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235 名前: 聖なる夜に 〜ニャンともハッピィなぷれぜんと(1/6) [sage] 投稿日: 2007/12/25(火) 00:17:18 ID:1upB5H7C     ______     __,.  ---- 、_     弋:ー -- 、__:::::><____     ヽ、     ヽ: : : : : :._\:::::::::::::::::::::::`ヽ、_    \        \>'´   ̄`´ ̄ ̄ ¨ヽ:::::::::::−‐-、_\   .      /  /           \_:::::::::::::::ミ= 、        f  /      !        \: ̄ ̄ ̄ ¨ヾ≧       |  i  _」_/  i       ヽ  ヽ: :: : : : : : :/ .      ', !  !/\  V    !   !   |: : : : : ,.イ  聖なる夜に〜ニャンともハッピィなぷれぜんと        V  テX、!ヽ  ヽ斗 十ト、 !   |_,.イ  !          \|  ト心.|  ハ レ' ∨ |`ト、  |   \ ヽ、                  /| リ 、ゝツ|/ 圷七卞く.|   !     \ \        (  八 :::: ,    ヾこソ 个  ! \    ヽ \         \ ! \  、__   `'::::  /  /   \    !  )    __/ ̄`<!.___ \ヽ _}     ,/  ∧     \  ! /     {:火     、 .}  `r--r::r‐_' /   ∧. \     \ (     从::\ ヽ ヽ__}_/   ', }::::::::/   ムイ`ー―'⌒ヽ .! ヽ\      从::::`┴f / |    ! `^フ    |-'       ∨  !  \    _      |^^^^^| i |    |  /     |        !  /.   \/::_      |   | |/    人r〈     \r::!      !  !    /:/        |   ∨     /::::::::::\     ∨      |  ',  /::/ }        i.    |    人:::::::::::::::ヽ     }     ∧  ∨::::/  /    .     ',.   |    | \:::__人_:\    |     /  \_」::_火个く__        ',.   !    !  /\  ` ̄}   |    /        \::::::::火   ヤラの月のタエグの週。 トリスティンの街中は華やかな雰囲気に包まれていた。 始祖ブリミルの降臨祭。 街の目抜き通りの木々には、魔法で作られた光の球で煌びやかに彩られているのだった。 ルイズとサイトの二人は、そんな街に繰り出している。 昼間は以前行った事のあるタニアリージュ・ロワイヤル座へオペラを観劇した。 そして今は日も暮れて、空には双月がやさしい光で街を照らしている。 サイトは街でそこそこ人気のある小洒落たレストラン『ノルニル』に予約を入れていたのだった。 あんたにしちゃ気が利いてるじゃない。彼女は片目をつぶってサイトに笑みをみせた。 「「乾杯」」 二人はグラスを合わせた。 メイジと使い魔という関係上、一緒に過ごすことが多い二人だったが、 最近になってルイズはアンリエッタの女官としての、サイトは水精霊騎士隊の副隊長としての仕事が それぞれ忙しくなって、なかなか二人っきりになる機会がないのだった。 一緒にいない――その時間は、ルイズにとってもサイトにとっても 相手がどうしているのかが気になる時間となっていた。 別に付き合っているわけではないけれど、 どこかの男に、どこかの女に言い寄られてはいないかと気が気ではないのである。 今日のこの特別な日にお互いに秘めた考えがあるのだった。 そんな秘め事を実行する"きっかけ"をこの食事のおしゃべりの中で お互いが探り合っているもんだから、ふたりの間にはぎこちない空気が漂っている。 「「あの」ね」 きっかけを作ろうと口火を切ろうとすると必ずかぶってしまうのだ。 そして、次の句は、 「「なんでもない」の」 となってしまう。 そんなやりとり?が何回か繰り返された後、ついにルイズがきっかけをつかんだ。 「サイト。この後・・・どーする?が学院に帰っちゃう?そ、それとも―――」 彼女の小さな胸の鼓動が速まった。彼女は小さく深呼吸してから次の言葉をつないだ。 「お泊りしたい?」 サイトは緊張のあまり喉がからからなので、水を小刻みに飲んでいた。 この彼女の一言の瞬間に水が別なところに入ってしまった。 ゴフォっ。彼は思いっきりむせた。 「だだだだいじょーぶ!!?」 ルイズは立ち上がると、花柄のワンポイントの入った淡いピンクのハンカチを取り出して 彼の口元を拭いてあげたのだった。 そしてまだ苦しそうに俯く彼を覗き込みながら 「ごごごごめんなさい。へ、へんなこと言っちゃったよね」 そういって、罰悪そうに眉をハの字にしてしょげていた。 そんな彼女にサイトはなぐさめるように言った。 「そんなあやまんなって。ルイズ。実は俺もおまえにお願いがあったんだ」 彼の言葉にルイズの表情は魔法がかかったようにパァッと明るさを取り戻した。 「そそうなの!?なになに早く言って。今日はなんでもゆーこと聞いたげるんだから」 236 名前: 聖なる夜に 〜ニャンともハッピィなぷれぜんと(2/6) [sage] 投稿日: 2007/12/25(火) 00:18:27 ID:1upB5H7C 彼女の嬉しい一言にサイトはこう切り出した。 「今日この日のためにルイズに服を買ってきだんだ。それを着て欲しいんだよ」 彼女の顔がますます輝いたのは言うまでもない。 そんなルイズの満面の笑みをサイトはまぶしく見つめ、さっきの彼女の問いかけの答えを言った。 「今日は泊まろうな」 「うんっ!」 期待通りの答えに彼女は大きく頷いた。 ♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪ なんとお泊りするとこは彼女がとっていた。 レンガ造りの宿『フレイズ』。宿の入り口には可愛らしい飾りが施されている。 「ルイズの趣味にぴったりなところだな」 サイトは彼女の手を引きながら話しかけた。 ルイズは彼を見上げてにっこりと笑い、きゅっと彼の手を握るのだった。 25号室のキーを宿の主人からもらい、ふたりは部屋の前までやってきた。 「あ、あの。あのね。ほ、ほんとにいいの・・・よね」 「『お泊り』するんだろ」 ルイズの背中をポンと押し、サイトは彼女を部屋へと招きいれた。 ひろっ。彼は部屋に入るなり驚きの声を上げた。 学院のルイズの部屋よりももうふた回り広さがある。 部屋には木の彫刻が施されたベット2台、鏡台などの年代物の調度品が備え付けられており、 さらに部屋の中央付近にはテーブルとソファがあって、テーブルの上には葡萄酒とグラスが置いてあるのだった。 早速ふたりは葡萄酒をグラスにつぎ、2度目の乾杯をした。 サイトは頬を赤らめながらグラスからちびちび飲んでるルイズから少し視線をはずし、窓のほうを眺めた。 外はちらりちらりと小雪が舞い始めていた。 雪かぁ。彼のつぶやきを聞いて、ルイズは彼の目線の先を見やった。 「ホワイトクリスマスだな・・・」 感慨深げな言葉がサイトの口からこぼれた。 ♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪ 「ホワイトクリスマスってなに?」 「んー。雪が降るクリスマスってことなんだけど・・・」 「じゃぁ、『クリスマス』って?」 ソファーに深く腰掛けて足をぶらぶらさせながらルイズはさらに聞いてきた。 「もともとはキリストっていう人の誕生を祝うことが始まりっていうけどな。 日本じゃ季節の風物詩になってる。あと・・・」 一旦言葉をそこで切るとルイズをちらちら見ながらさらに続けた。 「――恋人・・・っていうか好きな人と一緒に過ごすやつも多い・・・かな」 ルイズは彼の最後の言葉に目を細めて、聞き返した。 「ふぅ〜ん。サイトってその『クリスマス』って日に"好きな子"と一緒に過ごしたことあるわけ?」 「ないない。俺はイベントには縁遠いオトコノコなのでした」 サイトはボフッとソファーにもたれかかって天井を見上げた。 ルイズは彼の返事に内心ホッとしつつ、最近の状況についてカマをかけてみる。 「じゃぁ。最近はどーなのよ。回りの女の子のサイトを見る目が変わってきてる感じがするんだけど。 ま、さ、か、私のイナイ間にイチャイチャしてるんじゃないでしょ〜〜ねぇ」 237 名前: 聖なる夜に 〜ニャンともハッピィなぷれぜんと(3/6) [sage] 投稿日: 2007/12/25(火) 00:19:44 ID:1upB5H7C ルイズの言葉にサイトもちょっとカチンときたので言い返す。 「お、おまえこそ、俺が水精霊騎士隊の訓練してるときに知らないヤツとじゃれ合ってんじゃないのかよ」 「そ、そんなことするわけないじゃないっ」 「お〜。真っ赤になるってことは、ア・ヤ・シ・イな。まぁ、天下のラ・ヴァリエール家のおじょーさまだし、 オトコの一人や二人いたってふつーなんだろーなぁ」 「ちがうもん。いないもん。ほんとなんだからっ」 手元にあったクッションで彼をぼすぼす叩くと、ルイズは目に薄っすら涙をためて、う〜っとうなってしまった。 「サイトも・・・大丈夫なんだよね。他の女の子とイチャイチャしてないのよね」 彼女は持っていたクッションを抱きしめる。 「・・・おまえこそ俺を信じろっての。俺はルイズが好きって言ってるだろ。 ・・・おまえはど、どーなんだよ。俺のことどう思ってんの」 「す・・・」 「スキ?」 「ちちちちがう、ちがうの」 ルイズは首を横に振った。姉たちに結んでもらった三つ編みがぶんぶん揺れる。 「ちぇ、やっぱキライなのか」 「そ、それもちがうもん」 「えー。じゃどっち?今日くらいホントのこと教えてよぉ」 サイトはそばのクッションを自分の顔にバフンと押し当てた。 ルイズは顔を真っ赤にして答えた。 「『好き』。でも今日だけなんだもん。あんたとこのクリスマスっていうのをやってみたく なっただけなんだもん。ああ明日はだめ。だめだもん。昨日もだめ。 とにかく今日だけサイトのこと好きってことにしといてあげるんだもん。」 そして最後にこう付け加えた。 「――だから今日はサイトのいうことなんでもしてあげるの」 ルイズの最後の言葉に後頭部を打ち付けられたような衝撃をおぼえた。 そしてその一言が、彼が秘めていた考えを切り出すきっかけとなったのだ。 +++ ♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪ 「な、なぁルイズ。さっき言ったおまえに着てほしくて買ってきたものってのはさ・・・」 ルイズの真っ赤なバラ色に染めたほほがさらに赤みを増した。 彼はごそごそとパーカーから紙袋を取り出し、ルイズに手渡した。 「なにが入ってるの?あけていい?」 彼女の問いになぜかサイトのほうがほほを赤らめて頷いた。 ガサガサ・・・彼女の手には真っ赤なふさふさした長い紐のようなものが握られていた。 取り出した紐のようなものをテーブルに置くと、さらに紙袋をあさる。 ゴソゴソ・・・今度は真っ赤でふさふさな着る物らしいものをつかんでいた。 それもテーブルにさっきのと並べて置いた。 カサカサ・・・最後は真っ赤でふっさふっさな動物の耳のようなカチューシャを持っていた。 コトリ。 テーブルに動物の耳型のカチューシャ、たぶん隠れるところが少ないであろう着る物。 そして最初のは動物のしっぽだろうか。 「これ、着たらいいの?」 彼女はテーブルに並んだものとサイトを交互に見て言った。 「いや・・・ならいいんだけど」 「ううんっ。着る。着るわ。きょ、きょうはサイトの何でも聞いたげるの」 ルイズは首をぶんぶん横に振って、目の前のものを取り上げた。 「――でも。着替え見られるのは・・・やなの。」 彼女は自分の桃色の髪の先をいじりながら彼に向こうを向いてるようにお願いした。 238 名前: 聖なる夜に 〜ニャンともハッピィなぷれぜんと(4/6) [sage] 投稿日: 2007/12/25(火) 00:20:48 ID:1upB5H7C ♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪ サイトの背中でルイズが着替える音が聞こえる。 ちなみに彼女の今日のおめかしは、2本の三つ編みに結いあがった髪に黄色のカチューシャ、薄紅色のワンピースと赤いブーティだった。 そして首には初めて彼がプレゼントしてくれた、貝殻の回りに宝石が散りばめられた真っ白なベンダントをはめていたのだ。 衣擦れの音に彼の心臓が増していく。 彼がひとりのときに街へ繰り出してかったあの代物(きりふだ)を今彼女が身に着けている。 ルイズが着ればどのようになるかなんては、彼の頭の中に完璧にイメージができてしまっている。 だからなおさら、それが背後に現実化されようとしていることに興奮せずにはいられないのだ。 「サイト。目を閉じてて」 彼は目を閉じた。彼女の気配が背後から消え、目の前に現れた。 「目、開けていいよ」 サイトは目前のルイズの姿を見る。頭の中のイメージが見事に現実となっていた。 隠すところといえば胸と大事な部分くらいなふさふさな衣装。 そのお尻からは、先ほどの長いシッポ状の紐がついており、先っぽはきれいにくるんと丸まっている。 大きめな耳をつけた桃色かかったブロンド髪には2本の三つ編みが変わらずぴょこんとついている。 「ねぇ、サイト。わたしの髪下ろして」 ルイズはくるりと背を向けた。 可愛らしさと少しの色気を含んだうなじがサイトの目に飛び込んだ。 サイトは生唾を飲みつつ、ルイズの右側の三つ編みを止めていたリポンを解く。 そして、編み目の根元に人差し指を差込み、結われた髪を優しく撫で下ろす。 彼女の柔らかくさらりとした髪がサイトの指に絡みついた。 同時にふわっと彼女の匂いがサイトの鼻腔をくすぐった。 2本の三つ編みが解かれた彼女の髪はいつもよりもウェーブがかかって綺麗だ。 サイトは思わずルイズに覆いかぶさるように抱きすくめた。 あ・・・。短い驚きの声をルイズは上げたが、すっと背中をサイトに預ける。 そして、自分を抱きすくめている彼の両手にそっと手を添えた。 大切な彼に抱きしめられた幸せをルイズは瞳を閉じて噛みしめる。 こんなわたしを好きになってくれて、ありがと。彼女は心の中でつぶやいた。 サイトは頭ひとつ小さな彼女の温かさと少女と女性の入り混じった匂いを感じていた。 こつんと彼は彼女の頭に顎を乗せ、きゅっとちょぴりつよめに抱きしめた。 愛しい異世界の俺のご主人さま。男の性で余所見はするけど、俺の気持ちはおまえだけ。 サイトは心の中でつぶやいた。 髪をまとめ直すから・・・そう言って、名残惜しげにルイズはサイトの手を解いた。 そして髪をポニーテールに纏め上げる。 きゅっとポニーテールの根元をリボンで止めた。そして、あの言葉をサイトに言おうと心に決めた。 彼女は以前に似たような衣装を自分で作って着たことがあった。 そのときの格好は、予想を裏切って彼以外の衆目にさらさられてしまった。 こともあろうに彼に放つはずのとっておきの言葉も彼以外に言ってしまっていた。 そのことを思い出させる一品を彼女は今、彼だけの目の前で着ている。 今日はサイトの言うことを聞いてあげるんだから。 彼女は、言いそびれてしまったとっておきの言葉をサイトへ放った。 「きょ、きょ、きょうはあなたがあたしのご主人さまにゃんっ」 ポーズも猫っぽく手首を曲げ、顔の前にもっていき、片足もぴょこんとあげてみたりしたのだ。 239 名前: 聖なる夜に 〜ニャンともハッピィなぷれぜんと(5/6) [sage] 投稿日: 2007/12/25(火) 00:22:19 ID:1upB5H7C ♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪ 「ルイズ。似合ってる!イメージ通りだ、かわいいよ!!!」 サイトは興奮してルイズに拳を出して親指を立てた。 そして、彼は意味ありげに薄く笑みを作るとルイズに言うのだった。 「きょ、今日は何でも聞いてくれるんだったよな。な何でも。」 その言葉に彼女は何かを感じてビクッと全身を震わせた。 「うん。いいの」 彼女の返事に彼は即座に反応した。 「じゃぁ、これからは返事は『にゃん』だけ。いい?」 「う――にゃん」 「もー一回」 「にゃん」 「おりこーさんだね。で、猫ちゃんは2本足では歩かない。」 「にゃん」 ルイズは四つんばいになった。耳までパラ色に染め、彼を上目づかいに見上げる。 「こ、これからどーすればいいの・・・ですか・・・ごごしゅじんさま」 サイトはにやりと笑みをたたえ、猫ルイズに命じた。 「じゃぁ、そのままベットまできてもらおうかな」 「にゃん」 そういうと、彼女は立ち上がりかけた。 「ルイズ。いま君は猫ちゃんなんだから、四つんばいでおいで。」 「に、にゃん」 彼女は、慣れない姿勢でひょこひょことはっていく。 その度にお尻に生えたシッポが左右にふりふりと動く。 その姿にサイトは心の中でルイズありがとうっ!と叫んだ。 ♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪ 広い部屋の中、やっとのことでベットまでたどり着いた彼女の息は少し荒くなっていた。 「ハァ、はぁ・・・にゃん」 サイトはしゃがんで彼女と目線を合わせ、猫耳のついた頭を優しくなでた。 「おりこうさん。」 さらに彼は続けた。 「じゃ、こんどは俺にご奉仕してもらおうかな」 「にゃ?」 ルイズは首をかしげたが、彼が自分の目の前に腰掛けたことで 彼が何を期待しているのかが分かってしまった。 彼女は彼のズボンのジッパーに手をかけようとした――そのとき、 「ルイズ。猫ちゃんはおててを使っちゃダメだ!」 ”ご主人様”からの言いつけにルイズはビクッとして手を戻した。 そして、今度は自分の顔を彼の股間に近づけた。 カリっ。彼女はジッパーを噛む。 ジ、ジ、ジ・・・ジー。顔を動かしてジッパーを下げた。 240 名前: 聖なる夜に 〜ニャンともハッピィなぷれぜんと(6/6) [sage] 投稿日: 2007/12/25(火) 00:23:17 ID:1upB5H7C ひゃっん。ルイズは、ジッパーを下げたと同時に飛び出てきたモノに面食らった。 彼のモノは、魔法でもかかったかのように屹立し、びくんびくんと脈打って動いているのだった。 サイトの顔をちらりと見ると、ニヤと笑い返された。 彼女は小さなピンク色の舌を出すと、モノの根元の方からちろちろと舐めはじめた。 根元から先の方に向かってゆっくりと舐め、雁首までたどり着いた。 猫ルイズがその首の襟元をぴちゃぴちゃ舐めまわすと、”ご主人様”の口から吐息がもれ始めた。 そして、彼女の舌が雁首をちろんと舐めあげた。 う・・・ぁ。彼の声が零れた。 彼女は普段では聞けないその声に頬を赤くした。さらに舌で彼の雁首を責め回す。 彼の息遣いが激しくなったのを見計らって、口に含んでした全体を使ってこねこね転がすことにした。 調子にのって、上下に左右に頭を動かしてみる。 今度は彼の手がルイズのシッポの付け根あたりをまさぐり始めた。 サイトの中指が彼女の会陰に触れた。 ゃぁん。ルイズは銜えていたモノを吐き出すように息を漏らした。 負けないもん。彼女は再びサイトの一物を口にした。 ちぅぅぅ。彼女が彼を吸い上げる。彼の手が止まる。 がしかし、彼の手は再び彼女の後ろを親指で、会陰を人差し指、前を中指で責める。 あ・・・は・・・っ 彼女は負けじと彼の雁首をねっとり舌で責め続けた。 うぅ・・・ あぁ・・・・ ・・・あっっ!!! コボッ。彼の白濁した液体がルイズの口中に放たれた。 彼女はそれを一飲みにすると、彼のほうを見上げた。 サイトはばたりとベットに倒れこんでいたが、肩で息をしながらルイズに言い放った。 「今度は―――上に乗るんだ」 ルイズは、サイトの足の方から彼に跨るように四つん這いでベッドに上がった。 彼がルイズの股の部分の布切れをずらすと、彼女はゆっくりと腰を沈め、自分の膣に彼の陽物を取り込んだ。 にちゃ。淫猥な音が耳介に触れる。 彼女は、彼の胸に両手を置き、ゆっくりと腰を動かしはじめる。 ぬち。ぬちぃ。ぬゅちゅり。お互いの体液が入り混じる音に興奮が昂揚してくる。 猫耳としっぽをふわゆら揺らしながら彼女は彼の上でダンスする。 「ごしゅじんさまぁ。るいずは、るいずはぁっいけないこなのぉ〜!!」 「ルイズ。ルイズ。ルイズ・・・」 どちらからというでもなく、二人は手を取り合った。 「ももももうぅ。らめぇ。らめなろぉぉっ」 「う・・・あ・・・っ」 二人の身体が同時に撥ね、ルイズはサイトに重なるように倒れこんだ。 ・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ 窓の外は雪が舞い続け、トリスティンの街並みを純白に染め上げていた。 雪景色を二人で見上げながら、ルイズは彼に最初に言った"ウソ"を訂正したのだった。 「今日だけじゃないんだもん。これからも。ずっと。あんたのこと『好き』だもん。 この『好き』って気持ちをサイトにプレゼントしたげる―――にゃん」 「メリー・クリスマス」 サイトは彼女のプレゼントのお礼をその一言に込めて、 ルイズにやさしいキスをプレゼントするのだった。 ♪Fin♪

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