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327 名前:タバサネタバレ 1/3[sage] 投稿日:2006/10/22(日) 00:34:39 ID:mVuhmoXo 「おいっ、相棒止まれ」 いきなりデルフが騒ぎ出した。 「んーどうしたんだ」 「あれ買ってくれ、あれ」 ……おい………… 「どこの世界の剣が、露天の商品ねだるんだよ?」 「いいから、買え相棒、後悔はしないから。」 大騒ぎするデルフを見て、まぁ……世話になってるしと、商品を…… 「なぁ………」 「なんだ?相棒」 「剣がナイフ買ってどうするんだ?」 「……ここでは言えねぇな」 「……分かった、デルフ……俺……祝福するな」 「は?なんでだ相棒」 「そうか……意思があるんだもんなぁ……」 「な、なんだぁ?相棒」 「ひとめぼれかぁ」 「あほかぁぁっぁぁ、相棒、そんなわけあるかぁぁぁ」 デルフがここまで怒るのって……始めて? 「まぁ、隠さなくてもいいって、おっちゃん、これいくら」 気の良さそうな男がそれを手に取った途端震えて…… 「ただで良い、今包む」 無言で渡してくる。 「お、いいの?ラッキー」 何事もなく学院に戻った。 「えーでは、私サイトによります、デルフリンガーと名もなきナイフさんの結婚式を」 「もーいいから、相棒っ。おいっ、お前も黙ってんな」 「いや、兄貴の今回の相方面白いっすねー」 いきなり包みが喋りだした。 「え、これも喋るの?」 「昔馴染みだよ、相棒」 「へっへっへ、兄貴には昔随分世話になって」 デルフリンガーが増えたような感じで嬉しかった。 「へー、やっぱり長いほうがえらいとか?」 「ちょ、まて相棒、俺は伝説の武器だぞ、長さだけで見るんじゃね」 「いや、旦那、昔兄貴にはこっぴどく負けまして」 「へー……って剣同士で?」 「いや、俺は持ってる相手を操れるし、魔法を使えるんですけどね」 「って、デルフより優秀じゃん」 「まてぇぇぇぇ、相棒、お前俺の評価低っ」 いや……でもなぁ…… 「いや、兄貴は魔法吸うし、俺は種がばれると弱いですしね」 ……確かに、そう考えるとこのナイフにとって、デルフリンガーは鬼門だろう。 「もーそれからは、兄貴に会うたびに、挨拶させてもらってます」 「へー、んで何で売られてたの?」 「いえ、ちょっと前の職場で揉めまして」 しょ、職場? 「あそこで次の持ち主を……」 「宿主だろうが……」 デルフリンガーが遮った。 「相棒、敵に回すと厄介だから、買わせたがこいつが操ってる間、持ち主の記憶が消えたりするんだ。」 「ほーほー」 「味方にならないようなら、どっかに埋めちまえ」 「まってぇぇぇ、兄貴っそりゃないっすよ」 ………… 「ところで、それって誰でも操れんの?」 「何でもしますぜ……えーっと」 「サイト。ヒラガ・サイトだ」 「最近は『地下水』って呼ばれてまさぁ」 328 名前:タバサネタバレ 2/3[sage] 投稿日:2006/10/22(日) 00:35:10 ID:mVuhmoXo 部屋に帰るとサイトさんが口笛を吹いていた。 「や、やあ、シエスタ」 ……?へんなの 「どうしたんですか?サイトさん」 「あーおなかがすいたなー」 ………ど、どうしたのかしら? 「あの、何か持ってきますね」 「リンゴがっリンゴが食べたい、そこに乗ってるやつ」 ………テーブルにリンゴが乗ってるけど…… 「あの……サイトさん?」 「剥いてシエスタ」 「は、はあ」 おかしい……サイトさんが変だ。 机から果物ナイフを取り出して、 「まったぁぁぁっぁぁあああ、シエスタぁぁぁぁ」 わあっ、サイトさんが叫んだ……びっくり。 「はい?」 「こ、これを使って……」 「でも、これ大きくて、使いにくそうですよ?」 壁際のデルフリンガーさんが嬉しそうに 「だとよー」 って言ってる…うれしそう…どうしてかしら? 「これを使ってほしいんだぁぁぁぁ」 な、泣いてる?サイトさんが泣いてる? 「わ、分かりました、使いますねー」 そのナイフを受け取って。 329 名前:タバサネタバレ 3/3[sage] 投稿日:2006/10/22(日) 00:35:41 ID:mVuhmoXo シエスタが止まった 「ど、どう?」 「ばっちり。」 にやにや笑うシエスタ……珍しいものが見れた。 「相棒ー、何で貴族の娘っ子じゃねーの?」 「先に来た、じゃなくて、見たり触るんならシエスタだろ?」 「へー、この子に触りたかったんだ?」 「おうっ、もーそりゃ触ったり、見たり、もっと色々したかったさ」 「すりゃ良かったじゃねーか、抵抗しなかたんじゃねーか?相棒」 分かってないな、デルフ。 「格好つけてーじゃねぇぇぇぇぇか、『ふっ、我慢なんかしてませんよ』って、本当は見たいんだ、触りたいんだ、だってサイト君男の子だもん」 「プライドが大事だったんだなー、あんた」 「うむ、そういうわけで、ささ、地下水君、ばんさーい」 「おぉ」 サイトがいそいそとシエスタの服に手を掛ける。 慣れない手つきで脱がそうとする…… 「大変そうねー、手伝いましょうか?」 「あぁ、頼むルイズ……」 時間が凍りつく。 「え?」 「犬、部屋のドア開けっ放しで何してるの?シエスタも!」 「あ、娘っ子、誤解だ誤解、メイドの方は被害者。」 「なにがよっ!!」 「持ってる武器が魔法の武器でな、操られてる。」 ツカツカと近寄り杖でナイフを払った。 「あとなー相棒、そいつは結構性格悪くてな」 「あの……サイトさん……言ってくれれば……」 頬を染めるシエスタ……え? 「わりーな、記憶さわってねーぜ」 真逆の内容で赤くなる二人に挟まれたサイトは……真っ青だった。 「兄貴ーここ面白いなー、当分居ることにしたぜ」 「もうお前どっかいってくれー」 サイトの悲鳴だけが鳴り響いた。

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