ゼロの保管庫 別館

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249 :女王の花嫁修業 ◆mQKcT9WQPM :2007/02/04(日) 22:23:23 ID:nkhMBd+V 急な呼び出しに、アニエスは戸惑っていた。 銃士隊の演習中に、アンリエッタに呼び出されたのである。

「…火急の用件だと言うが…一体なんなんだ」

まさか、また反アンリエッタ派の陰謀か? 陛下を狙う不逞の輩が、まだ残っているというのか…。 自分が呼び出されるということは、女王直々に、ある程度の武力を必要としているということ。 それなりの覚悟を決め、アニエスは王室のドアをノックした。

「入りなさい」

聞きなれたアンリエッタの声にアニエスは執務室のドアを開け、中に入る。 質素な執務室の奥には、清貧女王アンリエッタと、その側近のマザリーニが、今日の執務をこなしていた。 アンリエッタはアニエスの姿を確認すると、マザリーニに言った。

「少し、席をはずしていただけるかしら?枢機卿」

マザリーニはは、と一礼すると、すぐに部屋から出て行った。 特に事情を聞くことはしない。それだけ、マザリーニがアニエスを信用しているということ。 それだけ銃士隊の任務は特別で、重要なのだ。 アニエスは軽い緊張に背筋を伸ばす。 そして、敬愛する女王に尋ねた。

「用件とはなんでしょうか、陛下」

その質問にアンリエッタは椅子から立ち上がり、すぐ後ろの窓から外を眺めた。 …すぐには言い出せないほど、重要な任務ということか…。 アニエスは、己の認識が甘かったことを後悔した。

「あなたに、聴きたいことがあります」

アンリエッタの言葉に、アニエスは応える。

「は、なんでしょうか陛下」 「…一昨日、王都の表通りの仕立て屋に行きましたね?」 「…はい」

確かに行った。 ちょっと大事な買い物があって、そこでしか買えないものを買いに出かけたのだが。

「…それが何か?」 「真紅のレース付は、勝負下着ですか?」

ぶーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー! アニエスは思わず噴出した。

250 :女王の花嫁修業 ◆mQKcT9WQPM :2007/02/04(日) 22:23:55 ID:nkhMBd+V 「ななななななな、何を言い出すんですか陛下っ」

あわてるアニエスに、ジト目でアンリエッタは詰め寄る。

「…私の想い人だって知ってるクセに、あなたはサイトさんにその下着で迫るんですか?」

恐るべきは恋する乙女の嗅覚。 アンリエッタは、アニエスと才人の非番の行動を知って、二人の関係に感づいたのである。

「ちょ、違ってっ」 「違いませんっ。そうやってサイト様を寝取るつもりなんだわっ。信じてたのに酷いわアニエスっ」

よよよ、と泣き崩れるアンリエッタ。 まさか呼び出された用件ってコレのことかー! 確かにアニエスは才人と肉体関係がある。しかしそれは、なんていうかオモチャと主人で、恋人とかそういうのではない…のだが。 この女王に説明して分かるだろうか?

「い、いやあのですねえっ、サイトと私はその、師匠と弟子っていうか」 「師匠と弟子がそういうことするんですかっ」

やっぱりいいいいいい。 ここはアレだ、言い訳がましいけど。

「いやあのですね、陛下のお相手として相応しいように、サイトを鍛えているわけでありまして。稽古です稽古」

かなり言い訳臭い。 しかし、その言い訳にアンリエッタは。

「…なら私も混ぜてくださいまし」

へ?

「私もサイト様のお相手が務まるよう、そのお稽古に混ぜてくださいまし」

何を馬鹿な、と反論しようとしたアニエスにしかしアンリエッタは。

「もし混ぜていただけなのなら、あなたの騎士資格を剥奪しますよ?」

絶対権力者のわがままの前に、アニエスに逃げ場はないのだった。

317 :せんたいさん ◆mQKcT9WQPM :2007/02/07(水) 02:00:26 ID:wfGnIMzv その日、才人は『いつものように』アニエスに呼び出されていた。 呼び出された場所は銃士隊宿舎の、アニエスの部屋。 つまり、今日の『稽古』はアッチの稽古、というわけだ。

「…正直しんどいんだけど…」

なら断ればいいのだが、そうできない理由があった。 アニエスさんめっちゃ巧いんだもの。 いや、確かにルイズとかシエスタとかシャルロットもいいんだけど! やっぱ、豊かな経験に裏打ちされたテクニックも大事、みたいな? などと才人が不埒なことを考えていると、宿舎の前に着いた。

「…じゃ、一丁気張りますかぁ!」

才人は両頬を掌で張り、自分に活を入れた。 たしかにアニエスは巧いのだが、才人が手を抜くとすぐに不機嫌になる。 そうなると、イキたいときに逝かせてもらえない、枯れ果てるまで搾られる、などのお仕置きが待っている。 …それだけは避けたい。 しかし感じているときの普段とのギャップもまたタマランわけで。 才人の気合いが入るのもむべなるかな、である。 才人がそうして宿舎の門をくぐると。

「待っていたぞサイト」

門のすぐ裏側で、アニエスが待っていた。 珍しいこともあるもんだな。 普段、アニエスは自分の部屋で才人を待つ。門まで迎えに来ることなど、今までなかった。

「どうしたんですかアニエスさん?門まで出てくるなんて珍しいですね」

才人が当然の疑問を口にする。 アニエスはそんな才人に、うむ、と濁った返事を返し、俯く。 少し、気が引けるが…。 アニエスはとりあえず、才人をだますことにする。

「いやなに。少しお前を驚かせようと思ってな。今日は部屋にちょっとした仕掛けがしてあるんだ」

…ちょっとした仕掛け? 才人の頭の中を妄想が駆け巡る。 それは、いつぞやの深夜TVで見た、SMの部屋。 三角木馬やら拘束具やらの置かれた部屋に佇む、ボンテージのアニエス。

『女王様とお呼びっ!』

…確かにハマってるけど…。 その台詞は、どっちかっていうと…。

『女王様とお呼びくださいまし♪』

…いかん、姫様のが似合う。しかも姫様に笑顔でンな事言われたら靴だって舐めちゃいますよ俺!?

「…サイト?」

暴走する妄想に引きずられかけた才人を、歩き出したアニエスの言葉が連れ戻す。 あやうくアッチの世界に行きかけていた才人は、慌ててアニエスの後を追った。

318 :女王の花嫁修業 ◆mQKcT9WQPM :2007/02/07(水) 02:01:56 ID:wfGnIMzv ほどなくして、二人はアニエスの自室に着いた。 そこは重厚な扉に隔てられた部屋で、かなりしっかりした防音が施されている。 もちろん才人との情事を外に漏らさないためだ。 …表向きは機密漏洩防止のため、なのだが。 アニエスは、その扉を開く前に、才人に言った。

「かなり驚くと思うが、大声は出すなよ?」

才人はちょっとやそっとのことでは驚かないことを、アニエスは知っていた。 だが、今から見せるものを見て、才人が声を上げない保証はない。 だからアニエスは念のため、才人に釘を刺したのだった。

「そんなに驚くようなものなんですか?」

相変わらずの抜けた顔で、才人はそう尋ねる。 …驚くようなものだから言ってるんだが…。 しかし問答しても何が変わるわけでもないので、アニエスはゆっくりと扉を開く。 その中には。 見慣れたアニエスの部屋。 手前に鎧やその日着る服を掛ける台がある。その奥には円卓と椅子のセットがあり、ここで食事などができるようになっている。 さらにその奥に大きな天蓋つきのベッド。その奥には鎧戸に覆われた窓がある。 そのベッドの前に、それはあった。

「!?ひめさ」

思わず上げてしまった才人の大声を、アニエスがその口を掌で塞ぐことで防ぐ。 アニエスはそのまま才人を抱え、部屋の中に転がり込んだ。

「大声を出すなと言っただろう!」

アニエスは才人の拘束を解いて、後ろ手に扉を閉めると、そう言った。

「え、だって、その、姫様が」

才人は目の前の『それ』を指差して慌てふためく。 そこにいたのは、王冠こそ頂いていないが、見まごう事なき、女王アンリエッタ。 しかも普通の格好ではない。 肌が透けて見えるほどの薄いネグリジェ。レースのついた、白いシルクの下着。 俗に言う、『寝巻き』というやつだ。 しかし。 アニエスにははっきりと分かった。 …全力でヤル気じゃないか陛下…。 見まごう事なき勝負下着であった。

「あー、これはだなサイト」

とりあえず突っ込みは心の中だけにしておいて、アニエスはあらかじめアンリエッタと決めておいた台詞を出す。

「陛下の姿をした、スキルニルだ」

たとえ稽古とはいえ、一国の女王とむにゅむにゅ、というのはアレなので、建前上そういうことにしてある。 アニエスは知らないが、実はとうの昔に才人とアンリエッタはいたしちゃってるわけなのだが。 そんな事は関係なく、才人はへー、とそのアンリエッタに近寄る。 スキルニルは何度か見たことがある。確かに、本人と寸分たがわぬ外見をしていたのをよく覚えている。

「で、なんで姫様のスキルニルがあるんですか?」

といあえず事情を飲み込み、落ち着きを取り戻した才人がアニエスに尋ねる。

319 :女王の花嫁修業 ◆mQKcT9WQPM :2007/02/07(水) 02:03:16 ID:wfGnIMzv アニエスはこれまた、アンリエッタと決めておいた設定を話す。

「なに、ちょっとした趣向、というヤツだ。  このスキルニルは陛下の経験も継いでいる。初心な陛下も交えて、三人で楽しもうと思ってな」

さささささささささささ3Pっすかーーーーーーーーーーー!? アニエスの説明に才人の脳髄は一気に沸点に達する。 そんな才人を、アニエスはベッドの方へ引っ張っていく。

「とりあえず、だ。  はじめるぞサイト」

才人は全裸に剥かれ、ベッドの端に座らされた。 その目の前で、アニエスが大胆に服を脱いでいく。 上着が捲くれ上がり、形のいい胸が弾けそうな弾力でぷるんとゆれる。 アニエスはそのままかがみこみ、ズボンも脱ぎ去ってしまった。 その下から現れたのは、真紅の下地に、黒いレースを纏った面積の小さな下着。 才人の視線は、否が応にもその紅に注がれる。 アニエスはその視線をからかうように、才人に絡む。

「目つきがエロいぞ、サイト」

アニエスは才人の足元に跪くと、紅の下着を強調するように尻を高く上げる。 にやりと笑うと、屹立した才人自身を軽く握った。

「あ、アニエスさんがそんなエロい下着着てくるから…」

才人の反論に、アニエスは才人を握り締めることで返す。 才人はその刺激にうっ、と呻きをあげる。 そんなアニエスの足の先を、何かがつついた。 …しまった忘れてた…。 アニエスが後ろを向くと、放置されて不機嫌そうな顔をしたアンリエッタがいた。 …混ぜて。 視線がそう語っていた。

「さ、さてサイト、これからが本番だぞ?」

慌ててそう言って、アニエスは才人を握ったまま、アンリエッタを手招きする。 アンリエッタは誘われるまま、開かれた才人の足の間に跪く。

「え?」

行為を中断されはしたものの、二人の肌もあらわな女性が足元に跪くという扇情的な光景に、才人の剛直はいよいよ固くなる。 そんな才人を、アンリエッタはじっと見つめる。 …あ…ほんものの…サイト様のにおい…。 その匂いだけで、アンリエッタの雌が目を覚ます。 そんなアンリエッタに、アニエスが語りかける。

「さあ、まずは先端に口付けを」

320 :女王の花嫁修業 ◆mQKcT9WQPM :2007/02/07(水) 02:03:53 ID:wfGnIMzv まず、アニエスが見本とばかりに、才人の先端の左側に唇を押し付ける。

「うっ…」

才人の喉からうめき声が漏れ、快感が伝わっていることを二人に知らせた。 アンリエッタもそれに続き、残った右側の頂上を、唇で塞ぐ。 そのまま二人は、何度も啄ばむように才人の先端にキスの雨を降らせた。

「くっ…」

一人の愛撫ではけして得られない波状の快感に、才人は必死に耐える。 アニエスはそんな才人に満足し、さらにアンリエッタに指示を出した。

「さあ、今度はそちら側の茎を咥えて、唇でなぞってみてください」

アンリエッタは言われるまま、才人の茎の右側を咥え、柔らかい唇で優しくグラインドしはじめた。

「うわっ…姫様っ…!」

姿を模したスキルニルと分かってはいたが、才人はアンリエッタが送り込んでくる快感に、爆発寸前になる。

「ふふ…上手ですよ陛下」

アニエスはそんな才人とアンリエッタに、嗜虐心を刺激される。

「さて、ガマンできるかなサイト?」

その嗜虐心を満足させるべく、アニエスは才人の腿の上に上半身を投げ出すと、アンリエッタとは反対側の茎を、同じように唇でグラインドしはじめた。 さらに、手で才人の陰嚢を、優しく揉んだ。

「うわっ、それっ!」

その刺激に、才人は一気に限界に持っていかれる。

「だ、ダメだっ!」

どくどくどくっ!

二人の唇の間で才人が一瞬膨らみ、弾けた白い噴水が二人の顔と髪を汚した。 …あ…サイトさまの…サイトさまが…いっぱい…。 アンリエッタはその熱さと匂いに呆け、無意識のうちに顔についた才人の精液を舐め取っていた。 アニエスもまた、自身に飛び散った才人を、丹念に漉き取り、口に運ぶ。

「ふふ…今日は一段と濃いな、サイト」

言って淫靡に笑い、放出の余韻にひたる才人に密着する。

「だって…あんなの…キモチよすぎますよ」

首に手を回し、未だ強烈な自分の匂いをさせる顔を近づけてくるアニエスに、才人はそう応える。

「じゃあ、今度はもっとキモチよくしてやるぞ?」

言いながら、硬さを取り戻し始めた才人を右手で撫で上げて、アニエスは才人の下半身を跨いだ。 真紅の下着をずらし、雌の果汁を滴らせる割れ目を晒すと、直立する才人をその裂け目に導いた。

「覚悟しろよ…サイト」

そしてそのまま、才人の剣を、自らの鞘の最奥まで、一気に納めた。

321 :女王の花嫁修業 ◆mQKcT9WQPM :2007/02/07(水) 02:04:35 ID:wfGnIMzv 目の前で痴態を繰り広げる見知った二人に、女王は言いようのない劣情を感じていた。 ぺたんと腰を落とした床の上からは、上下する二人のつなぎ目が見て取れた。 赤黒く膨張した才人の肉棒が、アニエスの果肉を裂けんばかりに割り開き、果汁を滴らせながら出入りしている。 アンリエッタは、まるで自分の中にそれが入り込んでいるのではないかという錯覚を覚えた。 身体はその錯覚に反応し、雌の液体を股間から溢れさせる。 しかし現実にはその隙間は埋まっていない。 それを埋めるべく、女王は今自分にできる事をし始めた。 膝を立て、己の身体を開くと、ショーツを脱ぎ去って、ぽっかりと開いた自身の裂け目を、自らの指で犯し始めたのだ。 白磁と称えられたその指が、みだらな動きでアンリエッタの蜜壷をかき回す。

「あはっ…はぁっ…」

切ないため息が、アンリエッタの喉から溢れる。 その間にも、才人は激しくアニエスを突き上げ、アニエスは腰を振って才人に応える。 後ろから見ると、アニエスの腰の筋肉が動き、才人を締め上げているのが見て取れた。 …そっか…ああいうふうに力を入れるんだ…。 才人が入っている事を仮定して、アンリエッタは目の前の二人の行為にあわせ、指を出し入れし、腰に力を込める。 入るときは、緩める。出るときは、締める。 そのように動くアニエスの腰に、自身も合わせる。 それとともに、高まる劣情。 アンリエッタは指を出し入れするだけでなく、もう片方の手で最も敏感な突起を愛撫しはじめた。

「あっ、あっ、あっ」

喉が踊り、指の動きが激しさを増す。 秘裂からあふれ出る雌の粘液が飛び散り、床に小さな染みの群れを作る。 徐々に高まる身体とともに、目の前の二人も高まっていった。

「あ、アニエスさんっ、俺っ、俺もうっ」 「いい、いいぞ、サイト、出してっ、全部出してっ」

雌を露にしたアニエスが、最後の締め付けで才人を責めあげる。

「くっ、出るっ、出るっ!」

ごぼっ、ごぼぼっ、ごぼっ…。

才人の動きがアニエスの最奥で止まると、不規則な律動とともに、アニエスの中に欲望を流し込む。

「あ、あ、あ、あああああああーっ!」

自らの中心をつねり上げた女王は、その迸りを自身で受けているような錯覚を感じ、達した。 アニエスは才人が脱力するまでその欲望を吸い続けるようにくわえ込み、やがて脱力した才人を吐き出す。 才人にまたがっているせいで開いたその裂け目から、才人の牡とアニエスの雌の混合物が、どろりと流れ出した。 そのままベッドに倒れこむ二人を見ながら、女王はまだ納まらない自分の中の獣を、持て余していた。

322 :女王の花嫁修業 ◆mQKcT9WQPM :2007/02/07(水) 02:05:31 ID:wfGnIMzv 隣では、アニエスがうつ伏せになって行為の後の休息をとっていた。 交わった後の心地よい疲労に身を任せていた才人だったが、下半身に感じた違和感に覚醒した。 その刺激の元を見ると、下半身でアンリエッタが才人自身を咥えていた。 あれ?スキルニルって命令がないと動かないんじゃ…? 才人の不審に応えたのは、隣で浅い眠りに落ちるアニエスではなく、全裸になったスキルニルのアンリエッタだった。

「私は本物ですわ、サイト様」

え?それってどういう…? 混乱する才人に、またしても言葉を待たずアンリエッタは応える。

「スキルニルの振りを、していたのです…。アニエスもそのほうがいいだろうって。  でも、もうガマンできません」

そう言って、アンリエッタは完全に復活した才人の息子をきゅっと握り締めた。 才人はその刺激にうっ、と唸る。

「ください…サイト様の、熱くて、どろどろしたの…。私にも、たくさん、ください…」

そう言って、アンリエッタは才人を咥えた。

「ちょ、姫様っ?」

才人は思わず声をあげる。 その声に、隣でまどろんでいたアニエスが目を覚ます。 そして隣で繰り広げられる光景に、思わず叫んだ。

「へ、陛下っ?なにをしてるんですかっ?」

しかしアンリエッタは応えず、夢中で才人にむしゃぶりつく。 アニエスはそんなアンリエッタを慌てて才人から引き剥がそうとする。 しかしそれは適わなかった。 不意にベッドサイドから伸びた4本の腕が、アニエスをベッドから引き剥がしたのだ。 そこにいたのは、全裸の才人が2人。

「え…?」

アニエスはその光景に愕然となる。 それは、以前アンリエッタが買い求めた、2体のスキルニルだった。

「案ずることはありません…その2人は私のスキルニルです」

アンリエッタの言葉に反応し、2人の才人は動き出す。 才人の姿を写し取ったそれは、呆気にとられるアニエスの両膝を抱えあげた。 咄嗟のことで、アニエスは抵抗できない。空中でM字にアニエスの足が開かれる。 まだひくひくと蠢き、才人の精を溢れさせる裂け目を、アニエスの目の前に立ったもう一人のスキルニルが一気に貫いた。

323 :女王の花嫁修業 ◆mQKcT9WQPM :2007/02/07(水) 02:06:13 ID:wfGnIMzv 「あはぁっ!」

それに引き続き、後ろでアニエスを抱えた才人が、今度はアニエスの膝を落とし、自分の先端にアニエスの菊門を押し当てた。

「やっ、そこはっ」

しかしスキルニルはまったく聞き入れず、一気にアニエスの肉門を貫いた。

「やぁっ、だめっ、こわれるぅっ!」

思わず目の前の才人に抱きつき、必死に訴えるアニエス。 経験の豊富なアニエスといえど、一度に二人に犯されるのは初めてだった。 二人の才人の間で揺れるアニエスを尻目に、アンリエッタは口淫で着々と才人を高めていった。 口全体で吸い付き、下で茎を嘗め回す。 スキルニルの才人で学習した、才人の『ツボ』だった。

「うわっ、ひめさまっ?」

予想よりはるかに巧みなアンリエッタのテクニックに、才人はまた高みにもっていかれる。 二度達した後にもかかわらず、才人の量は多かった。

どくっどくっどくっ!

喉の奥で才人を受け止め、ごくごくと飲み干すアンリエッタ。 そして、胃に才人が流し込まれるたび、アンリエッタの裂け目は淫らな粘液を分泌していく。 才人をすべて飲み込むと、アンリエッタはようやく口を離した。

「姫様、のんじゃって大丈夫なんですか?」

苦かったりするし、平気なんだろうか、と才人が心配していると。

「へいきです…。サイト様の、熱くて臭くて、とってもおいしいですから…」

淫靡に笑うアンリエッタに、才人の喉がゴクリと鳴る。 そして、才人の剛直は再び持ち上がり始めた。 そんな才人を見て、アンリエッタは満足そうに微笑むと、才人に背中を向け…なんと四つんばいになってみせた。 さらに股間から右手を差込み、指で己を割り開くと、才人を誘った。

324 :女王の花嫁修業 ◆mQKcT9WQPM :2007/02/07(水) 02:06:53 ID:wfGnIMzv 「さあ…きてくださいまし…。  才人様の剣で、アンリエッタを思い切り貫いてくださいまし…」

白磁の指で割り開かれたアンリエッタの禁断の果実が、淫らな果汁を滴らせて才人を誘う。 才人の理性は即座に振り切れ、獣のようにアンリエッタを後ろから貫いた。

「ああっ!サイトさまぁっ!すてきですぅっ!」

天上に最も近い高貴な声が、才人の律動で淫らな言葉を囀る。 そのギャップがたまらなく、才人の腰はさらに加速する。

「いいっ、いいのぉっ、サイトさまのっ、サイトさまのっ、かたくてっ、あつくてぇっ」

雌の喜びにアンリエッタの顔がふしだらにほころび、淫らに踊る喉が天上の調べを奏でる。 その隣では、アニエスが前と後ろから二人の才人に休むことなく犯されていた。

「やぁっ、だめぇっ、さけちゃう、なかっ、こすれっ、だめぇっ」

ありえない快感に何度も達し、アニエスの腰は完全に抜けていた。 もう、アニエスには己を操ることもできず、脱力した肉体でスキルニルの才人が果てるのを待つしかない。

「くっ…姫様、だすよっ…!」

ベッドの上では、才人が限界を迎えていた。 腰を打ち付ける速度が速まり、アンリエッタに才人の限界を伝えていた。

「あっあっ、くださいっ、サイトさまをっ、わたくしのなかにぃっ、くださいぃぃぃぃっ!」

アンリエッタは先ほどアニエスがそうしていたように最後の力で己の腰に力を込め、才人を締め上げる。 そんな中、ベッド脇の二人の才人も、限界を迎えていた。

「くぅっ、出るっ!」 「こっちもだっ…!」

どくどくどくどくどくどくどくっ!

倍の量の精液が、アニエスの中で灼熱の奔流となって暴れ狂う。

「やぁ、らめ、しんじゃう、しんじゃぅぅぅぅぅっ!」

そのあまりの量と熱さに、アニエスは焼き切れ、がっくりと意識を失う。 その声をBGMに、才人がアンリエッタの中で弾ける。

「姫様っ、姫様ぁっ!」 「あ、あ、あ、あああああああああああああっ!」

どくどくどくどくっ!

アンリエッタの限界とともに一際きつく締め上げられた女王の聖域を、流れ出す才人の欲望が征服していく。 アンリエッタは、アニエスを見習い、才人が全てを吐き出すまで、想い人を離すことはなかった。

325 :女王の花嫁修業 ◆mQKcT9WQPM :2007/02/07(水) 02:09:18 ID:wfGnIMzv アニエスはまた、女王に呼び出されていた。 …き、昨日は死ぬかと思った…。 軽く痛む腰をさすり、アニエスは執務室の扉をノックする。

「入りなさい」

アンリエッタの了承の声に、アニエスはドアを開ける。 いつものように、そこではマザリーニとアンリエッタが執務をこなしていた。 アニエスの入室を確認すると、アンリエッタはまたマザリーニに退室を命じた。

「昨日はごめんなさいね、アニエス」

申し訳なさそうにアニエスを見つめ、女王はいきなり謝った。 …ホントに。いきなりなにをするんだか…。 そしてアニエスは、昨日から疑問に思っていたことを口に出した。

「陛下、ひょっとしてスキルニルで練習してましたか?」

以前才人とアンリエッタの逢瀬を手助けしたことのあるアニエスは、二人の仲が尋常ではないことを知っていた。 そこはまだいい。 まさかアンリエッタがあんなものを使って練習しているとは。

「え、ええ。は、はしたないとは思うのですが、その、サイト様に喜んでほしくて…」

恋する乙女の表情で、恥ずかしそうに女王はそう言った。 …全く、この女王は。 年の近い妹を持ったような感じがして、アニエスはなんとなく嬉しくなった。

「…今度から、私の非番に暇ができたら、おっしゃってください」

アニエスのその言葉に、アンリエッタの顔がほころぶ。

「で、では…」 「今度から、陛下も一緒に『稽古』しましょう。本物のサイトで」

サイト、これからが大変だな。 ちょっとだけ才人の身を案じ、アニエスは微笑んだのだった。 〜fin

一方その頃魔法学院では。

「で?このマントに染み付いた女物の香水の出所を聞きましょうか?」

犬より嗅覚の鋭いご主人様に、使い魔がギタギタにされる直前だった。 〜ホントにオシマイ

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