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508 名前:220 [sage] 投稿日:2006/12/23(土) 23:23:21 ID:0Xr9aIM9 「明日…帰るの?」 「ああ…」 夜中。窓から差し込むのは二つの月の光だけ。 これだけ静かな夜ならば、いつもの様に同じベッドでご主人様と使い魔は眠りに落ち、明日に向けて夢を見る。 しかし、今日は「夢」を見ようと思わなかった。見たいのは、お互いの心の中。 ルイズとサイトは、外から聞こえる虫の音を聞きながら、お互いを見つめ合っていた。 暗闇に目が慣れただけで見える相手の姿は、月の光に照らされお互いが幻想的に見えた。 お互いの胸の内などはっきりしていた。サイトの方は何度も、 「お前が好きだ」 とルイズに告げている。ルイズも、それを受け入れる言葉を幾度と無く返した筈。 しかし、そのたびに事件が起きたり、サイトが他の異性といたりして、繋がる筈の思いはからまってしまった。 ここまで追い込まれて、サイトとルイズの別れがはっきりして、始めて思いは繋がった。 「ルイズ?」 「なに?」 「俺、何回も言ったと思うけど…」 サイトが何か大切な事を言うとき、決まってサイトは口ごもる。 今日も、今回もそれだけは変わらない。 ルイズは、何を言いたいのかわかっていて、言葉を返す。 「…今日は、ちゃんと聞いてあげる。返事もはっきりしてあげるわ」 509 名前:220[sage] 投稿日:2006/12/23(土) 23:24:27 ID:0Xr9aIM9 ルイズは余裕の微笑みを浮かべて見せた。ルイズの返事など、とうの昔に決まっている。 サイトは少し間を置き、 「やっぱり好きだ。ご主人様」 と、告げた。今までにないほど冷静に、はっきりと。 ルイズも、 「私も、サイトが好き」 と返事をする。今日は、いつもの様に頭が混乱する事も無かった。 今日は、そういう夜だった。サイトもルイズも、お互いを感じようとした、夜。 気がつけば、夢中になって唇を貪っていた。両方の舌が絡み、口の中の液体を相手に送り込み、逆に送り込まれた液体を拒む事なく飲み込んで。 「今日だけは…好きにさせてあげる…」 目を閉じ、きつく抱き締めたサイトの腕の中で、ルイズは唇を捧げた。 サイトの方も夢中になって、少しでももどかしい思いを抑えようと、ルイズの唇に助けを求める。 「んっ…くぅ」 男としての性なのか、自然にサイトの手がルイズの柔らかな、薄い膨らみへと伸びた。 しかし今回はいつもの様に、はねのけられない。それどころかサイトの手にルイズの手が重ねられ、ルイズの方がサイトを自分の胸へ導いていく。 「私のおっぱい…やっぱりちいちゃい?」 「そんなこと無い…とっても可愛くって…」 「やっぱりちいちゃいんじゃない…」 「俺は…好きだ」 薄い寝間着越しに触れ合う肌が、相手と自分を重ね合わせたいと感じさせた。 もう片方の手は絡められ、ルイズの細長く美しい指と、サイトの傷だらけの指が、アンバランスに組み合わさっていた。サイトの手の甲には、繋がりの始まりとなった鮮やかなルーンが刻まれていた。 「最後なんだから…許すわよ…アレ…」 「最後になっちまうから、俺には出来ないんだよ」 「…サイト…」 「…」 「じゃあ、ご主人様の、最後の命令よ?」 「…?」 「私の使い魔として、私を惚れさせた責任をとりなさい」 「…うっ」 「…私と一つになりなさいって事よ?」 「…多分、痛いんだぞ…?お嫁に行けなくなるかも知れないんだぞ?」 「いいわよ。もうアンタと結婚式もしたじゃない?」 「あれは…」 「真似事じゃないわ…私はアンタと一生いる気だったもの」 「…ゴメン」 「それはもういいのよ。でも…」 「…?」 「私の体に…その…少しでもアンタの痕が残るなら…」 「…」 「アンタにあげちゃうから…だからお願い、サイト。 私を…アンタのモノにして…」 レスくれたスレ住人に感謝して…続きは近日投下できる様に頑張る。では(ry

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