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597 :1/7 :2007/04/27(金) 01:36:02 ID:Aw6KGSn7  『死』を身近に感じる。  全身の力が抜け、ベットの上に崩れ落ちる身体を支えることも出来ない。  動けと念じてもピクとも反応しない身体がもどかしい。

 …………ここで……死ぬのか?

 うつ伏せで倒れただけで呼吸が出来ない。  なんでだ? なんで……

(モンモン、てめーっ、何の真似だぁぁぁ)

 疲れているのならと、モンモランシーにもらった薬を飲んだ途端の変調。

(てめっ、洒落にならないだろぉがっ、治ったらただじゃっ……)

 威勢が良いのは頭の中だけで、軽い衝撃と共に仰向けにされると、  凍りついたモンモランシーの目に、何もいえなくなる。

(…………あれ? ……あの? なんでしゅか?)

 怖い。  いやもーほんとにこわいです。  マジで、俺なにかしたか?

「……タバサに……」

 ポソリとした呟きに全身の毛が逆立つ。  ちょっ、心当たりが有り過ぎるっ。

 洒落にならない目は逸らされないまま、モンモンが独り言のように呟き続ける。  まるで俺が聞いていないかの様に。  ……それとも、聞いていても…………喋れなくなる……まるでそんな風に。

(って、待って、頼むからちょっと待ってぇぇぇぇ)

 抵抗どころか指先一つ動かない俺の顔の横に、明らかにおかしい色をした薬品が垂らされて……

(こ、焦げ臭ぇぇぇぇ、死ぬ、本当にヤバイって)

「わたしの薬で動けないタバサに……イタズラ……した?」 (ご、ごめんなさぁぁって、謝れねぇぇぇ)

 質問したくせに俺が何て答えても、一切行動に変更は無さそうだった。

(ここで……死ぬのか?)

 モンモランシーの手が俺の目を覆い、静かに目蓋を閉じる。

 ……暗闇の中、いつ訪れるのか分からない恐怖にただただ震えていた。

598 :2/7 :2007/04/27(金) 01:36:35 ID:Aw6KGSn7 「あ、タバサ。用意できたわよ」

 サイトの部屋から出てきたモンモランシーが、わたしの耳元で囁く。

「ありがとう」

 毎日わたし達……きっと一番はルイズだけど……  わたし達を守って疲れているサイトに何かしてあげたくて、何日か前にモンモランシーに相談した。

『良い薬が有るわよ』

 そう言うとモンモランシーは、何か準備を始めた。  何か手伝う、わたしはそう言ったのだけれど。

「タバサの役目は最後よ、最後」

 モンモランシーは昨日まで、準備に明け暮れていた。  今日これからだって……

「ルイズは当分帰って来ない筈よ」

 ルイズを引き止めておいてくれるらしい。  …………サイトと……二人きりだ……少し……緊張する。

「ぐーっすり寝てるから、イタズラしてもOKよ?」 「そ、そんな事しないっ」

 そう言いながらモンモランシーはマッサージオイルをくれた。  毎日お疲れなサイトに、ちょっとでも助けになりたいから。  モンモランシーの思いつきに従って、お薬で寝ているらしいサイトの身体をマッサージしてあげる。

 ……ね、寝てるサイトに触るのって……考えただけで恥ずかしいけれど。

「元気になってもらう」 「……元気にしすぎないようにね〜」

 ?  変なモンモランシー、サイトが元気になってくれればわたしはうれしいよ?

 首を傾げながらモンモランシーを見ていると、笑いながらサイトの部屋に押し込めれた。

「ほら、時間限られてるんだから……ごゆっくり」

 小声でモンモランシーが励ましてくれる。  お薬で寝ているとはいえ、サイトが起きちゃ駄目だから、わたしは無言で頷いて、  足音を殺してサイトの側に近寄った。

599 :3/7 :2007/04/27(金) 01:37:07 ID:Aw6KGSn7  ……真っ暗で……時間の感覚がない。  多分まだ数分しか経ってないんだろうが……

 まったく力が入らず身動きも取れない状態で視覚まで封じられていると、  恐怖心ばかりが大きくなる。  ……少し前にドアが開く音がした。  二回目だ。    外に出たモンモランシーが帰ってきたのだろうか?  ルイズ? ……じゃないな……ルイズはこんなに静かじゃない。  ……多分モンモランシーだろう。  アリバイでも作ってきたのか?  それとも……何か残虐な道具でも取ってきたのだろうか?

 地球にいた頃は女の子にイタズラする男なんざ、去勢しちまえと……  動かない身体が、恐怖で硬直した。

 ……去勢? 去勢ですか? 切られちゃうの?

 予想しうる最悪の可能性に、必死で逃げ出そうとするが、  モンモランシーの作った薬は優秀で、逃げ出すどころか悲鳴すら上げられない。

(って、ぎゃぁぁぁぁぁ)

 悲鳴を上げる事が出来るのなら、俺は全力で叫んでいただろう。   (ズ、ズボン……ズボン引っ張られたぁぁぁ)

 カチャカチャとベルトを動かす音が聞こえる。  今の俺に知覚出来るのは、音と腹の辺りに僅かに触れる小さな手。  見えない所為で却って詳細に想像してしまい、恐怖心が膨れ上がる。

(……た、たす……たすけてぇぇぇぇ)

 もう二度と、二度と決して女の子にイタズラ等致しません。  神さま仏様始祖様、ついでに姫さま、ルイズさま。

 だからゆーるーしーてー

 俺の心の悲鳴など一切無視で、無情にも小さな手はベルトを抜き取る。

(っ……ひぃっ…………)

 恐怖心を煽るかのように、ボタンが一つ一つ外されてゆく。  ベットの上で転がされながら、次々に服が脱がされて……

(ズ、ズボンは……ズボンだけは……堪忍してぇぇぇぇ)

 『チョッキン』その恐怖に怯えながら、最後の砦を守ろうと……って……

(動けっ……動けよぉっ……)

 ……や、止めて……サイト……サイト……女の子になっちゃうぅぅぅぅ。

600 :4/7 :2007/04/27(金) 01:37:40 ID:Aw6KGSn7  男の子って重い。  わたしの力じゃ服を脱がせるだけでも一仕事だ。

 起きたらどうしよう?  モンモランシーの薬は信用できるけれど、ついそんな心配をしてしまう。

 コロコロとベットの上を何度も転がして、やっと……ぜ、全部じゃないよ?  下着だけにする。

 仰向けにした後、窒息しないように首を横に向ける。    ……さて……と、マッサージは心臓の遠くから心臓に向けて揉み解すんだったかな?  少し恥ずかしいけど、寝てるから良いよね?    サイトのお尻の辺りに座って、足の指に触ってみる。  暫くフニフニと感触を楽しむ……えへ、サイトの身体――……って、  こ、これじゃイタズラしてるみたい。  反省。

 気を取り直して、モンモランシーにもらったマッサージオイルを手に取る。  少し粘り気が有って水ほど流れ易くなさそう。  サイトの足に少しだけ垂らすと良い香りがした。

(う〜〜んと気持ち良くなってね?)

 ベットにこぼさない様に注意しながら、サイトの身体に塗り広げる。  ある程度広がったら、片足づつ手にとって指の一本まで丁寧にほぐす。

(こ、こうかな?)

 毎日歩き回って硬くなっている足を、労わりながら優しく力を込める。  思っていたより力が要って大変だけど、サイトの助けになるのなら……

(本当は……ルイズにしてもらいたいのかもだけど……ごめんね)

 わたしだってこの人に何かしてあげたいから……  心を込めて精一杯、自分に出来る事を頑張る。

 オイルに触れた手のひらが、じんわりと熱くなってきた。  思っていたよりもずっと力が要ってうっすらと汗が浮かび始めるけど、  休まずサイトにマッサージを続けた。

601 :5/7 :2007/04/27(金) 01:38:12 ID:Aw6KGSn7 (何? この熱いの何ぃぃぃぃぃ?)  足先に塗り広げられた薬品は時間が経つと熱を発し、まったく動いていないサイトに汗をかかせていた。

(こ、今度は手ですかっ?)

 モンモランシーのモノにしては小さすぎる気がする指先は、  太ももの辺りまで薬品を塗り終わると、おもむろに右手に移動した。

(な、なんだ?)

 サイトは動かない首を傾げていた。  全身はポカポカと暖かく、毎日の移動で疲れていた足も随分楽になった。

 『チョッキン』じゃないのか?  怯えは最早ほとんど無く、それどころか……

(き……きもちえー)

 眠り込んでしまいそうな快感に必死で耐えていた。  眠ってしまえばいい気もするが、

(起きたら『オンナノコ』はいやだぁぁぁぁ)

 ……寝れない。

 気が付くと漂ってきている香気も、サイトを眠らせようとするが、

(そ……その手は食うかぁっ……あっ……あぁぁぁぅ……あ……)

 サイトは我慢する。

 動けず、見えず、嗅覚ですら眠気を誘う、その状態で眠気を我慢するため、  サイトに出来る気の逸らし方はそんなに無い。

 全身を這い回る小さな指先。その感触に集中する。  気持ち良い、この手はモンモランシーではない事を、今更ながらサイトは確信していた。  自分の事を大切に思っている手だった。  ふとした瞬間に伝わる心遣いが、サイトの心を解す。

 その頃から、眠気を耐える目的が徐々に変化し始めた。  全身が拘束されたかのように動かない状態で、間断なく送り込まれてくる快感。

 ……正直眠るのがもったいない。

 いつしかリラックスしきったサイトは、心ごと甘え始めた。  気が付くと右も左も、両腕がすっかり解されている。

「ふぅ……」

 小さな溜息。

(タバサ?)

 サイトは側にいるのが誰なのか、ようやく気が付いた。

602 :6/7 :2007/04/27(金) 01:38:48 ID:Aw6KGSn7  やっと、両手が終わった。  つ、次は……  パンツに目をやって、誰が見ているわけでもないのに慌てて目を逸らした。  あ、あそこは駄目よね?

 寝てるのにあんな所触ったら……って、お、起きてたら良いわけじゃないよ?  赤くなった頬をパタパタ仰ぎながら、シャツを捲って幾つもの傷が走る背中を見つめる。

 ……逞しい。  はっ……ち、ちがうのぉ、タバサ変な子じゃないよ? 信じてねサイト。

 背中を揉むだけならシャツの上からでも良いけれど、折角モンモランシーにオイルを貰ったから。  全部塗っちゃおう。

『ばんざーい』

 赤ちゃんにするみたいに、サイトのシャツを脱がせる。  広い背中の真ん中に少し多めにオイルをあけて、ヌルヌルと広げ始める。

 手や足みたいにいかず……サイトに圧し掛かるみたいにしないと……  う、うれしいかも……

 そんな事を考えてると天罰が当たった、

「きゃっ」

 オイルで滑ってサイトの背中に飛び込んでしまった。  起きるっ!?  サイトは今ほとんど裸で、今起きたら言い訳の仕様も無い。  怖くて、抱きついたまま息を潜めているけど……

 ……大丈夫?  動く様子の無いサイトに安心して身を起こす。

「ご、ごめんなさ……あ……オイルでブラウス透けちゃった……」

 起きるまでサイトに付いていてあげたかったけど、無理になっちゃった。  失敗。

「そ、その分たくさん頑張るから……ね?」

 起きる様子の無いサイトに安心して、小さな声で話しかけながらマッサージを再開する。  返事なんて聞こえるはず無いのに、なんだかサイトと心が通じているみたいで……

 凄く……幸せ。

603 :7/7 :2007/04/27(金) 01:40:22 ID:Aw6KGSn7 「毎日お疲れ様」 「大きな傷跡……痛くなかった?」

 ……うぉぉぉぉ、も、萌えるっ。  タバササイコ――――  透けているらしいブラウスや、背中に感じた小さなふくらみ。  それだけでも狂いそうなほど萌えるのにっ……

 雨のように降りかかる優しい言葉……こっちの世界に来てこんなに優しくされたのは始めてかもしんない。

 かなり力を使うのか、息を弾ませながらも休む事無くマッサージを続ける。  ……なんと言うか……幸せだぁ……

「よい……しょ、よい……しょ……」

 タバサが俺を……ひっくり……返すって……マテ、今は駄目だぁぁぁぁ  筋肉はいまだにまったく動かない……が、筋肉ではない所で非常に元気な所がぁぁぁぁっ!

「あれ?」

 み、見ないでっ、見ないでぇぇぇぇ

「ん……しょ?」

 ち、ちがうっ、ソレ取れないからっ、パンツの上から引っ張らないでー

「あれ?」

 ぐりぐりしないでぇぇぇぇ、『チョッキン』じゃないけど、そこは駄目っ、ソレは反則ぅぅ

「ん〜〜と、えいっ」

 何かモノが入っていると思ったらしいタバサが、パンツの中に手を入れてちっちゃな手で掴む………っっってぇぇぇぇぇ

「きゃっ……わっ……わわわわわっ……ご、ごめんなさぁぁぁぁいっ」

 オイルの塗られた手がニュルンと全体に触れて、目の前が真っ白になる。  辛うじて発射は耐えたけど……

(タ、タバサ……逃げた……な……)

 ついさっき勢い良くドアの開く音が聞こえたし、駆け去る足音も聞いた。  まぁ……気持ちよかったし……いいか……

 ドアが閉まっているのかどうかは激しく気になったが、悩んでもどうしようもない。  折角だから少し寝る……

 つもりだった。  ほんの数十秒は。

(ぐぎゃぁあっっっ、ぐはっ、ぐあっ、ぐおぉぉぉぉ)

 オイルが敏感な粘膜を蹂躙し始めるまでは。

(にゅあぁぁぁぁああっっ、ひどっ……だれかぁぁぁぁぁ、たぁあぁぁあすけてぇぇぇぇ)

 無論いまだに声は出ず…………パンツ一丁でビンビンに元気なままルイズを迎えたらしい俺は、それから暫く『へんたいさん』のレッテルを貼られる事となって……

 …………タバサ…………そのうち、ふくしうしてやる……