ゼロの保管庫 別館

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だれでも歓迎! 編集

676 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/29(日) 02:53:20 ID:t2iuWvxl

 ガリアからの脱出行の途中、軍の目を逃れるために街を避けて、野宿を繰り返す一行。  しかし才人はその中で、おかしなことに気がつく。  皆が一緒に水浴びをして汚れを落とすとき、何故かタバサだけが時間をずらすのだ。  キュルケに聞くと、困ったような顔でこう言われた。 「あの子も、過酷な戦いを生き抜いてきた身だからね。体の傷を見られたくないのかもしれないわ」  納得し、自分もそのことには触れないでおいてやろうと決意する才人。  だがその彼の決意は、友人だと思っていた卑劣な豚によって破られる。 「女の子の水浴び……この手で触れられないのならせめて珠のお肌だけでもぉぉぉぉ!」 「止めろこの豚野郎、タバサの水浴び覗きやがったらぶっ殺すぞ!」  桃源郷を目指す豚と桃源郷の番犬は激しく争いあい、犬は結果として勝利を収める。しかし、 「誰!?」  そのときちょうど水浴びをしていたタバサに、才人は発見されてしまうのだ。 「す、すまん、ちょっと豚野郎にお仕置きかましてて……え?」  才人は目を見開く。  湖の中に半ば身を浸したタバサの裸身が、月明かりに浮かび上がっている。だが、その体は明らかに少年のものだった。 (胸が小さい女の子……じゃないよな。というか、今明らかにぶ、ブツが……)  泣きじゃくるタバサを、戸惑いながらも慰める才人。 「ごめんなさい、ごめんなさい。ボク、本当は男なの」 「いや、それは分かった、けど。一体どうして」 「ジョゼフはショタ趣味だったから、身を守らなければならなかったの。それで女の振りを」 「どこまで変態なんスか無能王さん」  ぼやく才人を、タバサは潤んだ目で見上げる。 「サイト」 「なんだタバサ」 「ボク、サイトのこと好き」 「え、でもお前男」 「そう。おかしいとは思うけど、どうしても気持ちが収まらないの」 「ええと」 「やっぱり、気持ち悪い?」  と、さっきまで女の子だと思っていた少年に言われて動揺し、ついこう返してしまう才人。 「い、いや、そんなことないって。たとえ男でも、可愛いタバサにそんなこと言われて悪い気は」 「本当? ありがとう、やっぱりサイト、お父様みたいに優しい」  自分の胸にぴったりと身を寄せてくる少年の温もりに、喜ぶべきか苦しむべきか。煩悶する才人。

677 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/29(日) 02:55:01 ID:t2iuWvxl

 そして急速に悪化する事態!

「クククッ……ジョゼフ様はショタ趣味……わたしのことなんか愛してはくれない。  ならばいっそ、貴様の体を乗っ取ってでもぉぉぉぉぉぉぉ!」

 亡霊と化して襲い掛かるミョズニトニルン!

「サイトさんはアブノーマルな人だったんですね。でも、わたしなら大丈夫ですよ」 「どういう意味だシエスタ」 「今まで隠してましたけど……実はわたし、生えてるんです(ぴらっ)」 「しかも俺よりデケェーーーーッ!?」 「うふふ、どうしますかサイトさん。わたしは抱かれる側でも抱く側でも……」 「アーッ!」

 嬉々として己の体の秘密を暴露するシエスタ!

「フフフフフ……ボクは確信したよサイト。たとえ男だとしても……いやむしろ男だからこそ!」 「てめえ、裏切りやがったなこの豚野郎!」 「何とでも言え! ジョゼフ様は、この任務に成功すれば美少年五人を下さると約束して下さったのだよ!  大体貴様は欲張りすぎなんだよ、美少女の次は美少年だと!? 次は美幼竜でもゲットするつもりか!」 「何の話をしてるんだお前は」 「あの世で僕に詫び続けろ、ヒラガサイトォォォォォォォッ!」

 新たな趣味と共に強力な魔法に覚醒するマリコルヌ!

「せっかく性別を入れ替える薬を作って万事解決と思ったら、うっかりわたしとギーシュに使っちゃうなんて」 「ああ、美少女になった僕ってなんて美しいんだろう。これなら女王陛下も目じゃないよ」 「なんであんたは喜んでんのよ!」

 恋のイロハを説く男モンモランシーと、尻軽な痴女と化したギーシュ!

「あらあら困ったわねえ。まさか心まで女の子になっちゃうとは思ってなかったわ」 「ごめんなさいお母様、シャルロットは悪い子です」 「いいのよシャルロット。それにね、男の子同士でもちゃんと相手を気持ちよくすることは出来るの」 「ほ、本当?」 「ええ。そうだわ、わたしの体を使って練習してみましょう」 「え」

 正気に戻って早々変態王家の馬脚を現すオルレアン夫人!

「きゅいきゅい。お姉様ったら本当はお兄様だったのね!  でも問題ないのね、わたしが二人まとめて面倒見てあげるのね!」

 才人とタバサに獣姦フラグを立てる決意を固めるシルフィード!

「で、実際どうなのあんた。本気で男の子愛しちゃってるわけ」 「……い、いやだなあ。オレガスキナノハルイズダケダヨ」 「その間とカタカナ口調は何だァーッ! うわーん、ちいねえさま、わたし男の子に負けちゃったぁっ!」 「大丈夫よルイズ」 「あ、ちいねえさま、どうしてこんなところに」 「長年動物と接してきたわたしの手にかかれば、生物の性転換なんて軽い軽い」 「本当?」 「ええ。でもルイズを男の子にするんじゃ面白くないから……そうね、使い魔さんを女の子にしちゃいましょう」

 ここにきてさらに事態をややこしくするカトレア!

678 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/29(日) 02:58:12 ID:t2iuWvxl

「フフフ……シャルロットよ、お前が生足ショタだということはずっと前から知っていたのだよ。  っつーかお前が小さい頃から会ってたのに性別も知らねー訳ねーだろが」 「では何故わたしを泳がせて……!?」 「……ヒラガサイト、といったかな、あの少年は」 「!?」 「それにギーシュ、マリコルヌか……いいね、実にいい」 「ま、まさかあなたの目的は……!」 「そういえばコルベールという教師もいるという報告を聞いておるぞ、シャルロットよ  おおそうだ、学院の院長にはオールド・オスマンというおじい様もいらっしゃるそうだな?」

 それはさすがに守備範囲が広すぎませんかジョゼフさま!?

 そんなこんなで混沌の坩堝と化すパラレルゼロ魔ワールド!  果たして才人は美少年の魅力に目覚めてしまうのか、  はたまたフタナリメイドさんとマニアックな性交を展開するのか?  女の子にされたり無能王様に狙われてみたりと、いろいろ忙しいのは主人公故か!

「フフフ……安心したまえガンダールヴ。僕とて女人禁制の教皇庁で、教皇さまに仕える身。  男を喜ばせる技術なら百も千も知っているのだよ」 「あらーん。サイト君ったらそっちの趣味あったのね。大丈夫よ、このスカロンが、陶酔の世界へご案内して、ア・ゲ・ル!」 」 「ガンダールヴよ……髭の生えた美形というのはどうだ?」 「使い魔さんが望まれるのなら、たとえ張り型をつけてでも!」 「この変態が……剣の師として、わたしが無理矢理常道に戻してくれるわ!」 「教師と生徒というのはなかなかそそるシチュエーションだそうだね、サイト君?」 「親友とその想い人……二人まとめて、この微熱が温めてあげてよ!」

 そして次々と名乗りを上げる人々!  欲望をむき出しにして争う人々の中、才人は真の愛に目覚める!

「なあタバサ、俺、お前に出会って思えるようになったんだ」 「なにを?」 「男の子でも、いいかなって」 「あ、だめ、サイト……そんなに強くこすっちゃ、イヤ」

 異世界よりも遠い世界に旅立っちゃった、才人とタバサの明日はどっちだ!?

 ゼロの使 アーッ! い魔 XX 畜生道の晩餐会

 永遠に発売未定!

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