ゼロの保管庫 別館

12-753

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だれでも歓迎! 編集

753 名前:未成年の希望 ◆yJjGBLHXE6 [sage] 投稿日:2007/03/24(土) 00:41:35 ID:YPGH1C59  ―――風も少なき、よく晴れたとある日の午後―――

「………」 「らっしぇ〜い。掘り出しもんっすよ〜」  トリステインの城下町、タバサは久々に本の物色に来ていたのだった。  その手には布に包まれた数冊の本が抱えられている。 「お姉さま、どうしたのね〜?きゅいきゅい」  タバサの後ろから変身したシルフィードが覗き込んできた。  彼女はタバサの持つ袋の数倍もある風呂敷包みを背負っている。  どうやら買った本のほとんどをシルフィードに持たせているらしい。まあ、タバサの細腕では仕方ない事だろう。   因みにその袋から覗くタイトルには魔法関連の物はもちろん…  『気になるあの人を振り向かせるには!?』  『さりげないアピールの仕方全集』  『メイドたちのいけない昼下がり』 等々  ………おやおや。

 当のタバサは先ほどから道端の露天商の広げている品物に釘付けになっていた。 「…これ」 「ああ、この前のアルビオンとの戦争での売れ残りでさあ。前に仕入れたときは、何か黒髪の剣士さんが根こそぎ  買っていったもんでまた仕入れたんだけど…あれ以来さっぱりでね」 「あー!それ前ルイズ達が着てたやつなのね〜!きゅいきゅい」  いつもシルフィードは学院上空を飛び回っているため色々と楽しいことを目撃しているらしい。 たまに窓の中までしっかり観察している。  …さて、勘の良い人はご承知だろう。タバサが釘付けになっているのは…セーラー服である。  タバサ自身も以前モンモランシーが教室に着てきたのをしっかりとチェックしていた。 「なんだったら、もう一回り小さいのもありやすぜ?」  タバサはしばらく無言だったが、ポケットを探って数枚の金貨を取り出した。 「……買う」 「へい、毎度!!」 「あー!お姉さま!また私に本持たせる気なのね〜きゅい!!」  タバサはシルフィードの背中の風呂敷に、持っていた本を押し込む。  最高の武器を詰めた袋を受け取ったタバサの背中は、どこと無くうきうきしていたように見えた。  …これを…これを使えばっ… 「お姉さま〜待ってなのね〜きゅいきゅい」

754 名前:未成年の希望 ◆yJjGBLHXE6 [sage] 投稿日:2007/03/24(土) 00:42:32 ID:YPGH1C59  えっと…買ってきたのは、良かったとして…  タバサは自室のベッドの上でセーラー服を睨んでいた。 「どうやって、サイトに見せよう…」  教室に着て行ったらとんでもないことになるだろう。それに才人の隣にはルイズも居るのだ、 上手く才人にアピール出来ても何をされるか分かったもんじゃない……才人が。 「とりあえず…」  し、試着してみよう!変だったら笑われちゃうし!  すでにタバサの頭の中では才人とのラブロマンスが展開中である…  が、ややこしくなるのでここでは割愛しておく。悪しからず。    おもむろにシャツを脱ぎ捨てると、セーラー服にもぐり始めた。  …。  ……。  ………。  ち、小さいのって言ってたのにっ!! 「う、うそだあ……」  ベッドの上には、セーラー服を着たタバサが座っていた。  …いや、『着た』というより『着られた』の方が正しいだろう。  座っているせいもあるのだろうが、裾はプリーツのスカートをほぼ完全に隠し、 袖は頑張って指が見えるかどうかという程の長さだった。  傍目には、セーラー服のみ。という風にしか見えない姿だった。 「おっきすぎたあ…」  服が大きいというより君が小さいのだよ、タバサ君。  というか、買ったときに気付かなかったのか。  それともわざとなのか?店の主人よ。  まぁいい。

 そんなわけで、裾上げを誰かに頼むわけにもいかないためにタバサは途方に暮れていた。  と、そんなことを知ってか知らずか… 「お姉さま〜面白いもの拾ってきたのね〜!!きゅいきゅい!」  バタン!と外れるんじゃないかと思うほどドアを大げさに開けて入ってきたのは、シルフィードだ。  しかし、ドアを開けるのと同時にシルフィードの頭にタバサの杖がめり込んだ。 「……勝手になんでも拾ってこない」 「いったいのね〜!せっかくお姉さまも喜びそうなの拾ってきたのに〜!きゅい」  シルフィードは頭をさすりながら、手に持っていたものを部屋に引きずり込む。 「中庭に半分近く埋められてたのね〜」 「………え?」  …な、なんでぇ!?  そこには見るも無残な……元才人の姿があった。  また粗相でもしたのか。

755 名前:未成年の希望 ◆yJjGBLHXE6 [sage] 投稿日:2007/03/24(土) 00:43:18 ID:YPGH1C59  …と、とにかく助けないとっ 「サ、サイト!サイト!だ、大丈夫?」  タバサが才人に駆け寄ると、才人は小さく身じろぎした。  …よかった、大丈夫みたい。 「じゃあ、私は遊んでくるのね〜きゅい」  飽きたのか、シルフィードはとっととどこかに行ってしまった。 「う、ううん…」  シルフィードが去ったとほぼ同時に、才人が薄っすらと目を開けた。 「…ん、こ、ここは?」 「…大丈夫?」 「わあっ…あれ?タ、タバサ?どうしてここに?」  サイトはだいぶ混乱しているらしく、きょろきょろと辺りを見回す。 「…どうしてって…ここ私の部屋」 「あ、そうか。じゃあ…どうして俺はタバサの部屋に?」 「…シルフィードが、拾ってきた」 「うーん、なるほど」  そこまで話してようやく頭が落ち着いたのか、才人は現在の最大の違和感に気付く。 「…えっと…タバサ、どうしたのその格好?」 「―――――!!」  雪のように白いタバサの肌が一瞬にして真っ赤になる。 「こ、これは…その…」  タバサは顔を真っ赤にしたままで言いよどんだ。 「えと…」  セーラーの裾をぎゅっと握り締めて顔を上げる。 「サイトに…見せたくて…買っちゃった…」 「え?えっと…こ、これは…」  えへへ、とタバサははにかんだように笑う。 「……似合う?」

 もぉおおおおおぉちろぉおおおんですよぉおおおおお!!  才人の脳内では一瞬にしてビッグフェスティバルが開催された。 「…か、神だ…俺は今!ここに!神を見ているぅぅうう!!」  鼻の奥に熱いものを感じてこぼれないように下を向く才人。 「あ、えと、サ、サイ…ト?」  タバサはいきなりテンパリ出した才人を見てどうしていいか分からず戸惑っている。 「はぁ、はぁ、はぁ…ご、ごめんタバサ。ちょっと興奮しちゃって」  才人は鼻を押さえたまま、タバサを不安がらせまいと笑う。 「…はは」 「は、はは」  数秒の間なんとも言えない微妙な空気が二人を包む。  が、タバサが不意にそのいたたまれない空気を打ち破った。 「…もし、本当にサイトが似合ってると思うんだったら…」  話しながらタバサはコテンとベッドに横たわる。 「その証拠に……好きにして、いいよ?…サイト」  その瞬間、獲物を見つけた獣のように才人はタバサに飛び掛っていた。  先ほどまで居た所を血の海にしておいて。

756 名前:未成年の希望 ◆yJjGBLHXE6 [sage] 投稿日:2007/03/24(土) 00:44:05 ID:YPGH1C59  外は漆黒の闇とそれを照らす二つの光で包まれつつあった。 「んっ…ふぅっ…サ、サイトぉ…」  ベッドの上で二人は貪るように唇を重ねあう。  既にタバサはスカートとソックスを脱がされ、本当にセーラー服一枚の状態になっていた。 「…んっ…ちゅっ…はっ…よく…似合ってるよ、タバサ」 「ほ、本当?」 「ああ、とても可愛いよ」 「んっ…うれ、しいっ」  重ねては離し、離しては重ねて、互いを啄み合う。  才人が大きすぎるセーラー服の裾から手を入れて、決して大きいとは言えない双丘へと手を伸ばすと、 ぴくんとタバサの身体が小さく跳ねた。  そのまま手を進めて、徐々に主張を始めている蕾を弄ぶと、タバサの口から甘い吐息が漏れ始める。 「やっあ、く、うんっ…あ、ふうっ…んんっ」 「これだけで感じちゃうんだ…やらしい子だね、タバサは」 「やっそんなこと、なっ…やぁあああんんっ!?」  タバサが言い切る前に、才人は空いていたほうの手で湿り気を帯び始めている秘裂をなぞり上げる。 「そう?でも…ここも、もうこんなになっちゃってるよ…?」  タバサは擦るたびに蜜の量を増やしていく。  才人はそれを逃さずに、わざとぐちゅぐちゅと音を立てて更に激しく責め立てる。 「やあぁ…言わな、い、でぇええっっ」  タバサは首をいやいやと横に振るが、執拗なほどの才人の責めに喘ぎを大きくしていく。 「やっ、も、だめえっ…いっちゃ…」  才人の身体を抱き寄せて、タバサが絶頂に達しようと目を閉じた。  が、不意に才人がタバサへの責めをぴたっと止めた。 「………え?」 「いけないなぁ、誰が勝手にいっていいって言ったかな?」  予想していなかった言葉にタバサは衝撃の色を隠せなかった。  そんなタバサの顔を見て、才人は意地悪そうに顔を歪ませる。 「何かして欲しいんだったら…おねだりしなきゃ、ね?」

757 名前:未成年の希望 ◆yJjGBLHXE6 [sage] 投稿日:2007/03/24(土) 00:44:52 ID:YPGH1C59  うわぁああん!やっぱりぃいいい!!

 タバサは言葉にしなければならないという羞恥に顔を赤く染め上げる。  しかし、才人は、ん?という顔を崩そうとしない。 「…っ!……んん〜…」  そんな中、先に折れたのはやはりタバサの方だった。  元々限界ギリギリだったところで止められたために、既に耐え切れなくなっていた。  こ、この変態めぇぇええ… 「…お願いです…」  タバサは目を瞑ってゆっくりと口を開く。 「サ、サイトので…いっぱい、いかせて…ください…」 「はい、よく言えました♪」  才人がいつの間にか取り出していた怒張でタバサを一気に貫いた。 「んああっ…は、あぁああ」  才人が奥まで進み終わると、タバサは小さく身体を震わせた。  タバサの乱れた前髪を掻き揚げて、開けたおでこに才人は軽くキスをする。 「動くけど…大丈夫?」  才人が耳元で囁くと、先ほどと同じようにタバサは小さく頷く。  もう一度優しく頭を撫でると、才人は運動を開始する。 「んっあっひゃっ…おく、あたってっ…」  才人の怒張に比べて、タバサの膣内は小さすぎた。  だから、とでも言うように才人が突き上げるたびにタバサの最奥をノックしていく。 「やぁぁっサイトのでぇっ、おなかっいっぱいになってるっ」  タバサの口の端から喘ぎと共に一筋の涎が流れていく。 「サイトっサイトぉ!!」  全身を駆け抜ける快感に半ば目を虚ろに曇らせて、タバサは才人の唇を求める。  それに答えるように才人はタバサに唇を重ね合わせる。   「サイトぉ…も、らめぇええええ…」  タバサは限界を知らせるように才人を抱きしめなおす。 「ああ、お、俺もっ…」  才人が腰を打ち付ける速度を上げていく。 「いくよっタバサッ」 「うんっサイトぉ…中に来てぇええええ!!」

 才人が大きく腰を打ちつけると、濃い白濁液がタバサの狭い中へとぶちまけられていく。  その熱い快感にタバサも共に絶頂へと昇っていった。  …サイトの、すごくあったかい…  二人はしっかりとつながったまま、深い眠りへと落ちていった。  繋がっている隙間からこぼれた二つの液体で、ベッドに染みを作って…

「まったく、お姉さまはまだるっこしいのね〜きゅいきゅい」  ドアの向こうで一人溜息をつくシルフィードがいた。 「引っ張ってこなきゃなんにもしないのね〜きゅい」  ポツリと言い残してシルフィードはどこかへ消えていった。

 っていうか…いたのか。                                      <おしまい>

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