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312 :戦技教官雪風 ◆mQKcT9WQPM :2007/05/11(金) 12:32:27 ID:ykD8rpA3 「今までの訓練から、分かった事がある」

今日は、水精霊騎士団の定例訓練の日。 騎士団員の前に立ち、才人は木剣を地面に衝き立てて、そう言った。 才人は、副隊長でありながら、水精霊騎士団ではその実戦経験を見込まれて、教導官をしていた。 ちなみに隊長のギーシュはといえば、訓練の際には教えられる側に回る。

「君たちメイジに、俺と同じ剣を教えても、あまり意味がないということだ」

その言葉に真っ先に頷いたのはマリコルヌ。 何故なら、才人の剣の訓練に一番ついていけてないのが彼だからである。 そしてそのまま才人に尋ねる。

「じゃあ今日はどうするんだい?訓練はお休み?」

その言葉に、一部の怠け者たちが歓喜の声を上げる。 その中にギーシュがいたのは言うまでもない。

「いや。今日の訓練は、別メニューで行う。  そこで、本日は特別講師をお招きした」

才人はそう言って、手招きをする。 水精霊騎士団の集会所になっているゼロ戦の格納庫から、小さな人影が現れた。 その青い髪の人影はすたすたと才人の隣まで歩いてくると、団員たちに無表情な顔を向けた。

「紹介しよう。  今日から我が水精霊騎士団の魔術顧問になった、タバサだ」

才人の紹介を受けたタバサは、短い髪を揺らして、小さく礼をした。 以前騎士団への勧誘を断ったタバサだったが、何を思ったのか突然、『騎士団員に魔法戦の指導をしてあげる』と言い出したのだ。 才人としてはダレてきている水精霊騎士団に活を入れられるので、その申し出は願ったりかなったりだったのだが。

「よろしく」 「ちょっとまてえええええええ!」

タバサの挨拶に異論を唱えるものが一人。 なんのことはない、休みを期待していたマリコルヌである。

「なんだよ!なんでそんな娘が魔術顧問なんだよ!」

才人はマリコルヌの言葉に、やれやれと肩をすくめる。

「少なくともタバサはお前よっか強いぜ?」

才人のその言葉に、騎士団員の誰もが頷く。 褒められて、タバサはちょっと頬を赤らめて嬉しそうにしていた。才人くらいにしか分からない程度の変化だったが。 マリコルヌは顔を真っ赤にしながら激昂した。

「な、なんだよ!皆して僕を馬鹿にして!  いいよ、わかったよ!」 「お、やるか?」

てっきりマリコルヌがタバサに決闘でもふっかけると思った才人だったが。

313 :戦技教官雪風 ◆mQKcT9WQPM :2007/05/11(金) 12:33:18 ID:ykD8rpA3 「ギーシュとどっちが強いか勝負だっ!」 「えっ僕っ!?」 「お前がやるんじゃないのかよ…」

半分呆れた才人だったが。

「よし、んじゃタバサがギーシュに勝ったら講義受けるな?」 「え、ちょっと待」 「ああもちろん」 「タバサはどーするよ?」 「構わない」 「だってよギーシュ」 「……わかったよやればいいんだろ…」

そして結局。 ギーシュはタバサと決闘する羽目になった。

「『貧乏くじ』ってのはこのことなんだねモンモランシー…」

ギーシュとタバサの二人は、10メートルほどの間を空けて対峙していた。 審判役の才人が、そのちょうど中央で木剣を真横に突き出す。

「いいか、俺が剣を振り上げたらスタートだからな?」

周囲には遠巻きに水精霊騎士団の面々。 どっちが勝つんだ、と盛り上がっていたが、大勢はギーシュ有利に傾いていた。 当然といえば当然だが騎士団の面々はタバサの実力など知らなかったし、ギーシュがある程度使えることを知っているからだ。 『正直勝てる気がしません』 でもできるだけ頑張らないとかっこ悪いよなぁ、とか内心考えながら、ギーシュは離れた位置にいるタバサを見つめる。 相手は『風』のトライアングルメイジ。 まず最初に土の魔法で壁を作って、タバサの周囲の大地を『錬金』で油に…。 なんて考えていると。

「はじめっ!」

才人が景気よく木剣を振り上げて開始の合図を送る。 早いってサイト早いって空気読め! しかし始まったものはしょうがない。ギーシュは当初の計画通りに土の魔法を詠唱

どこん。

できなかった。 ギーシュの頭上から振り下ろされた『エア・ハンマー』が、ギーシュを一瞬で大地に叩き伏せ、気絶させたのだった。

314 :戦技教官雪風 ◆mQKcT9WQPM :2007/05/11(金) 12:33:54 ID:ykD8rpA3 「い、今の反則じゃないかっ!」

タバサの勝利を告げる才人に抗議したのは、気絶したギーシュではなくマリコルヌだった。

「何がだよ」

タバサの頭をなでなでして勝利を祝っていた才人が手を止めてマリコルヌを振り向く。 途中で止められたタバサはちょっと不機嫌そうだ。

「その子勝負が始まる前から呪文を詠唱してただろう!  だってそうだろう?あんなに早く呪文が完成するわけないんだ!」 「…戦闘前の詠唱準備は基本中の基本」

マリコルヌの言葉に思わず考え込んだ才人の前に立ち、タバサが言った。

「でも、勝負ははじめの合図があってからだろ!」 「あなたは、戦場で相手がいちいちはじめの挨拶をしてくれると思うの?」 「…う」 「それに、彼には私の詠唱が見えていなかった。  詠唱時に魔法の種類を悟られないようにするのも基本」

才人にはタバサの言いたい事が理解できた。つまり、ギーシュは基本がなっていない、というのだ。 ギーシュはこれでも一応、水精霊騎士団の中では『使える』方だ。 タバサからすれば、水精霊騎士団の面々も、基本のなっていない素人なのだろう。 タバサの指摘に間違いはない。マリコルヌを含め、騎士団の面々は口をつぐむ。

「…だってさ。やっぱタバサに教わったほうがいいんでない?」

才人は肩をすくめて騎士団の面々を見る。 今度は、反論する者はいなかった。

そしてタバサによる地獄のような訓練が開始された。

「そうじゃない。相手に見えないように俯いて」 「こ、こうかな」 「違う。もっと顎を引いて」

タバサの細い指を顎に当られ、『相手に見えない詠唱法』を教わるギーシュ。 …なんだか嬉しそうだ。

315 :戦技教官雪風 ◆mQKcT9WQPM :2007/05/11(金) 12:34:34 ID:ykD8rpA3 「ちょ、ちょっと僕の方も見てもらえないかな」 「構わない」 「ま、待てよマリコルヌ、俺が先だってば」 「あ、あのさ、僕呪文の組み合わせ考えてみたんだけど」 「どんなの」 「あっこら抜け駆けすんじゃねえっ!」

…地獄のような訓練になる予定だったが、どうやら団員たちには天国のような時間になっているようだ。 ぱっと見は地味で無口なちびっこでしかないタバサだったが、近くで見ればその認識は変わる。 肌は絹より繊細で、その青い髪はあくまで細く美しく日の光を蒼に換え、眼鏡に隠された瞳は深く吸い込まれそうな深淵を湛えている。 ぶっちゃけ、間近で見るタバサはものすごく可愛かった。 遠目に見るなら、たしかにキュルケのような、メリハリのきいた肢体と身長が必須だ。 しかし、近くで鑑賞するなら、各所の造形が控えめなタバサの愛らしさは、キュルケのそれを上回る。 ちょっと見下ろせば全身がくまなく視界に入る可憐さは、はっきり言って育ちすぎた女の子が醸し出すには無理な魅力だった。 才人はそれを誰よりもよく知っているわけで。 一生懸命騎士団員の間で講義を続けるタバサと、それにちやほやしまくる騎士団員を見て。 …ヤバい。こいつらが目覚める前に。

「さーて、今日の講義はこの辺にしようかー?」

才人は声を張り上げ、騎士団員に訓練の終了を告げる。 団員たちからは案の定、えー、と不満の声が上がる。 才人はそんな団員たちには目もくれず、タバサの隣に立って、続けた。

「タバサもいい加減疲れただろうしな?」

そして、タバサの肩を掴む。その手には、必要以上の力が篭っていた。

「…かかった」

小さく呟いたタバサのその言葉を聞き取れたものは、誰もいなかった。 335 :戦技教官雪風 ◆mQKcT9WQPM :2007/05/12(土) 01:06:43 ID:p2vgbHSM しかしいきなり講義を中断されておもしろくないのはまだタバサと絡んでいない団員たちだった。

「まだ途中じゃないかっ!中途半端は良くないぞサイトっ!」

主にこの丸いのが。 そしてそれに釣られるように他の団員達も同意の声を上げる。 確かに講義は中途半端で、さらにマリコルヌはこれからタバサの個人指導を受けようという所だったのだ。 憤るのもむべなるかな、である。 しかし才人は。

「でもなあ。もうそろそろいい時間だし」

日は中天にあり、まだお茶の時間を少し回ったあたり、といったところだ。 いい時間というには多少無理があるのではなかろうか。

「よし、だったらこうしようじゃないか」

ガンを飛ばしあう二人に割り込むように、ギーシュが声を掛ける。

「サイトとタバサが試合して、タバサが勝てば講義継続。  サイトが勝ったら今日の講義はここで終わり。これでどうだい?」

ギーシュの提案に、才人は。

「ちょ、待てよなんだよそれ」

案の定否定した。 タバサとやりあうなんて正直勘弁願いたかったし、どうせなら無条件でこのまま終わりにしたかった。 しかし。

「それでいい」

タバサはすんなりと了承してしまった。 そして結局多数決という名の数の暴力に屈して。 才人はタバサと再び戦う事になったのだった。

先ほどギーシュとタバサがそうしていたように、タバサと才人は10メートルほどの間を空けて対峙する。 今度は、ギーシュが審判を買って出た。

「それじゃあ二人とも準備はいいかい?僕がこの剣を振り上げたら試合開始だ」

そして、木剣を真っ直ぐ横に構える。

「なー相棒、なんで試合なんかで俺っち使うんだよ?」 「…勝たなきゃいけないからだよ」

才人は、デルフリンガーを手に、タバサに対峙していた。 これ以上タバサを飢えた騎士団の面々の中で放置しておいたら。 奴らの事だ、シャルロットをオカズにしかねん…! シャルロットをオカズにして許されるのは俺だけだっ! 独占欲丸出しで、才人はデルフリンガーを構える。

336 :戦技教官雪風 ◆mQKcT9WQPM :2007/05/12(土) 01:07:14 ID:p2vgbHSM 左手に刻まれたガンダールヴの印が、才人の心の震えに反応して、光り輝く。

「…どーでもいいけどさ、最近相棒心の震え自由自在よな」 「俺は今っ、猛烈にっ、熱っっっ血しているぅっ!」

そして先ほどの仕返しとばかりに、ギーシュは吼える才人を無視して剣を振り上げる。

「はじめっ!」

真横からのエア・ハンマーによる最初の一撃は、思い切り後方に跳び退って避けた。 タバサが不意打ちでエア・ハンマーを使うのは目に見えていた。 問題は次の手。 一度跳び退った才人とタバサの間合いは、さらに開いた。 タバサに到達するまでに、けっこうな猶予を与えてしまう。 つまり、それだけ大きい魔法をタバサは準備する余裕があるということだ。 しかし才人はそのまま正面からタバサに突っ込む。 最初の間合いから半分ほど詰めた時。タバサの詠唱は完了していた。 アイス・ストーム。それも地上すれすれに効果範囲を限定する事で、一瞬で足元を凍りつかせ、相手の足止めだけを狙ったものである。 あくまでこれは模擬戦闘。才人を傷つけるわけにはいかない。しかし、範囲は広い。殺傷力を削った分を、範囲の拡大にまわしたのである。 凍える大気が渦を巻き、才人が踏み出そうとしている大地を覆う。 そして次の瞬間。

ガッ!

才人はデルフリンガーを地面に衝き立てる。大地に満ちた魔力は、全てデルフリンガーに吸収されていく。 そして才人は、吸魔の剣を足場にして、高く、遠い距離を一瞬で縮めた。 あっという間にタバサの隣に着地した才人は、一瞬でタバサの右手と杖を絡め取った。

「勝負あり、だな」 「…参りました」

そして、才人は副隊長としての立場と、タバサの独占権を守り抜いたのである。

337 :戦技教官雪風 ◆mQKcT9WQPM :2007/05/12(土) 01:07:52 ID:p2vgbHSM 訓練が終わると、いつもは打ち上げと称した軽い宴会が催される。 才人はそれには参加せずに、タバサの部屋に来ていた。

「なんだよ、話って」

タバサが部屋で話があるから、と、才人を連れてきたのである。 タバサは才人を見上げ、率直に聞いた。

「妬けた?」

そのダイレクトな言葉に、才人の顔が一瞬で真っ赤に染まる。 確かに、騎士団員にちやほやされるタバサを見てもやもやしていたのは事実である。

「な、なんだよ。妬いちゃいけないのか?」

赤くなって頬などかいている。 可愛い。 タバサは衝動を抑えきれず、そのまま才人に抱きついた。 そして言った。

「私が普段どういう気持ちでいるか、これで少しはわかった?」 「え?」 「他の女の子と一緒にいるあなたを見る私の気持ち」 「あ、あれは」

才人は思わず言いよどむ。 彼が望むと望まざるとに関わらず、ついそう言う状況に陥ってしまいやすい運命というか体質であるのだが、しかしまたこの状況を生み出しているのは彼の煮え切らない性格もその原因の一端であることを、彼は理解していた。 とどのつまりヘタレである。

「…私にあなたを縛る事はできない。でも」 「…でも?」

タバサは視線を上げ、才人の瞳を覗き込んで、続けた。

「…今は。今だけは。  私だけのものでいて。私だけ、見てて…」

才人はその深い瞳に吸い寄せられるようにタバサを抱き寄せ、そして。 その唇を優しく塞いだのだった。

338 :戦技教官雪風 ◆mQKcT9WQPM :2007/05/12(土) 01:08:50 ID:p2vgbHSM 二人はしばらく口を吸いあっていたが、やがて息が続かなくなり、どちらからともなく唇を離す。 タバサの身体は脱力し、才人にその身を委ねていた。 才人はそのままタバサの身体をベッドに横たえる。 そして服の上からそっと、タバサの胸を撫で回す。

「…っふッ…!」

服の布の上から敏感な突起が押しつぶされるたび、タバサの喉から艶かしい声が零れる。

「…シャルロットってさ」 「な、なに…?」

不意に語りかけてきた才人に、タバサは尋ねる。 その間も才人の手は休まず、わずかに膨らんだタバサの乳房を、柔らかく揉み解している。

「…こういう時、声抑えようとするよね。なんで?」 「…っは、恥ずかしい、から…」

そうこうしているうちにも、才人は両手でタバサの頂点を押しつぶし、刺激を与える。 タバサは無意識のうちに両手で口を抑えようとする。 才人はそんなタバサの両手を掴み、口を塞がせないように開かせる。

「…っやぁっ…」 「もっと聞かせてよ。シャルロットの可愛い声」

そして今度は。 タバサの白い首筋に吸い付いた。

「ひゃんっ!」 「いい声。もっと啼いてみせてよ」

才人は言いながら、タバサの露になった首筋や耳たぶ、そして軽くはだけた鎖骨に、キスの雨を降らせる。

「っひ!やぁっ…なめちゃだめぇ…」

タバサは才人の下で必死に足を擦りつけ、快感に抵抗する。 しかしその行為は、タバサの身体からより一層牝の匂いを香らせることになる。 最初は衣擦れの音しかしなかったタバサの股間が、やがて湿り気を帯びた音に変わる。

くちゅ…。

明らかな水音が才人の耳に届いたとき。 才人はタバサの上半身を責めるのを止め、手をついてタバサの下半身を覆う。

「…は…はぁ…」

口付けの甘い責めから開放されたタバサは荒い息を整え、潤んだ視線を才人に向ける。

339 :戦技教官雪風 ◆mQKcT9WQPM :2007/05/12(土) 01:09:51 ID:p2vgbHSM 「さい、と…?」 「もうガマンできないみたいだな、シャルロット」

才人から見える開かれたタバサの脚の間には。 女の子の聖域を護る最後の布が、零れた牝の果汁によって染みを造っていた。 タバサは才人の指摘に、こくん、と頷いた。

「ガマン、できないの…。サイトが、欲しいの…」

そして、自らの指でその布を引き伸ばし、己が裂け目を晒して。 膝を立てて、牡を誘った。

「貫いて…サイトでいっぱい、私を犯して…」

才人は言われるがまま。 タバサの中心を貫いたのだった。

上手くいった。 やっぱりあの本は頼りになる。 今回の仕込みは、 『素直になれない女主人〜謝肉祭〜「今日の天気は晴れのちアレ」』 からの引用。 執事の煮え切らない態度に業を煮やした女主人が、わざと他の男と仲良くして、やきもちを妬かせるシーン。 それをちょっと応用して、仕掛けてみた。 効果は抜群で、今日のサイトはいつもよりずっと優しかった。 …その、無理やりお尻で、されることもなかったし…。 ずっとキスしながら抱いてくれたし。 私は隣で眠るサイトの胸に顔を埋めて、もう一度幸せを噛み締める。 今だけは。この瞬間だけは。この人は私だけのも

「ん〜にゅ、シエスタもっと下だってぇ…」

むか。

結局その後。 私はフルボッコにしたサイトを、格納庫の入り口に簀巻きで逆さづりにしたのだった…。〜fin

*教訓:戦闘後が最も虚を衝かれ易い。おうちに帰るまでが戦闘です*