPM [sage ] 投稿日:2007/08/27(月) 18:11:36 ID:piIi6aw9 しかし。 ティファニアの反応はない。 才人はもう一度尋ねる。 「テファー?目隠し外していーい?」 しかし、返事はなかった。 才人はちょっと気になったが、目隠しを外す。 すると。 ティファニアは、普段自分達三人がが使っている大きな枕を抱えて上半身を隠し、下半身だけを露出した格好になっていた。 …なんつー格好してるんすか。 しかし、返事がないという事は肯定と取ってもいいこと。 勝手に才人はそう結論付け、カミソリを手にティファニアの脚に手を掛ける。 すると、ティファニアの脚がぴくん!と動いた。 「じゃ、剃るよ?テファ?」 言葉は返ってこなかったが、ティファニアの脚が心なしか開いたような気がした。 これはGOサインってことでよろしゅござんすね? 沸きあがった頭でそう考えた才人は、いよいよティファニアの毛を剃りにかかる。 まずは、誤って身を切ってしまわぬよう、左手の中指と人差し指で、すこしぷっくりと膨らんだティファニアの小さな肉の真珠から、裂け目の下までを覆い隠す。 「─────ッ!!───ッぁ!」 すると、枕の中からティファニアの声が微かに漏れ、膝がひくひくと細かく震える。 しかし才人はそれに気付かず、そのまま冷たいカミソリの刃をティファニアの真っ白な肌に這わせる。 「────ッ!」 それすらも今のティファニアには微細な電流となって流れる。 才人はそのまま刃を滑らせ、慎重にティファニアの金髪を剃っていく。 しょり…しょり…。 鋭利な刃が金の草を刈る音が、静かな部屋に響く。 それと同時に。 「─────っぁ!──ぁ、ひ!」 ティファニアの中を、微弱な電流が暴れ周り、彼女の奥で眠る牝が、痺れに似た感覚で獣欲を吐き出す。 それに抗うティファニアは、声を漏らさぬように枕を抱き締めるのが精一杯だった。 …しょりっ 「終わったよーテファー」 最後の産毛を剃りきり、才人はカミソリを仕舞う。 しかし、ティファニアは応えない。 脚をM字に開いて枕を抱えたまま動かない。 才人は、そのままそれまでティファニアの割れ目を覆っていた指を引き上げた。 すると。 533 名前:涼しい夏のすごし方/ティファニアのばあい ◆mQKcT9WQPM [sage ] 投稿日:2007/08/27(月) 18:12:15 ID:piIi6aw9 ぬちゅ…。 あきらかにクリームとは別の粘り気のある液体が、才人の指とティファニアの間で糸を引いた。 そして、ようやく空気に触れたティファニアのそこでは。 真っ赤に充血しきった肉の真珠が、皮を押し広げて勃起しきり、割れ目からは白く濁った愛液がとろとろと零れてきていた。 ぶは。 その光景に思わず才人の理性が吹っ飛ぶ。 「て、テファっ、お、俺もうっ!」 才人は思わず、ティファニアの抱えていた枕を奪い取り。 そして再度硬直する。 そこでは。 乱れた金髪に彩られた、上気した頬を涙と涎でべとべとにしたティファニアが。 完全に勃起しきった硬いピンク色の乳首が苦しそうにぷるぷると震える桃りんごが。 すっかり出来上がった才人を待ち受けていた。 才人の理性は、完全に身体の外へ撤退する。 そして才人は、ティファニアの力なく開いた膝を両手で掴み。 もどかしくズボンのジッパーを下ろして自らを取り出すと。 「…なにをやっているのかしらあの犬は?」 「…どう見てもティファニアさんを襲っていますね?」 撤退した理性が恐怖で才人の身体に戻り、そして先走りまで流して臨戦態勢になっていた才人の一物は一気に萎む。 部屋の入り口にいたのは。 桃色の髪の魔王と。 黒い髪の鬼神だった。 「いやあの!これは!違って!」 何が違うというのだろうか。 才人は必死になって両手を振り、最期の抵抗を始める。 しかしやはりそれは無駄な抵抗に終わったのだった。 「…少し、頭冷やそうか…」 「…ついでに、少し血の気も抜いておきましょうかミス・ヴァリエール?」 ルイズはどこからともなく拷問用の『九尾の猫』を取り出し。 シエスタは、どこからともなく荒縄を取り出すと。 二人で手早く才人を縛り、どこかに消えていったのだった…。 535 :涼しい夏のすごし方/ティファニアのばあい ◆mQKcT9WQPM :2007/08/27(月) 18:13:58 ID:piIi6aw9 「で、どうでした?反応は?」 「あ、えと、うんとね、よく覚えてないの」 「は?どういうことですか?」 「と、途中まではそのね、うんとね、サイトがちゃんとおかしい所直してくれたの」 「へえ。なかなかやりますねあのぼこぼこ騎士」 「でもね、その先よく覚えてないの。なんだか寝ちゃったみたいで」 「そうですか。緊張してたんですね。で、いつ水浴びにいくんですかお姉さま?」 「で、でもね、結局水浴びは行けないことになっちゃって…」 「あ、そうか…あのおたんちん騎士、昨日落馬で大怪我したんでしたっけ」 「うん。でもね、お見舞いには行こうと思うの」 「そうですか。頑張ってくださいね、今度こそ」 「う、うん…」 そして、ティファニアの『お見舞い』で更に才人の怪我は悪化するのだが。 それはまた、別の話。〜fin

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