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341 名前: 261のひと [sage] 投稿日: 2007/12/27(木) 02:12:23 ID:MX5/4f4U  自分を殺そうとしたわたしのことを、身を捨ててまで助けてくれた人。  わたしがわたしで無くなる日に、ボロボロになって駆けつけてくれた人。  とても大切な人。  助けたいと思った。  守りたいと思った。  わたしは望んで側に居るのに、時折ひどく胸が痛い。  あの人がわたしの事に気付かない間、ゆっくり世界は色褪せる。  あの人が、誰かに笑い掛ける度に、世界は小さく軋みを上げる。  この想いが何なのか、わたしはその名を知らないけれど。  この感情は恋じゃない。  だって、こんなに辛いから。  昔キュルケが教えてくれた。 『女の子は恋すれば幸せになれる』  復讐で塗りつぶされたわたしの心、  あの時からどこか壊れたわたしの心、  雪風に凍った心は、きっと死ぬまで恋なんて出来ない。  この想いは恋じゃない。  だって、こんなに辛いから。  そう……思う。  ――それでも……  幸せになんてなれなくて良いから、  胸が痛くても良いから、  少しでも側に居たい。  想いの名前は知らないけれど、  あの人を助ける度、少しだけ嬉しくなる。  一言言葉を交わせるだけで、甘い痛みに耐えることが出来る。  それが、わたしの小さな願い。  たとえ、  見慣れないブラウスを着たルイズが、あの人と街に消えて行っても。  女の子らしい可愛い服で、あの人と腕を組んで、祭りの中に消えても。  ゆらゆらと世界がにじんで、  頬を何かが伝って、パタパタと足元に零れても。  この想いは、恋じゃない。  だから、わたしは平気。  追いかけるのは辛いけど、  あの人の帰りを、  ……ずっと待ってる。

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